【ダンジョン飯】カブルーの過去は?故郷ウヤタが滅んだ理由|母親・ミルシリル・リンとの関係について

ダンジョン飯

漫画『ダンジョン飯』に登場するカブルーは、狂乱の魔術師を倒すつもりで迷宮探索に出向いています。

では、カブルーはどうして迷宮にこだわるのでしょうか。

今回はカブルーの過去についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. カブルーの故郷ウタヤの壊滅理由
  2. カブルーの母
  3. カブルーの目の色
  4. カブルーとミルシリルの関係
  5. カブルーとリンの関係
  6. カブルーが迷宮探索する理由
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カブルーの故郷ウタヤが滅んだ理由

カブルーの過去

引用元:九井諒子『ダンジョン飯』 出版:KADOKAWA

カルブーの故郷ウヤタは西方大陸南部に位置する町。西方大陸は古代戦争の爪痕が最も多く残る土地であり、迷宮跡や魔物が多いことから広大ながら人が暮らせる場所が少ない土地です。

ウタヤは『ウヤタの迷宮』として栄えた町であり、カブルーが母と暮らしていた町。

ウタヤの迷宮はエルフ式の迷宮で、主を頻繁に交代させながら古代戦争後に最も成長した迷宮でしたが、15年前に迷宮からあふれ出た魔物によって周辺の街が壊滅しました。

カブルーのようにウタヤで暮らす者にとってはある日突然魔物が溢れ、エルフがやってきて、多くの住人が死亡した痛ましい出来事です。

カブルーの母

カブルーの母親はウタヤの飲食店で働く女性で、女手一つでカブルーを育てていました。

母は良家の出自でありながら、嫁ぎ先で生まれたカブルーの目の色が原因で殺されかけ逃げ出した過去を持ちます。

しかし、ウタヤの迷宮の一件で母親は犠牲者の一人となり、子供だったカブルーを残して死亡。

当時、なぜ家族が死ななくてはならなかったのか誰も教えてくれなかったとカブルーは綴っており、女手一つで自分を必死に育ててくれた母はあんな死に方をする人ではないと憤っています。

カブルーの目の色の悩み

カブルーは生まれつき目の色が青色です。

黒目の両親から青目の子どもが生まれるのは絶対にありえないことではありませんが、非常に珍しいことからカブルーの目の色が親戚の誰とも似ていないという理由で母は家を追い出され、女手一つで育てることになりました。

心当たりのなかった母は独自で色々と調べた結果、サキュバスという魔物が眠っている人間に自分の子どもを産ませることがあるという風説を見つけますが、カブルーは子供ゆえに風説を信じて自分が魔物の子ではないかと疑っていました。

しかし、ミルシリルによってサキュバスに人間を孕ませる力はない、また隔世遺伝や遺伝疾患の可能性を示唆、ミルシリルの家の出生記録から髪や目の色の遺伝の仕方を学び、魔物の子であるという疑いは杞憂に終わります。

このエピソードをライオスに話したところ、ライオスは確かにサキュバスに人間を妊娠させる力はないと笑いながら答えると、カブルーも子どもの頃に鵜呑みしていた自分を恥ずかし気に笑います。ところが、ライオスは真面目に顔で「インキュバスの間違いだろう」と予想外の訂正。

サキュバスとインキュバスは混同されがちであり、睡眠中の女性を襲ったとすればインキュバスだと言うのです。また、インキュバスも都市伝説の域を出ないものの、人間に卵を産み付ける魔物は他にも存在すると説明し、一番可能性が高いのは寄生バチの一種と結論づけるのでした。

なお、カブルーは嬉々として話すライオスに妄想の中で逆エビ固めボストンクラブを仕掛けています。

カブルーとミルシリルの関係

ミルシリルは元カナリア隊の副長でエルフの女性。そして、カブルーの義母になります。

多人種の子どもを育てるのが趣味な彼女は、当時ウタヤの迷宮の一件で母を亡くしたカブルーを引き取りました。

なお、ミルシリルはかなりの過保護であり、子どもとはいえベッドには多数のぬいぐるみ、食事は怪我が治っても食べさせてあげる始末。

カブルーが故郷のような悲劇を起こさないために剣術を学びたいと鬼気迫っていても、迷宮の恐ろしさ、カブルーが迷宮で魔物に襲われ怪我をすることを心配し、ずっと安全な場所で他の興味あることを学び迷宮の恐ろしさを知る必要はないと諫めています。

しかし、カブルーが剣術の稽古をつけないならば一人でも迷宮へ行くと言えば、カブルーの覚悟を泣く泣く受け入れて、カブルーが諦めようと思えるまでに徹底的に稽古をつけることを決心したのです。

カブルーの高い対人戦闘術は幼いころからミルシリルに徹底的に叩き込まれた賜物であり、当時を振り返ったカブルーは稽古で本当に殺されるかと思ったと綴っています。また、ミルシリルと暮らす内に『長命種とわかり合うのは無理』と悟った模様。

それでも現在冒険者として生きている事実からカブルーは義母であるミルシリルには感謝しています。

ミルシリルは剣術の稽古(対人戦闘術)以外にも、歴史と家系・種族の文化・人体の構造・言語習得・人の急所などをカブルーに教えており、子どもの疑問や好奇心に応える努力を一切惜しまなかったとのこと。

カブルーとリンの関係

リンの両親は東方群島東方地方の流民であり、魔術で生計を立てていました。

しかし、組織に所属していない魔術師は迫害を受けやすく、ある日村人から私刑に遭い、生き残ったリンはエルフに保護されました。(両親は黒魔術の使用を疑われ家に火をつけられた模様)

両親を殺害され家を焼かれた当時子供のリンは酷く怯えており、フラメラたちに半ば強引に連れて行かれた模様。見知らぬエルフに囲まれて終始無言で怯えていましたが、同じ年頃の子になら心を開くかもしれないという理由で同時期にミルシリルに保護されていたカブルーに白羽の矢が立ち二人は出会いました

そのため、カブルーとリンの付き合いは長いようです。

なお、リンはカブルーに好意を持っているものの、要領のいい彼が調子に乗って痛い目に遭うのではないかと心配し敢えて厳しく当たっている模様。そのせいか、カブルーはリンを姉のような人と認識しています。

カブルーが冒険者となり迷宮探索にいく理由

カブルーは魔物を根絶し迷宮の呪いを解くつもりで冒険者になっています。

ウタヤの悲劇を経て、カブルーは同じような出来事を繰り返さないためにも一部の人種だけが力を持つ今の構造を不健全だと考えるようになり、トールマンの土地の迷宮はトールマンで解決するのが理想とし、他の金稼ぎの冒険者とは違い迷宮を制圧する目的で冒険者になりました。

しかし、自分には迷宮を制圧できる実力がなかったため、他の実力ある冒険者の支援を考えていましたが、大抵は利己的で取るに足らない者ばかりだったため難航。そんな中で耳にしたのがトーデン兄妹の話であり、トーデン兄妹を調査する内にライオスを『この男が島の運命に大きく関わるのではないか』と直感し、接触を図ろうとしていましたが悉くタイミングを逃す始末。

やっとの機会でライオスと対話するものの彼が魔物のことしか考えていないとわかると不安に陥りますが、結果的にライオスに迷宮を託すこととし、彼の支援を行いました。

エルフやドワーフにとって歴史や寿命も短い短命種は赤子も同然であり、たとえトールマンの土地であろうとも迷宮の危険性が一定を超えれば強硬策に出て子供から刃物を遠ざける感覚で調査・制圧に出張ってくる模様。

カブルーはそういったエルフたちのやり方を気に食わないと述べています。

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まとめ

  1. カブルーは西方大陸ウタヤ出身で女手一つで育てられた
  2. ウタヤは15年前にウタヤ迷宮からあふれ出た魔物によって壊滅
  3. カブルーの母親はウタヤの悲劇で魔物に殺された
  4. カブルーは当時ウタヤの迷宮にやってきたエルフのミルシリルが引き取り、剣術・歴史と家系・種族の文化・人体の構造・言語習得・人の急所などを教わる
  5. 当時、両親を私刑で殺されたリンはエルフに保護されるも怯えて心を閉ざしていたため、同じ年頃という理由でカブルーに白羽の矢が立ち二人は知り合う
  6. カブルーは二度とウタヤのような悲劇を繰り返さないためにも一部の人種だけが力を持つ構造を不完全とし、土地の種族が解決するのが理想だと思いいたる
  7. カブルーは魔物を根絶し迷宮の呪いを解くつもりで冒険者となった
カブルーが金目当ての冒険者を下に見るのには、過去に迷宮で富を得ていたウタヤが魔物の反乱によってあっという間に壊滅させられたトラウマから迷宮の呪いを解く意志の強さから来ていました。
とは言え、カブルー本人には魔物の知識はそこまでなく、実力もないため、誰か迷宮の呪いを解くに相応しい人材を探し、その人の支援ができないものかと考えていたようです。
カブルーは『人を見る目』は良いと自負していますが、彼が最後まで希望を託した人間はライオスという魔物大好きな変人だったため、何度も不安に押し潰されそうになりました。

育ての親であるミルシリルはまだ存命なようなので再会シーンも見てみたいですね。

ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル

著者:九井諒子
出版社:KADOKAWA

 
 

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