漫画『ぬらりひょんの孫』は、2008年から2012年まで週刊少年ジャンプで連載され、少年ジャンプNEXT!で完結編が描かれました。
そのため、本作の主人公・奴良リクオと氷麗(つらら)の関係がどうなったのか、その結末を知らない読者もいるのではないでしょうか。
今回は奴良リクオと氷麗(つらら)の結婚についてご紹介したいと思います。
◆ この記事で紹介する内容は? |
奴良リクオと氷麗(つらら)は結婚した?
引用元:椎橋寛『ぬらりひょんの孫』 出版:集英社
結論から述べると、奴良リクオは誰とも結婚していません。
というのも『ぬらりひょんの孫』の最終回は安倍晴明(鵺)を倒して大団円で終わっており、傷を癒やして奴良組にリクオが帰還し皆で出迎えたシーンが最後であるため、リクオの恋愛関係に触れていません。
厳密に言えば、まだ誰とも付き合っていませんし、交際に発展するほど特定の誰かを意識している段階に至っていないのが現状です。
番外編でリクオの恋愛に触れる
最終巻である25巻に収録された『番外編② 三代目、御乱心!?』。
この回は、リクオが帰還し快気祝いおよび延期中の鵺討伐記念大宴会を終えた後、奴良組のメンバーのみで宴会している場面が描かれており、リクオは「妖殺し」と呼ばれる超強力な妖怪酒を飲んで乱心してしまいます。
組の妖怪たちは四代目誕生を願い、リクオに結婚したい女性を訊ねると、人間であれば家長カナや花開院ゆら、妖怪であれば氷麗(つらら)ではないかと好き勝手に想像しますが、夜リクオは「いねぇよそんなもん…」とクールに酒を飲み干します。
しかし、「妖殺し」を飲んでしまったリクオは一転し酔い潰れると奴良組の女性陣を口説き始める始末。男どもには暴言を吐き捨て、挙げ句の果てには無理矢理つららを纏い暴れ回るのでした。
翌朝、人間姿のリオクが目覚めると、宴会場は死屍累累。男衆は記憶がないリクオに復讐と言う名のをおしおきをしますが、女性陣は今後リクオに「妖殺し」を飲ませるかどうか検討する方向であり、まんざらではない様子。
今回のエピソードはギャグ展開となっていますが、夜リクオにとってはこの段階で結婚したい女性はいないようでした。
氷麗(つらら)とキス未遂
同25巻収録の「おまけのおまけ」では、つらら視点で日常回が描かれています。
昨晩、母(雪麗)から明日中に三代目の唇を奪うように言われた氷麗(つらら)は、変にリクオを意識することになり、リクオと接近すると気恥ずかしさから当惑するようになりました。
そして今朝、リクオは顔が赤い氷麗(つらら)を心配して額を触りますが、氷麗(つらら)は慌てて何でもないと距離を置くことに。思い返せばそれがキスの絶好機だと考え、チャンスを逃したことを後悔し、学校内でリクオを探しにいくことに。
教室で巻紗織と鳥居夏実に話を聞いたところ、何でもリクオは会議で使う椅子を並べるために体育館に向かったらしく、一人では大変だと家長カナが心配で付き添っていると聞いた氷麗(つらら)は、悪寒を感じて体育館へ急行。
体育館の倉庫で二人きりの作業──氷麗(つらら)は今頃リクオとカナがトラブルでいい雰囲気になっているのではないかと妄想し気が気でありません。
しかし、体育館へ到着するとリクオは一人倉庫で作業をしており、話を聞くとカナは用事を思い出して先に帰ったとのこと。安堵する氷麗(つらら)でしたが、その背後から荷物が崩れ落ちると、リクオは氷麗(つらら)を押して庇います。
結果、二人とも荷物の下敷きになってしまいますが、氷麗(つらら)はリクオに押し倒される形に、リクオは氷麗(つらら)に覆いかぶさる形となり、二人の間に気まずい空気が流れます。荷物に埋もれて身動きがとれない中、リクオは氷麗(つらら)の氷があれば何とかなるかと冷静になるも、氷麗(つらら)は「でも…もう少しだけこーしてちゃ…ダメですか?」と上目遣いに。
途端、リクオは氷麗(つらら)のマフラーに手をかけて顔を近づけると、氷麗(つらら)は戸惑いながらも受け入れる姿勢へ。しかし、もう少しで唇が重なろうかというところで青田坊が救助に駆け付け空気をぶち壊すと、二人は背を向けるように離れてキスは未遂で終わるのでした。
なお、氷麗(つらら)は青田坊に怒りの目つぶし氷柱を放った模様。
そして下校時、氷麗(つらら)は妙によそよそしいリクオに近づきますが、リクオは照れくさそうに「なんでもないよ」と顔を背けます。そんなリクオの反応を見て、氷麗(つらら)は『ねえ、リクオ様。さっきのって…?期待してもいいんですか?』と独白するのでした。
この回にて、リクオは完全に氷麗(つらら)を意識してしまいました。
25巻の質問コーナー
同25巻に収録されたQ&A、そこにはこのような質問がありました。
この質問にリクオは「ど…どーなんですかじゃないよ!そんなことここで聞くなよー!」とはぐらかしています。
しかし、このあとも質問が続きます。
この問いかけに対し、リクオは慌てたように「わっっ…わっ…わー!答えないよ!ボクは~~~!」と最後まではぐらかしますが、氷麗(つらら)は「ふふっ、私はわかっちゃいましたー」とリクオの反応から何かを察したようで、質問コーナーの最後には「皆様!これからも私たちの応援よろしくお願いします♡」と締めくくるのでした。
結局、リクオが誰が好きなのかは全巻通してはっきりとしませんでしたが、氷麗(つらら)のポジティブな反応から考えて、リクオが好きなのは氷麗(つらら)であることが窺えます。
まとめ
奴良リクオと氷麗(つらら)の結婚についてのまとめ
- 奴良リクオと氷麗(つらら)の結婚について
- 奴良リクオと氷麗(つらら)は結婚していない
- 物語は安倍晴明(鵺)討伐後の宴会で終了しており、その後の番外編でもリクオが特定の誰かと付き合う描写はない
- 25巻のおまけで、リクオと氷麗がキス未遂となるが、リクオが氷麗を意識し始める
- 質問コーナーにて、リクオと氷麗の関係を訊ねられるが、リクオははぐらかし、氷麗は「ふふっ、私はわかっちゃいましたー」と一人リクオの胸中を悟る
本編では、リクオが氷麗の気持ちに応えることはありませんでしたが、完結後の最終巻収録の番外編にて、リクオから氷麗に迫る様子が描かれました。
このキス未遂をきっかけにリクオは氷麗のことを意識し始めているようですが、残念ながらその先は読者の想像にお任せとなります。
とはいえ、質問コーナーでのリクオの反応や氷麗の反応を見る限り、リクオにとって氷麗が一番近い関係になっているのはほぼ間違いないように思えます。
2023年には「ぬらりひょんの孫」15周年を迎えてウルトラジャンプで単行本一冊分の記念連載が行われているため、また何かの記念にリクオと氷麗の進展がみられるといいですね。
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ぬらりひょんの孫 作者:椎橋寛 |
『ぬらりひょんの孫』の番外編収録! | |
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ぬらりひょんの孫 25巻 作者:椎橋寛 |