武田綾乃先生が執筆する『響け! ユーフォニアム』シリーズの主人公黄前久美子と幼馴染の塚本秀一。
二人は、劇中開始の北宇治入学の頃から3年の全国大会まで、共に部活に励み、時には悩み努力を積み重ね、告白と破局を経験して再び付き合っています。
今回ご紹介するのは黄前久美子と塚本秀一の恋愛関係の結末についてです。果たして二人はどうなったのかを見ていきたいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 黄前久美子と塚本秀一の関係
- 塚本秀一が黄前久美子に贈った『イタリアンホワイトの髪飾り』について
- 黄前久美子と塚本秀一が交際・破局・復縁について
- 黄前久美子と塚本秀一の結婚について
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黄前久美子と塚本秀一のプロフィール
引用元:武田綾乃『響け!ユーフォニアム』 アニメーション制作:京都アニメーション 製作:『響け!』製作委員会
【名前】 | 黄前久美子 | 塚本秀一 |
【学年】 | 1年生→3年生 | 1年生→3年生 |
【誕生日】 | 8月21日 | 9月18日 |
【血液型】 | A | A |
【身長】 | 162㎝ | 181㎝ |
【担当楽器】 | ユーフォニアム | トロンボーン |
【好きなもの】 | 卵料理、洋菓子、オムライス、ショートケーキ | 冷ややっこ、スナック菓子、揚げ物 |
【嫌いなもの】 | 虫、トビケラ | トマト |
黄前久美子と塚本秀一の関係
久美子の母と秀一の母が昔からの友達で、久美子が小学三年生のときに京都に引っ越してから家族ぐるみの付き合いをしている、いわゆる幼馴染の関係です。
中学校では三年間同じクラスで同じ吹奏楽部の入るなど一緒に過ごすことが多かったものの、中三のとき他の男子がいる前で久美子が晩御飯を食べに来るのか聞いたところ思春期真っ只中の秀一は照れ隠しで『しゃべってくんじゃねーよブス』と心にもないことを言ってのけてしまったため、久美子を傷つけてしまいました。
久美子はそれ以降秀一とは口をきいておらず北宇治に通うことも話さないまま中学卒業から高校入学まで疎遠に。しかし、登校初日の帰り道、秀一から声を掛けるも久美子は未だ過去のことを許していないと警告し謝罪を要求すると、背中を丸めて謝り続ける秀一の姿が滑稽だったことから許しはしないものの諦めたかのように謝罪を受け入れるのでした。
北宇治では理系と文系でクラスが異なっていますが、入学当初、久美子が部活を吹部にするか悩んでいると、秀一は久美子が吹部なら自分も吹部に入ると宣言しています。
6月頃、秀一は久美子をあがた祭りに誘いますが久美子は加藤葉月が秀一のことを好きだと聞かされていたため、気遣いが空回りして咄嗟に目の前を通りかかった高坂麗奈の腕を掴むと、麗奈と一緒にあがた祭りに行くと秀一に嘘をつくことに。
そのタイミングで葉月がやって来て秀一を誘い出すと、久美子と話している途中だからとやんわり断ろうとした秀一に向けて「行ってきなよ」と久美子が軽く送り出す始末。「行っていいのかよ」となじるような秀一の確認にも久美子は目を逸らしながら答えると、秀一は「…あっそ」と背を向けるのでした。
葉月が秀一とあがた祭りに行くことになると久美子の表情が険しくなったことから、葉月は久美子が秀一を好きなのではと指摘。咄嗟に久美子は「好きとかそういう感じじゃないというか……親友?みたいな?友達取られちゃって寂しい感じというか……ね?」と反論。
一方で、あがた祭りに一件から秀一は久美子を避けるような行動を取ったため、葉月に「あのヘタレ野郎め」と影で言われる始末。
二人が次に口をきいたのは京都府大会の本番前の舞台裏であり、秀一は久美子のシャツを引き何気ない会話で緊張を解すと、これまで自分を避けていたくせに普段通りに話す秀一に苛ついて久美子は秀一の足を踏みました。
北宇治の出番の直前に、久美子は『自分はやれる』という確信が沸き上がると、その気持ちを分けてあげたくて秀一の指に触れます。驚く秀一と目が合うと重なった指先が自然に絡まり合いましたが、特に恋愛的な進展はありません。
二人の関係はまだ付き合う領域には届いてはいないものの、『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ』(アニメ第1期時点)では秀一が一歩踏み込んでいくことで久美子が意識し始めています。
なお、秀一は葉月に久美子のことが好きだと指摘されると「アイツはべつにそんなんやないって」と否定していますが、誰が見てもあまりに露骨に態度で示しているため自覚なしではないかと勘繰られています。
久美子と秀一の関係のまとめ
- 母親同士が昔の友達で、久美子が小学三年生の頃に引っ越してからは家族ぐるみの付き合いの幼馴染
- 中三の頃、思春期の秀一が『しゃべってくんじゃねーよブス』と暴言を吐いたため中学卒業から高校入学まで疎遠
- 北宇治入学時に秀一から話しかけ謝罪したことをきっかけに再び話せる仲になると同じ吹部に入部
- 秀一はあがた祭りに久美子を誘うが嘘を吐かれたうえに断られ、他の女子と祭りに行っていいと言われ傷つく
- 秀一は自覚なしで久美子のことを好いており、久美子も少しずつ意識し始めている
秀一が久美子に贈ったイタリアンホワイトの髪飾りとは?
時期は夏休み終了後。部活動が終わり下校していると秀一は久美子の誕生日が過ぎているこに気づくとプレゼントは何が欲しいか訊ねました。
「そういうのは自分で考えるもんでしょ?いいの思いついたら渡してよ、そしたら私もお返し考えるから」と言う久美子に秀一は難問を抱えることに。
秀一の知らぬところで、久美子の心は姉・麻美子のことや、顧問の滝昇の亡くなった奥さんのこと、そして田中あすかの退部騒動でいっぱいに満たされて悩みを抱えていましたが、ある時、葉月と緑輝との帰り道に九月だというのに咲く小ぶりの白いひまわりを見つけます。
その花は滝が花屋で買っていた花の種類でしたが、久美子はその花の名前がイタリアンホワイトという品種であり花言葉は『あなたを想い続けます』という意味であると緑輝から聞かされます。
そして、放課後最後の一人まで居残って練習をしていた久美子は音楽室の鍵を返しに職員室へ向かうと、そこで滝から亡くなった妻のことやイタリアンホワイトは滝の妻が好きだった花であり、滝がプロポーズのときに贈った花だと聞くのです。(最大の危機 二、轟け!トロンボーンより)
ある日の放課後のパート練習中、久美子は秀一に「イタリアンホワイトって知ってる?」と訪ねると、秀一は絵の具の名前か何かだと勘違い。予想通りの反応を見て久美子は「秀一は滝先生みたいにはなれないね」と吐き捨ててパート練習に戻ることに。
時間は進み、全国大会前日の宿泊所にて、眠れない久美子が自販機コーナーに抜け出すと秀一と遭遇。
そのタイミングで秀一はすっかり渡すのを忘れていた誕生日プレゼントを久美子に手渡すと、久美子はその場で包装された小包を開封。中には小さなひまわりの髪飾りが入っていました。
「すっごい可愛い」と久美子の高評価を受けたのは、プレゼントに悩む秀一が緑輝から教えてもらった『久美子が好きな花』と噂するイタリアンホワイトの髪飾りでした。秀一は緑輝からその花を聞くと、このデザインの髪飾りを見つけるために結構探し回ったと言います。
受け取った久美子が「これ、滝先生が奥さんにプロポーズしたときに渡した花なんだって」と語ると、秀一は「えっ」と狼狽。当然、花言葉を知らない秀一は照れ隠しに「べつに変な意味はないしな!俺は単にプレゼントとして選んだだけで」と取り繕うのでした。(最大の危機 三、響け!ユーフォニアムより)
ちなみに、原作では田中あすかがこの一部始終を目撃し逢い引きしていると揶揄っています。
イタリアンホワイトの髪飾りについて
- 久美子が花屋で滝が小ぶりの白いひまわりを購入するのを目撃
- 下校時、その花を発見し緑輝から品種はイタリアンホワイト、花言葉は『あなたを想い続けます』と教えられる
- ある日、久美子は滝から『滝がプロポーズのときに妻に贈った花がイタリアンホワイト』だと聞く
- 久美子の誕生日プレゼントに悩んでた秀一に緑輝がイタリアンホワイトを『久美子が好きな花』として教える
- 秀一は白いひまわりの髪飾りを探し回り購入
- 全国大会前日の宿泊所で秀一は久美子にイタリアンホワイトの髪飾りを贈る
- 久美子はイタリアンホワイトの髪飾りを大切に保管している
久美子と秀一が付き合ったのはいつ?
久美子と秀一が付き合う(告白する)話は短編集『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話(十四、とある冬の日)』に収録されています。
全国大会後、三年生が引退した十二月頃、自然と秀一は久美子を目で追いかけるようになっていました。
部活後、久美子と麗奈が仲良くしているのを見ていると「うらやましいんか?」と不意に声をかける後藤卓也。そして、久美子と麗奈と別れの挨拶を交わした後、何故か得意げな表情を秀一に見せつける麗奈。
久美子と麗奈が下校した後、秀一は卓也に相談を持ち掛けると、卓也は片付けが終わるまで長瀬梨子と話して待っておくように言います。
秀一は梨子と二人きりになると、まだ何も話していないのに梨子はずばり久美子についての相談だと見破り、更に久美子に告白するかどうか悩んでいると的中させました。なお、梨子が的中できたのは卓也が自分と話せと人を送り込むときは大体恋愛絡みだからというシンプルなもので、秀一は二人のカップルパワーに感心しました。
秀一の悩みは久美子に告白するかどうか。
ただ、振られたらこの関係が終わってしまうのが怖くて告白できないでいました。
そんな秀一に梨子が贈った言葉は、一緒にいられるのはいまの時期だけであり、卒業したら今みたいな生活は送れない、いまが当たり前と思ってだらだら過ごしてたらあとになって後悔するかもしれないというもの。
秀一が梨子に後悔していることがあるのか聞いてみると、梨子はもっと二人でいる時間を大事にしておけばよかったと思う時があると語ります。卓也は卒業後東京の学校に進学するため、離れ離れになってしまうのです。
そんな梨子の話を聞いて秀一は卒業を明確にイメージし、高校生活もいつか終わることを実感します。
また、帰宅して母親からクリスマスの話が飛び交うと、久美子との仲を探るような発言に秀一は思わず飲んでたお茶を吹き出すことに。秀一はベッドに寝転がりこれから先のことを考えます。吹部の予定、来年の新入生のこと、そして久美子のことを。
自分はこんなに悩んでるのに対し、久美子は何にも考えてないのだろうと思い、愚痴りたくなる秀一でしたが、梨子に言われた言葉を反芻していると不意にケータイに久美子から着信が入ります。
渡したいものがある、という久美子の声はいつもよりも高く、秀一はすぐに家を出て外で久美子と落ち合いました。マンションの外に出て世間話を交わした後、久美子から手渡されたのは全国大会本番前に渡したイタリアンホワイトの髪飾りのお返しだという謎の小さな包み。
ぎこちなくポケットから髪飾りを取り出す久美子を見て秀一は「何故つけないのか」と訊ねると、髪飾りは可愛いが自分には可愛すぎると久美子は尻込み。尻込みする久美子に秀一は「俺がつけたるからちょっと貸せや」と髪飾りを手許から抜き取り久美子の髪にピンを通しました。
恥ずかしそうにする久美子に似合ってると褒める秀一は、照れ隠しに久美子から貰った包みを開封することに。中にはミニチュアのトロンボーンのストラップが入っており、秀一はケータイにさっそく取り付けました。
そして久美子の用事が終わり帰ろうかという時、秀一の脳裏には『一緒にいられるのはいまの時期だけ』という梨子の言葉が反芻。意を決した秀一は翻す久美子の手を掴んで引き止めると、高ぶる気持ちを抑えるために深呼吸し「好きやねんけど」と直球に告白するのでした。
「…誰を?」とうかがう久美子の目を逸らさないまま「お前を!」とやけくそのように叫ぶ秀一。
恥ずかしさに襲われる秀一とドキドキしすぎて顔を覆ってフラフラとその場にしゃがみこむ久美子。
心配した秀一が久美子に手を差し出して引っ張り上げると、久美子は「優しいね、今日は」と一言こぼし、秀一も「いつでも優しいやろ」と返答。
そして、冷たい秀一の手を気にした久美子は自分のマフラーを秀一に巻いてあげると、久美子は背伸びして秀一の耳元で「私も、秀一のこと好きだよ」と告白の返事を伝えるのでした。
秀一から久美子へ告白
- 秀一が久美子に告白を決意したのは1年生の十二月頃
- 秀一は久美子に告白するか悩み、後藤卓也と長瀬梨子に相談
- 梨子に言われた『一緒にいられるのはいまの時期だけ』という言葉をかみしめる
- その晩、久美子から呼び出しを受けて外で落ち合うとイタリアンホワイトの髪飾りのお返しにミニチュアのトロンボーンのストラップを貰う
- その流れで秀一は久美子に告白すると久美子から「私も、秀一のこと好きだよ」と言われ交際が始まる
- 短編集『響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話(十四、とある冬の日)』に収録
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のヒミツの話 作者:武田綾乃 出版社:宝島社 |
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久美子と秀一はキスした?
劇中で二人がキスをした描写はありませんが、惜しいところまで接近したことはあります。
『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編』(二、独白とタチェット)の一幕、久美子がマンションのエントランスで夏期講習へ向かう秀一とばったりと顔を合わせたシーン。
秀一は同じ塾に希美が通っていることから志望先を一般入試に変えたのではないかと久美子に話すと、久美子はそれが事実ならみぞれへの裏切りではないかと顔を歪めます。
秀一は希美が進路についてどう考えているのかは分からないとフォローすると、未確定な情報を流したと久美子は怒り気味に注意。また、以前に秀一のことが好きな1年生の噂が流れたように、事実ではなくてもそういったところから噂が広がるとして誰彼構わず喋らないようにとも注意しました。
──が、秀一は相手が久美子だから話したと述べると、久美子は怒気をはらんだ口許を閉じ、何も言えなくなります。
しかし、この沈黙が二人の間に妙な空気をつくると秀一は久美子の肩に手を置いて引き寄せました──が、思わず息が止まり思考が追いつかない久美子は反射的に秀一の足を蹴飛ばすのでした。
「健全なお付き合いって前に言ったじゃん。キ、キスとか、そういう恥ずかしいのは禁止」と久美子は述べると、秀一は「健全すぎる」と不満顔でしょぼくれることに。
気が緩んで全国に行けなかったら、という思考から久美子にキスはNGと言われているため、二人は劇中でキスをしていません。
久美子と秀一の破局はいつ?
久美子と秀一が別れた話は『響け! ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 後編(四、未来へフェルマータ)』に収録されています。
関西大会ダメ金で全国大会を逃した北宇治は、アンサンブルコンテストや定期演奏会に力を入れ、演奏会が終わった後、久美子は吉川優子と中川夏紀に呼び出され来年の部長に任命されました。
引退する優子たちが果たせなかった全国大会金賞の夢を引き継いだ久美子は、帰宅後にタンスの引き出しを開けると、何かを決意したように宝物入れと命名した引き出しからイタリアンホワイトの髪飾りを取り出します。
そして、いつもマンションを抜け出して会っていた待ち合わせ場所に秀一を呼び出すと、久美子は握りしめた髪飾りを秀一に返却しました。
久美子の表情を見て強張る秀一が髪飾りを返却する意味を訊ねると、久美子は次の部長に指名されたことを話し、優子ほど要領のよくないと考える久美子は最後の一年間は部長の仕事に専念したいという理由で秀一と距離を置くことを決めたことを伝えます。
そして、もしも一年後、部活がすべて終わってそれでも秀一が久美子と付き合ってもいいと思えたらもう一度それを渡してほしいと話すのです。しばしの沈黙を挟み、秀一はため息交じりに笑います。
本当にめんどくさい性格をしている、と笑う秀一は「部長、頑張れよ」と久美子にエールを送ると全国で金賞を取ろうと拳を突き出し、久美子は無言でそれに拳を合わせました。
こうして久美子と秀一は一年も満たない内に破局を迎えました。
久美子と秀一の破局
- 2年生の関西大会後に久美子は来年の部長に任命される
- 久美子は最後の一年間は部長の仕事に専念したいという理由で秀一と距離を置くことを決意し、イタリアンホワイトの髪飾りを返却
- もしも一年後、部活がすべて終わってそれでも秀一が久美子と付き合ってもいいと思えたらもう一度それを渡してほしいと話す
- 秀一は久美子に「部長、頑張れよ」とエールを贈り支えることを決意
- アニメ版は2年生の夏合宿時に改変
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章 前編後編 作者:武田綾乃 出版社:宝島社 |
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久美子と秀一の復縁と告白はいつ?
二人が復縁したのは『響け! ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編』のラストになります(『三、つながるメロディー』)。
久美子が部長を務める3年生編にて悲願の全国大会金賞を獲得した北宇治。それぞれが会場の外で喜びを分かち合っていました。
コンクールを終えてみんなが笑っていることが嬉しく思った久美子は、部員達が帰りのバスに乗り込んでいく中で、秀一の首にかかったタオルを掴んで強引に引き寄せると「私、秀一のことが好きだよ」と告白。
秀一は喉元を上下させるように動揺を見せると久美子の自己中な部分を指摘しながら、慌てて制服のポケットからイタリアンホワイトのヘアピンを取り出し「お前のもんやろ、これ」と久美子へ突きつけます。
そして、受け取ったヘアピンを髪につけた久美子はにやつきながら告白の返事を聞くと、秀一は「好きやなかったら、それ、持ち歩いてないやろ!」とやけくそのように叫ぶのでした。
久美子は満足したようにニヤニヤし、秀一が照れ隠しに脚を軽く蹴ると、バスから「そこのバカップル!さっさと乗れよ」と揶揄いの声が聞こえ、二人が振り向くと部員達がニヤニヤと眺めていることにようやく気付きます。
こうして久美子の三年間は全国大会金賞と秀一との復縁が重なったハッピーエンドで締め括られるのでした。
黄前久美子と塚本秀一は結婚したの?
久美子と秀一が復縁した先は作中で描かれていないので結婚したのかどうかは分かりません。
しかし、『響け! ユーフォニアム北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章 後編』のエピローグでは北宇治高校吹奏楽部の副顧問になった久美子が描かれており、二人の関係を示す一文があります。
小説には久美子が腕に抱える吹奏楽部の透明なファイルの端にイタリアンホワイトのヘアピンがそっと添えられていると触れられている、と記載されているのです。
もし二人が再び破局を迎えたとなると2年生の頃のように頑固な久美子はヘアピンを秀一に押し返していた筈です。
つまり、久美子が北宇治の先生となった今もイタリアンホワイトのヘアピンを手にしているということは秀逸との関係が継続しているか、既に籍を入れている可能性が考えられます。
一応学校には『黄前』の名字で勤務しているため、名字で結婚を予測することはできません。
結婚している場合はプロポーズの言葉が気になりますが、何れにせよ久美子と秀一は全国大会金賞を獲得したあとはうまくいっていると思いたいですね。
黄前久美子と塚本秀一の関係のまとめ
- 久美子と秀一は小学3年生からの幼馴染で母親同士は昔からの友達
- 秀一が男子たちの前で『しゃべってくんじゃねーよブス』といったせいでしばらくの間は疎遠になる
- 北宇治で再会し再び会話する仲に戻ると、秀一から久美子にアプローチをかける
- 久美子が滝が妻に贈ったイタリアンホワイトを気に入ったため、秀一が誕生日プレゼントにイタリアンホワイトの髪飾りをプレゼント
- 1年生の十二月に秀一が久美子に告白し付き合う
- 2年生の関西大会後に久美子が新部長に指名されたため、部長に専念したいという理由で髪飾りを秀一に返却し破局
- 3年生の全国大会で金賞を取ると久美子の方から告白し秀一は髪飾りをもう一度久美子に渡し復縁
- 数年後、北宇治高校吹奏楽部の副顧問になった久美子の手許にはイタリアンホワイトの髪飾りがあるので関係は続いている
当初、久美子の方はそこまで意識していなかったものの、秀一は自覚がないままアプローチを掛けていました。
秀一を含めた周囲からも久美子の性格が面倒くさいというのは共通認識でしたが、子供の頃から高校3年生にまるまで久美子を待ち続けた秀一の一途な想いが成就したのではないでしょうか。
個人的には、久美子が滝と滝の妻のエピソードに胸を打たれてイタリアンホワイトを好きになる。その一方で、告白に悩む秀一の後押しをしたキューピッドが卓也と梨子という意外な組み合わせというのが、互いの知らないところで誰かの人間関係が複雑に絡まっているのが好きです。
2024年の最終楽章のアニメ化が今からとても楽しみですね!
響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部、決意の最終楽章・前編後編 作者:武田綾乃 出版社:宝島社 |
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