【響け!ユーフォニアム】2年生が大量に退部した理由は?辞めた人はどうなったの?

サボっている3年生に直談判する去年の笠木希美 響け!ユーフォニアム

『響け!ユーフォニアム』では、入部したての1年生は2年生の人数が極端に少ないことに疑問を覚えています。

そんな中、耳にしたのが「今の2年生が少ないのは昨年大量に退部したから」という噂であり、久美子は関西大会をひかえた夏前に首を突っ込むことになります。

そこで今回は昨年大量に退部した2年生についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 退部した2年生とは?
  2. 笠木希美と2年生が退部した理由
  3. 中川夏紀が3年生に「性格ブス」と言った理由
  4. 田中あすかが中川夏紀を助けた理由
  5. 中川夏紀、吉川優子、鎧塚みぞれが残った理由
  6. 辞めた2年生のその後
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退部した2年生とは?

練習もせずサボっている去年の北宇治高校吹奏楽部の3年生

引用元:武田綾乃『響け!ユーフォニアム』 アニメーション制作:京都アニメーション 製作: 『響け!』製作委員会

黄前久美子が入学した時点で、北宇治高校吹奏楽部は全81人在籍していますが、2年生が全18人と極端に少ないことに1年生たちは違和感を覚えていました。

そして、2年生が少ない理由は去年の1年生が大量に退部したため。

したがって、退部した2年生=去年の1年生のことであり、久美子たちの学年の一つ上、中川夏紀らと同学年の現2年生のことを指します。つまり、中川夏紀らが1年生のころに同学年の生徒が大量に退部してしまったことになります。

2年生が退部した事件の詳細

大量退部の詳細についてはコンクールメンバーを決めるオーディション後、久美子が夏紀に呼び出されたファーストフード店にて夏紀から簡潔な経緯が語られています。

滝昇が赴任する前、昨年の北宇治高校吹奏楽部(落ちぶれた北宇治の現在)の方針は思い出作りに舵を切っており、演奏技術の実力ではなく3年生を優先してA部門のメンバーに組んでいました。

実力があるのにAに選ばれないのはおかしい──当時の1年生たちはそのことで3年生に意見し衝突した結果、3年生は気に入らない1年生を無視し始めたのです。

こうして意見した1年生たちは徐々に居場所をなくしました。夏紀曰く『上回生のやつらが潰しちゃった』とのこと。

その後も1年生は説得を続けますが、1年生の説得は3年生に届かず、結果、大量に退部したというのが事件のあらましでした。

劇中で吉川優子がトランペットのソロを巡って高坂麗奈に牙をむいたのは、トランペット奏者として実力がある中世古香織がその方針によりこれまでA部門に出たことが無かったという背景があったからです。

退部した2年生は南中出身の生徒

退部した2年生(当時1年生)というのは実は全員が南中の吹奏楽部出身であり、元南中吹奏楽部部長の笠木希美を中心に回っていたグループでした。(※原作準拠のため、アニメ版では不明。アニメ版では男子生徒の姿も見受けられる)

彼女たちは南中を卒業した後、特段示し合わせることもなく北宇治を受験しており、北宇治で再会した後は弱小校だろうと吹奏楽を続けたいという理由で吹部に入部しています。

南中の吹奏楽部出身で北宇治の吹奏楽部に入部したのは9人で、名前が判明しているのは5名。

  1. 笠木希美
  2. 吉川優子
  3. 鎧塚みぞれ
  4. 中川夏紀
  5. 若井菫

残り4人の名前は不明ですが、この南中吹奏楽部出身の9人は1年生の頃はよく集団で行動していました。なお、中川夏紀に限り帰宅部であったため、笠木希美に誘われて高校から吹奏楽部に入部。

また、現在の北宇治が京都府大会で銅賞を取るような下手くそでも、自分たちが入って変えて行けばよい、弱小校がのしあがるのも少年漫画のようで面白いと考えての入部でした。

笠木希美たちが退部した理由

彼女たちが退部した理由は北宇治吹部の方針に耐えられなかったからです。

南中出身の彼女たちからしてみれば、

  1. 実力もない3年生がA部門優先
  2. 部活中に練習をしない・サボっている部員が多数
  3. 合奏で音が外れていても気にしない

と、昨年の北宇治の吹奏楽部は酷い環境にありました。

当時の顧問である梨香子先生は3年生に嫌われないことに特化したコミュニケーションの取り方をしていることもあって、3年生優遇の方針に意見することもありません。梨香子先生の方針は『みんなで仲のいい部活にしましょう』とのこと。

そのせいか不満が募った彼女らの直談判は受け付けてもらえませんでした。

なお、副顧問の松本先生(軍曹先生)は有能な音楽教師でしたが、顧問の梨香子に気を遣ってか吹奏楽のことには口を出さない姿勢を貫いています。

そのため、彼女たちはコンクールメンバーの件で実力のある中世古香織が選ばれないのはおかしいと自ら3年生に抗議に出ますが、北宇治のコンクールメンバー選考基準は『学年順であれば確実に3年生が出場でき思い出が作れる』というものであり、それによって平和が成り立っていると言われてしまいます。それに、学年順であれば香織も来年にはA部門のメンバーに立てるのは確実なのです。

元々北宇治は強豪校を目指しているわけでもなかったため、秩序を乱しているのは南中の1年生であると彼女らは逆に詰め寄られることに。迷惑なのは練習を強いる自分たちのほうだと言われて何も言い返せなくなりました。

そして、夏休みに入った頃、若井菫が希美たちに退部するつもりであることを告げると他の南中の生徒も同調し退部を決意。希美は退部を保留する方向で考え、優子・夏紀・みぞれの3人だけが部活を続けていました。

希美は、自分たちが働きかければ3年生が心を入れ替えてくれると本気で思っていました。しかし、結果は南中出身の1年生は3年生に無視されることとなり、悩んだ結果、菫が退部したタイミングで希美も退部を決意。が、希美は音楽を続けたかったため部活ではなく社会人の吹奏楽サークルに入りフルートを続けることを決めます。

こうして、優子・夏紀・みぞれ以外の6人は退部しました。

中川夏紀が3年生に『性格ブス』と言った理由

希美たちが退部した後、夏紀は3年生たちが希美たちの悪口を言っているところに出くわしました。

3年生が希美たちの悪口を言うのは今に始まったことではないものの、夏紀は不意に希美が吹部からいなくなった現実に襲われます。

自分を吹部に誘ってくれた希美。3年生が心を入れ替えてくれると信じていた希美。その彼女は憔悴し心を痛めて辞めてしまったものの、目の前の3年生は希美たちが辞めたことに対し「ほんま、いなくなってくれてよかったわ」と手を叩いて笑っていたのです。

その瞬間、夏紀は自分を制御できなくなると、大声で話している3年生のところまで近づき衝動的に「お前ら性格ブスやな」と面と向かって暴言を吐いたのです。

夏紀は3年生たちに睨まれる中、希美が目の前の3年生の力になりたいと思っていたこと、3年生を信じていたことを告げると、そんな希美に対して集団で無視するという仕打ちはあまりにも酷いのではないかと訴えかけました。

しかし、夏紀のこの言葉も3年生に届くことはなく、3年生たちの標的はこれまで低音王国として平和を保ってきた他の低音パートの部員へ向けられることになり、夏紀は自分のせいで後藤卓也や長瀬梨子が標的にされるかもしれない現実に絶望することに。

なお、田中あすかが仲裁に入り夏紀に謝罪させたことで、3年生もこの事件は水に流しました。

田中あすかが中川夏紀を助けた理由

当時、2年生のあすかは頭もよく口が回りおまけに演奏も上手いという理由から、3年生からも一目置かれる存在でした。

したがって、3年生はあすかを敵に回すよりも不干渉を選んでおり、あすかもまた自分が楽器を吹ければ満足だったため他のパートが問題を起こそうが無関心を貫くことで、あすかと3年生の間には互いに干渉しないという暗黙のルールがありました。

そのため、あすかが統治する低音パートは唯一平和であり、トラブルの一切がありませんでした。そこから名付けられたのは『低音王国』という名の聖域です。当時1年生の後藤卓也や長瀬梨子も、あすかの庇護下にいたため被害に遭いませんでした。

しかし、堪忍袋の緒が切れた夏紀が3年生相手に暴言を吐いたことで、3年生の標的は夏紀が所属する低音パートに向けられることに。が、夏紀が3年生と口論しているのを目撃した梨子があすかに助けを求めたことで、あすかはその事件のことを知り、現場に向かい仲裁に入ったのです。

あすかの登場で3年生は口を紡ぐと、あすかもまたトラブルの原因となった夏紀に謝罪をさせることで本件を解決。あすかは3年生が今後も低音パートに何かしないように執拗に確認を取ると、この出来事は水に流すことになりました。

あすかが夏紀を助けたのは低音パートに飛び火するからであり、決して後輩のためではありません。つまり、自分の練習時間が失われることに直結していたから助けただけでした。したがって、あすかは夏紀(同じパートの直属の後輩)じゃなければ助けなかったと発言しており、どこまでも無関心を貫いています。

また、あすかの見解でも悪いのは南中の希美たちであり、よその人間関係を持ち込んでああでもないこうでもないと主張し勝手に辞めていったと解説。彼女たちのやり方ではクーデターが失敗するのは目に見えていると述べています。

当時の部員からあの3年生たちに対抗して北宇治の吹部を変えられるのはあすかしかいないと言われていましたが、結局、ここまでの騒動があってもあすかはどこまでも無関心でした。

ちなみに、あすかを相手にした3年生の声は僅かにうわずっていたそうで、あすかは3年生に一目置かれていることに加えて恐れられている模様。また、夏紀が素直に謝罪に従ったのは、3年生よりもあすかの方が怖ったからだそうです。

中川夏紀が吹奏楽部に残った理由

そもそも夏紀が吹部に入部したのは希美の誘いがあったからですが、入部理由のもう一つは、北宇治が弱小校であることが利点だと思ったからです。

本気ではない、適度にサボれる、そういった環境が夏紀の肌にあい入部を決意しましたが、逆に強豪校のような過密なスケジュールを強要する部活だったら絶対に入部していないと断言しています。

夏紀は根底ではどちらかと言えば自分を3年生側の人間だったと自負しています。

しかし、夏紀が希美たちと一緒に辞めなかったのは、ここで辞めると希美の誘いが無かったことになるという想いからでした。夏紀は、希美の影響を受けた自分をなくしなくないと思ったのです。

夏紀が吹奏楽部に残った理由を聞いた優子は、このことから夏紀とみぞれは似たところがあると述べています。

吉川優子が吹奏楽部に残った理由

希美や薫たちが3年生に意見する中、当時の優子は一歩引いて見ていました。

と言うのも、3年生への不満はあったものの、コンクールに出られない当事者の中世古香織が優子を励ましてくれたため、優子が3年生に突っかかることで香織に迷惑を掛けたくなかったからです。

優子が吹部に残った理由は香織のためでもありますが、もう一つ理由があります。

それは、残された鎧塚みぞれのことが気掛かりだったからです。優子は当時からみぞれの行動原理が希美に依存していることを理解していたため、希美のいなくなった後を考え、みぞれの側にいることを選びました。

したがって、優子が吹部に残った理由は、

  1. 中世古香織のため
  2. 鎧塚みぞれのため

となります。

また、優子は一度大事だと思った人を中途半端に手放したりしないと述べており、香織とみぞれのために残ることを決意しています。

鎧塚みぞれが吹奏楽部に残った理由

みぞれが退部せずに部活を続けた理由は『北宇治高校吹奏楽部の一番熱い夏(アニメ2期)』で語られています。

みぞれにとって笠木希美とは中学時代に初めて声を掛けてくれた人間であり、一番最初にみぞれの心の扉を開けた人物です。そして、吹奏楽部に誘ってくれた友達であり、みぞれの世界の全てでした。

そのため、みぞれが北宇治を受験したのも、吹奏楽を続けているのも全て希美が『一緒に吹奏楽部に入ろう』と誘ってくれたことが根本にあり、以来、みぞれの行動指針は希美の後を追うことになっていました。

しかし、希美や菫たちが退部を考えている中、3年生優先の北宇治吹部の方針であったとしてもオーボエを吹ける部員は貴重で新入生のみぞれしかいなかったため、下級生がメンバーに選ばれない中でみぞれだけはA部門に入ることに。

そのため、みぞれはコンクールに向けて練習があったため、下校時もみぞれだけが南中グループに居ないことが当たり前になっており、3年生への不満と退部について考えている希美たちの会話や境遇をみぞれは知りません。

みぞれは希美たちが退部を決めたことも、実際に退部したことも知らずにただ一人練習を続けていたのです。

希美の退部を知った後も部活を続けていたのは『楽器を吹いてないと希美とは友達でいられないと思った』『この楽器だけが私と希美をつなぐもの』『私にはこれしかなかった』と語っており、もし下手になれば希美に用済みだと思われるから吹いていると久美子に語っています。

みぞれ自身も友達にこれほど執着するのは気持悪いと自覚しているものの、それでもみぞれの世界は希美で回っているとのこと。

ちなみに、希美が退部にみぞれを誘わなかったのは、評価してくれる人がいなくても、誰も練習してなくても、希美が北宇治に辟易して腐っているときも、一人でずっと練習を続けている姿を知っていたからであり、ずっと頑張っているみぞれに退部を迫るのは失礼だと考えたからです。

退部した2年生のその後

吹部を退部した2年生は作中に登場しませんでしたが、実は元南中吹奏楽部出身の彼女たち5人はインストバンドを結成しています。(※歌のない楽器だけで編成されるバンドのこと)

バンド名は『レチクル』。意味は望遠鏡や顕微鏡を覗くと基準として中心にある十字線のこと。また、フランスの天才学者ラカーユが実験道具から名前を取ったレチクル座のことでもあり、レチクル座は日本から見えない南半球の星座です。

編成はドラム、キーボード、サックス、トロンボーン、トランペット。

彼女たちが登場したのはスピンオフ作品『飛び立つ君の背を見上げる』であり、3年生の卒部式の後、夏紀と優子は若井菫からカフェを貸し切って卒業記念イベントを開催すると聞かされました。

部活を引退した後、夏紀からギターを教わっていた優子ですが、菫は二人にイベントのオープニングアクトを頼み、夏紀と優子は引き受けることに。

イベントには南中の生徒や吹部の子を呼ぼうということになり、イベントの準備に向けて夏紀と優子は演奏の練習を、希美とみぞれはイベントの手伝いを買って出ました。

このことから、退部した菫たちとは仲が悪いわけではないことが判明しており、本編に登場こそしなかったものの、実は今でも友人関係が続いていたのです。

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まとめ

  • 滝昇赴任前の北宇治高校吹奏楽部は、3年生優遇の思い出作りの部活
  • 昨年2年生が大量に退部したのは、北宇治高校吹奏楽部の方針が合わずに3年生と衝突し無視されたため
  • 退部した2年生は全員が南中出身の吹奏楽経験者
  • 中川夏紀が3年生に「性格ブス」と言ったのは、希美たちの悪口を聞いたから
  • 中川夏紀がいじめられなかったのは、田中あすかが助けに入ったから
  • 中川夏紀が残った理由は、吹奏楽部に誘ってくれた笠木希美との思い出が無かったことになると思ったから
  • 吉川優子が残った理由は、自分を慰めてくれた中世古香織と鎧塚みぞれのため
  • 鎧塚みぞれが残った理由は、笠木希美との接点が楽器しかなく、下手になると用済みになると思ったから
  • 昨年大量に退部した2年生はインストバンドを組んで音楽を続けている
  • 夏紀、優子、希美、みぞれの4人は、退部した菫たち5人と今でも友達である

昨年大量退部した2年生ですが、その背景には弱小校北宇治高校吹奏楽部の方針が原因であり、当時の顧問が生徒から印象よく思われようという考えであったことが理由の一つでした。

希美たちの主張も理解できますが、北宇治高校吹奏楽部はこれまで『思い出作り』を優先して成り立っていた部活であるため、田中あすかの言う通り、よその人間関係を持ち込んで部活を搔き乱したのは南中の生徒でした。

しかし、当時の3年生は夏紀の言うように『性格ブス』であり、人間的には好きになれません。

ただ、もしあすかたちが言う通り、あと1年待っていたらと思うとやるせないですね。

 

飛び立つ君の背を見上げる

作者:武田綾乃
出版社:宝島社

 
 

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