アニメ第二期BLEACH千年血戦篇訣別譚の最終回にて、まさかの千手丸の卍解が披露されました。
今回は零番隊第四官・北方神将『修多羅千手丸』の卍解の詳細についてご紹介したいと思います。
修多羅千手丸の卍解の判明
原作では千手丸どころか兵主部一兵衛以外の零番隊の卍解は明かされませんでしたが、何とアニメ版では千手丸のみ卍解が描かれました。
千手丸の卍解が描かれたのは2023年9月30日放送の最終話『#26 BLACK』。（最終回は二本立ての一時間スペシャル。前半は『#25 THE MASTER』）
兵主部が霊王宮表参道前でユーハバッハと交戦中、残りの零番隊が親衛隊（親衛隊の四人＋ハッシュヴァルトと石田雨竜）と交戦する最中、一度倒した親衛隊がユーハバッハの聖別で復活すると、零番隊は逆転負け。
しかし、他の三人を代表して千手丸が卍解を使うことでこの状況を打開するのです。
千手丸が代表する理由は以下に記載。
修多羅千手丸の卍解『娑闥迦羅骸刺絡辻』
引用元：久保帯人『BLEACH』 アニメーション制作：studioぴえろ
卍解名は『娑闥迦羅骸刺絡辻』。
始解は言及されていないものの縫い針を『刺絡』と呼んでいるため、この縫い針が千手丸の斬魄刀に該当すると予想。
※以下原作との違いとアニメ補完
原作では成す術もなく戦闘描写は割愛されて敗北した零番隊ですが、どうやら彼らが能力を使えば三界天地に影響を与えるらしく、互いの命を結び合うことで真の剣を封印していたと言います。
四人で血盟を交わしているため、千手丸を除く三人が自害すると、血盟の封印が解き放たれて千手丸は真の能力を使えるようになりました。
千手丸が代表に選ばれたのは千の手を持つため滅却師六人くらいならばお手のものと判断されたからであり、麒麟寺天示郎からはむしろ「やりすぎるなよ」と忠告されるほど。
卍解の詳細
空間タイプの卍解であり、解号とともに巨大な鳥居が出現すると、背中の義手が反応し鳥居が巨大な機織り機（もしくはデザイン的には紡績機？）へと展開。すると反物が千手丸を含む一定範囲内を閉じ込めます。（※能力の単位に『綛』を使用していることから、おそらく織機ではなく紡績）
反物に囲まれた空間内には赤い反物（レッドカーペットのような）が敷かれており、カーペットの左右に複数の部屋に繋がる入口が出現。さらに空間内に多種多様な模様が描かれた反物が吊るされるというもの。
零番隊の能力は袖を振るだけで三界天地を震えさす、という言葉通り、発動すると尸魂界はもちろんのこと、現世にいる黒崎一心や石田竜弦までもが異変を感知するレベル。
「とん、とん、からから…とん、からら…」のリズムで攻撃に移行し、反物の種類によってさまざまな効果の攻撃を発動。また、一つ一つ冗長なセリフが用意されている模様。（※京楽春水の『花天狂骨枯松心中』のように長尺のセリフとともに段階続きに能力を発動。および鳳橋楼十郎の『金沙羅舞踏団』に如く多種の属性や攻撃を操る）
アニメ版加筆では一から六までの能力を見せており、全て使用して親衛隊及びハッシュヴァルトと石田雨竜を撃破すると、最初に展開した巨大な紡績機の前に広げた赤い反物の上を歩きながら口上を唱えて終了。
「悪玉どもよ疾く見やれ。千緒万端整えて放つ此の機、死出六式浮文機」
卍解の空間に撃破した滅却師のシルエットを写し取った一から六の能力の反物が垂らされて幕引きとなります。
なお、アニメBLEACH千年血戦篇訣別譚（第二期）は兵主部一兵衛が卍解しユーハバッハを倒したところで終了しているため、千手丸の卍解で親衛隊を倒したのかは不明。
原作通りなら千手丸は卍解せず敗北しているので滅却師は全員無事なはずですが、アニメ加筆では千手丸の卍解を何らかの手段で脱出、もしくは千手丸の卍解を耐えた、または相殺すると予想できますが、果たしてアニメ版ではどのように着地するのでしょうか。
『一綛解かば、万朶の眼』
親衛隊、リジェ・バロに使用。
万朶の眼と比喩している通り、反物で作り上げた八辺形の中心にリジェを閉じ込めると無数の眼が開眼。詳細は語られなかったものの、リジェが万物貫通で目玉を打つと自身の身体に穴が空くという現象から、相手の能力をその身に返す能力と予想。
『二綛解かば、刃金のよろい』
親衛隊、アスキン・ナックルヴァールに使用。
実物の数倍以上の大きさの千手丸を映した反物が三つ立ち並び、千手丸の姿がシールのようにペロッと捲れると、千手丸のシルエットを象るおろし金のような反物が対象を包み込みます。
また、足場一帯もおろし金の如くいくつもの刃が突起し足を突き刺して固定。一種のアイアンメイデンのように全周から串刺しにする能力です。
『三綛解かば、黒砂の腸』
親衛隊、ペルニダ・パルンカジャスに使用。
相手の足元から渦を巻くように千手丸を映した反物が無数に出現し、砂漠を構成。展開した反物がふわりと風になびくと、今度は真黒な黒砂の中心に立つ相手を蟻地獄の如く地中へ引きずり落として埋める能力です。
『四綛解かば、凍てつく褥』
親衛隊、ジェラルド・ヴァルキリーに使用。
氷壁が聳えるフィールドに相手を立たせると、凍てつく反物で四肢を絡め取り動きを封じます。そして、たちまち相手を凍り付かせてしまいます。
『五綛解かば、焼野原』
星十字騎士団団長、ユーグラム・ハッシュヴァルトに使用。
赤く染め上げられた反物に囲まれた空間に閉じ込めた後、反物に描かれた枯れ枝が発火。次瞬、爆炎がフィールドを覆いつくすと、千手丸の幻影を映した炎がいくつも対象の周囲に出現し惑わし、対象が灰になるまで焼き尽くす能力です。
『六綛解かば、闇夜の星よ』
星十字騎士団、石田雨竜に使用。
夜と星をイメージした反物でフィールドで多い、空に滅却十字（滅却師の五角形の十字マーク）が出現。滅却十字が発光すると霊子（何か煌めくもの）を相手から吸い上げて反物に死出の星を咲かせます。
まとめ
アニメ版で加筆された千手丸の卍解は、京楽春水と鳳橋楼十郎の卍解の良い所を抜粋し、かつ千手丸の個性を反映した荘厳な仕上がりとなり大好評だったと思われます。
また、力を制限しているという補完で零番隊の四人が親衛隊に負けたという理由づけもされたので、しっかりとフォローもされていました。
ただ、アニメ版でどんなに強さを盛られても内容的には原作のルートをたどるはずなので、第三期で千手丸の卍解で親衛隊たちは倒せないのは既定路線なのでしょうね…。
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