【BLEACH】市丸ギンが言った松本乱菊が藍染に「取られたもの」は『霊王の爪』だった?

松本乱菊が取られたもの BLEACH

漫画『BLEACH』の破面篇終盤、松本乱菊が藍染惣右介に何か奪われていたことが市丸ギンの台詞で明らかになりました。

では、市丸ギンが命がけで取り戻そうとした乱菊が「取られたもの」とは何だったのでしょうか。

今回は市丸ギンが独白した松本乱菊が「取られたもの」についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 松本乱菊が藍染惣右介に「取られたもの」の正体
  • 『霊王の爪』と黒崎一護の関係
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市丸ギンが言った松本乱菊が藍染惣右介に「取られたもの」とは?

破面篇終盤、市丸ギンは藍染惣右介殺害に失敗し返り討ちにされましたが、死に際に「結局、乱菊のとられたもん取り返されへんかった」と独白しました。

つまり、市丸ギンが藍染惣右介を裏切った理由は松本乱菊の取られたものというのを取り返すのが目的だったと言えますが、いったい乱菊は藍染に何を取られてしまったのか──その答えは本編では語られませんでした。

しかし、市丸ギンの回想の中にヒントは隠されていたのです。

藍染が乱菊から奪ったものは『魂魄』

市丸ギンが藍染にやられる最中に描かれた回想ですが、まだ市丸ギンが子どもの頃の出来事が描かれています。

当時、藍染は部下からとあるものを受け取り自身の崩玉に与えていましたが、市丸ギンはその様子を覗き見ていました。しかし、市丸ギンはその先で右頬を殴られたのか怪我をして倒れて気を失っている乱菊を発見すると、今しがた目にした光景を思い出し、彼ら藍染たちが乱菊から何か・・を奪い崩玉に与えていたと察したのです。

そして、その集団の親玉が藍染惣右介であると確信しました。

この回想後、市丸ギンが藍染の部下になってから崩玉の研究をしている頃の対話が綴られており、これまでにも藍染が崩玉を完成させるため何百という死神と何百という死神の才を持つ流魂街の住人から魂を削り奪り崩玉に与えていたことが判明します。

したがって、当時流魂街で暮らしていた乱菊は藍染に魂を削り奪られたと推察できるようになっています。

ちなみに小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』内でも、藍染は未完成の崩玉に流魂街の住人の魂を削って与えていたことが書かれています。


藍染が奪った乱菊の魂魄は『霊王の爪』

当時、崩玉を完成させるために死神や死神の才を持つ者から魂を削り奪っていた藍染ですが、その研究課程の最中に偶然『霊王の因子』を見つけてしまいます(小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』より)。

というのも、いつのもように流魂街の住人から削って与えたところ、とある魂魄に崩玉が強い反応を示しました。調べたところ、とある少女から奪った魂魄に混じっていた『爪』に反応していたのです。

その『爪』というのは比喩表現ではなく、遥か昔に死神たちの祖によって抉り取られた霊王の身体の一部のこと。

そして、霊王の爪を宿していた少女は魂を大幅に奪われたにもかかわらずいまだに死神の素質を持ち合わせたままだと藍染は語ります。藍染の見解では、爪程度でも少なからず影響を与えているか、あるいは死神の資質とは別に何かを失われた物があるのかもしれないと考えていますが、何を失ったのかは不明。

また、霊王の爪を宿していたという少女の名前こそ明かされることはありませんでしたが、流魂街で魂魄を削り取られた少女──と言えば本編で描かれたのは松本乱菊ただ一人であるため、藍染が乱菊から削り取った魂魄に『霊王の爪』が含まれていたと考えられるわけです。

 

『霊王の爪』はホワイトから黒崎一護の中へ?

藍染が偶然手に入れた『霊王の爪』は未完成の崩玉へ与えられました。

そして、数十年後に藍染は未完成の崩玉を使って改造虚ホワイトを創り出しましたが、ホワイトが誕生したのは乱菊が大人になり志波一心が十番隊隊長だった頃のことなので、ホワイトを創った際にはすでに霊王の爪の力を含んでいたことになります。

そして、千年血戦篇で描かれた通り20年前にホワイトの因子は黒崎真咲へ、そして子供である黒崎一護へと受け継がれました。

つまり、仮にホワイトに霊王の爪が宿っていればホワイトの因子を受け継いだ黒崎一護にも霊王の爪の因子が受け継がれていても不思議ではありません。

しかしながら、この理論で言うと藍染が崩玉で作り出した破面など全てに霊王の爪の因子が受け継がれている可能性に繋がるため、実際には霊王の爪が崩玉の性能を引き上げただけで霊王の爪の因子自体はホワイトにも破面にも渡っていないものと考えられます。

もしくは霊王の心臓と左腕が滅却師に回帰したように、滅却師の血を受け継ぐ黒崎一護に回帰するため運命的に(本編で言われていた霊王の意志で)ホワイトに流れ込んでいたという可能性もあるかもしれません。

ただ、仮に霊王の爪が巡り巡って黒崎一護に行きついたとすれば本編や小説でも触れられると思われるため、やはり霊王の爪自体はそのまま未完成の崩玉に留まり蒲原喜助の崩玉と融合、そして藍染と融合したのではないでしょうか。


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まとめ

松本乱菊が「取られたもの」のまとめ

  • 過去、藍染惣右介は崩玉を完成させるために何百という死神や死神の才を持つ者の魂を削り奪り崩玉に与えていた
  • 幼少期の乱菊も被害に遭い魂魄を大きく削り取られた
  • 乱菊の魂魄の中には『霊王の爪』が混じっていた
  • ギンは藍染が部下を使って乱菊から魂魄を削り奪った様子を目撃していた
  • 藍染は霊王の爪を与えた未完成の崩玉で改造虚ホワイトを造り出し、そのホワイトは黒崎真咲から黒崎一護に受け継がれているため、一護の中に霊王の爪の因子が混じっていると考察されているが真相は不明

本編でギンが言っていた乱菊の取られたものの正体は魂魄であり、霊王の爪であることが小説で判明しました。

しかしながら、乱菊が魂魄と霊王の爪を削り取られて尚も死神として、それも副隊長クラスであり卍解をも習得するレベルで活動し続けられている謎は解明されていません。

また、ギンは乱菊が泣かなくても済む世界を創るために藍染を裏切りましたが、なぜ命を捨ててまで乱菊の魂魄を取り返そうとしたのかもはっきりとされていません。

もし乱菊に霊王の爪が戻れば護廷十三隊上位勢に匹敵する能力を開花させたりするのか、気になるところです。



BLEACH Can’t Fear Your Own World 合本版

原作:久保帯人 著者:成田良悟
出版社:集英社

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