漫画「BLEACH」の登場人物の一人・井上織姫は、直接戦う戦闘要員ではありませんが、盾舜六花と呼ばれる回復や防御に特化した特殊な能力を有しています。
その特殊性から作中では怪我人の治療をしたり時には敵組織に囚われたりと活躍の場が多い印象ですが、最終章となる千年血戦篇では、主人公・黒崎一護を護るために並び立ち、ユーハバッハを相手に終極の拒絶の力を解放しました。
今回は井上織姫の盾舜六花の能力と六天死盾についてご紹介したいと思います。
井上織姫の能力「盾舜六花(しゅんしゅんりっか)」とは
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
盾舜六花(しゅんしゅんりっか)とは、死神代行篇で空座一高に虚が出現した際に井上織姫が発現した能力の名称。
盾舜六花は織姫を「守る」ために生まれた能力であり、織姫が受けた影響によって呼び起こされた織姫自身の魂の力です。織姫が受けた「影響」というのは、黒崎一護を指しています。
能力の媒介となるのは亡き兄・井上昊が中学時代の織姫にプレゼントした花(6枚の花弁)の二対のヘアピンであり、盾舜六花は6体の妖精のような姿で顕現。メンバーは火無菊・梅厳・リリィ・舜桜・あやめ・椿鬼の6名から構成されます。
事象の拒絶
盾舜六花の能力は端的に言えば『事象の拒絶』です。
この能力は、対象に起こったあらゆる事象を限定し・拒絶し・否定するもので、何事も起こる前の状態に返すことができる能力です。時間回帰や空間回帰よりも更に上に該当するため、藍染は神の定めた事象の地平を易々と踏み越える神の領域を侵す能力と形容しています。
能力の起源と霊王の欠片の関係
死神代行消失篇で登場した完現術者(フルブリンガー)は、物質に宿る魂を引き出して使役する力・完現術(フルブリング)を使用します。
ありとあらゆる物には魂が在り、完現術者は物が元来持っている助ける力を引き出し自分の魂でブーストをかけ大きな力に変換することが可能。この力を応用しアスファルトの魂を引き出して反発力の補助を行い高くジャンプすることや、足元を支えて水の上に立つこともできるようになり、自分に相性の良い使い慣れた道具であればその形そのものを変える(通称:霊子の使役)ことができます。
完現術者は基本的に自分がまだ胎児の時期に母親が虚に襲われ、なおかつその襲撃を生き延びて無事に出産が行われた場合に子供は虚の因子から影響を受けて将来的に完現術者の能力に目覚める可能性が高いと言われています。
織姫と茶渡も外因的作用によって起こる強制的な変化という広い意味でみてこの事例に含まれますが、直接的な外因となったのは崩玉(朽木ルキア)の近くにいた影響であり、通常の完現術者とは過程が違うものの起源と結果は同じとなります(※小説で補完されているが、漫画では舜桜が黒崎一護のせいだとも言及)。
完現術者が胎児の段階で虚に襲われる理由は生まれる前から霊王の欠片が魂魄に混ざり込んでいるからであり、完現術者が愛着から能力へと変える完現術を発動できるのは人間に霊王の欠片が融合した場合に崩玉と似たような効果をもたらすからです。
織姫と茶渡は胎児の段階で虚に襲われていないのでこのケースには当てはまりませんが、二人が能力に目覚めた理由は代々受け継いできた霊王の因子が虚の襲撃(死神代行篇)に合わせて防御本能で開花したためでした(※なお、銀城の推測)。
つまり、織姫と茶渡は直接的に胎児の段階で霊王の欠片と魂が混ざり込んでいたのではなく、霊王の欠片が混ざり込んだ魂を持つ親(家系)から受け継いでいたという見解になります。
盾舜六花(しゅんしゅんりっか)の能力
盾舜六花の力は『盾』を張り『拒絶』する力であり、発動には織姫の『心』と『言霊』が必要になります。
三天結盾(さんてんきしゅん)
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
| 台詞 | 「火無菊・梅厳・リリィ!三天結盾!! 私は拒絶する!!」 |
| 構成 | 火無菊・梅厳・リリィ |
| 効果 | 能力は盾の外の拒絶。 織姫(対象)と敵との間に盾を張り攻撃を拒絶することが可能。千年血戦篇時にはユーハバッハの攻撃を幾度か防ぐほどには強化されている。 |
双天帰盾(そうてんきしゅん)
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
| 台詞 | 「舜桜・あやめ! 双天帰盾! 私は拒絶する」 |
| 構成 | 舜桜・あやめ |
| 効果 | 能力は盾の内を拒絶。 盾を張った内側という限定空間内の破壊を拒絶することが可能。盾で覆った対象を破壊で受ける前の状態に戻すことができる。 |
| 補足 | 上半身が吹き飛んだ者さえも再生させることはできるが、致命的な損傷から時が経過し過ぎた者・完全に魂魄が破壊された者・跡形すら残らなかった者などは対象外。また、傷は治せても失われた霊圧の回復には向いていない。 とはいえ、重症患者を完治させる能力においては護廷十三隊四番隊以上。 |
孤天斬盾(こてんざんしゅん)
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
| 台詞 | 「椿鬼! 孤天斬盾!! 私は拒絶する!」 |
| 構成 | 椿鬼 |
| 効果 | 能力は盾の両面の拒絶。 対象の中に盾を張り物質の結合を拒絶することが可能。要するに敵を真っ二つにする攻撃技。 なお、織姫の霊圧が低いせいか尸魂界篇で通用せず、徐々に出番が減っていく模様。 |
四天抗盾(してんこうしゅん)
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
| 台詞 | 不明 |
| 構成 | 不明(三天結盾の構成+誰か?) |
| 効果 | 三天結盾の強化版。 攻撃を受けた瞬間に爆発して衝撃を拡散。それと同時に自動的に反射攻撃を行うことが可能。修業の末に死神代行消失篇時には習得済み。 |
アニオリ「六天死盾(ろくてんししゅん)」
引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社
TVアニメ『BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-』第45話で織姫が使用したアニメオリジナルの能力。
弱く小さな人間であることを突きつけられ、大切な人たちを護るための強い力を欲した井上織姫が、自らの魂と引き換えに、六花すべての地方を解放して練り出した最期の盾。
戦い、痛み、苦しみ──そして、望まぬ世界のすべてを『拒絶』することができるが、その世界に井上織姫がとどまることは叶わない終極の拒絶と解説されています。
アニメ版では、卍解した一護やルキアがユーハバッハに手も足も出ず傷つけられる姿を前にした織姫が、自らの力の無さや無力感を惜しみ、『どうして私は弱いんだろう。どうして私の力は小さいんだろう。もし、私の力がもっとずっと大きかったら、自分で抱えきれないくらい果てしなく大きかったら。世界の全てを包み込んで、戦いも痛みも苦しみも何もかもなかったことにできるのに。だから私は──』と強く願った末に解放した力であり、自己犠牲をもってユーハバッハと共に消滅する形で使用しました。
まとめ
以上「井上織姫の盾舜六花の能力と六天死盾」の紹介でした。
井上織姫の盾舜六花は、単なる「守る力」や「治す力」ではなく、「起きてしまった事実を拒否する」という強力な力です。この能力は完現術に分類されますが、その因子は霊王の欠片に由来するものであると小説で明かされています。
元々が霊王の欠片に由来するのであればユーハバッハをも巻き込み消滅させる力が開花するのも納得ですが、例えば劇中で登場したジェラルド(霊王の心臓)やペルニダ(霊王の左腕)のように、織姫も特定の霊王のどこかの部位だったりするのか気になるところです。
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