『モブ子の恋』は、人見知りで地味な大学生の女の子の恋を描く、田村茜先生の恋愛漫画作品です。
まるでモブのような立ち位置の田中信子が似たような性格の入江博基と出会い交際、そしてその後を描いたヒューマンドラマであり、派手な展開や恋敵などの定番はなく、二人の成長と心理描写を丁寧に扱った物語となっています。
そんな中で早い段階で両想いであった信子と博基ですが、告白し交際に至ったのは何巻でしょうか。
今回は信子と博基の告白と交際についてご紹介したいと思います。
信子と博基の告白と付き合うのは何巻何話?
引用元:田村茜『モブ子の恋』 出版:コアミックス
信子と博基の告白シーンは単行本4巻19話で描かれています。
また、告白は三度目のデート(海が見えるお寺の街歩き)の終盤に立ち寄った岬のベンチであり、告白を予定していた博基ではなく信子の方から先に告白をしました。
博基はすぐに返事をしているので二人が付き合うことになったのも同じく19話~20話となります。
信子と博基の関係性
物語は田中信子が大学生になってから始めたアルバイト先(広島のスーパー)から動き出します。
アルバイトを始めて約一年経過しても信子(当時大学2年生)の人見知りは相変わらずで、未だ出勤時には緊張と纏っていましたが、信子は困っていると自然に助けてくれる博基に対して好意的に思っていました。
一年経った今も博基の連絡先も知らない信子ですが、人見知りな上に奥手な信子と博基の距離が縮まる要因となったのは新人バイトの安部の登場であり、明るく積極的な彼女の行動に感化されたからか、信子は勇気を出して自分から博基に連絡先の交換を申し出ることができ、一年目にしてようやく連絡先の交換を果たし、この気持ちが『恋』であることに気付きます。
信子の矢印は安部に筒抜けであり、安部絡みで博基に誤解を与えた際にも罪悪感から話し合う機会を設けられ誤解を解消し、以降から徐々に博基と接する機会が増えていきました。
一方で、博基の方は恋愛事に関してよくわからないという体質でしたが、金子に言われた『誰かの事を考えてニヤニヤしちゃったら、それが恋だよ』という言葉を思い出し、それを信子に当てはめてしまい、いつしか自分が信子に『恋』をしていたことを自覚します。
初デートの誘い
二人の初デートは博基からに誘いました(バイト仲間で水族館に遊びに行った際に博基から提案)。
初デートの行先は映画であり、信子は「服装 街 初夏」や「デート 服装」などで検索した末に結局二十歳のお祝いに叔母から貰った洋服を当日に着ていきます。また、デート当日は自分には一生に一度も無いことだと思っていたものの、実際に好きな人と一緒に出掛けている現実に緊張します。
映画は隣に博基がいるという意識が拭えず集中できませんでしたが、喫茶店で映画の話をした時間は楽しかった様子。そして、その帰り道、博基は信子の靴擦れに気付いていたようで、公園で絆創膏を貼ってもらうシチュエーション。二人は絶秒な距離感に恥ずかしそうにやり取りしますが、信子は恥ずかしさと同じくらいに嬉しさを抱きました。
なお、博基は本日の映画デートに向けて暇さえあれば常にプランを練っており、デート当日は信子の格好を褒めようとしたものの自分は恰好を褒められる立場ではないと諫める他、信子と同じく上映中は隣にいる信子を意識して集中できず、信子の違和感ありまくりの歩き方から靴擦れを予想するも中々切り出せずに悶々としていた裏事情も描かれます。
しかし、デートが終わる直前に博基は勇気を振り絞り、次のデートの約束を取り付けるのでした。
このデートがきっかけで二人はバイト先でも自然に会話できるようになり、その距離感の変化から安部に交際を始めたのではないかと勘違いされることに。
二度目のデート
安部から『私さえ何もしなければいつまでも何も変わらない』と後悔の気持ちと、博基が明日突然誰かと交際するかもしれないし急にバイトを辞めるかもしれないから『恋の終着駅に「このままずっと」なんてことはない』と変化へのアドバイスを受けた信子は、いつしか好きな人の特別になりたいと決意するようになります。
同じく、博基は金子から「いよいよ付き合うって感じじゃん」と言われ、自分の好意の延長を意識し始めます。一度は自分の好意がバレるのではないかと思って怖くなり距離を取ってしまいますが、金子に背中を押されたことで二度目のデートに誘うことができました。
二度目のデートは動物園に赴きました。二人で動物を見て回る途中、覗き込んだ拍子に顔が近づき赤面する場面も。しかし、博基は自分の想いと向き合い前に進もうと今日を一緒に過ごしたものの信子の表情から彼女がどう思っているのか読み取れなかったため、帰りに思い切って思いを伝える決断をしますが、タイミング悪く雨が降ったので日を改めることに。
一方で、信子はもし雨が降らなければ何を言おうとしていたのかと悶々とします。
告白の前
二度目のデートの後から少し様子がおかしくなった博基は、金子に相談を持ち掛け『田中さんに告白します』と意思表示を示しますが、もしダメだった場合は自分のせいで信子が気まずい思いをするためバイトを辞めることも視野に入れていました。
その言葉を聞いて金子はついに博基が告白を決意したことに喜ぶと、告白までのプランを一緒に考えるなど協力的。
一方で、再び博基から誘いの連絡が来た信子は大学の親友の芙美子に相談する流れになり、デートに向けた洋服選びなどを手伝ってもらいます。また、芙美子に応援されたことで気合いを入れます。
三度目のデート
引用元:田村茜『モブ子の恋』 出版:コアミックス
三回目のデートは海の見えるお寺の街歩き。当日合流すると博基は不慣れにも信子の洋服を褒めると、信子は照れながらもお礼を述べます。
この日、博基は信子から彼女の故郷の愛媛のことや子供の頃の夏の想い出の話に花を咲かせますが、内心は夕方にする告白へ向けて『自分の言葉が少しずつ積み重ねてきた想い出や縮まった距離を壊してしまうかもしれない』という恐怖心で一杯でした。
そんな中、予定になかった地元のお祭りに遭遇し少し困惑するも、そのまま祭りを楽しみ夕方になると静かなベンチに移動します。
信子から告白
ベンチに移動し告白を切り出すのに緊張する博基。ですが、先に口を開いたのは信子であり、信子はこれまでの博基の気遣いに「本当に嬉しかったんです」とお礼を述べると、「ほんとに私にとってはすごいことで。だから、そんな特別な人と一緒に出掛けられるなんて夢みたいで」と続けます。
信子の言葉に視線を奪われる博基ですが、信子は続けます。
信子は博基の特別になりたいと願うようになりましたが一度でも自分の気持ちを伝えようとは考えていませんでした。しかし、安部の『このままずっとなんてことは無いんですよ』という言葉が意識を変えるきっかけとなり、このまま何も行動しなければいつか必ず別れが訪れると思い、勇気をもって告白を決意しました。
その結果、信子は「こんな日々がずっと続いて欲しいとおもいながら、そんなのありえないって事もわかってるんです。私にとっては特別な日々も、入江君にとっては当たり前に過ぎていく日常で…。い、いつか関われなくなる時が来るんです。いつか日常の中にすらいられなくなって…。そう想像したら苦しかったんです」と続けると、しばらくの無言を挟み、スカートを強く握る手を緩めると、博基の方を向いて「だから今日、全部終わってもいいから伝えたいと思ったんです」と切り出します。
そして、信子は顔を赤らめながらも博基に向き合い「入江君のことが好きです。出会った頃からずっとずっと好きです」と告白するのでした。
博基の返事
信子から告白された博基はおもむろに立ち上がって向き直ると、「俺も、俺も好きです」と照れながらも今の気持ちを伝えます。
一拍置いて信子は博基の言葉を確認すると、博基はもう一度「本当です。田中さんのことが好きです」と気持ちを伝えました。この言葉に信子は思わず涙を込み上げると、博基はこれからもよろしくお願いしますとお辞儀し、信子も立ち上がってよろしくお願いしますとお辞儀。
その直後、博基は本当は自分が今日想いを伝えようとしていたが中々言い出せなかったことを切り出しますが、信子が一生懸命に伝えてくれたことが嬉しかったと言います。
その後、二人は終始赤面しつつ帰路につくと、信子は嘘のような出来事にボーっとしながら帰宅。後日、大学で芙美子に報告し実感のない『幸せ』を体感しますが、バイト先で博基と顔を合わせると意識しすぎて今まで以上に無口になってしまう模様。なお、意識しすぎて会話が緊張してしまうのは博基も同じだったようで、二人とも自分の好意を伝えられる関係性を嬉しく思うのでした。
告白・交際から一週間後
信子と博基が告白し交際を始めてから約一週間後、信子はバイト先の同僚に交際を打ち明けるべきか悩んでいました。
信子に違和感を覚えた博基はバイト後に電話して体調を気遣うと、信子は安部が自分の気持ちを知っていることを打ち明け、交際のことを打ち明けるべきか相談。相談を受けた博基は、自身も金子が同じような理由で博基の気持ちを知っていることを打ち明け、気恥ずかしさを抱きつつもバイト先の同僚と暑気払いに出かけた際に交際のこと話すことに決めました。
この時、信子は安部と篠崎に、博基は金子に交際していることを話したため、金子が乾杯の際に「田中さんと入江に!乾杯!」と音頭をとっています。また、飲食の場で皆が食べ物に集中している余所で、信子は行動する勇気をくれた安部に改めて御礼を伝えており、今度は安部が『恋』について相談するという関係性が描かれています。
まとめ
以上「信子と博基の告白と付き合うのは何巻何話?」の紹介でした。
似たような性格の二人ですが、告白前から互いに好意を向けている両想いであり、告白を決意したのも同じタイミングで、まさかの信子の方からの告白で交際が始まりました。
二人とも初めての恋と意識のしすぎで相手の不安を与えてしまっていますが、互いの機微の変化の理由を探り合い、少しずつ相手のことを理解し成長していく様子が描かれているのが本作の見どころです。
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モブ子の恋 田村茜 (著) |
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