【呪術廻戦】両面宿儺は死亡した?最後は誰が倒した?新宿決戦のネタバレ!

後遺症で鼻血を流す両面宿儺 呪術廻戦

漫画『呪術廻戦』のラスボスである呪いの王・両面宿儺との激闘を描く人外魔境新宿決戦篇。

史上最強の術師・両面宿儺と現代最強の術師・五条悟の一騎打ちから始まった最終章ですが、2023年05月に章に突入し、2024年9月に決着しました。

新宿決戦で宿儺を倒したのは誰で、宿儺は本当に死亡したのでしょうか。

今回は新宿決戦と宿儺の最後についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 新宿決戦のネタバレ
  • 両面宿儺の最後・消滅・死亡
  • 特級呪物「宿儺の指」の最後の一本

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宿儺の最後と新宿決戦のネタバレ

新宿決戦が行われたのは死滅回遊中の出来事です。

死滅回遊から新宿決戦までのおおまかな流れ

  1. 渋谷事変で羂索がマーキング済の二種類の非呪術師1000人に遠隔の無為転変を施し覚醒させる
  2. 「獄門疆の封印を解ける天使の捜索」「伏黒津美紀のゲームからの離脱」を目的に虎杖たちがゲームに参加
  3. 天使を仲間にするが伏黒津美紀が受肉タイプの泳者であることが発覚
  4. 宿儺が「契闊」と唱えて一分間虎杖の肉体を乗っ取ると小指を呪物化し伏黒恵に乗り移る
  5. 天使の術式で獄門疆の封印を解いて五条悟復活
  6. 五条悟と両面宿儺が相対すると決戦を12月24日に指定
  7. 両者陣営が決戦に向けて準備にかかる

こうして死滅回遊の最中に宿儺と戦うことになりました。

 

宿儺は万全ではない

少年院で虎杖が一度死亡して蘇りましたが、その際、宿儺は「①俺が契闊と唱えたら一分間体を明け渡すこと」「②この約束を忘れること」を条件に虎杖を蘇生させています。

その結果、死滅回遊編での混乱の最中にこの時の縛りを発動すると、虎杖の小指を呪物化。そして、伏黒恵に呪物化した小指を無理矢理飲み込ませて体を乗っ取りました。

その後、伏黒津美紀に受肉した過去の術師・万を伏黒の肉体で殺すことで伏黒の魂を完全に沈めると、来る決戦に向けて「宿儺の指」を合計19本、最後の一本を補うべく生前の両面宿儺の即身仏を食しました。

この段階で宿儺の指19本宿儺の身仏十種影法術そして自らの術式・御廚子を有する状態ですが、あくまでも受肉体であるため万全ではありません。

また、全盛期の宿儺は「神武解」と「飛天」という呪具を所持していましたが、今回は万が死に際に構築術式で再現した神武解を手に入れています。


人外魔境新宿決戦の詳細

1000年前の姿に戻る両面宿儺

引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社

来る12月24日、高専術師(死滅回遊で仲間になったメンバー含む)は宿儺戦は総力戦で挑むことで合意。ただし、緒戦は足手まといにならないために五条悟が単独で挑むことが前提となり、仮に五条が敗北した場合は総力戦で挑むということになりました。

高専術師は乙骨憂太の術式であるリカ(浮遊する楼閣のような形状に変化)の中で待機して冥冥の烏から送られる映像をテレビ越しに観戦。

そして、五条悟・楽巌寺嘉伸・庵歌姫・伊地知潔高の四名は渋谷のビル屋上で作戦決行。

伊地知が結界を張り、歌姫が術式「単独禁句」を発動し楽巌寺がそのサポートに出ると、五条悟の呪力総量と出力を一時的に増幅。術式を儀式として昇華させることで120%の効力を得ることとなり、五条は呪詞を唱えた200%の虚式・紫を撃ち放つのです。

対して新宿で決戦の日を待ち望んでいた宿儺は伊地知の結界のせいで直前まで膨大な出力を感じ取れずに初手を見誤ると、茈の出力を受け止めきれずに右腕を失うダメージを負います。

が、すぐに反転術式で治療すると、二人は新宿で相対しついに決戦の火蓋が切られるのでした。

【一回戦】両面宿儺vs五条悟

緒戦は史上最強の術師・両面宿儺と現代最強の術師・五条悟から始まります。

無下限呪術で絶対不可侵を持つ五条に対し、宿儺の戦法は領域展延で術式を中和するという手段でしたが、戦闘開始早々に互いの出方を確認した後、領域展開の押し合いに発展。

領域の結界内においては二人の必中命令が重複し打ち消し合い互角でしたが、宿儺の伏魔御廚子は結界を閉じない領域であるため、外側からの攻撃に脆い性質上、五条の結界は崩壊し御廚子を受けてしまいます。

五条は御廚子の斬撃をしのぐために常に反転術式を全開にした状態で即死を免れますが、宿儺の領域内で徒手空拳での戦いにもつれ込んだため、深刻なダメージを負うと簡易領域で中和して生まれた僅かな時間で反転術式を使用し治療を繰り返し、領域で焼き切れた術式をも治癒し局面を突破。

そして、二度目の領域の押し合いでは宿儺が領域を展開しながら領域展延を使用し無下限呪術を突破すると、「五条悟本人に触れている者は無量空処の影響は受けない」という考察の下、伏魔御廚子の必中効果をオフに設定し効果範囲を狭めることで威力を上げることによって再び無量空処を破壊。なお、五条は今度は触れたものを自動で呪力で弾く「落下の情」で対応しダメージを抑え留めます。

三度目の領域の押し合いでは、五条は結界をバスケットボール程の大きさに調節して強度を上げると、宿儺も伏魔御廚子の効果範囲をより絞ることで出力を上げて対抗。三度目の領域の押し合いでは、宿儺が五条の結界を破壊するのと、領域内で五条が宿儺に領域を保てなくなるほどのダメージを与えるのがほぼ同時となって互いの結界は崩壊します。

四度目の領域展開はほぼ同時。結界内での徒手空拳では五条が優勢であり、今回も五条が与えたダメージによって互いの結界がほぼ同時に崩壊。

そして、五度目の領域展開ではわずかに五条の方が発動が早く、五条の攻撃によって宿儺がダメージを負うと先に領域内で伏魔御廚子が崩壊。

宿儺は初めて無量空処を受けるものの、ここで十種影法術・魔虚羅を召喚。五条は無量空処を適用される前に魔虚羅を一撃で排除しようとしますが、宿儺は五度の無量空処を伏黒恵の魂で受け続けることで適応を肩代わりしていたため、魔虚羅はすでに無量空処に適応済み。五条の結界は瞬く間に破壊されました。

反転術式で焼き切れた生得領域の修復を行っていた五条は脳にダメージを負ってしまったため領域が使用できなくなりますが、宿儺も約10秒間無量空処を受けたことで領域を展開することが不可能なダメージを脳に受けてしまい、互いから領域という手札が消えることに。

仕切り直しとなりますが、宿儺は魔虚羅と共闘し五条の不可侵に適応。五条は伏黒甚爾以来の敗色と充足が湧きあがります。

そして、宿儺は魔虚羅に続き鵺と渾を合体させた顎吐を召喚し3対1の状況を作り出すと、魔虚羅が不可侵を魔虚羅のとある兆し・・・・・・・・・を待ちます。

戦いの最中、魔虚羅が不可侵に適応し五条の腕を斬り落としますが、この状況で五条は二度の黒閃を決めることで生得領域の出力を取り戻しボルテージを上げると、顎吐を破壊。また、五条が反転術式の出力を取り戻したところで、宿儺に千年振りの緊張が走ります。

そして、五条は放った「蒼」と「赫」をぶつけることで遠隔の「茈」を生み出すと指向を絞らず自身ごと一帯を飲み込んで大爆発を引き起こすのでした。

五条の遠隔「茈」によって魔虚羅は破壊され宿儺は大ダメージを負ってしまいますが、五条は自分の呪力ということもあってか宿儺ほどダメージはない様子。黒閃で反転術式の出力をも取り戻した五条は傷を治癒させていくのに対し、宿儺は未だ反転術式の出力が回復しておらず魔虚羅を失った状態、かつ領域展延で不可侵を突破することもままならない状態。

が、誰もが五条の勝利を確信した次の瞬間、宿儺は術式対象を拡張させた「解」で五条を上下真っ二つに斬り裂いて逆転勝利します。

魔虚羅の適応は一度攻撃を受けると緩やかに解析が始まり、時間経過によって完成します。魔虚羅は五条の不可侵に適応した後、不可侵を中和無効化するように自らの呪力を変質させていくとその過程で斬撃を使った不可侵への適応を見せました。魔虚羅が戦いの最中に見せたのは術式対象を空間・存在・世界そのものまで拡張させた斬撃。宿儺は自分にあった不可侵への適応の「手本」を待ち望んでおり、魔虚羅に倣って術式対象の拡張から「世界を断つ斬撃」を学習し五条の不可侵を攻略したのです。

「天晴れだ、五条悟。生涯貴様を忘れることはないだろう」

地に伏した五条に対し宿儺は最大の賛辞を贈ると五条は事切れる間際にわずかに口角を上げて息を引き取るのでした。

 

戦闘中 ──
退場者 ──
死亡 五条悟
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊

【二回戦】両面宿儺vs鹿紫雲一

五条悟敗北後、次に宿儺に挑んだのは兼ねてより史上最強の術師・両面宿儺と戦うことを望んでいた死滅回遊泳者であり受肉タイプの術師・鹿紫雲一。

待機場所から出陣した鹿紫雲ですが、五条敗北後に読み通り裏梅が姿を現したためこれを秤金次が引き受けることで鹿紫雲と宿儺の一騎打ちの舞台を整えます。

しかし、裏梅が宿儺に「神武解(万が遺した呪具)」を届けたため、宿儺は呪具を手にすることに。

鹿紫雲は到着とほぼ同時に神武解による雷撃を受けてしまいますが、自身の呪力特性上電撃に耐性がある鹿紫雲は無傷。

そして、鹿紫雲は術式「幻獣琥珀」を解放。呪力から変換できるあらゆる現象を実現するために肉体を作り変える術式ですが、人の域を超えた肉体を実現するため術式終了後には肉体が崩壊する一度きりの術式となります。

宿儺は五条戦で反転術式の出力が落ちていたため鹿紫雲の術式を受け続けるとやられてしまう可能性があったわけですが、意図的に中断していた受肉による変身の再開を行うことで五条戦で負った肉体の傷を完全に修復し生前の両面宿儺へと変貌(四つ目、二つ口、四本の腕の姿)します。

掌印を結んでも両手が空手となる四本腕。心肺に負担をかけず呪詞の詠唱を絶え間なく続けられる腹部の口。完全無欠の1000年前の姿に戻った宿儺を前に鹿紫雲は見惚れてしまいますが、受肉前とは比較にならない徒手空拳で競り負けると、宿儺は五条戦で会得した術式対象の拡張技「世界を断つ斬撃」を展開し、鹿紫雲は片腕をもがれてしまいます。

そして、格闘戦の末に網目状に張られた視界一面の斬撃を回避できず鹿紫雲は死亡するのでした。

 

戦闘中 ──
退場者 ──
死亡 五条悟、鹿紫雲一
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる

【三回戦】両面宿儺vs虎杖悠仁、日車寛見、脹相、日下部篤也、猪野琢真

鹿紫雲の敗北後、予定通りここからは総力戦となります。

高専術師が考案した作戦は『日車寛見の術式で宿儺から術式を「没収」、かつ「死刑」を勝ち取り一撃必殺の「処刑人の剣」を獲得。死刑対象である宿儺を処刑人の剣で倒せば』

こうして日車をサポートする形で虎杖・脹相・日下部・猪野が戦線へ立つことに。初手は後方支援に控えていた冥冥の神風で宿儺の気を逸らせると、虎杖が宿儺と徒手空拳へもつれ込んだすきに日車が術式を発動。

死滅回遊での虎杖の判決に対し三審制度を利用することで渋谷での大量殺人の件で再び裁判を始めると、有罪を勝ち取り計画通り日車は「処刑人の剣」を獲得します。後は、「処刑人の剣」さえ宿儺に当てれば高専の勝利は目前でしたが、ここで「没収」の対象が術式ではなく形態している呪具に適用されたため、宿儺は「神武解」を失っただけで御廚子を使用できる状態にあり、反撃を受けてしまいます。

ここは日下部が簡易領域で日車への被弾を最小限に抑えて難を逃れると、高専術師で一気に宿儺を叩きます。

しかし、宿儺の興味は天才的な才能を秘める日車にあり、宿儺は日車と他の術師を分断。日車は宿儺との戦いの最中に領域展延を修得し御廚子を中和するという驚異の成長速度を見せると、宿儺は日車寛見という一人の呪術師にますます興味を湧かせます。

そして、戦闘の最中に「世界を断つ斬撃」で片腕、もう片方の腕を次々と切断していくと日車は土壇場で反転術式を修得し治癒した腕で握った「処刑人の剣」で宿儺の手の一つを貫きますが、宿儺は貫かれる前に自ら腕を切断したため一撃必殺の効力は生じませんでした。

その後、宿儺は日車に止めを刺しますが、寸前で虎杖が接近していたため、日車は斬られる直前に消えかけた「処刑人の剣」を虎杖へ譲渡。

そして、地に伏す日車を目の端に虎杖は「処刑人の剣」で宿儺を斬りつけますが、「処刑人の剣」は日車のダウンと同時に消失したため意味をなしませんでした。

なお、日車の肉体は後方支援組の憂憂と星綺羅羅が回収。

 

戦闘中 虎杖悠仁、日下部篤也、猪野琢磨、脹相
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見
死亡 五条悟、鹿紫雲一
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収

宿儺は日車との戦闘後、日車寛見が死亡して落胆する気持ちと、かつて漏瑚に述べた言葉を反芻しつつ「理想という自分の身の丈以上の願い」について考え始めます。

目の前にいるのは「宿儺を殺す」という理想に殉ずる者たち。

1000年前にも同じような人間は多くいましたが、今回は虎杖に受肉していたため虎杖悠仁が百折不撓の理想を持っていることを知っており、格下の弱者が理想を貫く意志の強さのみで自分と並びことを知ってしまったため苛立ちを覚えていました。

そのため、宿儺は自身の身の丈が大きすぎるために理想とは無縁で理想を嫌悪する人間だったと気付くこととなり、今一度明確に『虎杖たちの理想を切り刻む』ことを宣言するのです。

同時刻、別動隊として羂索討伐に出動していた髙羽史彦、そして乙骨憂太と東堂葵によって羂索が討たれると、羂索は死に際に死滅回遊に総則を追加。『天元による人類との超重複同化の発動権は伏黒恵が持つこととする』という条件が通ったことで、天元(呪霊操術で丸まったような状態の塊)が宿儺の下に飛来すると、宿儺は天元を飲み込むのでした。

そして、超重複同化の発動権を握った宿儺は改めて高専術師と死滅回遊泳者の殲滅を宣言すると、その後は超重複同化した天元と遊ぶことを宣告します。


【四回戦】両面宿儺vs乙骨憂太、虎杖悠仁

宿儺が鏖殺を宣言した直後、羂索討伐から戻ってきた乙骨憂太が合流します。

さっそく宿儺と競り合う乙骨とリカの顕現によって、呪いの王vs呪いの女王が開戦。五条戦とは逆で、今度は宿儺が2対1を味わうことになりますが、互いに致命傷に至らないため乙骨が領域展開を発動。

領域「真贋相愛」は、必中効果に天使の術式を付与し、結界内に無数の刀が突き刺さっている状態。刀には乙骨がコピーした能力をランダムで内包。乙骨自身は刀を握った瞬間に能力を知ることができます。

乙骨の作戦は領域に天使の術式を付与することで宿儺に「彌虚葛籠」を永続的に使用させて腕と口の半分を封じるというもので、目論見通り、領域展開を封じられている宿儺は彌虚葛籠で対応するしかありません。

そして、領域内に「魂を捉える打撃」を扱う虎杖を招くことで、三人がかりで交戦し宿儺と伏黒恵の肉体を引き剥がす算段でした。

この時、宿儺は五条との戦闘の影響で領域は使用できず反転術式の出力が鈍く呪力総量も乙骨と大差ないほどに落ちていたため、彌虚葛籠を維持しながら「世界を断つ斬撃」を撃つことは困難。

加えて、虎杖の魂を知覚する打撃は浴で沈めた伏黒恵の魂を叩き起こし宿儺と伏黒恵の肉体の同調を阻害するものであり、虎杖の攻撃を受けるたびに宿儺の呪力出力が下がるほか、肉体の支配が鈍る感覚に陥ります。

結界内での格闘戦では、乙骨はコピーした刀から「捌」を使用し宿儺の動揺を誘います。宿儺が回収できなかった宿儺の指の最後の一本は乙骨が取り込んだ──と考えた宿儺は、3対1では分が悪く、呪力出力と肉体の支配が鈍ってきたため彌虚葛籠を解除し捨て身の「世界を断つ斬撃」を使用しようとしました。

──が、宿儺が彌虚葛籠を解除した刹那、虎杖は一本、リカは二本、宿儺の腕をそれぞれ拘束。乙骨は残る宿儺の腕に阻まれながらも腹部の口に手を突っ込み舌を引き抜くと腹部からの呪詞という手札を剥がすのです。

そして、虎杖が決戦前に取り込んだ呪胎九相図の術式による血の炸裂で宿儺の意識を引き寄せた瞬間、乙骨は宿儺の下左腕を切断すると出力最大の「邪去侮の梯子」を発動。

天使の術式に焼かれる宿儺に対し乙骨は領域内の刀を使用して追い打ちに出ると、身動きが取れない宿儺に向けて虎杖が「魂を知覚する打撃」を撃ちこみ伏黒恵の魂を呼び起こしました。

しかし、乙骨と虎杖の算段に間違いはなかったものの、呼び起こされた伏黒恵の魂はすでに生きる意志を失っていたため虎杖の救いの手を拒むのです。

宿儺と伏黒恵の魂を引き離し宿儺(呪物)のみを消し去る最大のチャンスでしたが、伏黒恵が拒んだために作戦は失敗。その最中、宿儺は呪詞を詠唱し「世界を断つ斬撃」で乙骨を両断するのでした。

 

戦闘中 虎杖悠仁、日下部篤也、猪野琢磨、脹相
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、乙骨憂太
死亡 五条悟、鹿紫雲一
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨憂太 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断

【五回戦】両面宿儺vs禪院真希

乙骨が致命傷を負ったことで結界は崩壊しますが、これは結界の外側で待機している術師たちへ向けた突入の合図であり、結解崩壊後に禪院真希が宿儺の背後を取り心臓を一突きします。

両断された乙骨はリカに抱えられて飛び出すと、後方支援の憂憂に回収され医療班の下へ。

乙骨の退場と度重なる御廚子のダメージに反転術式を運転してきた虎杖が倒れたため、禪院真希を主体に日下部と猪野はサポートに回ることに。

禪院真依が遺した「釈魂刀のレプリカ」は魂を観測できる者が振るった場合その傷口は魂の輪郭を知覚しなければ反転術式で回復しないという効果を持っています。宿儺は一つの肉体に二つの魂を同居させていた経験から自身の魂の輪郭を知覚していましたが、五条戦の後遺症を抱えた状態で完全に対応できず、修復と同時に呪力で強制的に心臓を動かして対処

一方で、宿儺は完全に呪力を断った禪院真希に渋谷で魔虚羅と戦った感覚を想起させると、五条悟の死後、鹿紫雲一・日車寛見・乙骨憂太の誰よりも食指を動かす天与呪縛フィジカルギフテッドを持つ真希に対し『呪術と肉体、どちらが力として磨き上げるに値するかを決める戦い』に高揚します。

「初めてだ、俺に使命を背負わせた奴は」

両者の戦いは新宿の建造物を破壊して周る凄まじい速度の戦闘。途中で猪野や日下部がサポートに回りますが、猪野は御廚子と蹴りをうけて一時ダウンし、日下部は軽くにあしらわれることに。

真希は「世界を断つ斬撃」を見てから回避する反射神経を見せますが、宿儺が反転術式での治癒を中断させて呪力を込めた「黒閃」を撃ちこむと、真希は黒閃を受け止めて直撃を避けるもその威力に押されて舞台から吹き飛ばされてしまうのでした。

 

戦闘中 虎杖悠仁、日下部篤也、猪野琢磨、脹相、禪院真希
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、乙骨憂太
死亡 五条悟、鹿紫雲一
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断
真希 → 心臓の破壊

【六回戦】両面宿儺vs日下部篤也

真希が吹き飛ばされたため、戦場に立っているのは日下部のみ。

日下部は腹を括って宿儺とのタイマンに望むとシン・陰流簡易領域を展開し「居合・夕月」の構えを取ります。

宿儺は御廚子で斬撃を飛ばせるため御廚子に対して居合の構えを取る日下部を疑問視しますが、日下部が簡易領域を発動したのは領域内による自身の呪力出力の向上と相手の術式の低下、そして、領域内に侵入したものを全自動反射で迎撃するプログラムを組み込んでいたためでした。

これによって日下部は宿儺の飛ぶ斬撃を対処し、宿儺は日下部の反射速度には感心。

まずはモーションありの斬撃、次にモーションなしの斬撃を飛ばして日下部が対処したのを見届けると、次に「世界を断つ斬撃」を放とうとします。

しかし、日下部は術式対象の拡張のタメ時間を狙って簡易領域を広げると宿儺を補足。領域内に入った宿儺に対し全自動反射の高速斬撃を浴びせて切り傷を負わせますが、宿儺が呪力を高めたのか刀は途中で折られてしまいます。

刀身を失った日下部は徒手空拳にもつれ込むと、御廚子の斬撃を掻い潜ぐり接近。刀身を生やす「朧月」で宿儺の心臓目掛けて鋒を突き立てるものの、宿儺は指先で刀身を掴む余裕の対処。

そして、御廚子の斬撃で日下部を切り裂くのでした。

 

戦闘中 虎杖悠仁、猪野琢磨、脹相、禪院真希
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、乙骨憂太、日下部篤也
死亡者 五条悟、鹿紫雲一
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断
真希 → 心臓の破壊

【七回戦】両面宿儺vsミゲル、ラルゥ、虎杖悠仁、脹相、禪院真希

日下部を回収しに来た憂憂に宿儺が御廚子を放つと、ミゲルとラルゥの二人が日下部と憂憂を救出し登場。

二人は決戦前に乙骨から協力要請を受けていましたが、その場で拒否。しかし、後に二人で話し合った末に『五条悟と乙骨憂太が敗北、加えて宿儺が領域を使用できなくなった場合に限り参加』することを決めており、高専術師にとってもイレギュラーな参戦でした。

この時点で宿儺は反転術式の出力低下・四本腕の内、下左腕は欠損し下右腕の負傷、加えて心臓が負傷しているため反転術式を維持し続けている状態です。

戦闘面ではミゲルの術式「祈祷の歌」が活躍。「祈祷の歌」は肉体で刻むビートで呪いを退け自らの身体能力を強化向上させるものであり、日本では珍しい骨格や筋肉を持つミゲルが呪力強化を備えるだけで脅威となり、対宿儺との徒手空拳でもミゲルがやや優勢。

そして、謎の外国人助っ人を起点に傷を反転術式で治癒して立ち上がった虎杖・脹相・真希が戦線に復帰すると、真希が奇襲で宿儺の上左腕を切断したのを契機に、怒涛の連携攻撃で攻め続け勝機が見えてきました。

しかし、宿儺はラルゥに黒閃を撃ちこむと、真希に放った黒閃と合わせて二回目の黒閃を決めたことで調子を上げると失った反転術式の出力を取り戻すことに。

一同は宿儺を休ませる暇を与えないように果敢に攻め込みますが、宿儺は真希に向けて三度目の黒閃を発動。

ダメージを負った真希に御廚子で追い打ちをかける宿儺に「超新星」で急襲する脹相でしたが、宿儺は脹相の背後に回り込むと袖を掴んで壁に叩きつけ四度目の黒閃を発動。なお、脹相は血の鎧を形成することでダメージを最小限に抑えています。

そして、残る虎杖が脹相の助けに入ると、脹相は自身の「血」を虎杖に手渡し、虎杖は宿儺と徒手空拳での格闘戦へ。

虎杖は宿儺を足で捕まえた際に脹相から渡された血で「百歛・穿血」を放ち宿儺の意表を突きますが、宿儺は間一髪で回避しかすり傷を負う程度。しかし、御廚子の斬撃で虎杖を牽制し距離を取ると、渋谷で真人が虎杖の雰囲気から察した黒閃の予感を感じ取り身構えます。

が、宿儺が身構えたところでラルゥが術式「心身掌握」を発動。心身掌握の効果には一度掴んだ相手の心を惹きつける副次効果があり、宿儺の意識はラルゥに引き寄せられてしまうのです。

そして、宿儺の意識が完全にラルゥへ向かった隙に乗じて虎杖は渾身の黒閃を撃ちこむのでした。

加えて、この黒閃を皮切りに虎杖は覚醒することに。

 

 

戦闘中 虎杖悠仁、猪野琢磨、脹相、禪院真希、ミゲル、ラルゥ
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、乙骨憂太、日下部篤也
死亡者 五条悟、鹿紫雲一
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断
真希 → 心臓の破壊、上左腕の切断

【八回戦】両面宿儺vs虎杖悠仁、猪野琢磨

黒閃を受けたにも関わらず宿儺は健在。

しかし、虎杖は宿儺の攻撃を捌き切ると二度目の黒閃を撃ちこみます。黒閃を受けてなおも反撃に移る宿儺でしたが、ここでも虎杖は三度目の黒閃で反撃を捌きます。

加えて、戦闘中に肉体に刻まれた御廚子を使用可能になると、周囲の物を切断し道具として使用。対して宿儺は虎杖が御廚子を扱えるのは想定内であったため、平然と対処に出ますが、虎杖は御廚子の直撃を顧みずに接近し三度目の黒閃を撃ちこみます。

そのタイミングで立ち上がった猪野が来訪瑞獣「竜」で宿儺を急襲。宿儺が態勢を崩したところを狙って七海建人の死後術式が呪具化した鉈で攻撃に転じますが、宿儺は何なく対処。

しかし、猪野が作った隙に乗じて虎杖が四度目の黒閃を撃ちこむと、宿儺は当然のように黒閃を撃ちこむ虎杖に警戒心を抱き始めます。

宿儺が打撃に斬撃を混ぜても虎杖は反転術式で傷を治すことが前提であるため、ダメージをものともせず接近戦に持ち込み五度目の黒閃

宿儺は反撃で虎杖の顔に「捌」を撃ちこみ片方の視力を奪いますが、虎杖は引き下がることなく拳を振り下ろして六度目の黒閃

さすがの宿儺も虎杖の覚醒に本気になり始めたのか「小僧ぉっ!」と咆吼するものの、猪野が上階から七海の鉈を投げつけて宿儺の肩に命中すると宿儺は七海の術式効果で想定外の不可を負うことになり一瞬動きが止まることに。

その一瞬の隙に虎杖は七度目の黒閃を撃ちこむのでした。

虎杖による七度の黒閃を受けた宿儺は反転術式復活の契機を逃すことになりますが、宿儺は三度目の黒閃を決めた時点ですでに領域は回帰していたため、想定外にも追い詰められた宿儺は伏魔御廚子を発動

しかし、高専術師たちは領域対策に備えてシン・陰流簡易領域を修得しており、なぜか不完全である結界を閉じない伏魔御廚子を99秒耐え凌ぎます(※呪力のない真希は三輪霞が出動し簡易領域で守護)。

そして、各自が簡易領域を展開して伏魔御廚子を99秒耐え凌いだ直後、宿儺は最終奥義「カミノフーガ」を発動。

カミノ」の炎は火力に対して速度がなく効果範囲が狭いのが特徴ですが、宿儺は『領域展開中を除く多対一での竈の実行禁止』という縛りを科すことで、伏魔御廚子の術式を拡張し粉塵化した全ての物質が竈と同様の爆発性の呪力を帯びるように指定。

さらに、結界の仕様を一時的に変更し生物以外の出入りを制限することで伏魔御廚子の出力を下げずに効果範囲内を密閉状態に。

サーモバリック爆薬と化した粉塵が領域の隅々に散らばるとカミノ」の熱で高温・衝撃波・減圧・超加圧が発生し領域内の生物を死に至らしめるのでした。

この宿儺の最終奥義を耐える術は高専術師にはなく、領域に中心にいた虎杖を助けるために脹相は赤血操術を使って球体状の繭を形成。その中に虎杖を匿うと、自身は熱源の側に背を向けて虎杖の盾となり守りました。

しかし、脹相は虎杖を守ることと引き換えに「カミノ」の熱によって消し炭になってしまうのでした。

 

戦闘中 虎杖悠仁、猪野琢磨、禪院真希、ミゲル、ラルゥ
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、乙骨憂太、日下部篤也
死亡者 五条悟、鹿紫雲一、脹相
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断
真希 → 心臓の破壊、上左腕の切断

【九回戦】両面宿儺vs虎杖悠仁、東堂葵

命を賭して庇った脹相に報いる覚悟を決めた虎杖でしたが、「カミノ」によって焼き尽くされた一帯を見て覚悟が揺さぶられることに。

視界を遮る熱気と煙の先から姿を現したのは宿儺でしたが、虎杖の側に現れたのは東堂葵。

東堂は真人の無為転変を受けて左手を失いましたが、失った左手をビブラスラップに置き換えることで「不義遊戯」の発動条件を拍手から金属片と木箱の衝突に変更。これにより一秒間に約50回の入れ替えが可能となるほか、衝突回数に対し入れ替え回数を縛ることで術式対象の複数選択と効果範囲を広げることに成功したのです。

新宿決戦では宿儺の領域対策として待機しており、宿儺が「カミノ」を放つ直前に強化版不義遊戯で外側から味方を脱出させることに成功。しかし、爆心にいた虎杖と脹相に関しては宿儺の呪力が強すぎて二人を補足できなかったという事情がありました。

したがって、虎杖以外の術師は現在領域の外へ避難させているため、虎杖は東堂に励まされると再び東堂とタッグを組んで宿儺へ挑みます、

東堂の「不義遊戯」は宿儺でも入れ替え先を予測するのは困難であり、かつ東堂葵という術師単体を術師の中で一番自己中心的で崩しづらいと評価。そのせいか、一番出てきてほしくないタイミングで出てきたと独白。

不義遊戯による高速の入れ替えで宿儺は翻弄されますが、過去の戦闘データから唯一虎杖の集中が上がり切ったタイミングだけは東堂は『あえて入れ替えない』という手法を用いるため、宿儺は反撃のタイミングを合わせます。

しかし、そのタイミングで宿儺の背後に冥冥の烏を出現。烏は東堂が何かと入れ替えたことで出現したものですが、宿儺は次に烏と虎杖を入れ替える・・・・・・・・・・・・と予想し背後を振り向きます。

が、この宿儺の読みも間違いであり、当初予想していた通り東堂は虎杖の位置を入れ替えないままでした。

そのため、虎杖は八度目の黒閃を宿儺に撃ちこむことに成功。

再び追い詰められた宿儺は領域を展開してこの局面を乗り切ろうとしますが、戦場にあるはずもない五条悟の姿・・・・・を見て手を止めてしまいます。

 

戦闘中 虎杖悠仁、東堂葵
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、乙骨憂太、日下部篤也、猪野琢磨、禪院真希、ミゲル、ラルゥ
死亡者 五条悟、鹿紫雲一、脹相
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断
真希 → 心臓の破壊、上左腕の切断

【十回戦】両面宿儺vs虎杖悠仁、東堂葵、乙骨憂太

宿儺に八度目の黒閃を撃ちこんだ虎杖はそのまま心臓を握り潰そうと組み合いますが、宿儺は領域展開で虎杖を退けようと掌印を組みます。

しかし、宿儺が呪力を高めたところで先刻殺したはずの五条悟が登場。

一瞬当惑する宿儺でしたが、その額に縫い目が見られたことからその正体が五条悟の肉体に乗り移った乙骨憂太だと得心し、自らの肉体を捨ててまで決戦に挑む乙骨の覚悟を再評価。

乙骨は宿儺の「世界を断つ斬撃」で両断された後、憂憂に回収されて医療班の下へ届けられると、家入・新田新・甘井の三人の術式と自身の反転術式、そして羂索からコピーした「肉体を渡る術式」を使用して五条悟の遺体へ乗り移りました。なお、五条の肉体に乗り移った時点でリカは乙骨の肉体から離れようとしなかったため、肉体を渡った後の乙骨は五条悟の生得領域のみ使用できる状態。

宿儺が領域を展開すると、戦場に戻ってきた乙骨も五条の「無量空処」で対抗。先刻の五条戦で学んだ通り、結界を閉じない伏魔御廚子攻略の対抗策は領域を小さい結界にとどめて外殻の強度をあげる手段。五条と宿儺の結界の押し合いを再現すると、領域内で徒手空拳での戦い(無下限呪術と領域展延)を繰り広げます。

乙骨は決戦前の入れ替え修業で五条の肉体で訓練をしていましたが、やはり最強の術式を数度の訓練で使いこなすのは難しく、かつ肉体の違いもありミスを連発。

対して宿儺は羂索から乙骨の術式は「模倣」だと聞いていたため、乙骨の手札を分析します。五条の肉体に乗り移った状態で他のコピーも使用できるのか、なぜ女霊(リカ)が憑いていないのは肉体の違いのせいなのか、羂索の「肉体を渡る術式」に持続時間はあるのか──など考えますが、『そもそも羂索の術式が終了したときに今の肉体を維持できるのか』という一つの疑問に行きつくと、乙骨はこの戦いの先を考えていないのではないか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・という結論に達します。

つまり、乙骨が取る手段は先の五条同様に「茈」の発動──自爆。

宿儺は乙骨が茈の構えに入った瞬間、掌印と呪詞を妨害。

しかし、乙骨は「蒼」の引力で伏魔御廚子の瓦礫を引き寄せると、瓦礫に混じってボイスレコーダーが宿儺の背後に引き寄せられ、機器から狗巻棘の呪言が発声。狗巻の呪言は通話状態や録音でも効果を発揮するため「動くな」と言われた宿儺は身体を硬直させると、その隙に乙骨は呪詞を詠唱して領域を吹き飛ばす威力の「茈」を撃ち放つのでした(※狗巻の呪言を録音したボイスレコーダーは決戦前に誰が持つか話し合い、乙骨が所持することで決定)。

 

戦闘中 虎杖悠仁、東堂葵、乙骨憂太
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、日下部篤也、猪野琢磨、禪院真希、ミゲル、ラルゥ
死亡者 五条悟、鹿紫雲一、脹相
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断・領域相殺
真希 → 心臓の破壊、上左腕の切断

【十一回戦】両面宿儺vs虎杖悠仁、東堂葵、来栖華(天使)

乙骨の放った「茈」により両者の領域は崩壊しますが、宿儺は多大なダメージを負います。

そして、領域崩壊後に虎杖と東堂が合流すると、東堂は「不義遊戯」で巻き添えを回避する自身があり、乙骨の術式が回復し次第に何度も「茈」を放つように要望。

乙骨のおかげで宿儺の領域は相殺されるとともに術式使用困難の状態に陥ったため、このタイミングが最大の攻め時だったのですが、ここで乙骨も領域展開後の術式の焼き切れによって羂索の「肉体を渡る術式」の運用が停止し地に伏せるという予想外の展開に。

そして、乙骨のダウンに気を取られている東堂に向けて宿儺が五度目の黒閃を発動。

しかし、東堂はビブラスラップの木球は折られたものの自らの頭に打ち付けることで「不義遊戯」を発動し虎杖をサポート。崩壊した乙骨の領域の結界の欠片は呪力の塊であるため、欠片が舞う戦場は不義遊戯の独壇場となり、高速の入れ替えで動き回る虎杖に翻弄される宿儺。

そして、虎杖は宿儺と伏黒恵の魂の境界に術式対象を限定して「解」を撃ちこみ両者の魂をより強く引き裂いていきます。

魂を知覚する打撃よりもより強く引き裂く「解」を受けて、宿儺は「宿儺の指」を何本か嘔吐してしまいますが、すぐに飲み込み現状を維持。虎杖の「解」を警戒しつつ反撃を浴びせたタイミングで再び東堂が「不義遊戯」を発動すると、宿儺は入れ替えはないと読んで虎杖への追撃を試みます。

しかし、東堂は領域の欠片と来栖華を入れ替えており、宿儺の頭上には術式を構える来栖華の姿が。

来栖は宿儺に向けて出力最大の「邪去侮の梯子」を撃ち放つのでした。

──が、来栖が放った「邪去侮の梯子」は宿儺とその場にいた虎杖と東堂にも効果があるため、宿儺は「虎杖と東堂もまた邪去侮の梯子に行動を阻害されている」と考えると、崩壊する瓦礫を踏み台にして光の柱を駆け上がり直接来栖を叩きに向かいます。

また、天使が受肉体の来栖と共存しているため術師としての肉体強度が低いというのが来栖の欠点であり、死滅回遊で腕を欠損してからはそれが顕著で、死滅回遊で放った「邪去侮の梯子」ほどの出力を出せていないと宿儺は分析。

そのため、伏黒恵から引き剥がされる前に宿儺は来栖を叩くことに決め、光の柱を駆け上がって来栖に接近すると六度目の黒閃を撃ち放つのでした。しかし、宿儺が黒閃を放った瞬間、来栖を庇うように東堂が「不義遊戯」の入れ替えで出現し、来栖の盾となります。

天使の術式を持つ来栖の死亡という最悪の事態は避けましたが、宿儺の黒閃によって東堂と来栖は地上に叩きつけられて行動不能──気絶。

ついに戦場に残るのは虎杖のみとなりました。

戦闘中 虎杖悠仁
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、日下部篤也、猪野琢磨、禪院真希、ミゲル、ラルゥ、東堂葵、乙骨憂太、来栖華(天使)
死亡者 五条悟、鹿紫雲一、脹相
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断・領域相殺
真希 → 心臓の破壊、上左腕の切断

【十二回戦】両面宿儺vs虎杖悠仁

残された虎杖は自らも「邪去侮の梯子」に焼かれながら宿儺を追って駆け上がっており、宿儺の意表を突いて反撃、そして地上へ叩きつけると地上戦へ。

しかし、宿儺は幾度もの黒閃を経て反転術式の出力を取り戻すとこれまで欠損した全ての部位を修復してしまいます。が、依然領域展開後によって術式は焼き切れたままであるため、術式回復までは徒手空拳での格闘戦へ。

対して虎杖は術式対象を宿儺と伏黒恵の魂の境界に絞った「解」を宿儺に当てようと奮闘。虎杖の「解」は受肉体の宿儺にとって致命傷となるため、宿儺は接触を回避します。

宿儺に「解」を当てなければ勝機は見えない状況でしたが、ここで虎杖は五条から教わった「領域内で発動した付与された術式は絶対当たる」という言葉を反芻し呪術戦の極致である領域展開に至ることに。

虎杖の領域は、宿儺との対話の時間を目的とした自分を知ってもらうための地元観光であり、攻撃能力は皆無。自分の生い立ちを語ることで宿儺が価値を見出せないという他人のことを改めて知ってもらおうとする虎杖は、「伏黒恵を解放してもう一度俺の中に戻るなら殺さないでやる」と情けをかけて要求。

対して宿儺は「貴様の首の前で貴様の言う価値のある人間とやらを皆殺しにしてやる」と激昂し要求を断るのでした。

交渉決裂後、虎杖は術式を付与したのか宿儺はすかさず彌虚葛籠で対応。

宿儺は彌虚葛籠の掌印を維持しつつ虎杖と徒手空拳での格闘を繰り広げ、圧倒。しかし、虎杖が再び伏黒恵の魂に触れて語り掛けて魂を呼び起こすと、それに呼応するように宿儺の足元を影が飲み込んで動きを阻害。

虎杖の「解」を受けたせいで浴で沈めた伏黒の魂が息を吹き返すと、虎杖は魂を知覚する打撃で怒涛の反撃に出て宿儺の彌虚葛籠が解けるほどのダメージを与えます。

その瞬間、宿儺は五条悟が編み出した自ら脳を破壊再生し領域で焼き切れた術式をリセットする方法を真似て自らの術式を回復。御廚子を放ち伏魔御廚子で決着をつけようとしますが、御廚子によって虎杖の籠手が外れると、虎杖の左手の小指と薬指が欠損していることに気が付くのでした。

実は乙骨が宿儺の指の最後の一本を取り込んだのはブラフであり、実際には宿儺の術式を刻まれた虎杖の左薬指を食べて御廚子をコピー。本物の宿儺の指の最後の一本は五条が「宿儺との繋がりを失うのは得策じゃない」と判断し高専が所持し厳重に保管していました。

そして、このタイミングで目覚めたのは真人の無為転変にやられた後に新田新の術式で固定されていた釘崎野薔薇であり、釘崎は宿儺の指の最後の一本に破壊を目的から外して術式効果のみを通すことに特化させた縛りを付与した「共鳴り」を撃ちこむのです。

こうして、釘崎の共鳴りが遠く離れた宿儺に撃ちこまれると、宿儺は術式および領域展開が使用できないダメージを負ってしまいます。

釘崎の「共鳴り」に気づいた虎杖はこの機に乗じて宿儺に「解」を使用。この攻撃で宿儺は何本かの宿儺の指を嘔吐し弱体化が進みますが、反撃で虎杖を引き離します。

両者とも莫大な呪力消費故に徒手空拳での殴り合いに発展しますが、ここで虎杖の逕庭拳が炸裂し宿儺がよろめくと、虎杖は紹介を決める渾身の黒閃を宿儺に撃ちこむのでした。

 

 

戦闘中 虎杖悠仁、釘崎野薔薇(サポート)
後方支援 冥冥、憂憂、星綺羅羅、家入硝子、新田新、甘井凛、西宮桃、三輪霞
退場者 日車寛見、日下部篤也、猪野琢磨、禪院真希、ミゲル、ラルゥ、東堂葵、乙骨憂太、来栖華(天使)
死亡者 五条悟、鹿紫雲一、脹相
戦果 五条 → 領域展開使用不可・十種影法術の破壊
鹿紫雲 → 受肉による変身を消費させる
日車 → 神武解の没収
乙骨 → 腹部の口を破壊・下左腕の切断・領域相殺
真希 → 心臓の破壊、上左腕の切断
釘崎 → 術式と領域の阻害
虎杖 → 宿儺と伏黒恵の魂を引き剥がす

宿儺戦の決着と最後

虎杖の黒閃によって伏黒恵の魂が呼び起こされると、生得領域(精神世界?)にて宿儺と伏黒が対面。

俯く伏黒に対し、宿儺は「伏黒津美紀の殺害」「虎杖の救いの手を一度拒否」「伏黒が助けた虎杖が引き起こした渋谷の大量殺人」を掲げ、再び伏黒の魂を沈めて肉体の主導権を握ろうとします。

ですが、伏黒は宿儺の必死な言動に着目すると、このまま虎杖に引き剥がされれば十九本の指の消滅の影響で残り一本に魂を繋いでいけないのではないかと指摘。伏黒の推測は的中していたようで宿儺は反論一つせず無言を貫くと、伏黒は「もう一度誰かのために生きてみようと思う」と述べて虎杖の手を取ることを決意するのでした。

そして、両者の対話が終わった瞬間、虎杖の領域が崩壊。黒閃を受けた宿儺が外殻の破片とともに吹き飛ばされると、その姿は宿儺の部位を引き剥がされた伏黒恵に戻っていました。

吹き飛ぶ伏黒恵向かって引き剥がされた宿儺の肉塊(巨大な手に口や目玉がついたような異形)が襲い掛かりますが、受肉しなければ生命を維持できないのか部位を消滅させながらすぐに突っ伏すことに。

そして、虎杖は宿儺の残骸を見下ろすと「宿儺…オマエは俺だ。もう一度やってみよう、誰かを呪うんじゃなくて誰かと生きるために。誰にも受け入れなくても俺だけはオマエと生きていける」と救いの手を差し伸べます。

しかし、宿儺は「ナメるなよ。俺は呪いだぞ…!」虎杖の救いを拒み呪いとして消滅することを選択するのでした。

宿儺の死亡と消滅

宿儺が本当に消滅したのか疑わしいところでしたが、最終話にて宿儺の消滅が描かれました。

伏黒恵から引き剥がされた宿儺はその場で消滅すると『循環する魂の通り道(真っ暗な空間)』を通っています。

そこには魂に干渉する術式を持つためか真人の残滓が座って誰かを待っており、宿儺にも聞きたいことがあったと質問することに。

真人の質問は宿儺の「身の丈」についてであり、以前宿儺が自分の身の丈で生きていると言ったのは嘘で、実は異形の忌み子として生まれた自分を蔑み虐げた者達への復讐として生きていたのではないかと推測を伝えます。

しかし、宿儺は「復讐」以外の生き方を知らないためにそれが自分の身の丈の生き方と否定も肯定もせず、ただ生き方を選ぶことができたきっかけは二度あったものの、自身の臓腑に蠢く呪詛を吐き出さずにはいられず今の生き方を選んだと答えました。

しかしながら、「次があれば生き方を変えてみるのもいいかもしれない」と続けると、いつの間にか傍らに立つ裏梅と思しき子供の肩に手を添えて暗闇を進んでいきます。

今の宿儺はすっかり角が取れていたため真人は「つまんねー!丸くなりやがって!」と癇癪を起こしますが、宿儺は以前万に述べていたように負け=死の後には興味がないようで、素直に「当然だろう、負けたんだからな」と負けを認めています。

そして、真人が吼えるのを無視して、宿儺は裏梅と思しき子供の手を引いて『循環する魂の通り道』を進んでいくのでした。

その後の描写がないためその後宿儺がどうなったのかはわかりませんが、この空間が『循環する魂の通り道』と称されている通りならば、裏梅とともに輪廻転生に向かったのではないでしょうか。

宿儺の「次があれば」というのは転生して今の自我が残っていればという意味かもしれません。

 

 

宿儺の指の最後の一本

20本ある宿儺の指は19本が消滅しており、宿儺死亡後も1本残っている状態です。

宿儺が『循環する魂の通り道』を通って完全に消滅し、伏黒恵の推測通り『19本の指の消滅の影響で残り1本に宿儺の魂を繋いでいけない』ことが事実であれば、残り1本の指にはすでに宿儺の呪力が残っていない出涸らし状態だと考えられます。

そして、最終話では虎杖が宿儺の指の最後の一本をどこかの百葉箱に魔除け代わりとして捨てたと発言しているため、高専の管理を離れてひっそりと存在している状態です。

虎杖が「危険はない」と述べているためこれまでのように呪力に呪霊が引き寄せられるという事態はないと考えられますが、怨敵を摧破する目的の「摧魔怨敵」の札が貼られた木箱の蓋が開けられた状態というのが不可解なところです。

何はともあれこの指自体にはもう呪力はないと考えていいのでしょう。


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まとめ

新宿決戦および宿儺の最後と消滅のまとめ

  • 両面宿儺の復活経緯
    • 死滅回遊中に宿儺が「契闊」と唱えて一分間虎杖の肉体を乗っ取る
    • 小指を呪物化して切り離し伏黒恵に飲み込ませて受肉
    • 宿儺の指19本+宿儺の身仏(残り1本分の代用)+生得領域十種影法術+呪具「神武解」を所持した状態になる
  • 新宿決戦の詳細
    • 【一回戦】五条悟死亡 ※領域展開使用不可・十種影法術の破壊
    • 【二回戦】鹿紫雲一死亡 ※受肉による変身の消費
    • 【三回戦】日車寛見退場 ※神武解の没収
    • 【四回戦】乙骨憂太退場 ※腹部の口を破壊・下左腕の切断
    • 【五回戦】禪院真希一時離脱 ※心臓の破壊
    • 【六回戦】日下部篤也退場
    • 【七回戦】虎杖悠仁覚醒 ※上左腕の切断
    • 【八回戦】脹相死亡、ミゲル・ラルゥ・禪院真希退場
    • 【九回戦】虎杖が宿儺を追い詰める
    • 【十回戦】乙骨憂太が五条悟の肉体で再登場
    • 【十一回戦】乙骨憂太・東堂葵・来栖華(天使)退場
    • 【十二回戦】虎杖悠仁領域展開、釘崎野薔薇復活、決着
  • 宿儺の死亡
    • 虎杖の魂の境界に絞った「解」と「魂を知覚する打撃」によって宿儺は伏黒恵から引き剥がされる
    • 肉体を失った宿儺が消滅する最中、虎杖は共生という救いの手を差し伸べるが、宿儺は共生を拒否し消滅
    • 死亡後、『循環する魂の通り道』を裏梅(?)と歩く姿が描かれる

人外魔境新宿決戦は全38回+決着の1回という長期で描かれましたが、登場人物すべてが数珠繋ぎで宿儺にダメージ、あるいはサポートをして勝機を繋ぎ、高専術師が勝利をおさめました。

宿儺の敗因は受肉体の弱点を突かれたことと、遊ぶ癖につきますが、仮に完全復活した宿儺と戦った場合はどうなったかは予測できません。

消滅後は裏梅(?)とともに『循環する魂の通り道』を通っているため、おそらく宿儺の魂は輪廻転生に向かったと考えられますが、仮に転生したとしても前世を思い出すことはあるのでしょうか。

いずれにせよ史上最強の術師・両面宿儺は完全に消滅したようです。


呪術廻戦 画集 Vol.1

原作:芥見下々 出版社:集英社

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