【呪術廻戦】五条vs宿儺がついに決着!五条が敗北して死亡!?

五条悟vs宿儺のカラー扉絵 呪術廻戦

2023年4月24日発売の週刊少年ジャンプ21-22合併号で獄門疆から復活した五条悟ですが、週刊少年ジャンプ2023年25号発売の223話『人外魔境新宿決戦①』から五条vs宿儺がついに開始されました。

五条を送り出した呪術師側の生徒や協力者はどこかのモニター室から冥冥の能力で最強同士の戦いを見届けており、かつ万が一五条が敗北した場合に備えて弱った宿儺を倒すために出撃準備を整えていました。

そして、週刊少年ジャンプ2023年43号発売の236話『人外魔境新宿決戦⑭』で五条vs宿儺がついに決着したのです。

今回は、五条vs宿儺の開幕から終幕までの詳細をご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 五条悟vs宿儺の開戦のおさらい
  2. 五条悟vs宿儺の収録号の一覧
  3. 五条悟vs宿儺の開幕から終幕までのネタバレ
  4. 五条悟vs宿儺のその後
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五条悟vs宿儺の開戦のおさらい

渋谷事変で五条悟が封印されたのが2018年10月31日。

渋谷事変後、死滅回遊にて虎杖悠仁たちが天使の協力と獄門疆裏を手に入れて五条悟の封印解除を行ったのが11月19日。

虎杖悠仁を学長・夜蛾正道に面会させるために呪術高専東京校へ赴いた折、宿儺は五条に対して『小僧の体をモノにしたら真っ先に殺してやる』と発言した通り、肉体は虎杖悠仁から伏黒恵に代わったものの、その言葉通り五条の復活に際して宿儺は五条の前にやってきました。

そして、二人の対戦を12月24日の新宿に指定。

羂索に「勝つ気かい?」と問われた五条はかつて虎杖悠仁に言われた『先生とどっちが強い?』『負けちゃう?』の会話を回想しつつ「勝つさ」と二人を前に勝利宣言をするのでした。

 

 

五条vs宿儺のテーマの中には万が述べた『絶対的な強者、それ故の孤独。あなたに愛を教えるのは…』という言葉を体現しています。

また、伏黒の十種影法術の魔虚羅が勝敗を左右します。

五条悟vs宿儺の収録は何巻?

2023年10月時点でまだ単行本化の範囲には収録されていません。

五条悟vs宿儺が収録された週刊少年ジャンプの発売号と話数は以下の通り。14週によって戦いは描かれました。

週刊少年ジャンプ連載
  1. 週刊少年ジャンプ2023年25号:223話『人外魔境新宿決戦①』
  2. 週刊少年ジャンプ2023年26号:224話『人外魔境新宿決戦②』
  3. 週刊少年ジャンプ2023年28号:225話『人外魔境新宿決戦③』
  4. 週刊少年ジャンプ2023年29号:226話『人外魔境新宿決戦④』
  5. 週刊少年ジャンプ2023年31号:227話『人外魔境新宿決戦⑤』
  6. 週刊少年ジャンプ2023年32号:228話『人外魔境新宿決戦⑥』
  7. 週刊少年ジャンプ2023年33号:229話『人外魔境新宿決戦⑦』
  8. 週刊少年ジャンプ2023年35号:230話『人外魔境新宿決戦⑧』
  9. 週刊少年ジャンプ2023年36・37号:231話『人外魔境新宿決戦⑨』
  10. 週刊少年ジャンプ2023年38号:232話『人外魔境新宿決戦⑩』
  11. 週刊少年ジャンプ2023年39号:233話『人外魔境新宿決戦⑪』
  12. 週刊少年ジャンプ2023年40号:234話『人外魔境新宿決戦⑫』
  13. 週刊少年ジャンプ2023年41号:235話『人外魔境新宿決戦⑬』
  14. 週刊少年ジャンプ2023年43号:236話『南へ』

五条vs宿儺の開戦

「そっちが挑戦者だから」と宿儺を煽る五条悟

引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社

12月24日当日。

呪術高専東京校の生徒全員に喝を入れられて送り出された五条は、ビルの屋上にて歌姫・楽巌寺・伊地知の術式を借りて200%の虚式・茈を発動し先制攻撃。(歌姫の術式『単独禁区』は、術式範囲内の任意の術式の呪力総量と出力を一時的に増幅。術式を儀式として昇華させるため、楽巌寺は楽を担当。伊地知は結界担当)

伊地知の結界により宿儺は五条の気配は察しても茈の膨大な出力を直前まで感じ取ることができずに茈を防いだ際に右手を損傷。(※反転術式で復活)

そして、二人が対峙すると、

「勘違いしてるみたいだから言っとくけど、そっちが挑戦者だから」

「クソガキが」

と会話を交えて最強対決が開幕となります。

①五条vs宿儺、基本的な呪力操作と術式の応酬

開戦後、二人の初手は呪力や術式を使った白兵戦。

五条が順転『蒼』と反転『赫』を交えて宿儺またはビル群を時には操っては引き寄せたり弾き飛ばしたりするのに対し、宿儺は御廚子『解』で五条を狙いつつビル群を切断し倒壊。二人の攻防で新宿はあっという間に滅茶苦茶に破壊されていきます。

問題は五条の無下限呪術による絶対不可侵をどう切り抜けるかですが、宿儺もここは領域展延を纏って五条の不可侵を中和する対策を講じてきました。

②五条vs宿儺、領域展開の応酬

前提条件として五条は六眼があるため呪力効率がよく呪力の消費量が恒常的な自己補完の範疇で収まっており、領域展開をしたとしても呪力切れはまずありません。

一方で、宿儺は五条に六眼がなければ確実に呪力効率も宿儺の方が上だと言われるレベルで高く、渋谷事変では領域を展開するときの結界を閉じないという神業を使用しています。

つまり、両者とも呪力量の問題で領域を展開しないわけではありませんでしたが、ついに最強同士の領域が激突することに。

一度目の領域展開

領域において五条の結界内では対となる二人の必中命令が重複し打ち消しあい互角。しかし、里桜高校で真人が七海に領域を展開した際に説明された通り『領域の結界は外側からの攻撃に脆い』とあるように、結界を閉じない宿儺の領域の効果範囲は五条の領域の外殻より外側に達していたため、五条の領域は宿儺の領域に破壊されてしまいます。

そのため、宿儺の伏魔御廚子が五条を切り刻むことに。

すぐさま反転術式で傷を治す五条ですが、伏魔御廚子の領域内にいる限り斬撃は絶え間なく降り注がれるため全身切り刻まれます。しかし、呪力でカバーしているのか切断はされない模様。領域内から脱出を試みる五条を宿儺が追いかけ伏魔御廚子の効果範囲の中で白兵戦。

伏魔御廚子の斬撃をしのぐために反転術式を全開状態で戦う五条はシン・陰流簡易領域を展開し必中効果を消しつつ反転術式で肉体の修復をすると、すぐさま白兵戦。その最中で御廚子で斬られるとまた簡易領域で必中効果を打ち消しては反転術式で修復、という手法を繰り返します。

しかし、次は簡易領域で効果を打ち消すものの反転術式で肉体の修復をせずに領域展開で焼き切れた術式を治癒すると、宿儺の意表をついて『蒼』で抱き着き『赫』で宿儺を後方にある伏魔御廚子まで吹き飛ばし、伏魔御廚子の効果範囲の外に脱出するのでした。

二度目の領域展開

仕切り直しとなり、宿儺が伏魔御廚子の効果範囲を最大まで広げようと掌印を組むと、五条は再び領域を展開。

五条は結界の対内条件と対外条件を逆転させ外側からの攻撃に対策を講じると、両者は領域を展開しつつ結界内で再び白兵戦。しかし、宿儺は領域を展開しつつも展延を併用するという離れ業を使うほか、五条悟の領域内で伏魔御廚子の必中命令を消す縛りにより領域外での威力を向上させており、無量空処は五条悟に直接触れることで凌ぐという手段。

これにより五条が再設定した領域を再び外側から伏魔御廚子で打ち破ると、五条は絶え間ない斬撃に切り刻まれることに。

対して五条は御三家秘伝の領域対策『落下の情(渋谷事変で禪院直毘人が対陀艮戦で使用)』を使用して伏魔御廚子の斬撃効果を緩和。切断されることはないものの、全身を浅く切り刻まれています。

そして、五条は落下の情で反転術式で焼き切れた術式の回復時間を稼ぐと、三度目の領域展開へと突入します。

『落下の情とは?』

触れたものを自動で呪力で弾く呪力操作のプログラムであり、無量空処のように複雑な術式効果にはほとんど意味をなさないものの、宿儺の御廚子のようにシンプルな術式にはそれなりに役に立つとのこと。

三度目の領域展開

五条の三度目の領域は宿儺の伏魔御廚子よりも広大な結界でしたが、徐々に球体に近い結界が小さくなり密度を高めていきました。(結界はバスケットボールほどの大きさに縮小)

五条は獄門疆に封印された経験を生かして人一人収まらない外見の体積の結界に自分と相手を閉じ込めるイメージを構築して実現させたとのこと。

対して宿儺も領域の効果範囲をより絞ることで術式の出力を上げて対抗。激しく結界が唸りを発すると、ついに結界が崩れ去り中の五条と宿儺の様子が見えることに。

すると、伏魔御廚子が倒壊を始めたその後に宿儺の正面が描かれると、宿儺の胸元に傷が出来ており吐血しつつも笑みを浮かべていました。宿儺が外側から五条の領域を破壊したのと、五条が宿儺に領域を保てなくなるダメージを与えたのがほぼ同時に行われていたのです。

しかし、五条が優勢になったかに思えたこの時、五条はずっと『なぜ宿儺は領域に付与されている術式以外を発動しないのか』『なぜ領域ないで十種影法術を使わないのか』を考えていました。

そして、五条の不安を煽るように、不穏にもその場には顕現していない場所で魔虚羅の法陣が回転を始めます。また、五条から鼻血を確認。

四度目の領域展開

四度目の領域展開はほぼ同時。宿儺も一度五条が目の前で反転術式による術式の修復を見せたために同様の手段で術式を回復した模様。

先ほど両者の領域が破壊されたのが展開後から約3分間での出来事。つまり、今回も3分以内に五条が伏魔御廚子を崩して領域を保てなくほどのダメージを与えれば五条の勝利が見えてきたのです。

しかし、四度目の領域の破壊も同時──でしたが、領域内での白兵戦では五条が圧倒しており、両者の領域消失後はまたしても宿儺が怪我を負い五条に押されていました。

五度目の領域展開
五度目の領域展開は、宿儺が負傷した肉体を治癒した分だけ術式の修復が遅れてしまうと、ほんのわずか0.01秒にも満たない誤差で宿儺の領域展開の発動が五条よりも遅れることに。
そのため、宿儺はついに無量空処を受けてしまうのです。
宿儺が身動きとれなくなった刹那の時間で五条が宿儺の胸を一突きすると伏魔御廚子が崩壊。そして、五条は宿儺を確実に死に近づけるらめに最低でも心臓を狙いつつ他の臓器を潰すために躍り出ますが、ここで両者の間に魔虚羅が顕現するのでした。

③五条vs宿儺、魔虚羅による無量空処の適応

魔虚羅の出現により五条は無量空処に適応される前に一撃で魔虚羅を破壊しようと術式反転『赫』を放とうとしますが、何と魔虚羅は既に無量空処に適応済みであり、右手の剣で五条の結界を破壊。

宿儺が5度の領域展開で相殺した必中命令は『五条悟の領域内の全て』『領域内の自分以外の全て』であり、伏黒恵への必中命令は相殺していませんでした。つまり、宿儺は5度の無量空処を伏黒恵の魂に受け続けさせて適応を肩代わりしていたのです。宿儺が領域内の戦いで結界に付与した以外の術式を使用しなかったのは十種影法術で伏黒恵に適応を肩代わりさせていたからでした。

とはいえ、無量空処に適応したのはあくまでも魔虚羅であり、宿儺や伏黒恵の魂は依然無量空処の効果を受けるため、五条が領域展開を行えば宿儺は必然的に魔虚羅を出さずにいられません。

しかし、五条が無量空処を展開しようとしたところ強烈な頭痛とともに鼻血が滴ると領域展開を失敗反転術式による焼き切れた生得術式の修復は一度自らの呪力で脳を破壊してから反転術式で治癒することで焼き切れた術式をリセットする仕組みであるため、今回の領域展開を加えると五条は5度も死にかけるに等しいリスクを負っていたためついに後遺症が出てしまったのです。

そのため、後遺症が出始めた今の五条が領域展開を行えば、展開できたとしてもその時点で死ぬか、もしくは宿儺に対抗できるほどの精度で展開できない状況に立たされていました。

ですが、宿儺もまた五条に領域展開で止めを刺そうとしたところ、伏魔御廚子を具現化させた瞬間に伏魔御廚子が破裂。宿儺自身が無量空処を受けた時間は10秒にも満たないもののそのダメージは領域展開を不可能にするほど脳を傷つけており、くしくも五条と同じ土俵に立たされていたのです。

④五条vs宿儺、第二ラウンド-不可侵の適応と五条の黒閃-

七海曰く五条の打撃は七海が術式で苦労して出すクリティカルヒットをジャブ感覚で繰り出すらしく、互いに領域展開を使用できないダメージを負った第二ラウンド、五条は無下限呪術を応用した打撃で宿儺を殴り飛ばします。

宿儺の頭上にはすでに魔虚羅の法陣が顕現。宿儺は五条の攻撃を受け流しつつも一度攻撃を受けたことで魔虚羅の法陣で適応を始めます。魔虚羅は攻撃を受けた後に法陣を回転させてその事象に適応していきますが、五条の無下限呪術の適応には複数回の法陣の回転が必要になる模様。(※無量空処の場合は5回目で適応)

五条の見解では魔虚羅が不可侵に適応するまでの法陣の回転数はトータルで4回。一度回転を始めたため、残り3回で適応される見込みになります。

なお、宿儺が展延で五条に触れる際には魔虚羅の法陣が黒くなり適応が中断。一方で五条も適応を避けて順転以外の術式は使用せず。

両者の攻防が再開されると法陣が2回目の回転

順転と体恤のみで宿儺にダメージを与えていく五条ですが、宿儺の表情は余裕であり、法陣は3回目の回転

ここまで順転のみで戦っていた五条が反転『赫』で奇を衒うも、宿儺は法陣の適応を中断し展延でガードしてダメージを最小限に抑えます。しかし、五条はまだ『赫』を炸裂させず放出しただけであり、宿儺が『赫』を防ぎ切ったかと思い展延を解くと、『赫』は一度宿儺を通過して円を描くように戻ってくると宿儺を背後から強襲し炸裂。

そして、五条は『赫』の炸裂のダメージを受けた宿儺に向けて鳩尾に黒閃を打ち込むのでした。

渾身の黒閃が決まったところ、宿儺は白目を剥いて吐血。頭上の法陣は地面へと転がります。

しかし、ここで法陣が最後の回転を始めると五条の足元が影に沈み影から現れた魔虚羅の一閃が五条を切り裂くことに。

⑤五条vs宿儺、魔虚羅、顎吐

魔虚羅に傷を負わされた五条は伏黒甚爾以来に敗色を感じましたが、それ以上に五条の『絶対的強者、それ故の孤独』を埋めているのは『充足』でした。

五条は魔虚羅と白兵戦を繰り広げる傍らで呪詞の詠唱を行うことで下がった出力を戻すと『赫』の構えを取ります。一方で宿儺は黒閃のダメージを回復するために影の中に隠れていましたが、五条は影に向けて『赫』を炸裂。この一撃は宿儺に回避されましたが、魔虚羅の法陣がさらに回転

宿儺は不可侵に適応した魔虚羅を前衛に置いて自身は魔虚羅を破壊されないよう守りつつ魔虚羅が攻めやすいように隙を作ることに専念しており、魔虚羅が五条の不可侵を破り攻撃をしたタイミングで満象を応用した穿血を放ち五条を狙撃。

五条は宿儺の疑似穿血を受けて傷を負う程度でとどめると、今になって宿儺が魔虚羅以外の式神を併用してきたのは不可侵への適応が終了して術式のリソースに余裕ができてきたからと分析。また、領域に付与する外付け的な運用を除き御廚子と十種影法術の同時併用はできないと踏まえると、『赫』への適応は順転の術式と比べて時間を要すると考えました。

しかし、ここで宿儺は式神『鵺』と『渾』を合体させた『嵌合獣かんごうじゅう顎吐あぎと』を召喚。これにより、五条は宿儺・魔虚羅・顎吐と事実上1:3になるのです。

五条は3対1でも相手の攻撃を躱しつつ魔虚羅に『赫』を放出。しかし、五条の出力が下がっていることとは関係なしにダメージが浅いことから、魔虚羅の術式の適応は0→100ではなくグラデーションのように段階があると推測します。

そのため、五条は魔虚羅を一撃で消し飛ばす『虚式・茈』を当てることを考え付きますが、『茈』はタメが大きく宿儺に一番警戒されているため魔虚羅に当てるのは至難。とはいえ、五条には『茈』を当てるほか選択肢はありませんでした。

顎吐の元となる『鵺』は、『大蛇』『虎葬』『円鹿』を継承したもの。五条が警戒するのはその中でも円鹿の再生能力であり、魔虚羅同様に一撃で破壊しなければ再生してしまうばかりか宿儺を治療されるのが一番の面倒になるため、五条はまず『顎吐』の破壊を優先。

一方で宿儺は五条に『茈』を使用させないために式神を使い波状攻撃を仕掛ける間、魔虚羅にあること・・・・を望んでいました。

魔虚羅はすでに伏黒恵の影ではなく宿儺の影にある──そう独白する宿儺の後に魔虚羅は法陣を回転させると宿儺と同じように斬撃を飛ばして五条の右腕を切断しました。

焼き切れた術式を反転術式で修復した後遺症で五条は今治癒能力が下がっており、宿儺はこの絶好の機会を逃さないよう影から姿を現すと、式神と3人で五条を襲撃。

しかし、宿儺や魔虚羅の攻撃が五条を傷つける中、顎吐の攻撃は五条の不可侵に止まることに。そして、五条は二度目の黒閃を顎吐に叩き込んだ後に出力最大の『蒼』を顎吐に向けて打ち放つと顎吐は空中まで押し流されて圧殺されるのでした。

⑥五条vs宿儺、魔虚羅 -決着-

二度目の黒閃で五条のボルテージが上がるのに対し、宿儺は千年振りに緊張を走らせていました。

五条は魔虚羅に殴りかかるとこれも黒閃が発動し魔虚羅が押し負けることに気づいた宿儺が間に割り込み魔虚羅を守りますが、五条は体術で宿儺をあしらうと魔虚羅に投げ飛ばしてさらに黒閃を打ち込みます。しかし、この黒閃は今度は魔虚羅が宿儺を庇って受けたために決定打にはならずビル内に吹き飛ばされただけにとどまりました。

五条は距離を取ったあとに再び呪詞を詠唱すると、宿儺は五条の呪力の規模や呪詞から『赫』を放つと考え、魔虚羅で受けてダメ押しの適応を狙います。

しかし、五条は頭上に向けて『赫』を打ち上げると、その軌道上に顎吐を圧殺してなお術式を継続して存在する『蒼』が留まっているのに気づき、宿儺はすぐさま魔虚羅に赫との衝突を阻むように命令を下しました。

『茈』は順転と反転の術式を衝突させ発生した仮想の質量を押し出す術であるため、宿儺はすでに適応の終えた『蒼』を魔虚羅に破壊させようとしましたが、魔虚羅は『蒼』に適応したために引力を受け付けないことが裏目に。五条は『蒼』の引力を利用した高速移動で蒼と魔虚羅の間に割り込むと魔虚羅を殴り飛ばして破壊を阻止します。

一方で宿儺は魔虚羅の影から姿を現すと、『蒼』との衝突前に『赫』を穿血で刺激し炸裂させようと目算。五条が宿儺に攻撃を放つと、すでに穿血は放たれてしまい一足遅かったように思えましたが、五条はここで『蒼』の呪詞を詠唱するのです。

呪詞の後追い詠唱で出力を取り戻した『蒼』が宿儺の穿血を飲み込むと、五条はさらに『茈』の呪詞を詠唱

そして、『蒼』と『赫』が衝突することで新宿の広範囲を巻き込んだ『茈』が破裂するのでした。

破裂の最中に吹き飛ぶ魔虚羅と消し飛ぶ法陣。『茈』の破裂が終わると、宿儺は左手を失い満身創痍で壁に寄り掛かります。

五条が放った『茈』は、指向を絞らず自身も巻き込む無制限の『茈』であり、いわゆる自爆に相手を巻き込んだ結果。しかし、五条は自分の呪力ということが幸いしたのか宿儺とは違って『茈』を受けたにも関わらず、多少傷を負った程度で済んでいました。

黒閃でボルテージが上がっている五条に対し、宿儺は治癒能力も鈍くなり魔虚羅を失ったばかりか展延もままならないダメージを負った状態

絶望的な魔虚羅の適応からの1対3の状況から五条の勝利が見えてきたのです。

⑥五条vs宿儺、五条悟の死亡

宿儺の術式拡張で胴体を分断されて死亡する五条悟

引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社

五条の勝利が見えてきた次週冒頭、突然五条は学生時代の姿に戻っており、どこかの空港のベンチに腰掛けていると同じく学生時代の姿の夏油傑から出迎えられる形で始まります。

五条はこれが『妄想』だと理解した様子で夏油に愚痴をこぼすと、自分が死の淵に立たされていることを受け入れたような様子。(なお、ここで父親のことは家入硝子に頼んだと発言)

夏油に呪いの王・宿儺と戦った感想を求められた五条は「いやマジつえーわ、しかも宿儺は全力を出し切っていない」と返答。たとえ宿儺に十種影法術はなくとも勝てたか怪しいと述べる五条は孤高の侘しさは誰よりも共感できるものの、鍛えた肉体に身につけた技術に磨き上げたセンスや場当たりの発想と瞬発力を全てぶつけて宿儺には全部を伝えたかったが、対して宿儺が自分に全てをぶつけることができなかったことに申し訳なさを感じていました。

ただ、五条は宿儺との戦いを「…楽しかったな」と満ち足りた表情で振り返るのでした。

『絶対的な強者、それ故の孤独。あなたに愛を教えるのは…』──万が遺したこの言葉を最も体現したのが五条であり、五条は宿儺との戦いで『充足』を得たのです。そして、それを教えてくれたのは宿儺でした。また、五条は自分を殺すのが時間や病ではなく自分より強い奴で良かったとつづっています。

なお、夏油が「妬けるねぇ、でも君が満足したならそれでよかったよ」と述べると、五条は背中を叩いて送り出してくれた仲間の中に夏油がいれば満足だったと返しました。

そんな五条の思考を「到底現代人とは思えない」と水を差す学生時代の七海健人。そして「五条と七海の死亡時期は誤差の範囲」と述べる灰原雄。

七海はかつて灰原が死んださい夏油に「もう五条一人で良くないですか」と発言したことを自ら掘り返すと、その真意が『五条は呪術を生きるため何かを守るために揮うのではなく、ただひたすらに自分を満足させるために行使していた』からだと語ります。それ故に、七海は五条らしい最期だったと述べ、五条の生き方に肯定はしないものの同情。

一方で五条は七海の最期はどうだったのかと問いかけると、七海はかつて冥冥におすすめの移住先を聞いた話を広げます。新しい自分になりたいなら北へ、昔の自分になりたいなら南へと言われた七海は迷わずに南国を選びました。しかし、いざ自分の死に際になると七海は最期に灰原雄の幻影を見た後に虎杖悠仁という未来に賭けたのです。

五条への返答はつまり『悪くない最期だった』であり、五条は七海の最期を聞いて「そっか…」と穏やかな表情を浮かべます。

そして、五条は少し離れた場所にいた夜蛾正道に向けて「呪術師に悔いのない死なんてないんじゃなかったんですかあ!?」と声を張り上げると、五条たちは満面の笑顔。(※単行本一巻で夜蛾が虎杖悠仁の覚悟を見極める際に「呪術師に悔いのない死はない」と言ったため)

意外にも離れた場所のテーブルには天内理子と黒井美里が座っており、二人も笑顔。

「これが僕の妄想じゃないことを祈るよ」

しかし、五条がそう言葉に綴った次の場面では妄想は消えて現実に引き戻されると、五条は胴体を真っ二つに切断されて仰向けに倒れた状態に。口から血が溢れると虚ろな目で天を見上げていたのです。(雪が降っている模様)

対して宿儺は五条の『茈』で傷を負ったまま佇んでおり、勝敗の解説を始めます。

魔虚羅の適応は一度攻撃を受けると緩やかに解析が始まり時間経過によって完成しますが、例えば解析中に攻撃を受ければ完遂までの時間が加速します。しかし、一度適応した呪術も解析は完結することなく、更なる適応を続けるのです。

宿儺が魔虚羅に求めていたのは五条の不可侵を破るための『手本』でした。魔虚羅は自らの呪力を変質させて五条の不可侵を中和無効化しましたが、これは宿儺にもできない芸当。そのため宿儺は魔虚羅が宿儺にも可能な不可侵への適応をするまで待ったのです。

二度目の適応はまさに宿儺の期待通りのものであり、魔虚羅が五条の腕を切断したのは御廚子のように斬撃を飛ばしたのではなく術式対象を拡張させたもの。魔虚羅が見せたのは『術式対象を五条悟ではなく空間・存在・世界そのものまで拡張して斬る』という手本でした。

宿儺は魔虚羅の手本を参考に不可侵を関係なく空間・世界に存在する限りその空間・世界ごと存在を分断するという技能を会得し五条の胴体を不可侵の上から分断したのです。これは宿儺を以ってしても至難の業と言わせる技術の模様。

ただ、宿儺は「天晴れだ、五条悟。生涯貴様を忘れることはないだろう」と賛辞を贈っており、今際の際の五条もまたわずかに口元を歪めて満足したような様子が差し込まれています。

こうして五条悟の敗北及び死亡により、五条vs宿儺は宿儺に軍配が上がるのでした。

五条悟は本当に死亡したのか?復活は?

正直なところ、五条が本当に死亡したのかは分かりません。

五条は反転術式が使えるので上半身と脳さえ無事なら命を繋ぐ程度のことはできそうですよね。それに、黒閃によりボルテージが上がっている状態からの切断なので、頑張れば接着くらいできそうな予感。

しかし、ナレーションのセリフ枠が被ったところでなぜか五条が倒れている場所に血だまりが広がっているのを確認できるため、もしかしたら宿儺は五条の復活を確実に阻止するために頭を潰している可能性が考えられます。

単に時間経過による血だまりなのか、宿儺が五条に止めを刺したことによる血だまりなのかは分からないので何とも言えませんが、仮に宿儺が五条の頭を潰していれば五条悟の復活は見込めません。

なお、五条悟が宿儺との決戦までに「やっておきたいこと」とは何だったのか、こちらも判明していないので今後どこかで差し込まれるかもしれませんね。(もしかしたら上層部の殺害などの後始末かもしれませんが)

宿儺は連戦で元の姿に戻る

五条悟の死を悼む間もなく、呪術師側が次に鹿紫雲一を戦地に投入しました。

なお、五条が死亡した際に雪が降っていたのは上空に裏梅がいたため。裏梅は巨大な氷塊に乗って下降を始めると、一度鹿紫雲と目が合うものの、さらに上空から裏梅を強襲する秤金次の領域展開に包まれることとなり戦地から分断。

裏梅が落下させた氷塊は宿儺の頭上で溶けて滝のように水が放流。氷塊の中には万が絶命の縛りと引き換えに構築した呪具『神武解かむとけが隠されており、裏梅の氷塊はその呪具を宿儺に届けるものでした。

宿儺は『神武解かむとけ』を受け取ると鹿紫雲に雷撃を打ち込みます。『神武解かむとけ』の効果は電撃を操るもしくは発生させるものでしたが、くしくも鹿紫雲は自身の呪力特性上電撃に耐性があるため無傷。

あたらめて対峙する両者でしたが、鹿紫雲が宿儺に「オマエは最強に成ったのか?それとも生まれながらに最強だったのか?」「教えてくれ、強さとは孤独なのか、際限なく力の発露を求め彷徨い続けることが強者に課せられた罰なのか?」と投げかけると、宿儺は「五条悟もそうだったのだろうな、強欲なことだ。教えてやる、来い、亡霊」と鹿紫雲との一騎打ちを受け入れます。

そして、鹿紫雲は一度きりの術式を解放し『幻獣琥珀』を使用。『幻獣琥珀』とは鹿紫雲が呪力の電気から変換できるあらゆる現象を実現するために肉体を作り変える術式であり、脳内の電気信号の活性により鹿紫雲の肉体は人の域を超越するかわりに術式終了後に鹿紫雲自身の肉体が崩壊する諸刃の剣。

しかし、鹿紫雲の怒涛の雷撃を受けた宿儺でしたが、宿儺は反転術式以外に一度きりのみ肉体を修復する術があったのです。それは意図的に中断していた受肉による変身の再開であり、宿儺は鹿紫雲戦でついに元の四本腕の宿儺の姿に戻り肉体の損傷を修復するのでした。

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まとめ

  1. 五条悟vs宿儺の開戦は週刊少年ジャンプ2023年25号223話『人外魔境新宿決戦①』
  2. 五条悟vs宿儺の決着は週刊少年ジャンプ2023年43号236話『南へ』
  3. 五条は宿儺に不可侵の上から胴体を真っ二つに分断されて敗北し死亡
  4. 五条は今際の際で学生時代の姿と仲間に出会い満足しながら息を引き取った
  5. 宿儺は五条死亡後に投入された鹿紫雲との戦いで受肉による変身を再開し四本腕の本来の姿に戻り五条戦で受けた傷を修復

五条vs宿儺は休載を挟みつつ約四ヵ月以上にわたって繰り広げられましたが、最期はあっけなく五条が体を分断されて終了しました。

五条の勝利確信から翌週で五条が学生時代に戻っている描写のせいで、多くの読者が「一週読み飛ばしたか?」と誤認する異常事態でしたが、五条の死亡フラグが毎週のごとくビンビンに張り巡らされていたため覚悟していた読者も多かったように思えます。

ただ、五条悟であっても宿儺の切り札を使わせるどころか手加減していたという結末は、やはり五条の格落ち感が増すのでこの結果は賛否両論のようです。

個人的には五条との戦いで宿儺が満身創痍となり、あとは総力戦で宿儺を倒すという展開を予想していましたが、鹿紫雲戦で五条戦の傷を修復するばかりか万の遺した呪具を手にして四本腕の姿で顕現、更には五条戦で術式がさらに強化されているので余計に手が付けられないことになってしまいました。

果たして五条抜きでここから宿儺に勝利できるのでしょうか…。今後の展開も目を離せませんね。

呪術廻戦 画集 Vol.1

原作:芥見下々 出版社:集英社

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