『ONE PIECE』では、キャラクターや古代兵器に神話の神の名前が使われていたりしますが、エルバフにある資料から太陽の神を始めとする「神」の存在が浮き彫りにされています。
しかし、太陽の神を始めとする神々の存在が初めて言及されたのは第一部中盤の空島編の過去でした。
今回は現時点で判明している四つの神に関する情報をご紹介したいと思います。
シャンディアが信仰する四神とは?エルバフの「神典(ハーレイ)」との関係性
エルバフの宝樹アダムの一部分には大昔の子供が落書きが石化した樹皮に刻まれたものが現在も残っており、その歴史的価値から文化遺産として保護されています。推定900年~800年前に描かれた壁画のようなその絵は、ちょうど空白の100年に当たる時代に描かれたものだと判明しています。
そして、フクロウ図書館には古代文字で書かれた「神典(ハーレイ)」が存在し、エルバフではこの原文を基にさまざまな神話や物語を作られました。しかし、古代文字のためエルバフの戦士達が信仰する太陽の神に絞っても、解釈は多岐にわたります。
三章で構成された原文「神典(ハーレイ)」にはニカの伝承やさまざまな神々の存在が仄めかされています。
「神典(ハーレイ)」の物語
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
神典(ハーレイ)の物語は第一世界・第二世界・第三世界の三構成となっています。
第一世界 ── 地に炎あり。人は欲望に負け禁断の太陽に触れた。隷人は願い”太陽の神”は現れた。地の神は怒り業炎の蛇と共に世界を死と闇で包んだ。彼らはもう会えないのだ。
第二世界 ── 虚無に息吹あり。森の神は魔を遣わせた。太陽は戦火を広げるばかりだ。半月の人は夢を見た。人は太陽を殺し神となり、海の神は荒ぶった。彼らはもう会えないのだ。
第三世界 ── 混沌に空白あり。不都合な残影は約束の日を思い出し片われ月の声を聞く。”太陽の神”は踊り、笑い、世界を終末へと導く。太陽は回帰し新しい朝が来る。彼らはきっと会えるだろう。
この物語と照らし合わせるように描かれたのが宝樹アダムの一部に残る落書きであり、落書きは種族間の戦争を示唆するもの。
しかし、エルバフが知る歴史において当時に種族の交流などなかったとされていますが、壁画には人族から巨人族や魚人などさまざまな種族が羽の生えた悪魔やドラゴンなどを相手に戦っている姿が描かれていました。
また、神典(ハーレイ)には「太陽の神」「地の神」「森の神」「海の神」の四つの神が登場しています。
空島編 / シャンディアが信仰する神
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
物語の序盤、空島編の回想で描かれた海円歴1122年に起きたカルガラとノーランドの物語。
当時のジャヤ島に住む原住民シャンディアは黄金都市シャンドラの遺跡を守る戦士の生き残り(子孫)であり、400年前に先祖は島に残る“歴史の本文”を守るために戦い滅びたと伝えられています。
シャンディアの民族は皆一様に白い小さな翼が生えていて“太陽の神”を信仰しているのが特徴で、100年近く続く『樹熱』という疫病に村が犯され多くの死者を出した際には、疫病を知らない彼らは「呪い」と思い、神の声を聞ける神官の言葉により生け贄の儀式が執行されました。
その儀式において、祭壇に生け贄を運ぶ傍らドンドットットというニカのリズムを刻む鼓の音と共に祭司が「太陽の神………雨の神………森の神………大地の神よ……」と祈りを捧げるシーンが描かています。
この描写から、シャンディアは太陽の神以外にも、残る三つの神も信仰していることがわかります。
四神(太陽の神・雨の神・森の神・大地の神)の概要
太陽の神
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
四柱の中で最も詳細が開示されているのが「太陽の神」です。
太陽の神は別名「太陽の神ニカ」と呼ばれ、太古の昔に奴隷達が自分達を救ってくれると信じた“伝説の戦士“と言い伝えられています。太陽神信仰はシャンディアを始め、バッカニア族やエルバフにも伝わっており、天竜人の元奴隷だったフィッシャー・タイガーもこれに肖り「タイヨウの海賊団」を結成しています。
また、ワノ国編でルフィの悪魔の実“ゴムゴムの実”が「ヒトヒトの実・幻獣種モデル“ニカ”」であることが発覚。ゴムゴムの実は世界政府が回収を試みてきた悪魔の実ですが、800年もの間、まるで政府の手から逃げるように回収できなかったといいます。
太陽の神ニカは、白い雲を纏い真っ白な紙と衣装で大笑いしながら現れるというのが言い伝えであり、ゴムそのものの性質を持ち空想のまま戦い人々を笑顔にしたことから“解放の戦士“とも呼ばれています。覚醒するとゴムの体に更なる腕力と自由を与えるふざけた能力を開花します。
一方で、神典では世界は二度壊れており、その都度太陽の神ニカが登場していたことから“破壊の神”と呼ばれ、支配の象徴として憧れるケースも。その正体が世界が壊れないように現れた英雄なのか、全てを壊した破壊者なのかは現在も分かっていません。
現在は、ゴムゴムの実を覚醒させたルフィのギア5がニカの容姿と能力にあたることから、かつて最初の海賊と呼ばれた男・ジョイボーイが太陽の神ニカのように伸縮させる体で戦ったと言われているため、先代のゴムゴムの実の能力者がジョイボーイだったのではないかと予想されています。
雨の神ザザ
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
雨の神についてはエルバフ編第1182話でキリンガム聖の能力で登場しました。
キリンガム聖の悪魔の実「リュウリュウの実モデル“麒麟”」は、人の夢や空想を具現化し意のままに操る能力であり、エルバフを世界政府加盟国に置くためエルバフの子供達を攫う任務において能力を使用。
その際、調子にのって自身が思い描く「恐いもの」として“雨の神・ザザ”を具現化しました。雨の神の名前がザザと判明したのは今回が初であり、雨雲より高い土地に生まれた天竜人たちは空から水が降る(雨)ことを恐怖として捉えており、“Dの一族”や“ニカ”と同様に『下界には水を頭にぶちまける“雨の神”という怪物がいる』と聞かされて育ったようです。
そして、雨の神ザザは雨乞いのリズムに乗って現れるらしく、ニカの太鼓のリズムに対しこちらは『ドン・チャン・シャン』と鈴なりのようなイメージ。また、あくまでもキリンガム聖の怖いものを具現化したものに限りますが、その容姿は編笠を被った女性らしき風体であることが判明しています。
また、体が水でできていること、雨を降らせることから水を操る力を持つことがうかがえます。
森の神と大地の神
残る二つの神についてはまだ明かされていませんが、太陽の神と雨の神が登場したことから森の神と大地の神も実在すると予想されます。
また、神典(ハーレイ)において、森の神が「魔を遣わせた」と書かれていることから森林や生命の循環を司る存在として、例えるなら緑牛(アラマキ)のモリモリの実のような力、或いはその上位互換のような力を持つ可能性が予想されています。
神典(ハーレイ)には大地の神についても言及されており、大地の神は「業炎の蛇と共に世界を死と闇で包んだ」と書かれています。似たような関係性で言えば、リスリスの実幻獣種モデル“氷リス“を食べた鉄雷とリュウリュウの実幻獣種モデル“ニーズホッグ”を食べたロキですが、特徴や属性が違います。
海の神は別物?
神典(ハーレイ)にはシャンディアの信仰にはない「海の神」が登場しています。
神典で「人は太陽を殺し神となり、海の神は荒ぶった」と書かれているため、太陽の神の味方側だと思われますが、詳細は不明。シャンディアや天竜人の間では雨の神ザザが伝わっていますが、海の神とは別物なのかどうかは現時点で明かされていません。
四神とそれにまつわる予想
四神と悪魔の実の関係
四つの神の内、ルフィの悪魔の実が太陽の神ニカと判明したことから、残る神も悪魔の実の中に隠されているのではないかと予想されています。
例えば、大地の神であれば自然系“グラグラの実”が最も近しい能力であり、地震で地形を変える力は脅威です。この力に覚醒が存在すればもっと世界をめちゃくちゃにできるため、神典(ハーレイ)の内容とも符合します。また、森の神であれば“モリモリの実”がそのままそれらしい力です。
現時点では雨や海に関する能力者は登場していませんが、自然系の能力の大半が登場しているのでいずれ水関係の能力者も登場するかもしれません。
四神とルフィ・黒ひげ・しらほし・ビビ、古代兵器の関係
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
“世界会議“の最中、バンゲア城内花の部屋にて、イムはルフィ・黒ひげ・しらほしの写真および手配書を剣でズタズタに切り裂き突き刺し、ビビの写真を持ち歩く姿が描かれています。
このシーンから、ルフィ=太陽の神と仮定した場合、残る三つの神の力を宿す人物が黒ひげ・しらほし・ビビの3名ではないかと予想されています。
上述の四神と悪魔の実の関係性から、太陽の神ニカがルフィ、グラグラの実の能力を持つ黒ひげが大地の神と仮定すると、人魚のしらほしが“海の神”あるいは“森の神”で、ネフェルタリ家のビビが“雨の神”と予想されます。この場合、海と雨の神が別物として定められるほか、アラバスタが砂漠地帯の理由付けに雨の神が関係している、或いはアラバスタ家と森の神に関わりがあり枯れ果てたとも考えられます。
一方で、しらほしといえば古代兵器ポセイドンの名で知られているほか、黄金都市シャンドラに眠る“歴史の本文”にポセイドンの在処が示されたことから、神との関連性が疑われます。
また、アラバスタ王国の“歴史の本文”にも古代兵器プルトンの在処が示されているため、ビビも神と関係がありそうですが、プルトンはワノ国にあるためビビ自身は古代兵器とは関係ないようです。しかし、プルトンの性質上地形を変えるほどの力を有するため、もしかすると雨や森ではなく“大地の神”がアラバスタには関係があるのかもしれません。
そのほか、ルフィ・黒ひげ・ビビが何れも“Dの一族”であることから、“D”と神々の関係性も考察されています。
まとめ
以上「四つの神と神典(ハーレイ)」についての紹介でした。
ONE PIECEも終盤に差し掛かり、続々と伏線回収されていきますが、太陽の神を始めとする四つの神については現在「太陽の神ニカ」と「雨の神ザザ」の二つしか分かっておらず、ザザに関してもまだキリンガム聖の空想の具現化として登場しただけです。
残る神もそうですが、神典に登場する海の神の浮上により、四つの神の他にも神が存在したのか、それとも時代を経て名前が別の形で伝わったのか不明となっています。
また、ニカのようにその他の神も悪魔の実として隠れているのか、それとも別人として生まれ変わったり、何らかの理由で固有の能力として発現するのかなど、分からないことだからけとなっています。
一方で、序盤の空島編で登場した神々の信仰が重要になってくる展開は結構アツいので残る神の登場も楽しみです。
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