パンダは東京校学長の夜蛾正道が作った呪骸ですが、意思や呪力が自立した呪骸で準二級から一級術師程度の戦闘能力を持っています。
しかし、特級クラスが集う死滅回遊ではパンダの能力は通用せずに早々に敗れてしまいました。
今回はパンダの死亡や小さくなった理由についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- パンダの死亡について
- パンダvs鹿紫雲一戦の詳細
- パンダが小さくなった理由
- パンダの正体
パンダの死亡について
引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社
まず初めにパンダは死亡していませんのでご安心ください。
しかし、渋谷事変後に参加した死滅回遊にてパンダは泳者の一人であり受肉体の鹿紫雲一と交戦し首から下の呪骸を破壊されてしまいました。
ではどうしてそのようなことになったのかを見ていきましょう。
パンダvs鹿紫雲一
単行本21巻第184話『東京第2結界④』で、パンダは五条悟の獄門疆解放に向けて『天使』なる泳者の捜索と交渉を目的に東京第2結界に侵入していることがわかっています。
呪術高専東京校3年の秤金次と結界に侵入したパンダでしたが、結界入場時のランダム転送で分断されると早々に鹿紫雲と遭遇してしまうことに。
鹿紫雲は上野動物園から脱走したパンダと認識していたもののコガネ(死滅回游の各泳者に憑く式神で窓口の役割を果たす)に泳者かどうか確認。そして、パンダが泳者と分かればとんでもない速さで腹部に掌底を放ちパンダの腹を貫通させるのです。
鹿紫雲は呪力が電気のような性質を持ち常に帯電しているため防御不可能(伏黒の『鵺』と同じ)。パンダはゴリラ核を解放すると防御不可能に対抗して内部破壊効果を持つ『激震掌』を放つものの、鹿紫雲はパンダが繰り出した攻撃を躱しつつ右腕を捥ぎ取り破壊。
そして殴打の連撃でパンダはやられてしまいます。
鹿紫雲が死滅回遊の受肉体として羂索と契約した理由は宿儺と戦うためであり、鹿紫雲はパンダに宿儺の所在を訊ねます。しかし、パンダは鹿紫雲の目的を知らないので虎杖悠仁のリスクを取り除くために「知らんな」と嘘を吐くことに。
鹿紫雲はパンダが逡巡した間を読み取り嘘と見破りましたが、ここでパンダは『トリケラトプス核』を解放しお姉ちゃんモードに変貌。頭部がトリケラトプスの女体になるのです。
しかし、鹿紫雲は電気と同質の呪力を電荷分離することができるため、先ほどの打撃とともに対象にプラス電荷を移動しており、パンダがトリケラトプス核を解放したタイミングで自身に蓄えたマイナス電荷を地面方向への放電をキャンセルしつつ対象へ誘導。
これにより大気を裂く稲妻の如く一撃がパンダの頭部に必中し、パンダの呪骸は破壊されてしまいました。
パンダの敗北とパンダの中の話
単行本21巻第185話『バイバイ』では、お姉ちゃん(トリケラトプス)とお兄ちゃん(ゴリラ)と末っ子(パンダ)の別離の物語が描かれています。
簡単に言えば、幼い三姉弟の仲睦まじい生い立ちから別れのエピソードになりますが、これはパンダの中にある三つの核の内の二つが消滅したことを表しています。
自分を慕う泣き虫のパンダをいじめるお兄ちゃんゴリラ。泣き出したパンダをあやすお姉ちゃんトリケラトプス。ゴリラとトリケラトプスが大好きなやんちゃパンダの関係はまさしく普通の姉弟の日常でした。
しかし、ある晩のこと父親と呼ばれるサングラスに髭を生やした生物(夜蛾正道にそっくり)が就寝中のゴリラとトリケラトプスを抱えて夜逃げのように家を離れていきます。目を覚ましたゴリラはパンダがいないこと父親に訊ねると「パンダとはお別れだ」と返答。
なぜ別れなければならないのか、いつまで別れなければならないのか、その理由がゴリラには分かりません。
やがて姉と兄がいないことに気付いたパンダが家を飛び出して二人を探す声が聞こえてくると、ゴリラはパンダの名前を呼びますが父親がゴリラを制止。ゴリラはパンダは俺がいないと一人で生きていけるわけがないとした上で「何もできないアイツを置いていけない!」と訴えました。
しかし、父親は「置いていかれるのは俺達なんだ」と返すのです。「見送ってられ、お兄ちゃんだろ」と諭す父親の台詞とともに号泣するトリケラトプスとパンダともう会えないと理解したゴリラ。そして、二人を探して泣き叫ぶパンダのエピソードは終了。
次のページでは鹿紫雲によって全身を破壊されたパンダが地面に転がっていたのです。
死滅回遊では相手を殺害すると泳者の点数が倒した側に移動しますが、それが行われないということは未だパンダは生存。鹿紫雲は首だけとなったパンダに再び宿儺の居場所を問いただしますが、パンダは「悪いな、パンダは口が堅い」と告げます。
鹿紫雲はパンダの意志の固さを認めると止めを刺そうとしますが、そこに現れたのが秤金次であり、パンダは秤の乱入により命を拾うこととなりました。
パンダが小さくなった理由とパンダの正体
秤の乱入によりパンダは首だけの状態で助かっていましたが、次に登場したのは単行本21巻第190話『東京第2結果⑨』。
秤vs鹿紫雲が佳境を迎えたころ小さくなったパンダが登場したのです。
そして秤は鹿紫雲を倒して取引を持ち掛けたことで一時的に鹿紫雲が味方側につくことになりますが、秤は合流しパンダの姿をみて「なんかカワイくなったな」と発言。パンダの大きさはアニメ2クール目のオープニングで描かれた子供時代のように小さいものでした。
ではどうして小さくなったのでしょう。
ここでおさらいしておきたいのがパンダの呪骸の仕組みです。通常、呪骸の心臓となる核は一つだけですがパンダの中には3つの核があり、メインの核を入れ替えることでボディを転換できます。
【パンダの3つの核のおおよその位置】
- パンダ核(バランス重視):頭部首あたり
- ゴリラ核(パワー重視):呪骸の重心あたり
- トリケラトプス核(不明):丹田あたり
以上の通り、核は呪骸の中で分かれて存在していますがパンダは鹿紫雲によって頭部以外を破壊しつくされています。
その際、首から下の呪骸は破壊されたので『ゴリラ核』と『トリケラトプス核』はこの時に消滅したと予想できます。
パンダは夜蛾正道が作り出した呪骸ですが、パンダは自身が呪力を自己補完する『完全自立型の呪骸』です。完全自立型の呪骸とは、肉体の情報から魂の情報を複製し、相性の良い三つの魂を宿した核を一つの呪骸の核に入力する必要があり、お互いの魂を常に観測することでやがて魂が安定し自我が芽生えて生後3か月ほどで呪力の自己補完を始めて完成します。
つまり、『ゴリラ核』と『トリケラトプス核』が消滅したことでパンダを構成する呪力の大部分が失われたので小さくなったのではないでしょうか。
鹿紫雲戦で描かれた『パンダの中の話』のエピソードのタイトルが『バイバイ』であったり、第185話の幕間で芥見先生が「三つの魂の情報が互いに観測しあうことで安定していたパンダですが、二つの魂の情報を失ってしまいました」と言及されているので、パンダが小さくなった理由は鹿紫雲の攻撃で核を二つ破壊されたからというのが有力だと思われます。
パンダは現在も生存
パンダは東京第2結果の後、『天使』と交渉を経た虎杖悠仁たちと合流しているので現在も生存が確認されています。
ただし大きさは小さいままであるため、最早パンダには呪術廻戦0や京都姉妹校交流会の時のような戦闘能力はない可能性が高いです。
しかし、『完全自立型の呪骸』の製造方法は夜蛾正道が楽巌寺嘉伸に伝えていますので、現在も再登場が期待されている釘崎野薔薇同様に何らかの形で復活するのではないかと淡い期待を抱かずにはいられません。
その前に五条悟vs宿儺の戦いが始まったのでこのまま戦力外で終わりそうな気もしますが、鹿紫雲に瞬殺されたため『トリケラトプス核』の戦闘シーンが一切描かれなかったので復活を期待したいですね。
まとめ
- パンダは死滅回遊に参加して鹿紫雲一(受肉体)と交戦
- パンダは鹿紫雲一に敗北し首以外を破壊された
- パンダの中には三つの核があるが鹿紫雲に破壊されたために体が小さくなったと予想
- パンダが鹿紫雲に敗北した際に、『ゴリラ』と『トリケラトプス』と別離するエピソードが描かれている
- 芥見下々先生が「二つの魂の情報を失ってしまいました」と言及
- パンダは現在も生きているが小さいままの状態で戦力外
呪術高専東京校2年生のパンダは準二級術師でありながら一級術師に推薦される強さを持っていましたが、死滅回遊ではあっさりと敗戦してしまいました。
その際にお姉ちゃんとお兄ちゃんの核を破壊されたため、魂の情報を二つ失ったことで呪骸の体が小さくなってしまったのだと思われます。
『完全自立型の呪骸』でなければ鹿紫雲の攻撃で死亡していましたが、パンダの核だけ残っていたので何とか生き延びられたようですね。
しかし、唐突にぶちこまれた姉弟のエピソードは読む漫画を間違えてしまったのではないかと勘違いさせるコミカルなものでしたが、読み返すとしんみりしてしまいます。
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