漫画『ダンジョン飯』に登場するリンはカブルーのパーティーの魔法使いです。
彼女はカブルーに接する態度が厳しく、エルフを苦手とし、富裕層の魔法使いを下に見ていますが、過去に何があったのでしょうか。
今回はリンについてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- リンのプロフィール|本名・家族構成・スキル
- リンの過去|エルフやカブルーとの関係
- リンの死亡について
- リンの動向とその後
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リンのプロフィール
引用元:九井諒子『ダンジョン飯』 出版:KADOKAWA
【名前】 | リン |
【本名】 | リンシャ・ファナ |
【誕生日 / 年齢】 | 7月8日 / 24歳 |
【人種】 | トールマン |
【出身地】 | 北方大陸 |
【身長 / BMI】 | 165cm / 18 |
【好物 / 苦手】 | ドライフルーツ / 酸味のない甘味 |
【声優】 | 高橋李依 |
カブルー一行の魔法使いの女性で、黒髪で険しい目元の東方人。
美人のトールマンであるものの感情が高ぶると楽しい時でも眉間に皺を寄せて険しい表情をしているため、よく周囲に誤解されることがある模様。
リンのスキル
リンのスキルは『招雷』。
相手を消し炭にするほどの激しい雷を広範囲に発生させる魔法で、威力はファリゴンにも通用します。
ただし、状況次第では味方を巻き込む恐れがあるため、仲間との連携は必須。
リンの家族構成
リンの家族は故人。
東方人の魔術師の家系で、両親は東方群島地方から北方大陸へ移住。しかし、迷宮近くで黒魔術を行うという噂が広がることとなり、家族は村人から私刑に遭い死亡したようで家も燃やされてしまいました。
そのため、リンは幼少期に両親を亡くしてエルフに保護されることになりました。
リンがエルフを苦手とする理由
リンの故郷では黒魔術を行う集団がいるという噂が広まり、その確実性のない噂は西方エルフにも報告されていました。
そのため、カナリア隊が村へ調査へ赴きますがすでにリンの家族は私刑に遭い家は全焼。これでは古代魔術かどうか調べようがないという状況でしたが、唯一生き残った少女を証拠品としてカナリア隊は連れ帰り話を聞くことにしたのです。名目上は生存者の保護。
当時のリンは私刑に遭った恐怖と両親を失った絶望、そして幼いせいか見知らぬエルフに囲まれて怯えており、カナリア隊に腕を引かれた際には必死に抵抗しましたが、半ば強制的に西方エルフへ連れて行かれる形になりました。
その後、カナリア隊の宿舎でリンを預かることになりますが、物珍しいトールマンの子供に興味津々なカナリア隊の囚人たちは「反応がない」「耳が聞こえないのでは?」「踊れ」「なんか歌え」と動物のような扱いをしており、リンは慣れない環境で与えられた食事もとらず震えて過ごしていました。
その時の経験から長命種の中でもエルフが大の苦手になったそうです。
リンとカブルーの関係
エルフに保護されたリンは食事をとらなかったため、日に日に衰弱していきました。
そこでカナリア隊は多種族の子供を育てることが好きなミルシリルに相談すると、ミルシリルも子供の世話で手一杯。しかし、当時のミルシリルの下にはウタヤの一件で保護した子供のカブルーがいたため、ミルシリルは同じ年頃の子供になら心を開くかもしれないと発案します。
こうしてリンとカブルーは知り合うことになったのです。
カブルーが「リンはエルフには嫌な思い出しかない」と述べていたのは、リンの生い立ちを間近で見ていたからでした。
ちなみに当時のカブルーは9歳で、リンは11歳。
リンはカブルーに好意がある
リンはカブルーが冒険者になってからも同行するほど仲が良いようですが、公式ファンブックでリンがカブルーに好意をよせていることが確定しています。
ただし、要領のいいカブルーが調子に乗って痛い目に遭うのではないかという心配から普段は厳しく当たっているようで、「世界中の人間がお前になびくと思うな」というきつい言葉を吐くことも。が、内心は『好き』という感情の模様。
一方で、リンの心配の裏返しは周囲の人間にはバレバレだそうです。
なお、カブルーはリンのことを姉のような人と思っているので、リンの好意は現状一方通行。しかし、カブルー一は死体回収屋に幻覚を見せられた際にリンとキスをすることで仲間であることを伝えているので、リンに対してはキスをしてもいい間柄程度には信頼を寄せていることがうかがえます。
また、カブルーはキスした際に「魔物の姿なのが惜しいな」と独白しているので、リンのことを美人と認識しているようです。
「感情が高ぶると楽しい時でも眉間に皺を寄せて険しい表情になる」というリンの紹介の通り、魔物の姿とはいえカブルーとキスをしたことに言及された際にリンは一層険しい表情をしているため、内心気分は良かったのかもしれません。
リンが魔術師を嫌う理由
リンの両親は魔術師でしたが、村人から迫害に遭い死亡しています。
組織に所属していない魔術師は迫害されやすいそうですが、身をもって経験したリンは苦労して育った分、魔術学校へ通う富裕層の魔術師をどこか馬鹿にしたところがあるそうです。
リンの死亡
作品の設定上迷宮内で死亡しても肉体と魂が離れ切っていなければ蘇生が可能です。
カブルー一行は対魔物に対してはそこまで強いパーティーではないため幾度か全滅していますが、その都度第三者に発見されて蘇生されているので最後まで生存しています。
巻数 | 死因 | 蘇生者 |
単行本2巻第10話 | 宝虫に全滅させられる(正確には麻痺しているだけで死亡ではない) | 死体回収屋 |
単行本3巻第15話 | 人魚と相打ちして全滅 | タンス |
単行本6巻第38話 | ファリゴンの魔法で腹を貫かれて死亡 | ホルム |
作中での死亡回数は2回、麻痺1回。
以降は死ぬことなく最後まで生き抜きました。
リンの動向や活躍
カブルーの目的は迷宮と魔物を消滅させることであり、そのためにカブルー一行は狂乱の魔術師を倒すため迷宮攻略に勤しんでいました。
しかし、魔物に対しての実力としてはカブルーのパーティーは実力不足であるため、迷宮内の道中ではわりと浅い階層でも苦戦を強いられています。
自分たちの身の丈にあった階層で慎重に実力を磨き上げていくカブルー一行ですが、ライオス一行と比較すると圧倒的に魔物への知識不足が目立ちます。
宝虫で全滅
初めて訪れた階層でアンデットを攻略するカブルー一行。
この階層でも彼らの腕は通用するため、安全を期して今回はより一層気を引き締めて行動することを心がけていましたが、討伐したアンデッドが抱えていた宝箱から宝石を発見し分配することに。
宝石に喜ぶリンの珍しい表情を確認。
思わぬ収穫に一度地上へ戻ることを決めるカブルー一行でしたが、この宝石は宝石に擬態する宝虫という魔物。宝虫と知らずに懐に収めたため、道中で宝虫に噛まれて麻痺し全滅してしまうのでした。
なお、倒れたカブルー一行を発見したライオス一行によって彼らは脇に移動させられており、後に死体回収屋によって発見され蘇生されました。しかし、蘇生後も宝虫とは気づいていないため、ライオス一行が宝石を盗んだと勘違いして犯人探しに赴くのでした。
人魚戦で全滅
宝泥棒を捕まえるべく地下4階を訪れたカブルー一行でしたが、この階層は水上エリアのため、匂いは途切れることに。
リンの水上歩行に切り替えて水中の魔物を討伐しながら進んでいると、人魚と遭遇。耳栓を装着しながら進む中、カブルーが人魚を見ているとリンが嫉妬したように杖で身体を小突き、文句を言いますが、耳栓をしているため伝わらない模様。(なお、カブルーは「人魚よりも私を見てよ?」と勝手に訳しており、いつもこうなら可愛げもあるのにとからかっています)
そんな中、突然人魚の襲撃を受けるとカブルー一行は応戦。
しかし、実力不足な彼らは人魚と相打ちとなり再び全滅してしまうのでした。
なお、またまた通りかかったライオス一行に死体を救出されており、安全な陸地にひとまとめにされています。が、ライオス一行が発見した頃にはバックの中身の食糧が零れて台無しになっていましたが、後にタンス夫妻に蘇生されたカブルー一行は紛失した食糧に気付くと「今度は食糧が盗まれた」と勘違いするのでした。
死体回収屋と戦闘
タンス一行と別れた後は再び犯人探しを続けるために水上歩行で水エリアの通過を試みます。
その際、急な濃霧が視界を遮ると魚人が出現。しかし、この魚人は幻覚であり、実際にはカブルー一行の姿がそれぞれ魚人に見えているだけ。そのため、人間観察に優れているカブルーは魚人の攻撃動作から目の前の魚人たちが仲間だと判別すると、一人一人を制圧し自分が味方(カブルー)であるとわかってもらいます。
その際、カブルーはリンにキスをして自分がカブルーであると証明しており、リンは放心しながらも目の前の魚人がカブルーであると察します。
そして、カブルーはこの幻覚の犯人が魚人に紛れていると気付き制圧。魚人の幻覚を生む濃霧が晴れると、幻覚に陥れた犯人が宝虫で全滅した際に出会った死体回収屋であると判明し、カブルー一行は激昂するのでした。
なお、死体回収屋の魂胆を暴いたカブルーによって死体回収屋は全滅させられることとなり、その遺体は見つからないように水葬されました。
その後、死体回収屋から奪った食糧を食べて休憩中、リンは自分たちに施した魔除けの証拠品からその術式が教科書通りに再現された魔術学校出身の優等生の魔法であると見解を示すと、カブルーは魔術学校というキーワードからトーデン兄妹を連想します。
シュロー一行と邂逅
犯人候補としてトーデン兄妹にあたりをつけたカブルー一行は以前地下4階の突破を試みますが、今度はシーサーペントと遭遇。
しかし、相変わらず魔物に対して実力不足な彼らはシーサーペントに苦戦します。
そして、シーサーペントにやられそうになっていたところでシュロー一行が助太刀に入ると命拾いすることとなり、カブルー一行はシュロー一行と出会うのでした。
カブルーの推測でシュローがファリン・トーデンを探していると読むと、カブルーはファリンの捜索の力になれるかもしれないとシュローに助力する形でライオス一行の下まで同行することになります。
ファリゴン戦
地下5階でライオス一行と邂逅した後、ファリゴンおよびハーピーの集団に襲撃されることに。
ファリゴンの襲来に気付いた者から応戦することとなり、シュロー一行から早々に犠牲者が続出。カブルー一行もファリゴン応戦に尽力していきますが、仲間のクロも犠牲に。
カブルーはリンの魔法の発動時間を稼ぐために前線に出ると、ライオスとファリゴンが向かい合っているところでリンは『招雷』を発動。強力な雷攻撃はファリゴンの巨体を転倒させるほどのダメージを与えました。
しかし、リンの作った隙を利用し接近したカブルーがファリゴンの急所を刺して止めを刺すもファリゴンには通用せず、カブルーは逆にやられてしまいそうに。ライオスがカブルーを助けるも、結局カブルーはファリゴンに殺害されてしまいます。
そして、焦ったリンは再び『招雷』を放とうと身構えますが、その前にファリゴンが魔術を唱えて地面から広範囲の棘を放出。地面から突き出す棘の一つがリンの腹部を貫通し死亡してしまうのでした。
なお、ファリゴンを退けた後は仲間によって蘇生されており、休憩がてら皆で食事をとった後はライオス一行と別れてマイヅルの転移術で地上へ戻ることになります。
下層へ落下しオークに捕まる
カナリア隊上陸後、カナリア隊を説得するカブルーと別行動をとることになりしばらく出番はありません。
が、カブルーがミスルンと地下6階へ落下した数日後、カブルーを心配したリンたちは通行止め中の1階へ押し寄せ状況を知っているシュローにカブルーの所在を訊ねます。しかし、1階は通行止めとなっているため、タンスと口論するカナリア隊や、他に詰め寄る冒険者の人数によって渋滞を起こしており、密集地帯でタンスに掴みかかられたフラメラとリンはぶつかってしまいます。
そして、人混みに押されたリンはシュローとともに下層へ落下してしまうのでした。(この時、タンスがフラメラを蹴り落としているので、リン、シュロー、フラメラの3名が下層へ落下することに)
下層へ落下して二日間、リンたちは地上へ上がるために迷宮内をさまよっていましたが、勝手に進んでいくフラメラと口論になり、挙げ句の果てにオークに捕まってしまうことに。(木に三人が縛られている構図でリンとフラメラがいがみ合い、気まずそうなシュロー)
なお、直後に連絡用妖精からライオスが狂乱の魔術師を討伐したという報告が入るとともに、同タイミングでマルシルが迷宮の形を変えたため階層が統一されることになり1階層にいるはずの冒険者たちと鉢合わせることに。
また、ライオスが次の迷宮の主になることを危惧するエルフとライオス一行を支持する冒険者およびオークの派閥に分かれると、この混乱に乗じて拘束から抜け出しエルフと戦うフリをしつつ、各々が迷宮のどこかにいるであろうライオスたちの下へ向けて散会。
リンたちもまたこの混乱に乗じてカブルーと合流するため迷宮内へと入り込んでいます。
カブルーと合流し魔物と戦う
迷宮の主となったマルシルが統率する魔物の群れとミスルン率いるカナリア隊が迷宮内で交戦している最中、リンたちはようやくカブルーと再会しました。
しかし、マルシルの率いる魔物の群れが地上を目指しているため、カブルーはウタヤの悲劇を繰り返さないためにもエルフや他の冒険者たちと協力し一匹でも多くの魔物を倒さなければならないと訴え、リンたちにも協力を要請。
状況を理解したリンたちはあふれ出す魔物と戦うことになり、乱戦の中、招雷で魔物を討伐する姿が描かれています。
翼獅子との戦闘
ライオスがマルシルの説得に成功した後、翼獅子を倒すと決起しますが、翼獅子の世界に招待されるとライオスの身体は翼獅子に乗っ取られ、ライオス自身は夢だった最強の生物への変貌という願いを叶えてしまいます。
ライオスに化けた翼獅子が地上へ出れば人類が終わってしまうため、迷宮内にいた人類は全員が協力して翼獅子の行進を食い止めようとしますが、最強生物に変貌したライオスが暴れたため翼獅子の捕縛に失敗。
結果、人類は翼獅子によって異世界へと連れ去られることとなり、リンも例外なく一度翼獅子が作り出す夢のような世界へ呑み込まれました。
しかし、最終的にはライオスが翼獅子を消滅させたため、迷宮崩壊後に翼獅子に連れ去られた人類はメリニの地上へと吐き出されました。そのため、リンも生きて地上へ吐き出されています。
リンのその後
翼獅子を倒した後はファリゴン料理の調理、そして、完成したファリゴン料理を完食するのに協力しています。
また、全てが解決した後はカブルーとともにメリニに残って薬師として働いているそうです。
まとめ
- リンの本名はリンシャ・ファナで東方人の24歳のトールマン
- リンのスキルは激しい雷を広範囲に発生させる『招雷』
- リンの家族は魔術師だったが、黒魔術を疑われて村人から私刑に遭い死亡する
- リンは黒魔術の調査に赴いた西方エルフによって保護されることになり、西方でエルフに動物のような扱いを受けたトラウマからエルフが大の苦手になる
- リンは西方で同じ年頃のカブルーと出会い、一緒に育つ
- リンはカブルーに好意を寄せているが、要領のいいカブルーが調子に乗って痛い目に遭うのではないかという心配から普段は厳しく当たっている
- リンは作中で2回死亡するが、いずれも蘇生されているため、最後まで生き残る
- リンのその後はカブルーとともにメリニに残り薬師として働いている
過酷な環境で生きてきたリンは西方エルフの地でカブルーと出会ったせいか、カブルーに対しては絶対的な信頼を寄せているように思えます。
しかし、カブルーの性格を理解しているせいか、カブルーが痛い目に遭わないようにという心配から厳しく諫めることに徹しており、目元や言葉のせいで誤解されることが多いという損な役回りになることも。
リンがカブルーに向ける好意は残念ながら現状は一方通行ですが、全てを解決した後はカブルーとともにメリニに残っているので、気持ちを伝えるチャンスはありそうです。
ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル 著者:九井諒子 |
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