【鬼滅の刃】鬼舞辻無惨の最期はどうなった?どうやって倒したのかを紹介

「私の意志と思いを継いでくれ」と竈門炭治郎に嘆願する鬼舞辻無惨 鬼滅の刃

最初に生まれた鬼であり、全ての悲劇の元凶である『鬼舞辻無惨』。

宿敵・無惨との最終決戦は産屋敷耀哉の自爆を皮切りに開戦となりましたが、鬼殺隊はどうやって倒したのでしょうか。

今回は、鬼舞辻無惨との戦いから死亡・最期までをご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 鬼舞辻無惨との戦いの詳細
  2. 鬼舞辻無惨の死亡
  3. 鬼舞辻無惨の最期
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鬼舞辻無惨との戦いから死亡と最後までの概要

鬼舞辻無惨の最終形態

引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社

鬼舞辻無惨との最終決戦開幕は単行本16巻137話、無惨が直接戦場に立つのは単行本21巻180話。

鬼舞辻無惨との最後の戦いの概要は細かく分類しても以下の通りになります。

  1. 鬼舞辻無惨は珠世の薬で弱体化
  2. 鬼舞辻無惨の復活
  3. 鬼舞辻無惨vs竈門炭治郎、冨岡義勇、甘露寺蜜璃、伊黒小芭内、愈史郎
  4. 鬼舞辻無惨vs柱、鬼殺隊総力
  5. 鬼舞辻無惨vs竈門炭治郎
  6. 鬼舞辻無惨が珠世に吸収させられた薬の成分
  7. 鬼舞辻無惨vs竈門炭治郎、伊黒小芭内
  8. 鬼舞辻無惨vs炭治郎、伊之助、善逸、義勇、実弥、蜜璃、伊黒
  9. 鬼舞辻無惨の死亡
  10. 鬼舞辻無惨は竈門炭治郎に全てを託す
  11. 鬼舞辻無惨の消滅

無惨との戦いは僅か3巻に収録されていますが、まさに激戦に次ぐ激戦。無惨一人を倒すために鬼殺隊は総力をあげて挑んでいます。

それでは、無惨がどのように死亡し最期を迎えたのかを順番に見ていきたいと思います。

①鬼舞辻無惨は珠世の薬で弱体化

無惨は最終決戦前に以下のように行動しています。

  1. 単行本16巻134話、鳴女の能力で産屋敷邸を特定開始
  2. 単行本16巻137話、産屋敷邸を特定し自らの手で千年に渡り邪魔をして産屋敷当主を殺害すべく訪れる
  3. 単行本16巻138話、産屋敷耀哉の自爆により負傷

これにより産屋敷現当主は死亡しましたが、屋敷を焼き尽くす大量の爆薬により無惨の肉体が激しく炎上かつ欠損し再生に時間を要すること。なお、耀哉が何か仕掛けてくるとは予想していたものの、家族をともに自爆するとは想定外だったらしく『常軌を逸している』と狼狽。

また、爆薬の中に細かい撒菱まきびしを詰め込むことで殺傷能力を上げて無惨の再生を一秒でも長く遅延させています。

一秒でも長く再生を足止めする目的から、無惨はこの後にも何か来るであろうことは予測し身構えていましたが、突然周囲に浮遊する肉の種子の数々に刮目。しかし、その種子が血鬼術によるものと感づいた直後に術が展開すると、棘が細かく枝分かれした有刺鉄線のような血鬼術が無惨を貫くと固定します。

しかし、血鬼術であるならば無惨は吸収すれば良いだけと考え、すぐさま吸収を試みますが、術を吸収しようとした刹那、無惨の目の前には愈史郎の血鬼術『神眼』で姿を消して隠れて近づいていた珠世が出現。

珠世は自らの左腕を無惨に差し込み血鬼術とともに『鬼を人間に戻す薬』を吸収させたのです。

耀哉による自爆の損傷の再生と珠世が吸収させた『薬』の分解に手こずる無惨の元に続々と柱達が集結すると、無惨は血鬼術『黒血枳棘こっけつききょく(有刺鉄線の鞭を複数生み出す術)』で応戦。

また、柱達の攻撃が無惨に届きかけた直前に鳴女に血鬼術を使用させて足場に戸を開かせると、落とし穴の要領で無惨自身と柱達(及び鳴女が捕捉した鬼殺隊員たち全員)を無限城に落とすのでした。

無限城には下弦程度の力を持たせた雑魚鬼を無数に配置しており、かつ上弦の鬼を足止めに使い自身は繭のような結界の中に閉じ籠ると珠世が打ち込んだ薬の分解に費やす時間を確保するのです。

なお、単行本20巻171話時点では黒死牟に『黒死牟、柱を何人倒した?まだ此方へは来させるな』と念話を送っていることから、結構ピンチなのかもしれません。

②鬼舞辻無惨の復活

無惨が繭を破り姿を見せたのは単行本21巻180話。

無限城に落とされた鬼殺隊第一陣は無惨が閉じ籠る繭がある場所へと到着。しかし、どうにかして繭を壊そうとしたところ、中から無惨が飛び出し復活しました。

約5巻ぶりに登場した無惨は下半身と四肢が黒い表皮のようなものに覆われた半裸姿であり、白髪。四肢の至る箇所に捕食用の『牙のある口』が出現しています。長い時間をかけて珠世が吸収させた毒を分解したせいか空腹であり、周辺にいた鬼殺隊第一陣は全員無惨の食糧となり回復にあてがわれました。

そして、その手には頭部だけとなった珠世を掴んでおり、「私の夫と子供を…かえ…せ…」と涙ぐむ珠世を殺害し掌の口で捕食

その後も恐らく鬼殺隊の第二陣と思しき集団を一掃し体力を回復すると「鬼狩りは今夜潰す」と宣告するのでした。

そんな中、ようやく無惨と対峙した竈門炭治郎と冨岡義勇。

しかし無惨の反応は「お前たちは本当にしつこい、飽き飽きする。心底うんざりした」と素っ気ないもの。無惨に殺されることは大災に遭ったと同義であり、自然がどれだけ人を殺そうとも天変地異に復讐を考える者はいない。死んだ人間が生き返ることはないのだから、生き残ったことを幸運と思い日銭を稼いで静かに暮らしていれば良いと持論を展開します。

そして、ほとんどの人間が復讐を考えずに慎ましやか暮らしている中、なぜ鬼狩りだけがそうしないのか。その理由を『鬼狩りは異常者の集まりだから』と結論付けるのです。

無惨は異常者の相手は疲れた、いい加減終わりにしたいのは私の方だと告げると、これまでになく冷酷となった炭治郎から「お前は存在してはいけない生き物だ」との有難いお言葉を頂戴した模様。

③鬼舞辻無惨vs竈門炭治郎、冨岡義勇、甘露寺蜜璃、伊黒小芭内、愈史郎

無惨と炭治郎たちの戦いが始まったのは単行本21巻182話『激突』。

無惨は刃物のような切れ味を持つ腕を鞭の如くしなやかに伸縮自在に操ることで、炭治郎と義勇を圧倒。無理に間合いを詰めた炭治郎の右目を裂いて潰すと、炭治郎たちの狙いが時間稼ぎであると推察。

しかしながら、無限城にいる限り外の光は差し込んでこないため、無惨は鳴女の視覚を通して別場所の状況を捕捉。そこには鳴女に敗れた甘露寺蜜璃と伊黒小芭内の死体が写っていたことから、炭治郎と義勇に「時間稼ぎ…夜明けまでか?柱三人・・・でそれは可能なのか?」と煽り立てます。(悲鳴嶼行冥と不死川実弥が黒死牟を下したのは知っているため、残りの柱は義勇を含めて3人と把握)

そんな中、炭治郎の限界が訪れて無惨に殺されそうになった所、蜜璃と伊黒がどこからともなく乱入して炭治郎を救出

実は鳴女は愈史郎に無惨の呪いを解除された上に『紙眼』によって視覚を操作された状態だったのです。つまり、鳴女の視界に写っていたのは『紙眼』による幻であり、無惨はまんまと愈史郎に騙された模様。

思わず「何をしている、鳴女!!」と怒鳴る無惨でしたが返答は無し。ただ目視はできないものの鳴女を通してその傍らに珠世の鬼がいる気配を察知すると、すぐに愈史郎が外した呪いをより強い支配の力で鳴女を絡め取り、愈史郎の細胞までを吸収しようとします。

しかし、愈史郎の吸収に集中していると義勇と伊黒が斬りかかってきたために柱の対処に追われると、無惨の支配が緩んだ内に愈史郎が再び鳴女の支配権を押し戻すことに。しかし、無惨の足場の戸が開かれると同時に無惨は鳴女に見切りをつけて鳴女の頭を呪いで破壊するのでした。

鳴女が死亡したことで無限城の操作が制御不可能になり崩壊を迎えますが、愈史郎は鳴女の細胞が完全に死滅する僅かな時間で鳴女を操作し無限城から鬼殺隊員を外へと放出しました。

そして、無惨も無限城の崩壊とともに市街地へと排出されます。

④鬼舞辻無惨vs柱、鬼殺隊総力

市街地戦の開幕と柱たちの戦いは単行本21巻184話~単行本22巻192話。

夜明けまで一時間半を切っていましたが無惨をその場に足止めし続けるには絶望的な時間。

義勇、蜜璃、伊黒が果敢に斬り込むものの無惨の再生速度は刀が肉体を通過した直後から再生する脅威の速度をほこっており、一時の間切断することも不可能。そんな中、間合いに踏み込んだ柱たちに無惨の触手攻撃が振り下ろされると、何と生き残った鬼殺隊員たちが総がかりで前線に赴き柱たちの肉壁となり無惨の攻撃を受けて死んでいくのでした。

また、無惨の攻撃には無惨自身の血を混ぜ込ませており、傷を負うと細胞を破壊して死に至らしめる猛毒の効果を付与する模様。それにより、無限城で負傷した炭治郎はすでに死んだような状態で仰向けに倒れていました。

次々と無惨の攻撃を受けて毒を付与されていく柱たちの元に現れたのは、黒死牟を討伐した悲鳴嶼行冥と不死川実弥であり、これで生存する柱5人が勢揃いし総力戦へ。

しかし、無惨の触手の口には回避しても肉体を引き寄せる吸息能力があるため、蜜璃は触手攻撃を回避したものの吸息に引き寄せられて負傷してしまいます。また、義勇も連戦の疲れと毒で握力が無くなり刀が弾き飛ばされますが、伊黒と悲鳴嶼に助けられるなど、柱たちの体力も徐々に厳しくなっていきました。

そんな中、茶々丸が前線に飛び出すと珠世製作の『血清』の注射を柱たちに放射。薬を投与された柱たちは毒の症状がある程度緩和されると脈の狂いや体の激痛が格段に治まり、柱たちは再び持ち直すことができました。

そして、この好機に伊黒が『赫刀』を発現。しかし、赫刀に躍起になったところ酸欠で失神しかけると、無惨の触手が飛来。ですが、伊黒が無惨に殺される寸前に何者かが伊黒の体を投げ飛ばして救出すると、無惨もまた何者かに触手を切断されるのです。

この何者かの正体は無限城を生き抜いた我妻善逸、嘴平伊之助、栗花落カナヲの3名であり、3人は愈史郎の『紙眼』を使って姿を透明化して柱たちと戦っていました。無惨はすぐに違和感に気付くと触手攻撃で『紙眼』を破壊。善逸たちの姿が露見しますが、『紙眼』の在庫はふんだんに用意されており、善逸たちは再度姿を消して無惨を攪乱していくのでした。

3人の加勢により柱たちにも余裕が生まれてくると、伊黒は赫刀で無惨の触手を切断。無惨であっても赫刀で斬れば再生速度が遅いと気付いた柱たちは、続々と自分のやり方で『赫刀』を発現。

また、悲鳴嶼が『透き通る世界』で無惨の体を見通したことで、無惨の体内に『脳が5つ』と『心臓が7つ』あることを見抜きます。これが無惨がどんなに攻撃されても死なない理由でした。

しかしその直後、無惨が衝撃波を放つと柱と善逸たちは周囲の建物に吹き飛ばされました。善逸たちを庇って悲鳴嶼は左足を、義勇は左腕を欠損、伊黒は両眼を損傷。柱や善逸たちは全員気を失ってしまいますが、カナヲだけは吐血しながらその場に膝を崩すと、無惨が眼前まで接近。

そして、無惨がカナヲに止めを刺そうとした瞬間、カナヲを助けたのは復活した炭治郎でした。炭治郎は村田や竹内に回収された後に愈史郎により『血清または血鬼止め』を投薬され命を繋いでいた模様。

⑤鬼舞辻無惨vs竈門炭治郎

炭治郎は死の淵を彷徨う中で、竈門家の先祖・炭吉の記憶を夢見ており、かつて継国縁壱が炭吉たちに見せた日の呼吸の十二個の型が正確に伝達されてきたことを知ります。そして、十三個目の型は十二の型を繰り返し円環を成すものだと導き出しました。

復活した炭治郎は無惨の攻撃をくぐり抜け脳と心臓を夜明けまで斬り続けることを覚悟。ヒノカミ神楽は日の呼吸へと昇華し、炭治郎は無惨の触手を回避しながらも触手を斬り裂いていきました。

死の淵を垣間見た生き物は、通常生きていく上では不必要だった感覚や力の扉が開かれることにより強靭になると知っていた無惨。そして、目の前の炭治郎がまさしくそれに該当すると認識。しかし、禰豆子の爆血に頼らずに赫刀に目覚めたとしても、炭治郎は仇敵である継国縁壱には遠く及ばないと独白。

無惨の分析通り炭治郎の体力は日の呼吸についていけずにすぐにガス欠寸前。無惨は「所詮此奴もこの程度。当然だ、あんなもの・・・・・そうそう生まれてなるものか」と縁壱を想起します。

そして、炭治郎の動きが鈍くなっていくことで無惨は止めを刺そうとしますが、なぜか疲労困憊の手負いの人間相手に二度も止めを刺せなかったのです。

その理由は珠世が吸収させた薬の成分にありました。

⑥鬼舞辻無惨が珠世に吸収させられた薬の成分

無惨は疲弊した炭治郎相手に止めを刺せない違和感から、自分自身も遅くなっていることに気付きました。

そして、その原因が産屋敷耀哉が自爆した際に珠世が吸収させた薬になると推察し、吸収した珠世の細胞に吐かせることに。無惨は細胞の中で珠世に尋問しますが、珠世は『人間に戻す薬』以外の成分は秘匿。そのため、珠世の細胞に残る記憶から読み取ることにしました。

珠世の記憶を覗き込んで判明したのは、胡蝶しのぶと薬の成分を共同開発している映像。珠世としのぶは無惨に薬を分解される前提で薬を複数掛け合わせることに決めていたのです。

【珠世が鬼舞辻無惨に吸収させた4つの成分】

  1. 人間返り:分解される前提で組み込んだ一つ目の成分
  2. 老化:1分で50年老いさせる薬で、三時間以上で9000年の老化
  3. 分裂阻害:無惨の逃亡手段である分裂を使用不可にする
  4. 細胞破壊:他の三種の成分で弱った瞬間を狙う薬で、細胞を破壊して体内への損傷を与える

これにより無惨は本来の力から結構な割合の力・能力を弱体化させられており、手負いの炭治郎相手に苦戦することになるのですが、この時点で無惨は二つ目の成分『老化』までしか情報を引き出せていません

しかし、炭治郎もまた日の呼吸の十三個目の型を繋ぐことで酸欠を引き起こし窮地に陥るのです。

⑦鬼舞辻無惨vs竈門炭治郎、伊黒小芭内

炭治郎が無惨を引き付けている間に愈史郎たちが『血清』を打っていない善逸たちに投与。更に、欠損して気を失っている柱たちの治療を施します。

しかし、残り50分以上を残して炭治郎は酸欠に陥り『透き通る世界』にも入れない状態。ついに力尽きる間際、炭治郎を助けだしたのは無惨の衝撃波で両眼を失った伊黒でした。

伊黒は失った視力を鏑丸で補いながら戦闘をしており、炭治郎は伊黒と共闘して無惨の足止めに出ます。無惨は自分の攻撃がたかだか蛇に読まれていることに憤慨しつつも、老化薬の分解に体力を割いているために全力が出せない状態でした。

そんな中、炭治郎は無惨の体中に刻まれた縁壱がつけた傷を発見。かつて無惨を追い詰めた際に縁壱がつけた傷は何百年もの間無惨の細胞を焼き続けて残っており、その傷の部分が無惨の脆い箇所だと導いていたのです。

対して、無惨も当時を振り返るように『本当の化け物はあの男だ、私ではない!!』と縁壱を回想。相当なトラウマを受け付けられた模様。

既に無惨は縁壱から受けた傷を隠せないほど弱っており、炭治郎はその傷がある場所が弱点である脳と心臓の位置と把握し斬り込みます。

しかし、夜明けまで残り40分になると無惨は突然逃亡を開始。無惨は生きることだけに固執した生命体であり、命が脅かされれば逃亡も一切の抵抗がありません。鬼殺隊員の亡骸を踏みつけにして逃げる無惨でしたが、それが炭治郎の逆鱗に触れてしまい、炭治郎は亡くなった隊員たちの日輪刀を拾い次々と投げ飛ばすと、無惨は逃げながらも日輪刀の破壊に躍起に。

刀が体を貫通するほうが危険と判断した無惨でしたが、炭治郎の攻撃に意識を向けていると頭上から飛び込んできた伊黒が刀を無惨の喉元に突き立てて足止め。すぐに触手を展開して引き剥がしますが、炭治郎が追いつくと愈史郎の『紙眼』を鏑丸に渡して伊黒の視覚を確保。

炭治郎と伊黒は再び連携して無惨の足止めに入ると、ついに無惨は息切れを起こすのでした。

夜明けまで残り35分。無惨はこれ以上の危険を冒す必要がないと判断し縁壱のときのように体を分裂して逃亡しようとしますが、肉体の膨張が直前で阻害される違和感から『分裂阻害の成分』に気付くことに。

更に吐血を発症することで珠世に吸収させられた薬の成分が4つあることを知るのでした。

本来なら赫刀の斬撃も損傷も縁壱のものに劣るため無惨に通用せず、再生修復の疲労も蓄積しません。しかし、珠世の4種の薬の成分が無惨の肉体を弱めることで柱たちの攻撃を有効なものに変えて追い詰めていました。

予想外の成分は無惨をもってしても分析・分解に多大な時間を要するとのこと。

そして、夜明けまで残り25分のところで無惨は再び衝撃波を放ち炭治郎と伊黒を昏倒させます。この攻撃は『紙眼』を通して産屋敷輝利哉たちにも伝わったようで、その場に居ないはずの彼らも鼻血を出して倒れた模様。

⑦鬼舞辻無惨vs炭治郎、伊之助、善逸、義勇、実弥、蜜璃、伊黒

無惨の衝撃波で肺が潰されて息ができず痙攣する炭治郎。その間、無惨は逃亡を続けますが、そこに立ちふさがったのは立ち上がった伊之助でした。

伊之助は自分たちを庇ったために義勇と悲鳴嶼が欠損したこと、そこら中に転がっている死体は一緒に飯を食べた仲間たちだと激怒。「百万回死んで償え!!」と涙を浮かべながらも斬りかかります。

一方で無惨は疲労ですでに術も出せない状態まで追い詰められていました。使用できるのは触手攻撃のみであり、無惨は触手で伊之助を攻撃しますが、伊之助を助けたのは立ち上がった善逸。善逸はまだ炭治郎の心音が聞こえることを伊之助に伝えると、一緒に家族の元へ帰るんだと倒れた炭治郎を励ましながら無惨と交戦。

伊之助と善逸は互いに庇い合うように無惨の攻撃をいなしていくと、炭治郎は自分の体を日輪刀で刺すことで無惨の血鬼術を無効化し痙攣から回復。

そして、伊之助と善逸が足止めしている間に気を失い愈史郎の治療を受けていた柱たちが続々と意識を取り戻すと重傷の体を引き摺りながら立ち上がるのです。

炭治郎、善逸、伊之助の3人は誰かが攻撃しては倒れ、誰かを庇っては倒れ、命を擲ってひたすらに無惨への攻撃を絶やさずに攻め込みました。善逸と伊之助は倒れましたが、その結果、炭治郎が『陽華突』で無惨を外壁に突き刺して固定に成功。

もう技を出す体力がない炭治郎に左腕の触手が振り下ろされるものの、蜜璃が無惨の左腕を掴むとまさかの腕力で引きちぎり攻撃を阻止。しかし、引きちぎった触手が蜜璃を襲撃し致命傷に。

無惨は続けて右腕を触手に変えて炭治郎を攻撃しますが、これも実弥が日輪刀で触手を切断して阻止するとそのまま右肩を貫いて外壁に固定

両腕を失った無惨の顔に突如として亀裂が入ると巨大な口が出現。狙いは正面にいる炭治郎を丸呑みにすることでしたが、これも炭治郎と無惨の間に割り込んだ伊黒が盾となることで阻止

しかし、夜明けまであと少しのところで無惨は再び衝撃波を放出すると炭治郎以外の柱は吹き飛ばされることに。また、この衝撃波で炭治郎の左腕が吹き飛び欠損しますが、炭治郎は絶対に刀を手放すことなく赫刀に変えるために心を燃やし続けました。

そこへ駆けつけた義勇が炭治郎の日輪刀の柄を掴むと、炭治郎と義勇は握力を込めて『赫刀』に変化させて無惨にダメージを与えます。

強い太陽光が降り注ぐと無惨の肌が焼かれていきますが、無惨は『肉の鎧』を作ることで本体を守ることに移行(半天狗の恨の鬼と同様の手法)。巨大な赤子姿に膨れ上がり変異すると、義勇は吹き飛ばされ、炭治郎は突き刺したままの日輪刀と一緒に肉の中に取り込まれてしまうのでした。

⑧鬼舞辻無惨の死亡

夜が明けて太陽光が降り注ぐ中、無惨は肉の鎧を作ることで一時的に太陽光を回避しますが、当然徐々に鎧の肉が焼かれて表皮が消滅していくことに。そのため、日陰を求めて市街地を徘徊し始めます。

産屋敷輝利哉の指揮で鬼殺隊総動員で無惨の足止めを開始。隊員も隠も前線に躍り出ると、瓦礫を落としたり、自動車で体当たりしたり、バスを盾にしてバリケードを作り押し込んだりと様々な手を活用して無惨を太陽の下から逃さないように結束。(ちなみに車で突っ込んだ隠の一人は後藤)

無惨の攻撃が隊員たちに降りかかりますが、満身創痍の柱たちも復活し無惨の攻撃を阻止。悲鳴嶼が愛用の武器である鎖部分を無惨に巻き付けると隊員たちと協力して綱引きの要領で引っ張り固定。

無惨はその場からの逃亡を諦めると次に地面を掘って地中に潜ろうと穴を掘り進めることに。実弥、義勇、伊黒が体を引き摺りながらも技を繰り出して無惨の鎧を削いでいきますが疲弊により万全な技が出せず、なおかつ悲鳴嶼たちも鎖が破損して引きちぎれて固定が解かれることに。

全員が疲労困憊ですでに体力の限界でした。

無惨に逃げられる──そう絶望した最中に写し出されたのは無惨の肉の鎧に取り込まれた炭治郎の日輪刀の一コマ。炭治郎が日輪刀を強く握った瞬間に無惨は吐血を始めて苦しみ悶えると、そのまま悲鳴を上げながらついに太陽光で消滅を迎えるのでした。

⑨鬼舞辻無惨は竈門炭治郎に全てを託す

単行本23巻201話『鬼の王』では、死滅していない無惨の細胞の記憶から始まります。

無惨はこれまで強く念じたことを必ず叶えて実行してきましたが一個体にできることには限界があると知っており、この戦いを通して産屋敷耀哉が言い放った『人の想いは不滅』という言葉を不覚にも認めるのでした。

生き物は例外なく死滅しますが、想いこそは永遠であり不滅であると鬼殺隊を通して思い知った無惨は、鬼殺隊に敗れていながらも受け継がれた想いに打ち負かされたという事実を目の当たりにして感動していたのです。

故に、無惨は『私の想いもまた不滅であり永遠である』として、全てが消滅する間際に肉の鎧に取り込んだ竈門炭治郎に『想いの全てを託す』ことにしたのです。炭治郎は呼吸も心臓も停止している状態でしたが、まだ細胞が完全に死滅していなかったため、無惨の血と力の全てを注ぎ込めばまだ息を吹き返す可能性がありました。

また、無惨は血による即死を免れれば炭治郎が最強の鬼として意志を継ぐ者になると考えたのです。

無惨には確信めいたものがありました。太陽を克服した竈門禰豆子と血を分けた兄であり、あの継国縁壱と同じ日の呼吸を使うことができた唯一無二の者である炭治郎ならば、陽の光を克服し最強の鬼の王になるという確信が。

そして無惨の目論見通り炭治郎の鬼の資質は類を見ないものであり、すぐさま鬼としての才覚を発揮し最強の鬼へと変貌したのです。

⑩鬼舞辻無惨の消滅

「私を置いて行くな」とすがる鬼舞辻無惨

引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社

単行本23巻203話『数多の呼び水』では、無惨の思惑とは打って変わり、鬼化した炭治郎は栗花落カナヲが予備に持たされていた『人間返りの薬』を打ち込んだことで人間に戻りました。

しかし、人間に戻るまでの炭治郎の意識の中では無惨の呼び声が聞こえるのです。

家に帰りたいと願う炭治郎ですが、家族は皆死に絶えて死骸が埋まっているだけの家に帰ってどうなるのと問い掛ける無惨。対して、炭治郎は家には幸せだった日々の思い出が残っていると答えますが、無意味なことをするのはよせと諫める無惨。

無惨は禰豆子は炭治郎が殺したを嘘をつきますが、炭治郎は禰豆子が生きていることを信じており、そんな炭治郎の背中を亡くなった家族の手が押し上げます。

無惨は鬼化した炭治郎が仲間を傷つけたことで恨まれている、誰も炭治郎が戻ることを望んでいないと囁きますが、炭治郎はみんなが心配してくれているのは匂いで分かると反発。

そんな炭治郎に無惨は「お前は私の意志を継ぐ者」と伝えると、前を向いて希望を見出すな、痣の代償を払わなければ数年の内に死ぬのだ、自分のことだけを考えろ、目の前にある無限の命を掴み取れ──と篭絡します。

そして、頑なに拒み続ける炭治郎に対して「お前だけ生き残るのか?大勢の者が死んだというのに」と精神攻撃を開始。お前だけが何も失わずにのうのうと生き残るのかと問い掛けると、亡くなった人たちのことを思い出し炭治郎は涙を流すのです。

しかし、炭治郎の背中を押し上げる家族の腕の中に、これまで一緒に戦った柱たち、そして亡くなった煉獄杏寿郎や胡蝶しのぶまでもが炭治郎の背中を押し上げると、藤の花の匂いが炭治郎を救い上げるように天蓋に広がりました。

そして、天蓋を覆う藤の花から伸びたのは禰豆子の腕。禰豆子は炭治郎の手を掴むと、無惨は「手を放せ、こっちに戻れ!太陽すら克服したというのに!お前は類稀なる生物なのだ、そっちに行くな炭治郎!」と炭治郎にしがみつきました。

死んだ者の憎しみの声が聞こえないのか、お前だけが生き残ることを恨めしそうに叫んでいると訴える無惨。しかし、そんな人はいないと答える炭治郎。皆、自分ではない誰かの為に命を懸けられる人たちであり、自分たちが体験した苦しい思いや悲しい思いを他の人にはして欲しくないと考える人たちだったとして、炭治郎は無惨の言葉を信用しません。

藤の花の天蓋から伸びる腕は禰豆子以外にもあり、生き残った仲間たちが炭治郎を引っ張り上げます。

無惨は徐々に引き上げられていく炭治郎の体にしがみつきながらも「炭治郎、待て!!待ってくれ、頼む!!私の意志を、思いを継いでくれ、お前が!!」と必死に懇願し始めるものの、生き残った隊員たちの腕が炭治郎の手を掴むと「炭治郎戻って来い」「絶対負けるな」「こっちだ炭治郎」と無惨の雑音をかき消すように声を掛け続けていました。

そうして仲間に引き上げられるようにして炭治郎が天蓋に引き上げられていくと、無惨は「炭治郎行くな!!私を置いていくなアアアア!!」と涙を流して叫ぶのでした。

炭治郎が次に目を覚ますとそこには自分を心配するように顔を覗き込む仲間たちの姿があり、炭治郎は『人間返りの薬』と必死に呼びかける仲間のおかげで無惨の細胞を死滅させ人間として目覚めることができたのです。

これにより無惨の細胞は死滅したので鬼舞辻無惨は完全に消滅しました。

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まとめ

  1. 鬼舞辻無惨は、産屋敷耀哉の自爆で肉体を再生するが、その隙に珠世が4つの成分を持つ薬を吸収させた
  2. 鬼舞辻無惨は、『①人間返り、②老化、③分裂阻害、④細胞破壊』の成分により弱体化
  3. 鬼舞辻無惨に薬を分解する時間を与えないように鬼殺隊総動員で太陽光の下に足止めする
  4. 鬼舞辻無惨が薬の成分に気付いた時にはすでに逃げられない状況に陥っており、太陽光に焼かれて死亡した
  5. 鬼舞辻無惨は死滅する間際に竈門炭治郎に全ての力を注ぎこんでおり、炭治郎が鬼化する
  6. 竈門炭治郎は鬼化に抵抗し、『人間返りの薬』により鬼舞辻無惨の細胞から解放され人間に戻ると、無惨は完全に消滅する

鬼舞辻無惨との戦いで数えきれない隊員が命を落としましたが、その最期は炭治郎に縋りながらも置いて行かれてしまう孤独なものでした。

無惨に勝利できたのは継国縁壱がつけた何百年もの間焼き続ける傷跡であり、縁壱が見逃した珠世が作り出した執念の薬の成分であり、珠世が鬼に変えた愈史郎の血鬼術のおかげであり、鬼殺隊総動員が命を擲ったおかげでもあります。

これまでの多くの犠牲と努力が実を結ぶことでようやく無惨を倒すことができました。

無惨に惨殺される隊員たちの描写がどのようにアニメ化されるのかは分かりませんが、地上波でこの虐殺シーンはOKなのか少し気になるところです。

 

 

 

 



鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺見聞録

作者:吾峠呼世晴
出版社:集英社

   

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