【ちびまる子ちゃん】まる子の流血事件とは?関口と佐々木のたかく君いじめのエピソードを解説 | 漫アニぶろぐ

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【ちびまる子ちゃん】まる子の流血事件とは?関口と佐々木のたかく君いじめのエピソードを解説

【ちびまる子ちゃん】たかし君の巻アイキャッチ ちびまる子ちゃん

1986年に少女漫画雑誌「りぼん」で連載が始まった、さくらももこ先生の漫画作品『ちびまる子ちゃん』。

令和の現在までフジテレビ系列で放送される国民的アニメとなる本作は、作者の実体験をもとに小学生のまる子(さくらももこ)視点で描かれるエッセイ風コメディ作品として、時には毒の強いユーモアから家族愛などを描き多くの視聴者を惹きつけました。

しかし、まる子のクラスメイトの「たかしくん」のいじめを題材とした回では「いじめ」が取り扱われることになり、まる子が流血するという衝撃のシーンが描かれました。

今回は、ちびまる子ちゃん史上最も衝撃的だった「たかし君」の回をご紹介したいと思います。

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「ちびまる子ちゃん」の流血事件のエピソードと概要

【ちびまる子ちゃん】たかし君の巻

引用元:さくらももこ『ちびまる子ちゃん』 出版:集英社

今回紹介する『流血事件』は、原作12巻85話(アニメ第2期第40話)で描かれました。

本エピソードは、通常のほのぼのとした日常とは異なり、小学生のいじめを真正面から取り上げた珍しい回となっており、まる子自身はいじめの対象ではないものの、いじめを目撃した第三者としての視点からいじめ問題にぶつかるメッセージ性の高い描写となっています。

クラスのやんちゃ坊主である関口と佐々木が些細なことを発端に、優しく大人しい性格のたかしをいじめるところから、徐々にエスカレートしていくという展開の内容ですが、軽い気持ちから始まるいじめから深刻な結果を招いた展開に当時の視聴者は強い衝撃を覚えました。

なお、関口は準レギュラーとして多くの回に出演していますが、このエピソードが「黒歴史」として現在まで語られることが多い模様。

登場人物紹介

  • 西村たかし(たかし君)
    大人しく優しい男の子。朝が苦手で遅刻が多く、お腹が弱いため牛乳を残すことがあります。母親手作りの給食袋を大切にしています。
  • 関口しんじ
    やんちゃで運動神経が良い男子。普段は自転車の乗り方を教えるなど面倒見の良い面もありますが、この回ではいじめの中心人物となります。坊主頭が特徴です。
  • 佐々木
    関口のいじめ仲間。二人で行動することが多いです。
  • さくらももこ(まる子)
    主人公。たかし君のいじめを見て見過ごせず介入してしまいます。

その他、たまちゃんをはじめとするクラスメイトが事件の目撃者となります。

関口と佐々木によるたかし君のいじめ

遅刻によるいじめの始まり

【ちびまる子ちゃん】たかし君のいじめの始まり

引用元:さくらももこ『ちびまる子ちゃん』 出版:集英社

物語は、教室で犬の本を読んでいるたかし君にまる子が話しかけるところから始まります。

子犬を飼いたいと楽し気にまる子と会話するたかし君。しかし、急に現れた関口と佐々木がたかし君が今日も遅刻したことを咎めると、朝が苦手だと言うたかし君にチョークスリーパーを決めるおふざけ。プロレス技を決めながら次は遅刻しないことを約束させます。

二人はたかし君を絞めたり頰をつねったり、軽く殴ったりと少々行き過ぎたじゃれ合いをしたため、まる子は怯えながらも止めようとしますが、二人の威圧に負けてそれ以上何もできません。たかし君がいじめられているのはクラスでも共通認識であり、彼の大人しい性格が災いしているのだとまる子は推測。

しかし翌朝、遅刻しそうになったまる子は道中花輪くんの車に拾われて送迎してもらうと、反対側の車線の歩道に走っているたかし君を発見。車を止めるのが難しいという理由で花輪くんの車はそのまま走り去りますが、まる子はたかし君が転んでしまう場面を目撃

結局、たかし君はこの日も遅刻してしまうと、関口と佐々木に因縁をつけられいじめられてしまうのでした。まる子はたかし君は一生懸命走って登校していたが転んでしまったことを伝えますが、二人は意に介さずたかし君に暴力を振るいます。クラスメイトもいじめを見ているものの、誰も助けてはくれません。

子供と母親の心境

【ちびまる子ちゃん】たかし君の母親の心境

引用元:さくらももこ『ちびまる子ちゃん』 出版:集英社

ある日の夕方、まる子は母親を連れたたかし君を見つけて声を掛けると、たかし君の腕の中には子犬の姿が。母親曰く、犬を飼えば早起きできるというたかし君のために知り会いから子犬を貰ったとのこと。そんな中、たかし君の母親は「学校でみんなにいじめられてるんじゃないかって心配なのよ」と苦笑すると、「さくらさん、たかしと仲良くしてあげてね」と伝えます。「はい」と返事するまる子ですが、どこか物悲しい表情を浮かべます。

一方で、自宅に戻り子犬の世話を始めるたかし君は、子犬を引き離した際の母犬の表情を「悲しそうだった」と述べると、たかし君の母親は「そうね。お母さんももしたかしが連れていかれちゃったらどんなに悲しいか」と例えます。母親の悲しそうな表情を見たたかし君は、子犬をうんと可愛がり絶対にいじめないと誓いを立てるのでした。

一方さくら家でも、まる子はたかし君が男子にいじめられていることを話していました。まる子が自分も遅刻しそうになったが花輪くんに助けられたため本当だったら自分もたかし君と同じようにぶたれていたかもしれないと言うと、友蔵は大号泣。そして、友蔵に続くようにすみれ(母)もまた「お母さんも泣いちゃう。まる子がぶたれたりしたら、お母さんも泣いちゃう」と涙を滲ませて心配するのでした。

まる子この母の姿にたかし君の母親の姿を重ねると、きっとたかし君の母親もいじめを知ると泣いてしまうと複雑な心境に陥ります。

いじめのエスカレート / 流血事件

【ちびまる子ちゃん】たかし君のいじめのエスカレート

引用元:さくらももこ『ちびまる子ちゃん』 出版:集英社

次の日、給食時間中に新たな問題が発生します。

この日、子犬を飼い始めたたかし君は遅刻せず登校することに成功しますが、給食時間中に関口と佐々木が今度はたかし君が牛乳を残していることに難癖つけ絡んできます。実はたかし君はお腹が弱いため毎日牛乳を残しているそうですが、二人はたかし君のうじうじした態度や小さな声にイラつき大激怒。自分から飲もうとしないたかし君を押さえつけてその場で牛乳を無理矢理飲ませます。

その様子を心配そうに見つめるまる子とクラスメイト達。しかし、誰もたかし君を助けようとしない中、ついにまる子は我慢できず二人相手に「やめなよ!」と声を張り上げることに。まる子は泣きながらいじめを止めるように訴えますが、二人は聞く耳を持たずいじめを継続。

そんな中、関口はたかし君の机に置かれた給食袋に目を付けると、女みたいだと馬鹿にし始めます。この給食袋はたかし君の母親の手作りであり、たかし君は給食袋を取り返そうとしますが、佐々木に押さえつけられたため動けず。すると、関口は給食袋を床に叩きつけるとその上にジャンプし何度も踏みつけてボロボロにしてしまいます。

この行き過ぎた行動を前にまる子は静かに怒りを沸き立たせてしまいます。机に突っ伏して泣くたかし君の姿。たかし君の母親の姿を想起させたまる子は、ついに堪忍袋の緒が切れて関口に体当たりすると、泣きながら「たかし君に謝んなよ!毎日いじわるしたこと謝んなよ!」と激怒。

しかし、関口は反省することはなくまる子に対し「うるせえ!お前も痛い目にあいたいか」と喧嘩腰。その剣幕を見てたかし君はまる子の心配をしますが、まる子はたかし君への謝罪を何度も求めます。すると、イライラが達した関口がまる子に平手打ちを放つと、叩かれたまる子は衝撃でロッカーの方へ頭から激突し尻餅。

まる子を心配したたまちゃんが声を掛け、まる子が立ち上がりますが、立ち上がったまる子を見てたまちゃんは悲鳴。何と、まる子の頭から血が流れ落ちていたのでした。

まる子の流血シーンと心の葛藤

【ちびまる子ちゃん】まる子の流血シーン

引用元:さくらももこ『ちびまる子ちゃん』 出版:集英社

まる子が頭から流血したことでクラスは騒然。さすがの関口も「やべえ」と顔面蒼白となります。

そんな中、まる子は「学校でぶたれて怪我したなんて言ったら、お母さん泣いちゃうよ」と、昨晩心配してくれたすみれを想い涙。まる子の姿を見て、たまちゃんやたかし君、更にはいじめ加害者だった関口と佐々木も事の重大さに気付いたのか涙を浮かべます。

そして、まる子の流血をきっかけにようやくクラスメイトが動き出し、まる子は女子に支えられて保健室へと連れて行かれます。その際、「どこのお母さんも、みんな泣いちゃうよ」とメッセージ性の強いまる子の独白が。

その晩、まる子は自宅てヒロシに事の詳細を話しますが、ヒロシは酔っ払いながら「ドジだな、まったく」と笑いながら晩酌。他の家族には心配されたのにヒロシにだけは笑い飛ばされたことに、まる子はいつもの白目衝撃。

しかし、就寝中の子供部屋にすみれがやってくると、まる子の寝顔を見ながら「まる子、もう怪我なんてしないでね」と心の中で娘の身を案じる様子が描かれます。また、物語はすみれの「まる子もお姉ちゃんも、元気で大きくなってよ」という独白で締められるのでした。

この流血シーンは『ちびまる子ちゃん』史上唯一の描写として知られ、血が滴る様子やたまちゃんの悲鳴は、当時の子供向けアニメとして異例の衝撃を与えました。多くのファンが「トラウマになった」と語るほか、リアルないじめ描写は見ていて心を抉ります。

また、痛みの中でまる子は自分のケガよりも母親の悲しむ顔を想像する姿は、親目線としても思わず涙が出そうな描写であり、自らの痛みより家族を心配する優しさが、視聴者の心に深く刺さりました。

事件後の影響とキャラクターの変化

このいじめエピソードにおいて、もっとも後味が悪いのが解決描写がないこと。まる子が怪我を負ったことで、関口と佐々木の表情から反省はしているようでしたが謝罪場面はなく、たかし君がその後どうなったのか不明となっています。

また、このエピソード後からたかし君は登場せず、関口の出番も相対的に減少する事態に。あまりの出番の無さから3年4組から消されたのではないかとまことしやかに囁かれていますが、令和版の公式サイトでもクラスメイト一覧にたかし君と関口はちゃんと掲載されています。

しかし、佐々木に関しては存在が抹消されている模様。

一方で、ファンからは「関口がクズ」「まる子が可哀想」といった意見が上がる一方、「いじめの愚かさを教える回」として評価する声もあります。このエピソードは、軽い気持ちのいじめが大きな傷を生むことを、子供たちに伝える教育的側面もあります。

子供目線、親目線、どちらの視点からでも胸締め付けられる考えさせられるエピソードです。

誰も助けない謎 / 大野君と杉山君はどこいった?

たかし君のいじめエピソードにおいて、最も気掛かりなのがクラスメイトがいじめを見て見ぬフリをしていることです。

学級委員の丸山君を始め、お調子者のはまじ達、女子であれば城ケ崎さん達がいじめを見過ごすような性格ではないように思えますが、一向に助け舟を出しません。給食時間の件では、まる子の隣の席に花輪君もいますが、ただ見ているだけです。

そして、不思議なのがいじめを一番許せない性格であろう大野君と杉山君がたかし君を助けないこと。大野君と杉山君といえば、スポーツ万能で喧嘩も強い男子のカースト上位に位置する存在ですが、この回に限っては登場していません。

二人がいれば関口や佐々木は簡単に抑え込めるように思えますが、肝心の二人がこの回では一切描かれていないため、もしかすると関口と佐々木は、大野君と杉山君がいないところでたかし君をいじめているのかもしれません。しかし、給食時間中はさすがに二人も教室にいるように思えますが、まる子が流血した場にいないとすれば、二人は給食を早食いして早々に校庭に遊びにいってしまった可能性です。

大野君と杉山君もいじめは知っているとは思いますが、まさか暴力沙汰まで行っているとは知らなかったと考えれば、まあ、納得はできます。あるいは、たかし君を本人が助けを求めなければ手を貸さない主義かもしれません。

一方で、最大の謎は誰も戸川先生に助けを求めないこと。

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まとめ

以上「ちびまる子ちゃんの流血事件(たかし君のいじめ回)」の紹介でした。

本エピソードは、やんちゃな男子生徒の関口と佐々木によるいじめ、気の弱いたかし君、子供を心配する母親、まる子の介入、そして流血事件を通じて、子供社会の光と影を描いたエピソードです。

まる子の家族思いの優しさといじめの愚かさが印象的で、多くの視聴者に強い影響を与えました。親に言えない子供目線、うまくやれているか心配する母親目線、どちらの立ち位置からも胸を締め付けられるようなシナリオとなっており、時代を越えても問題視されるリアルな子供社会を描いています。

団体生活における永遠のテーマとも言える内容を子供向け番組であえて描いた衝撃的エピソードですが、メッセージ性としては効果抜群だったのではないでしょうか。

なお、戸川先生は何をしていたのか非常に気になります。

ちびまる子ちゃん 12 ちびまる子ちゃん 12巻
さくらももこ(著)
ちびまる子ちゃん 1 ちびまる子ちゃん
さくらももこ(著)
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