【響け!ユーフォニアム】久石奏と久美子や夏紀の関係は?黒江真由を警戒した理由など人間関係を紹介

小悪魔的な笑みを浮かべる久石奏 響け!ユーフォニアム

久石奏は人によって仮面を付け替えて接していますが、友人や先輩、同輩に後輩と年齢に関わらず敬語を使ったり、気を許した相手は下の名前で呼んだりとあからさまに態度が違います。

例えば、久美子に対しては甘えるネコのように絡んできますが、夏紀に対しては敵対心を向けて頑なに名前呼びをしないなど、明確に格差をつけていました。

そこで今回は、久石奏と密接に関わる主な人間関係をキャラクターごとにご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 久石奏と黄前久美子の関係
  2. 久石奏と中川夏紀の関係
  3. 久石奏と剣崎梨々花の関係
  4. 久石奏と月永求の関係
  5. 久石奏と黒江真由の関係
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久石奏と主なキャラクターの人間関係

ユーフォニアムパートの久石奏と黄前久美子と中川夏紀が揃うシーン

引用元:武田綾乃『響け!ユーフォニアム』 アニメーション制作:京都アニメーション 製作: 『響け!』製作委員会

久石奏と黄前久美子の関係

奏は入部時から何故か久美子のことだけは信頼しています。

また、当初から譜面で分からない箇所があれば久美子には相談しており、夏紀には助言を請うたことがありません。

それに引き換え久美子相手になると、

  1. 腕と腕を密着させてそばにすり寄る
  2. 身を引こうとする久美子の指先を軽くつかみ、手の甲をなでる
  3. コトリ、と首を傾げてねだる
  4. パート内で大好きのハグが流行すると、久美子に眼差しを向ける
  5. 久美子の腕に抱き着くように身体を密着させる

などなど、距離感が近いことから久美子は動揺し『いったい自分は何を試されているんだ』と心の中で叫ぶほど。

その本意は、奏の計算では黄前久美子とは何があってもなあなあに処理する人畜無害なタイプだと思っていたというのが理由の一つであり、久美子自身が聞き上手であることも関係していました。奏曰く「皆そのぼけっとした顔に油断して本音を漏らしちゃう」とのこと。

鈴木美玲の一件後には、信頼の証なのか、久美子にのみ抱えた毒を含んだ本来の自分の言動を見せることが増えた模様。

ちなみに、原作では剣崎梨々花を仲介した黄前相談所の利用以降から『黄前先輩』呼びが『久美子先輩』呼びに変わっています。

アンサンブルコンテスト編では、久美子がアンサンブルを一つの過程として割り切るのは寂しいという思いからアンサンブルを楽しみたいと考えることは部長としての自覚が足りないだろうかとこぼしたところ、奏は目の前の演奏に集中することは当たり前であり正しい感想であると返答。

『決意の最終楽章』では、再び新入生を迎えることとなった久美子らが揉め事が増えるのは勘弁してほしいと話していると「久美子先輩の胃をこれ以上いじめるのはかわいそうですからね」と発言。久美子から「いじめてるのは誰なんだか」とツッコミが入るも、白々しくとぼけています。

ただ、久美子が素直に可愛いと述べれば、照れた顔を見られないように自然に退室など、可愛らしい仕草も目立ちます。

また、黒江真由に久美子のことが好きなんだねと問われると「私が先輩のことを好きなのではなく、先輩が私のことを好きなのです」と断言し、久美子を苦笑させました。

久美子に自分と真由とではどちらが可愛いかと訊ねた際には、久美子が可愛さのベクトルが違うと答えると「私って言ってくださらないんですね」と語頬を膨らませて拗ねているほか、久美子の考え方がどうであろうと「私はどんな久美子先輩でも好きですので」と耳元で囁くほど懐いています。

入学当初、実力以外の物差しで人を判断する人間は愚かだと思っていた奏ですが、久美子と真由のソロ問題においては久美子にソリを吹いて欲しいと感情的に(去年の久美子とあすかのように)なっており、それが二人の実力を比較してのことなのか、単純に久美子のことを好きだからなのか分からないと述べました。

全国大会当日に針谷佳穂から渡された写真の裏には奏からのメッセージもあり、「隣に私がいなくて大丈夫です?」と記載。舞台へ向かう久美子の手を取り「北宇治の百パーセント見せてくださいね」と手を強く握り絞めて想いを託しました。

ちなみに久美子があすかから受け継いだノートを開いたまま寝ている時に「響け!ユーフォニアム」のタイトルを覗き見ています。

塚本秀一と瀧川ちかおの何気ない会話から久美子と秀一が付き合っているのを見抜いており、やきもきしていた久美子に一年の葉加瀬みちるが秀一のことを好きだという噂が嘘だということを伝えました。

久石奏と中川夏紀の関係

久美子とは対照的に、奏は最初から夏紀には懐く気配がありませんでした。

取り繕った礼儀正しすぎる敬語口調と仕草を止めることはないものの、言動の節々に棘を含んでおり、そのたびに二人のやり取りを見ていた久美子は憂鬱になるほどでした。その歪な距離感は演奏座席でユーフォニアムの後ろに座っている秀一が一目で察するほど。

梨々花が夏紀が好きなものは何だろうと話題を振った際には「まったく気にならへんけど」と述べており、誰もが副部長としての夏紀が優しいと言えば「人格と演奏の実力は関係ない」ときっぱり拒絶。

一方で、黄前相談所を通して後輩に教えを乞う夏紀に対する不満を爆発させるものの、久美子に『何に対して怒っているのか』という質問を受け口を詰まらせると、本当は夏紀のことを嫌いになろうと努力していることを見透かされることに。そして、久美子が去年のオーディションで夏紀に中学時代のトラウマから救われた話を聞くと、『夏紀先輩はいい人だよ』という言葉に「わかっていますよ、そんなこと」と噛み締めるように呟いています。

奏が夏紀に対して意識する必要の無い人と述べていた理由は、久美子の睨んだ通り夏紀を意識していることの裏返しだったものの、奏が夏紀を嫌われるように振る舞うその本意はコンクールには誰もが優しい夏紀先輩にAに出て欲しいと思っているという奏自身のトラウマからくるもの。

今年が最後のチャンスである夏紀を差し置いて自分がAに選ばれることになれば、誰もが夏紀を差し置いてAに入った奏を疎むだろう──。奏は中学時代の経験から周りに敵を作りたくないため、オーディション審査ではわざと下手に演奏することでBに落ちようとしたのです。

しかし、普段の演奏力とあまりにかけ離れていたためにオーディション中に乗り込んできた夏紀により中断。屋上に繋がる階段踊り場(アニメでは別場所)で夏紀と久美子に詰め寄られたことで本心を語り、紆余曲折を経て夏紀とも打ち解けることに成功。

また、オーディション発表時に夏紀の名前と自分の名前が呼ばれた時には心から「よかった」と瞳を潤ませています。

オーディション後には頑なに『中川先輩』呼びを続けていたのが『夏紀先輩』に訂正されており、憎まれ口を叩きつつも梨々花と見せていたような中身の無いやり取りを夏紀と交わして楽しんでいます。

久美子にやっていたような上目遣いなどの小悪魔的振る舞いも発動し、久美子から見ても随分と打ち解けている様子。

関西大会後、チューバの後藤卓也や長瀬梨子が葉月たち後輩の指導に回ると、それを見ていた奏が「せんぱぁい」と甘えた声で夏紀に指導を求めるものの、夏紀は教えることがないと一蹴。しかし、逆に夏紀が教えを請うと奏は満更でもない顔で距離を縮めて一緒の譜面を覗き込んでいます。

アンサンブルコンテスト編では、余った部員の振り分けの相談で久美子が夏紀のいる三年生の教室に足を運んでいますが、奏は久美子から夏紀に相談に行くことを言葉巧みに聞き出し付いていっており、かつ教室に辿り着くと気恥ずかしさから久美子の背中に隠れるという可愛らしい仕草を披露。

夏紀に指摘されると咳払いとともに仕切りなおして登場し挨拶を交わすも素っ気ない夏紀の態度に「可愛い後輩がおめかしして教室までやってきたのですから、もっと喜んでもいいのでは?」と不満げ。何がどうおめかししているのか分からない夏紀に前髪を僅か5ミリ切ったことを伝えると、夏紀のツッコミが入り満足気にするのでした。

その姿を見た久美子からはいじらしい後輩と思われています。

『旅立つ君の背を見上げる』では、夏紀たち3年生の卒業式の後、吹奏楽部が集まりそれぞれのパートが別れを惜しんでいる中、奏は目を赤くしており、夏紀がそれを揶揄えば久美子が式の演奏中に泣いていたことを暴露して矛先をそらしました。また、低音パートで改めてお別れ会を開くことが決まると、奏は夏紀にまた会えると知りホッとした模様。

『決意の最終楽章・後編』では、夏紀と優子がアイスの差し入れにやってくるとダイエット中だから遠慮しますと一旦拒否するも、夏紀にアイスを押し付けられて「冷たいですよ」と唇を尖らせながらも久しぶりのやり取りに満足しています。

久石奏と剣崎梨々花の関係

奏と梨々花は同じクラスに所属しプライベートでの遊ぶほど仲の良い関係です。

最初に話しかけたのは奏からだそうでですが、梨々花曰く二人は「めっちゃ仲がいい」とのこと。また、一年生部員の情報の発信源は大抵が奏と梨々花であり、二人は一年生部員の中心的存在でした。

互いに本性を曝け出しているためか、梨々花は「奏の口だけ敬語よりはマシやって。奏の場合、相手を馬鹿にしてるのバレバレやし」と包み隠さず伝えるほど、奏の性格を理解している模様。

また、梨々花があからさまに胸を押し当てるように腕に抱きつきぶりっこのように甘えて「そんな私が好きなくせに」と言えば、奏は「まあ、好きなのは認めるけど」とテンポよく答えており、誰が見ても特別に仲が良いことは明らかな様子でした。なお、二人の会話のほとんどは冗談か本音か判別がつかない掛け合いとのこと。

久美子曰く、相手によっていくつもの仮面を使い分ける奏が砕けた態度を示す唯一の相手が梨々花という人間だそうです。

なお、奏は梨々花と遊びに行く際には普段よりもオシャレに気を使っており、梨々花の家には何度も訪れているとのこと。一緒に物珍しい外国のお菓子を作ったり、他愛ない会話がおかしくて吹き出すこともあります。

奏にとって梨々花と笑い合うのは上質な時間の使い方だそうです。

久石奏と月永求の関係

求は祖父の月永『月永源一郎』が名門吹奏楽部の顧問をしていることから誰もが月永源一郎の孫として見るため、その苗字に苦手意識を持っています。

しかし、奏が月永という珍しい苗字から敢えて『つきなが』という四文字を強調して名前を呼んだのをきっかけに、求は「お前、わかってて言ってる?」と奏に対して警戒心を強めました。

そのせいか求が奏に対する評価は他人の嫌なところをわざと突くやつと認識されており、そんな人間に苗字で呼ばれると吐き気がすると言わしめるほど。

二人の仲は初対面の頃から険悪なものですが、何故か二次創作においては奏×求に需要がある模様。

久石奏と黒江真由の関係

奏と真由の初対面は『決意の最終楽章・前編』のミーティング後の音楽室の隅。

久美子と真由が話している最中に、奏はよそ行きの仮面をつけて会話に入ってくると「頼れる先輩が増えて大変心強いです」と礼儀正しき挨拶をしています。しかし、真由に名前呼びを許可されるも頑なに『黒江先輩』と名字呼びにこだわり一線を引くのでした。

奏は尊敬と親愛の表し方で他人の呼び方を変えていますが、実力的にも人間的にも出来ている真由に関しては当初から警戒心を向けており、緑輝が真由をクラゲに例えた際には意図を理解し一人納得。

奏が真由を警戒する真意は、演奏の巧さもさることながらオーディションに執着が無いところにあり、京都府大会のオーディションで久美子・真由・奏の三人がAに選ばれた際には未だに自分が一枠埋めたせいで北宇治で頑張ってきた部員が報われないと嫌だ言う真由に対し「素敵な性格をされてますね」と皮肉を込めて述べています。

また、実力的に真由が自分よりも演奏が上手いことを冷静に受け止めているほか、ユーフォニアムパートのソロを久美子と競い合う障害になることを本能的に感じ取っており、関西大会直前の二度目のオーディションで久美子がソロの座を奪われた際には「やはり黒江先輩は恐ろしい方だったでしょう?」と久美子に発言。

真由に深入りした久美子に改めて彼女の恐ろしさを伝えると、黒江真由とは思考回路が違う宇宙人みたいな人間であり、理解しようとすると火傷すると形容しました。また、真由が転入してこなければ久美子の最後のコンクールの舞台に一緒に出場できたのにという意味でも警戒していたとのこと。

ユーフォニアムのソロのことで久美子が悩んでいた際には、自らソロの座を辞退しようとする真由に反感を持っており、その態度が久美子への侮辱であり北宇治を愚行していると久美子に訴えかけています。しかし、その苛立ちの正体は過去に同じように辞退しようとした自分自身への怒りであり、いわば同族嫌悪でした。

奏が真由を突き放すのは彼女の振る舞いが去年の夏紀や久美子の言葉を否定している部分にあるとともに、真由が入部した時から彼女が久美子の居場所を乗っ取ろうとしているのではという恐怖からくるものでした。

しかし、関西大会後のオーディションで久美子がソロを勝ち取ってからは冷静に分析するいつもの調子を取り戻しており、全国大会で金賞を取った直後には二人が無言で真由と握手を交わす姿が綴られています。

梨々花曰く「認めるところがあったのかもですね」とのこと。

まとめ

  • 久石奏は黄前久美子に絶対の信頼を寄せて懐いている
  • 久石奏は中川夏紀との掛け合いを気に入っている
  • 久石奏と剣崎梨々花は本音で話せる親友
  • 久石奏と月永求は水と油だが、2年目は割と落ち着いている
  • 久石奏は黒江真由のことを警戒していたが、全国大会金賞獲得後は真由のこと認めた素振りがある

久石奏は、川島緑輝が『甘え方をよく知っている飼い猫』と形容したように、気に入らない人にはそこそこの態度を取り、一度心を許した相手にはとことん甘える猫そのものです。

とくに、夏紀への態度の変化は目を疑うレベルですね。

個人的には奏と夏紀の関係性も好きですが、『旅立つ君の背を見上げる』であまり奏のことが描かれていなかったのはちょっと吃驚です。

 

響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部のホントの話

作者:武田綾乃 出版社:宝島社

 
 
 

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