麦わらの一味の剣士ロロノア・ゾロは、世界最強の剣豪を目標に日々鍛錬を積む一方でルフィの右腕として威厳を示す存在です。
ゾロは武装色と見聞色を会得していますが、新世界編で強敵との死闘を重ねる中で徐々に覇王色の覇気の片鱗を示し、ワノ国編で発現、そしてエルバフ編でついに会得するまでに至りました。
今回はロロノア・ゾロの覇王色の覇気についてご紹介したいと思います。
ロロノア・ゾロが覇王色の覇気を会得するまでの流れ
覇気には見聞色・武装色・覇王色の三つがあります。見聞色と武装色は修行によって誰でも伸ばすことができますが、覇王色は生まれ持った資質を持つ者にしか使えないというのが本作の設定。数百万人に一人とも言われる稀な力で、強い意志や「王」としての器を持つ者が発現させます。
覇王色の覇気は、基本的に相手の精神を圧倒し弱者を気絶させる威圧として表現されていますが、ワノ国編で覇王色の覇気も体や武器に纏えることが発覚。ロジャーや白ひげ、カイドウ、ルフィらが示したように、頂上の戦いではこの「纏う覇王色」が大きな鍵になります。
ゾロは当初、武装色と見聞色を中心に戦ってきましたが、ワノ国編で手に入れた閻魔によって明確に引き出されていきます。
【ゾロの覇王色】パンクハザード編で片鱗
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゾロが覇王色の覇気の片鱗を見せたのは単行本68巻687話「猛獣」。
パンクハザード編の渦中、ビスケットルーム出口前の広場でゾロはたしぎとともにモネと対峙すると、たしぎはゾロが女性を斬れないと判断しモネと一騎打ち。しかし、たしぎが劣勢になりモネに殺されそうになったところで、見学していたゾロは重い腰を上げモネと相対。
覇気を使用せず一刀流・大震撼で一刀両断にします。
覇気を使っていないので自然系能力者のモネに外傷はありませんでしたが、モネはゾロと向き合った際に足が竦むほどの威圧を受けており、精神的圧力によって斬られた後も身体の自由が利かず立ち上がれませんでした。
これは、モネが圧倒的な強者へ「恐怖」を感じた結果であり、ゾロの覇王色の覇気の片鱗になります。
2年前のエニエス・ロビー編でカクに「魔獣のような気が満ちている」と評価されていることもあり、2年の修業を経て覇気が高まったようにうかがえます。
【ゾロの覇王色】ワノ国編で発現
無自覚の覇王色の放出
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゾロの覇王色の覇気について作中で初めて触れられたのが単行本99巻第997話「焔蜘蛛」。
鬼ヶ島のドクロドーム屋上で赤鞘九人男やミンク族がカイドウと戦っている最中、多くの戦力が城内(ドクロドーム内部)で百獣海賊団の足止めを受けてい増し。そんな中、ゾロは屋上の裂け目からお菊の片腕が落ちてきたのを見ると、氷鬼の抗体を持たされ逃げるアプーを討伐し抗体をチョッパーに渡します。
そして、この事態を引き起こした大看板・クイーンに向け「何がゲームだ!!おれはこんなつまらねェ遊びをする為にこの島に来たんじゃねェ!!!世界一強ェってカイドウを!!ブッた斬りに来たんだよ!!!」と激昂。その際、ゾロの怒りと連動するように地震が城内を襲いますが、ブルックがゾロの仕業か問いかけると「おれなわけねェだろ」と無自覚な様子。
カイドウ戦で放出
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
次にゾロの覇王色の覇気について言及されたのが単行本100巻第1010話「覇王色」。
カイドウとビッグ・マムを相手にルフィ、ゾロ、ロー、キッド、キラーの体力が消耗する中、ビッグ・マムを分断させキッドとキラーが追走。そして、ルフィがカイドウに気絶させられら際、ゾロはローに後の事を託すと最後の力を解放させカイドウと対峙。
身構えるゾロを前に寒気を覚えたカイドウは、鬼気九刀流・阿修羅抜剣亡者戯に打ち負けて傷を負ってしまいます。カイドウは倒れこそしなかったものの、ゾロに斬られた場所を抑えながら「くそ……!!あのガキ…、…まさかお前も…覇王色を…!!?」と言及。対してゾロは「何言ってやがる…!!身に覚えがねェな…!!」と言い残し、限界を迎えて倒れてしまいます。
自らも覇王色を持ち名だたる頂点の猛者たちと戦ってきた経歴のカイドウが覇気を読み違うとは考えられないため、ここでゾロの覇王色の覇気の覚醒が明確にされました。
キング戦で閻魔に引き出される
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゾロが無自覚に覇王色の覇気を引き出したのは単行本102巻第1033話「霜月コウ三郎」、第135話「ゾロvs.キング」。
キングとの死闘の際、彼の種族体質を前に苦戦していたゾロは、戦闘中に使用者の武装色の覇気(流桜)を勝手に引き出す閻魔にも手こずっていました。しかし、ゾロは出身村であるシモツキ村とワノ国の関係、閻魔を打った名工霜月コウ三郎がシモツキ村にいたことを思い出すと、刀は持ち主を選ぶという言葉から閻魔が自分を試しにやってきたと納得。
刀は実直で悪意はない。つまり閻魔を使いこなせないのは自身の力不足と言い聞かせると、かつての所持者である光月おでんは閻魔に覇気を奪われ続けても楽々と戦っていたはずだと考え、閻魔を使いこなす技術を模索。覇気を放出し続ければ命取りになりますが、ゾロは敢えて閻魔に覇気を引き出させ続けることを選択しました。
するとゾロの覇気にエフェクトが発生する表現が足されるほか、対峙するキングが「王にでもなる気か?」と発言。その後、ゾロの技名に「閻王」の名詞が添えられると、覇気に『バリバリ』という擬音が追加。そして、閻王三刀龍一百三情飛龍侍極にてキングに勝利しました。
なお、覇王色の覇気を閻魔に引き出される形で解放していますが、この時点のゾロも自身の覇王色には気づいていません。
【ゾロの覇王色】エルバフ編で自覚
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゾロが自身に覇王色の覇気があることを知ったのは単行本113巻第1152話「ヒドい一日」。
エルバフ編中盤、軍子にやられた元ロジャー海賊団の幹部スコッパー・ギャバンとともにチョッパーが冥界に落ちてくると、ルフィたちと合流。治療を受けたギャバンが意識を取り戻すと「覇王色の使い方…肝に銘じろ…。あいつらは決して不死身じゃない…」とアドバイス。不死の体を持つ神の騎士団にダメージを与えられるのは覇王色の覇気を持つ者だけであり、この場にいる覇王色持ちは負傷したギャバンを除きルフィとロキ。
しかし、ギャバンはゾロをみて「そこの剣士…!!だいぶ体になじんでる様だ」と述べると、ゾロは「おれァ、覇王色が使えんのか?」と驚きの表情。一方で、ルフィはこれまでゾロが覇王色を漏らしていたことを知っていたようで、逆にゾロが無自覚だったため驚く模様。
この瞬間、ゾロは自身が覇王色の覇気の資質を持っていることを初めて知りますが、ギャバンに覇気は認識してコントロールできてこその力である、そんな事で四皇の船長を支えていけるのかと説教を受けてしまいます。
【ゾロの覇王色】シェパード・ソマーズ聖戦で会得
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
ゾロが覇王色の覇気を自分の意志で引き出せるようになったのは第1193話「練習中」、第1193話「万物は変わりゆく」、第1195話「弱点」。
エルバフ編佳境、ゾロは西の村海雲の港にて神の騎士団シェパード・ソマーズ聖と相対。神の騎士団は普通に斬っても肉体がすぐに回復するためギャバンとロキに教えてもらった彼らの弱点を脳内で整理していくゾロ。神の騎士団の活動を止めるには心臓を破壊する必要があり、ゾロたちは一度彼らがバラバラになった際に鋼の心臓を確認済だったため、覇王色の覇気を纏った攻撃であれば神の騎士団の鋼の心臓を砕くことができる──と把握します。
つまり、今のゾロでは心臓を突き刺してもダメージを与えられないため、今この瞬間に覇王色を纏った刀でソマーズ聖の心臓を貫かなければ倒せないと導き出すと、ソマーズ聖を相手に覇王色の覇気を纏う練習を始めます。
心臓を狙われたソマーズ聖でしたが覇王色が不発だったためすぐに傷は再生。しかし、ソマーズ聖はゾロが攻撃前に覇王色を纏っていたことから、現時点で覇王色を自在に扱えないと気付き、ゾロが覇王色を使いこなす前に倒そうと応戦。
ゾロは何度か心臓を狙って刀を突き刺しますがいずれも不発。何度斬ってもソマーズ聖の体が回復することから、次々と技を繰り出しソマーズ聖の体や技を打ち破っていきます。その際、稀に覇王色を纏った斬撃を放つこともありましたが、見極めたソマーズ聖に躱されることも。
そんな中、ゾロがソマーズ聖の右腕を斬り落とすと回復しなかったため、特に意識していなかったゾロは困惑。しかし、ゾロは戦いの最中に師であるミホークが2年前の修業で述べた『覚えておけ…。覇王色とは、弱者が立っていられぬ程の己だ』という言葉を回想すると、バンダナを頭に巻いて気合十分に。
すると、今まで抑えられていた覇王色の覇気を初めて意識的に放出し刀に纏うことができました。その凄まじい覇気を目の当たりにしたソマーズ聖は恐怖し震えがあると自身の死をイメージしてしまい敵前逃亡。一方でゾロは、覇王色の覇気を纏う技術を掴んだことに笑みを浮かべるのでした。
まとめ
以上「ロロノア・ゾロの覇王色の覇気」についての紹介でした。
| 段階 | 収録 | 内容 |
| 片鱗 | 68巻687話 | 【パンクハザード編】モネ戦で覇王色の片鱗 |
| 放出 | 99巻997話 | 【ワノ国編】ドクロドーム城内にて無自覚に覇王色を放出 |
| 覚醒 | 100巻1010話 | 【ワノ国編】カイドウ戦で無自覚に放出 |
| 発現 | 102巻1033話 | 【ワノ国編】キング戦で無自覚に閻魔から引き出される |
| 自覚 | 113巻1152話 | 【エルバフ編】ギャバンに指摘され自覚 |
| 会得 | 1195話 | 【エルバフ編】ソマーズ聖相手に実戦で会得 |
ゾロの覇王色は突然与えられた力ではなく、前半の海では気迫として描写されており、新世界編では明確に別次元の気迫として扱われていました。
モネ戦などに見られる片鱗、カイドウが指摘した屋上の一撃、キング戦で閻魔が引き出した力、ギャバンらによる自覚の促進、そしてソマーズ聖との戦いで覇王色の覇気を制御する段階に至り、覇王色の剣に纏えるようになりました。
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