漫画「SAKAMOTO DAYS」の主人公・坂本太郎の相棒となる朝倉シン。
シンの父親については科学研究施設「ラボ」編で、朝倉の旧友の安藤が子供を預けて消息を絶ったと触れられていますが、殺連監獄編でシンと坂本が出会った回想と共に父親の正体と所在が明らかにされました。
今回は朝倉シンの父親の正体と生死、アルカマルの関係についてご紹介したいと思います。
朝倉シンの父親の正体と生死 / アルカマルの関係について
朝倉シンの父親の正体
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
朝倉シンの父親の名前は安藤丞(あんどうたすく)であり、13年前にシンを政府非公認の科学研究施設「ラボ」に預けたとされる人物。シンを預けて以降は行方不明とされていました。
その正体は殺連の元研究者でありとある事情から機密情報漏洩の罪状で殺連に命を狙われる身となり、消息を絶ったのは殺連に見つからないように身を潜めていたからです。
一方で、シンは超能力のせいで誰にも受け入れられない幼少期を過ごしていましたが、それは血が繋がっていない他人であるからと結論付け、『血の繋がった本当の親父ならきっと俺を受け入れてくれる』という希望の現れからラボを飛び出し父親を探すようになりました。
朝倉シンの過去 / 坂本太郎との出会い / 父親の死亡
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
朝倉シンと坂本太郎の出会い
ラボを飛び出して4年後、13歳になったシンは父親・安藤丞の手掛かりを見つけた先で拘束されますが、思考を読んで敵の新入りを人質にしようと企みます。しかし、その相手は敵地に潜入していた当時ORDERの坂本太郎であったため、坂本が殺害方法をイメージしたことでシンは気絶。
坂本は気絶したシンを処理すると嘘を吐いてその場から担ぎ出すと、目を覚ましたシンを問い詰める段階で彼がエスパーであることを打ち明けます。シンはこれまでエスパーと打ち明けると周囲に嫌われることが常だったので、坂本もその一人だろうと反応をうかがいますが、坂本は「そうなんだ(そうなんだ)」と言葉も本音も全く興味なさげだったため、拍子抜け。
また、シンが6歳の頃から死にかけたことがある、ずっと一人で何年も人を探していると噛みついても一向に見向きもせず子ども扱いする坂本に対抗心を抱くことになりました。そのため、坂本の標的である敵を見かけるとわざと敵に声をかけて見つかり坂本を困らせるという悪戯をして逃げるという行為を見せています。
しかし、その悪戯のせいで敵に見つかり再び拉致されようかという時に坂本に助けられたことで坂本の強さに圧巻されると共に、坂本の標的が『安藤丞』であることを知すると、坂本についていけば父親に会えると期待し利用する事を思いつくのでした。
なお、断られる模様。
父親との再会
坂本に断られた直後、シンはたまたま拾った通行人の男の思考から『安藤丞が殺連に追われている』『クルーズ客船のチケットの手配を頼んでいる』ことを知ると、その人物を尾行しクルーズ客船が停泊する港へやってきます。
シンは適当な人間から乗船チケットを盗むと船内へ潜入。すると、さっそく怪しい一団の中に『安藤』と呼ばれる男を見つけたシンは、立ち止まってなんて声をかけるか思案します。「久しぶり」または「俺のこと覚えてる?」或いは「何で俺を捨てたの?」と考えが巡りますが、次瞬、安藤が仲間の一人を射殺したため、声をかけるどころか安藤達は一体何者なのかという疑問と恐怖心が芽生えてしまうのでした。
そして、タイミング悪くシンがチケットを掏った人間に見つかり銃口を押し付けられると、安藤と目が合うことに。父親と目が合ったシンですが、安藤は仲間の一人に「安藤さんの子供ですか?」と訊ねられてもそっぽ向いて「俺にガキはいねぇよ、海にでも捨てとけ」と言って立ち去ることに。
その反応を見たシンは「んだよそれ…くそったれ」と心の中で悪態をつくのでした。
その後、シンは海へと投げ捨てられますがシンを追いかけていた坂本がその瞬間を目撃すると、落水直前に拾って救助します。なお、坂本の思考を読むと手頃な重りが欲しかっただけで助けたのはたまたまだった模様。
坂本との共闘
シンを救助した坂本は船内へ潜入すると、殺連の依頼通り安藤丞の殺害任務を果たすため、船内を捜索開始。
しかし、レストランフロアで殺し屋連中の襲撃を受けたため坂本は反撃を始めますが、殺し屋は坂本の視界を塞ぐため店内の照明を落とし暗闇にすると、次にピアノを演奏し音への対策も講じます。視力と聴力を封じられた坂本は防戦一方になった状況を打開すべく、シンを背負い思考を読んで敵の位置を教えるように頼みます。
すると、坂本は目を閉じるとシンの合図に合わせて次々と襲い掛かって来る殺し屋を迎撃していくのでした。レストランフロアの敵を殲滅した坂本はシンの能力を「なかなか便利だな」と評価すると、シンはどこか嬉しそうな表情を浮かべます。
その直後、ホールの端に立っていた安藤と対面すると、安藤は今更何のようだとシンに問いかけます。シンは彼が自分の名前を知っていることからやはりこの安藤という人物が自分をラボに預けた父親だと確信を抱きますが、次に安藤は「テメェは俺を恨んでるだろうが──俺もテメェを恨んでんだ。俺はなぁ、テメェのせいで殺連を追われるハメになったんだ」と予期せぬ言葉を向けられ失望しますが、すぐに安藤の思考を読み、その言葉が偽りであることを見抜くと「そうやってまた逃げる気かよ!?お前の考えてる事わかんんだよ俺は!」と訴えかけるのでした。
しかし、安藤は即座に起爆スイッチを発動させ船内の一部を爆破。
これは警告であり、起爆させた威力の10倍の爆弾を船内に仕掛けたこと、安藤が死ねば即座に起爆し乗客およそ7000人が道連れになることを伝えると、殺連規定第23条『ターゲットに関する人物以外を殺してはいけない』に則り、坂本では自分を殺せないと忠告するのでした。
このクルーズ客船は30分後には外洋に出るため、そうすると殺連の管轄外になります。乗客7000人の命はそれまでの時間稼ぎであり、坂本はその場で安藤を殺すことができなくなるのでした。
坂本への信頼の兆し
安藤を殺せば連動して船の爆弾が作動するため、坂本は一旦目的を船内のどこかに仕掛けた爆弾の解除に変更します。
そのため、安藤の心を読んだシンに爆弾の在処を尋ねますが、シンは教えれば父親を殺されるため状況提供を拒否。例え安藤がクズでもやっと会えた父親であるとして、坂本との協力を拒むことに。
しかし、安藤の部下である殺し屋イカリの急襲から命を救われるほか、そのイカリに捕まり殺されそうになったところを救われたこと、思考を通し『悪いな、俺は親がいないから気持ちがわからん。敵は俺がひきつけておく、その隙に甲板の救命ボートで逃げろ』と本音を伝えてきたことから坂本へ信頼を寄せていきました。
そのため、シンは坂本がイカリと戦っている間に再び安藤の下へ向かい、父親と坂本のどちらに協力するか決断を下すことに。
安藤がシンを捨てた理由
坂本がイカリと交戦している間、シンは安藤の下へやってくると安藤の思考を読み爆弾の設置場所を口頭で伝え、安藤丞という人間が生きるべきか死ぬべき人間かどうかを確認するための対話に臨みます。
その物差しとなる質問が『シンを捨てた理由』についての答えですが、予想外にも安藤はシンを捨てたのではなく逃がしたと言います。
当時、安藤は殺連が運営する児童養護施設の管理を任されており、生まれたばかりのシンの面倒を見る余裕がなかった安藤はその施設にシンを預けていました。しかし、その施設というのが最強の殺し屋を作る目的の殺し屋育成施設であったため、安藤はそのままシンが施設にいればいずれ過酷な訓練で死ぬことになると考えてシンを逃がした──というのが真相でした。
しかし、安藤はシンを逃がしたことで殺連に追われるハメになり、現在では後悔している様子。その後悔の清算するため、この場でシンを殺害しようとするのでした。
シンを庇って致命傷を負う安藤
安藤に銃口を向けられたシンですが、直後、天井が崩落するとイカリが安藤の頭上に落下。また、坂本も一緒に上階の穴から降りてくると、シンは絶望から再び笑顔に。これでシンは坂本に三度(潜入先を含めると五度目)も命を救われる形となります。
しかし、シンは安藤が落とした銃を拾って安藤に向けると「こんなクズに人並みの愛情を期待した俺が馬鹿だった」と殺意を向けます。対して、安藤は「お前に撃てるのか」「オレを求めてここまで来たんじゃねえのか」「乗客を殺す気か?」「朝倉がどう思うかね?」とシンの心を揺さぶります。
そして、シンが引き金に指を掛けて力を込めて行ったところでイカリが「やめろ!」と声を張ったため、驚いたシンは本当に発砲。弾丸は安藤の左肩に命中してしまいます。倒れた安藤を見て狼狽えるシン。シンはただ一言だけ謝ってほしかっただけであり、本当に撃つつもりはありませんでした。
安藤を撃たれたイカリは激昂するとシンに向かっていきます。一方で、倒れは安藤はせっかく何年もかけて殺連から逃げる手筈を整えた計画が13年前に助けた自分の子供が坂本を連れて現れて全てを滅茶苦茶にしてしまったため『あんなガキ見殺しにすりゃよかったぜ』と後悔の念を抱くものの、言葉とは裏腹に脳裏では赤ん坊のシンを大事そうに抱き抱える自分の姿が浮かびます。
すると次の瞬間、安藤はイカリの攻撃からシンを庇って致命傷を負ってしまうのでした。
シンは当惑しながら安藤に「なんで…俺を助けた!?」と問い詰めるも、安藤は「またヤキが回ったんだ」と嘯きます。また、シンの銃の腕前から殺し屋に向いていないとして養護施設から逃がして正解だったと悪態づくのでした。
しかし、その一方で自分の死期を悟ったのか不意にシンの肩を掴むと心の中で『おおきくなったなぁ…』と吐露したため、思考を読んだシンに彼の本心が伝わることに。が、直後に安藤が倒れたため、シンは「ふざけんなよ…何でだよ…何で言葉で言わねーんだよ…」「もう遅ぇよ…くそおやじ…」と涙を流しながらその場に蹲るのでした。
安藤の死亡
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
坂本は安藤がまだ生きていることに気付くとシンに彼の傷口を抑えて意識を保たせるように指示を下し、自身は乗客を助けるため安藤が生きている間に船の爆弾の解除に向かいます。
シンは爆弾の設置場所を伝えて一緒に向かおうとしますが、坂本は「お前はここに残れ、父親と過ごせる最期の時間だ」と述べて一人で爆弾のある機関室へ。しかし、安藤はシンの腕を掴むと詳しい位置を教えつつ「お前が戻ってくるまで生きててやるから…」と述べてシンを見送るのでした。
坂本と合流したシンは安藤から教えられた情報を共有。船内に仕掛けられた爆弾は一つだけではなく、機関室・貨物室・客室・大広間と船中に仕掛けられているようで、瀕死の安藤の状態から船中の爆弾を探している時間がありません。また、イカリが安藤の治療を優先させるため操縦室を乗っ取り全速力で本土に引き返そうとしたため、坂本はイカリを瞬殺しますが、操舵システムがイカリに破壊されていたため進路変更もエンジン停止もできず港に突っ込むしかない最悪の状況に。
しかし、坂本は飛んでいたヘリコプターを墜落させ着水させるとプロペラの回転を利用して船が衝突する寸前で停止させることに成功。シンはクルーズ客船が停止したタイミングでアナウンス室から船がもうすぐ爆発することを放送で伝えると、乗客は避難を開始します。
そして、乗客が避難を始める中、シンはこのタイミングが本当に父親と話す最後のチャンスであると気付きますが、安藤がいる場所へ向かう最中に『足が痛くて動けない』子供の思考を読んでしまい、父親か救助かの二択を迫られ、人命救助を優先することに。
一方で安藤は瀕死の最中に自分の人生がロクでもなかったと綴りつつも、下船する避難民の中にシンの姿を確認するまで死ぬわけにはいかないと執念で意識を保ち続けていました。
しかし、安藤は窓越しに子供を背負ってタラップを渡るシンの姿を確認すると「生きろよ」と朗らかな表情を浮かべます。また、同じタイミングでシンは安藤はいる船内へと振り返ると『生きろ』という安藤の本心を聞くことに。そして、その思考の声が聞こえたのとほぼ同時に安藤は事切れるとクルーズ客船は爆発してしまうのでした。
シンの後悔
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
その後、坂本は標的である安藤丞の死亡の確認と任務完了の旨を南雲に連絡すると、野望用ができたと言って1年ほどこのまま現地に潜むと伝えて通話を切ります。
坂本は木端微塵になったクルーズ客船を眺めるシンの下へ歩み寄ると、シンの協力のおかげで乗客に誰一人死者がでなかったと感謝を伝えますが、シンは安藤の言葉『お前が戻ってくるまで生きててやるから…』が嘘であると気付いていたこと、安藤が死ぬまでもう一度会いに行くチャンスがあったのに行かなかったことを告白すると、「まだ全然話したいこといっぱいあんのに、親父見捨てちゃったんだ…」と後悔と懺悔の涙を流すのでした。
なお、殺連監獄編でシンが天弓を殺すことに葛藤した場面では、坂本はこの時の出来事を回想し「大丈夫だ、俺はお前がどんな奴なのかちゃんと知ってる。お前はいつだって自分よりも他人を優先できる優しい人間だってこと、俺は知ってる」と励ましています。
朝倉シンとアルカマルの関係は?
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
尾久旅新国立美術館で行われた世紀の殺し屋展(美術館編)で、×一派の一人ハルマがシンを見て「む…?どこかで見たことあるな、お前。お前、幼少期はどこにいた?」と質問していますが、この章でハルマが死亡したため真相はわからず終いとなるほか、他の×一派のメンバーがシンに何の言及もしなかったため、シンがアルカマル関係者であるのかそうでないのか長らく謎に包まれていました。
しかし、今回のシンの過去編で生後間もないシンが殺連が運営する児童養護施設=アルカマルに預けられていたことが安藤丞の口から判明しました。同時に、ラボ編での回想でシンが6歳であったことから、シンが6歳の頃にラボに預けられたと考えられていましたが、シンがラボに預けられたのは生後間もない0歳の時であることも明かされました。
一方で、シンが0歳の頃にアルカマルに預けられていたことは判明しましたが、ハルマが赤ん坊の頃のシンを見かけていたとしても、成長したシンから何をもって「どこかで見たことある」と判断したのかは謎です。また、ハルマ以外のアルカマル出身メンバーである有月憬・熊埜御・楽、直接戦った天弓がシンを見て特に反応を見せていなかったことから、ハルマだけがなぜシンに見覚えがあるのか別の謎が出てきました。
シンがアルカマルに預けられていた期間はおそらく一年にも満たないと考えられるため、よほど成長したシンに赤ん坊の頃の面影が強く残っていたか、ハルマのみシンと何か深いエピソードがあったのかが考えられますが、シンの超能力はラボの朝倉由来であり、朝倉曰く超能力を得る前のシンは普通の子供だったようなので、シン自身の生い立ちにアルカマルが関係している要因は薄そうに思えます。
ハルマがシンと出会ったのは安藤がシンを連れ出す生後数ヵ月の間のどこかのタイミングだとは思いますが、どういった関係性があるのかいつか描かれることがあるのでしょうか。
まとめ
以上「朝倉シンの父親の正体と生死、アルカマルの関係」についての紹介でした。
シンの父親は元殺連の研究者で当時児童養護施設アルカマルの管理を担当していましたが、生まれたばかりのシンを施設に預けていたものの、このままでは過酷な訓練でシンが死ぬかもしれないと考え、生後間もない時に施設から連れ出し旧友の朝倉に預け消息を絶ちました。
消息を絶ったのは施設からシンを連れ出したことで機密情報漏洩の罪状で殺連から命を狙われることになったのが理由であり、最期は13年振りに再会したシンを庇い致命傷を負い、ちゃんと向き合う時間もなく死亡しました。
シンに関してはアルカマルに預けられていたという事実が発覚しますが、滞在期間は0歳の頃のわずかの間であるため、人格や能力に影響をきたしているのかは不明です。
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