大人気漫画『ONE PIECE』の和の国編で登場したヤマト。初登場時は般若のお面を被っていましたがその素顔は何と女性。
にもかかわらず『光月おでん』を自称しルフィと共に海へ出るのを夢見ていました。
今回はカイドウの息子でありながら自称『光月おでん』を語るヤマトについて紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ヤマトの性別・声優などのプロフィール
- ヤマトの悪魔の実の能力
- ヤマトが『おでん』を語る理由
- ヤマトの過去
- ヤマトとエースの関係
- ヤマトは麦わらの一味の仲間に入るのか
ヤマトのプロフィールと性別
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』カラー版 出版:集英社
【名前】 | ヤマト |
【年齢】 | 28歳 |
【身長】 | 263cm |
【誕生日】 | 11月3日 |
【性別】 | 女 |
【一人称】 | ボク |
【悪魔の実】 | イヌイヌの実 モデル『大口真神(動物系幻獣種)』 |
【好きなもの】 | おでん、サーモン |
【声優】 | 早見沙織 |
その正体は20年もの間鬼ヶ島に軟禁されたカイドウの実の娘。長髪を後ろで結った身長の女性で髪色は全体的に銀色で毛先にいくほどエメラルドグリーンに階調。
こめかみにはカイドウと同じく角が生えています。
服装は和装姿で赤袴、腰元に仁王襷を巻き下駄を履いています。作中では自ら袖をちぎったためノースリーブとなり横乳が顕に。
光月おでんに憧れてからというもの自らを『光月おでん』と名乗り、普段から男になりきり一人称は『僕』。また、父親のカイドウはヤマトのことを『息子』と呼び、百獣海賊団も『ヤマト坊っちゃん』と呼んでいるため、ヤマトが男として扱われているのは周知の事実です。
お風呂には男湯に入るためサンジとブルックは昇天。
ヤマトの声優『早見沙織』さんとは?
◇ 早見沙織さんの情報 ◇
- 出身:東京都
- 生年月日: 1991年5月29日
- 職業:声優、歌手
- 事務所: アイムエンタープライズ
- 『桃華月憚』… 川壁桃花
- 『バクマン。』… 亜豆美保
- 『ワンパンマン』… 地獄のフブキ
- 『魔法つかいプリキュア!』… 花海ことは / キュアフェリーチェ
- 『鬼滅の刃』… 胡蝶しのぶ
- 『SPY×FAMILY』… ヨル・フォージャー
- 『火狩りの王』… 綺羅 new!
……など
ヤマトの悪魔の実と能力は?
ヤマトの悪魔の実は動物系幻獣種イヌイヌの実・モデル『大口真神』、通称守り神と言われています。過去、お腹が空いていたヤマトは悪魔の実と知らずに食べてしまい、海に出たいのにカナヅチになってしまいました。
人獣型は獣の四肢・牙・爪・鼻・耳・体毛が生え煙のような羽衣が出現。冷気の吐息『無侍氷牙』、冷気を表皮に纏い鎧のようにする防御『鏡山』、冷気を金棒に纏い回転させて振り下ろす『氷諸斬り』、冷気を纏った振りかぶり『馬幻刃』など、主に冷気を操る能力を持っています。
獣型は二本の角が生え仁王襷を巻いた大きな狼姿。人獣型同様に煙のような羽衣を纏っています。また、鬼ヶ島の戦いでは冷気を操り武器庫を固めて誘爆を阻止したりしました。
最新号では意識を呑まれない動物系の覚醒に於いてルフィやルッチが『羽衣』の出現を共通させていることから見ても、ヤマトも覚醒している可能性がありますが詳細は不明。
ヤマトの覇気
幼少期の頃に既に無意識で覇王色の覇気を扱えたためカイドウからも将来有望とされていました。
現在は覇王色及び武装色の覇気と見聞色の覇気を高水準で扱えるまでに成長しており、その実力は四皇幹部クラスに匹敵。父親のカイドウにはまだ及ばないながら数分間の足止めを担えるには充分な強さを持っています。
強さの理由は、幼い頃から数えきれない程カイドウを殺しに行き数えきれない程打ちのめされたお陰。
ヤマトが『光月おでん』を語る理由は?
ヤマトは20年前の光月おでんの処刑『伝説の一時間』を見てその生き様に泣いたと語っています。そして、おでんが処刑された日、幼いヤマトはモモの助を助けるために久里に走ったもののカイドウに落とされるモモの助を見ていることしかできなかったと後悔を口にしました。
その時に久里で拾ったのが『光月おでんの航海日誌』であり、カイドウも知りえない日誌の中にはおでんの豪快な人生と『大切な事』が書かれていました。そして、当時赤鞘の侍が全滅したと思ってたヤマトは誰かが光月おでんの意志を継がなければと思い立ち自らを『光月おでん』と名乗るとおでんと同じ男として生きるようになります。
当時力の無かったヤマトは大人になり力をつけると、再びおでんの息子モモの助の前に現れ『キミの為に死ねる!』と表明しました。
ヤマトの幼少期と過去
ヤマトは『光月おでん』に憧れて以降自身を『おでん』と名乗ったことで、カイドウから虐待を通り越した軟禁生活を幼少時代から送っています。
ある日、鎖に繋がれて岩屋の中で一ヵ月過ごすことを強いられたヤマトは、ワノ国の侍が収容される岩屋に放り込まれることに。何日も食べてないヤマトと絶食の侍たちが収容された岩屋に一人分の食事と幾つかの刀が与えられると、カイドウはそのままヤマトを残して扉を閉めるのでした。
おでんを殺したカイドウの子供。カイドウの目的がヤマトと侍の殺し合いだと思ったヤマトは、刀を前にした侍を見て恐怖で身が竦んでしまいます。
侍が刀を手にするとヤマトは殺されるのではと思い身構えますが、侍はヤマトの鎖を断ち切ると一人分の食事を差し出すのでした。そして、侍はお腹が空かないという見栄を信じたヤマトは侍たちに謝意を述べ泣きながらご飯を頂きました。
ヤマトが『光月おでん』に憧れている発言は侍たちにも聞こえており、まだ難しい字が読めないヤマトは隠し持ってた『おでんの航海日誌』を出して侍たちに読み聞かせてもらえないか頼むと、侍たちもおでんの航海日誌には目を輝かせてヤマトと読み進めます。
それから10日後、食事が一切支給されないままヤマトは衰弱。すると侍たちはこのままではおでんが日記に綴った20年後の戦いが見届けられないと危惧の念を抱くことに。衰弱したヤマトはそれでも20年後が来た時にはワノ国と一緒に戦うと、未来を夢見て呟きます。海へ出てもっと強くなることを誓って。
すると侍たちはヤマトをここで死なせないことで未来の戦に参戦すると述べ、ヤマトを助けるために岩屋の扉を崩し外に出ることに決めました。ただしその侍たちのその後は描かれず、カイドウ曰く侍たちは死んだとのみ伝えられています。ヤマトを助けるために戦い死んだと思われますが詳細は不明です。
また、ヤマトに食べ物や毛布を与えてくれた優しい人達は皆カイドウによって処刑されており、ヤマトは以来島中を逃げ回り屋根裏を這い回りずっと一人で生きていきました。
そして、その両手には天竜人の奴隷や採掘場の奴隷が嵌めているのと同じ爆弾付きの手錠がつけられており、20年もの間けして島から逃げられない細工が施されていました。(※ヤマトを20年も拘束し続けた因縁の手錠は流桜を習得したルフィが外しました)
ヤマトとエースの関係性
ヤマトとエースの関係が描かれたのは単行本99巻999話『君がため醸みし侍酒』です。
数年前、攫われた住人の救出と元凶のカイドウを倒すためにワノ国『鬼ヶ島』を訪れたエースはヤマトと対峙し戦闘。タイミング悪くカイドウと幹部は遠征中だったため雑兵しかいませんでしたが、エースはヤマトと戦い「こんなに強ェ奴が船長でもねェなんて納得いかねェ」と目的を達成した後も戦闘を続投し、ヤマトも退屈しのぎに相手をしました。
ヤマトの手錠を見たエースは自身の親ロジャーと自分の境遇をヤマトと重ね「親は選べない」と一喝。手錠はともかく親を嫌っているのに心まで繋がれるなと訴えると、ヤマトは光月おでんのように海に出て冒険し自由に生きたいと本心を語ります。
そして、ヤマトが島の正面鳥居に飾られたカイドウの力の象徴『龍の像』を叩き壊すと、エースもニッと笑って『龍の像』を破壊するのでした。
戦い終えた二人は酒宴を開くとまるで親友のように世間話を交わし、ヤマトは海外の情勢をエースに聞くと、エースは台頭するルーキーたちの名を連ねながら数年後に出航する弟『ルフィ』について語り出します。その流れでヤマトはエースがルフィの義兄ということを聞きますが、作中で最も重要なルフィの夢の果てをエースから聞いています。
ルフィの夢の果ては『海賊王が言った言葉』と同じであり、かつて光月おでんが度肝を抜かれた言葉。海賊王の言葉を日記で知ったヤマトはロジャーを偉大な男と尊敬しますが、この時エースは航海日誌を知らないのでヤマトの言う偉大な男(ロジャー)とルフィとでいつか一緒に飲みたいと語ります。ただし、ヤマトは既にその人物は死んでいると教えたので「死人かよ」とツッコまれました。
そして、エースがワノ国を発つ際にヤマトが渡したものが命の紙であり、エースがかつてルフィに千切って渡した紙の本体でした。この紙きれがヤマトとエースをまた引き合わせてくれると教えると、エースは命の紙を受け取って出航します。
しかし、命の紙はある日跡形もなく消えてしまうと、後日新聞でエースの死亡と彼が海賊王ゴールド・ロジャーの実の息子であることをヤマトは知ります。ですが、その2年後にエースが語っていた弟が本当に海賊として名を上げており、死んだと思った光月モモの助がルフィをワノ国に連れてきたのです。
おでんの航海日誌には20年以上先の未来──この『新世界』に若き強者達が押し寄せると綴られていました。ヤマトはその筆頭がエースだと思っていましたが、エースは2年前に死んでしまっています。しかし、エースの死亡を知った時ヤマトはエースが語ったルフィの『夢の果て』を思い出したのです。
そのためエースがさんざん語った義弟ルフィのワノ国上陸、そしてルフィが『D』の名を持つことを知ると、ヤマトにとってルフィが光月おでんの息子・光月モモの助と現れたのは運命としか言えませんでした。
ヤマトはワノ国編の後で仲間になるの?
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
光月おでんに憧れて海へ出て冒険をすることが夢だったヤマトですが、ワノ国編の終わりではサウザンドサニー号には乗らずワノ国に残ることを選びました。
ルフィがカイドウを倒した後、ヤマトは麦わらの一味の前に登場し「キミ達の船に乗せて貰う光月おでんことヤマトだ、よろしくね!!」と挨拶を交わしていますが、後日、ワノ国にルフィの首を狙う海軍大将・緑牛が上陸すると、ヤマトはモモの助や赤鞘と共に応戦。
しかし、20年に渡るカイドウの支配を終えたワノ国は宴の真っ只中。解放された人達の宴とまだ傷が癒えていないルフィたちを守るため、そしてヤマトをルフィたちと共に送り出すために、モモの助は敢えてヤマトやルフィたちに助力を求めず侍たちだけで戦うことを決めました。そうしなければ今後の脅威からモモの助たちだけでワノ国を守れないからです。
モモの助は緑牛との戦闘中に龍の力をコントロールし始めると熱息を使いこなし緑牛を牽制、そして緑牛を本気にさせました。が、緑牛が本気を出す直前にワノ国の海の向こうから強力な覇王色の覇気が飛んでくると緑牛を制圧し撤退を余儀なくさせます。
正体不明の覇王色の覇気のおかげで無事に緑牛を退けたモモの助たちでしたが、この一戦がヤマトに心変わりをさせました。
ヤマトは光月おでんがそうであったように先ずはワノ国の漫遊から始めると共に今後カイドウの支配がなくなったワノ国を狙う緑牛のような奴らからワノ国を守るためにワノ国に残ることを決断し、より光月おでんのように自由に生きることを宣言します。
またワノ国をこのまま放って出発するのはルフィたちも心配ということでヤマトが残ることでルフィも安心して旅が続けられます。ただ、ヤマトはもうルフィの船に乗るつもりだったので「仲間ではいたいんだ、仲間って呼んでよ~~!!」と子供のようにねだり、ルフィもヤマトを仲間として受け入れ何れ船に乗る約束を取り付けています。
そのためルフィがワノ国を出航する時は「錦えもん!!ヤマト!!モモ!!海賊やりたくなったらいつでも迎えに来るからよ!!」と別れ際に仲間と認めた証でもある正しい名前呼びをする他、「頼むぞヤマト~~!!」とヤマトにワノ国とモモの助のことを託しています。
ただこのまま冒険を続けるとルフィが海賊王になるか寿命で死んでいるような気がしますが、もしかしたら今後また大きな戦争に突入するか最終章あたりでヤマトは再登場するかもしれませんね!
ヤマトの悪魔の実やエースと仲間の可能性のまとめ
- ヤマトの悪魔の実は動物系幻獣種イヌイヌの実・モデル『大口真神』
- ヤマトはカイドウの実の娘であるが『光月おでん』に憧れて男になった
- 20年前の光月おでんの処刑を見て生き様に感銘を受け、誰かがおでんの意志を継がなければと思い自分自身がおでんを名乗ることにした
- ヤマトは鬼ヶ島を出ると爆発する手錠をつけたまま20年間島中を逃げ回り屋根裏を這いずり回って一人で生きてきた
- ヤマトに優しくしてくれた人物は全員カイドウによって処刑された
- ヤマトは過去にエースと戦い打ち解けるといずれ義弟のルフィが台頭してくると聞かされた
- ヤマトはルフィの夢の果ての言葉をエースから聞いている
- ヤマトは『おでんの航海日誌』を読んだためワンピースの正体もしくは重要なことを知っている
- ヤマトはカイドウの支配がなくなったワノ国を狙う奴らからワノ国を守るために船には乗らなかったが、ルフィの仲間として認められている
登場時から瞬く間に日本・海外ファンの人気キャラとなったヤマトですが、ワノ国編で仲間になったものの船には乗らずワノ国を守るためにモモの助と残ることを決めました。
しかし、ヤマトは海賊王ゴールド・ロジャーと共にした『おでんの航海日誌』を読み、ロジャーとルフィの『夢の果て』を知る数少ない重要人物です。少なくともラフテルやワンピースに関わることを日誌で知っているため、このまま最終回まで出てこないということは恐らくないでしょう……ないと思いたいですね。
船に乗らなかったのはワノ国を守るという明確な理由がありますが、メタ的に言えばワンピースを目指すルフィたちの答えを知ってるかもしれない人物なので一緒に旅をするのは難しかったりするのでしょうか。勝てないとは言えカイドウと正面から戦えて覇王色の覇気まで扱えるヤマトは戦闘員としては優秀すぎるので、その意味でも扱いづらいのかもしれませんね。
いずれまた再登場すると思いますがその時はおでんのように船に乗って航海する姿が見たいですね。
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