【忘却バッテリー】千早瞬平が野球を辞めた理由は?中学時代の過去と挫折、高校からのプレイスタイルの変更について | 漫アニぶろぐ

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【忘却バッテリー】千早瞬平が野球を辞めた理由は?中学時代の過去と挫折、高校からのプレイスタイルの変更について

【忘却バッテリー】千早瞬平が野球を辞めた理由のアイキャッチ 忘却バッテリー

都立小手指高校野球部の二塁手・千早瞬平。

千早は身長167cmと小柄ながら、俊足と精密なバットコントロールで塁をかき乱す技巧派プレイヤーです。斜に構えた性格と豊富な野球知識でチームの頭脳としても機能していますが、彼には中学時代に味わった深い挫折と、野球を一度諦めた過去があります。

今回は千早瞬平の過去と挫折についてご紹介したいと思います。

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千早瞬平が野球を辞めた理由は?過去と挫折と挑戦について

【忘却バッテリー】千早瞬平の過去と挫折

引用元:みかわ絵子『忘却バッテリー』 出版:集英社

千早瞬平は中学時代富士見シニアに所属しており、バットコントロールと機動力で累をかき乱す駿足の二塁手として一番実力がありました。

なお、千早は自分の野球スタイルを極めるのに夢中だったため、富士見シニアの仲間が憧れていたことは知らない模様。

中学時代の挫折

【忘却バッテリー】千早瞬平の挫折

引用元:みかわ絵子『忘却バッテリー』 出版:集英社

富士見シニアの監督の口癖で『人生において目の前に立ちはだかる様々な壁。困難、弱点、問題点、その瞬間は壁から逃げられたとしても一週間後・一ヵ月後・一年後・10年後かもしれない、再度同じ壁が立ち塞がる』というものがあり、千早は自分の壁に当たり苦しんでいました。

千早の悩みの種は『身長(フィジカル)』の問題であり、ある日見たとびきり小さいプロ野球選手を検索したところ自分よりも7㎝大きい174㎝と知ります。千早の身長は167㎝でそこまで小さい部類ではなかったものの、プロの世界では180㎝越えが当たり前で高校野球ですら名門チームの平均身長が高く、野球を続けるには絶望的にフィジカルが足りていない現実に気付いた千早は涙しました。

遺伝的に身長に期待できなかった千早は0.01%でも可能性を上げるため、食事を多く摂ることで成長を促そうと考えますが、何れも失敗。低身長の千早が野球を続ける唯一の武器が知識・脚力・小技の三つであり、誰よりも早い走塁と相手の裏をかく小技、それを実行するための知識を蓄え相手の嫌がるプレイで同年代と互角以上に渡り合うことができました。

誰しも知るスーパーヒーローは王道にして最強にして正々堂々としたプレイスタイルで勝ち続けるもので、千早自身もスーパーヒーローのプレイスタイルに憧れて野球を始めましたが、存外、自分のプレイスタイルとして確立された相手の嫌がるプレイも楽しく、自分より大きな選手が手も足も出ない様を見るのは気分よく、工夫次第でチームを動かせるのを面白く感じていました。

こうして千早は個人競技として野球を楽しみ自分の野球を極めようと富士見シニアで一番うまい選手に到達しますが、その夢の途中で宝谷シニアの天才バッテリー・要と清峰に惨敗し、自分の驕りを知り、更に努力が必要だと練習量を増やしました。

「いいなぁ」の嫉妬心

要・清峰バッテリーに惨敗した後、千早は練習量と勉強量を増やし自身のマイナスをゼロにする努力に励みますが、心のどこかに息苦しさを感じていました。

そんな中、同じ富士見シニアでピッチャーをしている巻田が2㎝伸びたことを報告すると千早は「いいなぁ」と無意識に発言してしまいます。同じシニアの仲間ですら千早がその言葉を嫌いなことを知っていたため、千早の口からその言葉が出たことに驚くほどで、千早は無意識に零した自分の言葉で我に還り練習も食事量も全て『時間の無駄』として辞めてしまうのです。

例えば、現時点では富士見シニアで千早が一番野球がうまくとも、フィジカルのある巻田の方が伸び代がある──。その現実が見えてきた千早はプロ野球選手になるのは不可能と結論づけ、結果、野球を辞めることを決断しました。

その一方で、グラブを捨てることはできず、ダサく惨めで汚らわしい『嫉妬』という感情に嗚咽。身長が低くても誇れる自分でありたかったと涙しました。

その後、千早は野球を辞めると同時に伊達眼鏡をかけイメチェンすると、帝徳やその他名門からのスカウトも断り、野球を忘れるために野球のない都立へ進学しました。

小手指高校で野球を再開

千早が野球を辞めた本当の理由は全力で挑戦しても報われないことが怖かったからであり、野球が好きで続けたい意思はあっても、自分の気持ちに嘘を吐いて言い訳を並べて逃げていました。

しかし、中学時代に野球を断ち切り新しい人生を歩んでいた千早でしたが、都立小手指高校で要・清峰バッテリーと再会。野球人生を変えた因縁の相手であるものの、あの清峰に認められたことから捨てられず封印していたグラブを持ち出しズルズルと野球を再開することになり、次第に没頭していきます。

壁への挑戦

【忘却バッテリー】千早瞬平の挑戦

引用元:みかわ絵子『忘却バッテリー』 出版:集英社

氷河高校との練習試合で典型的パワーピッチャーの巻田と再会した千早は、自分を囲う『壁』からは逃げられないと悟ると、今度は逃げずにぶち壊すという答えを導き出します。

千早が「いいなぁ」と人を羨む言葉を嫌悪するのは、言葉の根底に『貴方には才能・・があって』『がよくて羨ましい』という意味が潜んでいるからであり、実際にはどんな一流選手も限界まで削り死に物狂いでレギュラーの座を勝ち取っているからです。巻田に関してはフィジカルは運かもしれませんが、球速を上げるための走り込みは欠かさず練習を一度も休んだことがないため、かつて「いいなぁ」の一言で巻田の努力を無下する発言をしてしまった罪悪感から、誇り高い自分を取り戻すためにも氷河との練習試合では巻田とパワー勝負を選択しました。

この試合中に相手選手(富士見シニア出身)が『昔よく監督が言ってた壁の話、千早は過食してフィジカル気にしてたけど、アイツの壁って他人への信頼なのかもしれないな』と発言しているように、千早は巻田とのパワー勝負に拘らず四球を選球し次の要圭に試合を託すことで成長を遂げています。

2年目の挑戦

小手指高校1年目の甲子園以降、佐古優助が監督に就くと小手指最強改造計画の一環として千早を一番打者に固定し長打を狙うように指示されます。

千早はこれまで足を重視した自己犠牲のスモールベースボールのために左打席に立つことが多くありました。それは、チームのために技術を磨き、非力でもチームの勝利に貢献できるようただ確率を求めてやってきたことですが、一年の冬に佐古監督に『千早くんは後悔しないのかい』と問われたのをきっかけに、プレイスタイルの変更を視野に入れたのです。

また、『キミの脚には爆発的な瞬発力を生み出す筋肉がついている』『キミが速いのは身体が軽いからじゃない』『優れた脚の筋力で大地を蹴り上げているからだ』と指摘され、上半身にだけ筋肉がつきづらいとは考えづらいとして、もう一度一から身体を鍛える筋トレを始めることに。

そのため、2年目の甲子園で花木との試合中にバッティングフォームの改変で打率が下がってしまい、チームメイトは千早の変化に心配しますが、千早は監督と話し合った末に長打も打てるように現在改良中であることを打ち明けました。その場において、千早は現時点でチームを支えられる一番打者に達していないため前のスタンスに戻すべきか迷っていることも相談しますが、皆に戻さずに試していいと背中を押されたため次の試合以降も長打を狙うスタイルへの改良に挑み続けます。

人生初のホームラン

2年目の西東京決勝戦の氷河との対戦時には、子供の頃に憧れていたスーパーヒーローの正々堂々としたプレイスタイルに今からでも間に合うならと長打を狙うために右打席に立ち、桐島相手に二塁打を飛ばすほどに成長しました。

続く巻田との勝負時には150~152kmの剛速球に正面から挑み力負けでファールを連発したことで、再び自分の中で折り合いをつけたはずの『フィジカルの壁』にぶつかりますが、これまで長打のために鍛え直した筋肉をただ強い打球で前に飛ばすことに集中させ、自身の脚力を最大限に引き出す一本足打法で人生初めてのホームランを叩き出しました。

この日、千早はこれまでずっと最速最短で駆け抜けていたベースをゆっくりと回ることになります。

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まとめ

以上『千早瞬平が野球を辞めた理由とプレイスタイルの変更』についての紹介でした。

千早は170㎝に満たない小柄のためプロ野球選手になる夢を諦めましたが、小手指入学後に要&清峰バッテリーと出会い野球を再開し、小手指のチームの勝利のためにスモールベースボールから頼りになる一番打者として長打力のある選手になろうと筋トレや知識を学び直した結果、2年目にして初めてのホームランを打てる一番打者に成長しました。

一度挫折を味わった千早ですが、佐古監督の助言によって子供の頃に夢見た正々堂々としたスーパーヒーローと同じプレイスタイルでも挑めるようになりましたが、依然として必要に迫れれば盗塁や小技で着実にチームの勝利に貢献するスタイルも兼用しているので、頼りになる一番打者に着実に近づいています。

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みかわ絵子 (著)
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