漫画『鬼滅の刃』に登場する嘴平伊之助は猪に育てられた捨て子です。
しかし、那田蜘蛛山編の走馬灯で描かれた通り、伊之助には母親の存在が仄めかされており、無限城編でついに母親について触れられることになりました。
では、伊之助の母親はどうして伊之助を捨てたのでしょうか。
今回は伊之助の母親「琴葉」についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 伊之助の母親「嘴平琴葉」について
- 琴葉と童磨の関係
- 琴葉が伊之助を捨てた理由
- 琴葉の死亡理由
『鬼滅の刃』のアニメを視聴できるのはこちら! | ||
伊之助の母親「嘴平琴葉」
引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社
伊之助の母親の名前は『嘴平琴葉』。長い黒髪に緑色の瞳の華奢な女性で、伊之助の表情を柔らかくしたような顔立ちをしています。
年齢は伊之助を出産した段階で17~18歳程度であり、単行本18巻第160話『蘇る記憶』で登場しました。(※童磨の回想による登場)
これといった特技はありませんが、歌が上手で、頭が鈍い分感覚が鋭いようです。
残念ながらすでに故人。
琴葉は美人で心が綺麗な女性
琴葉は童磨も認めるほどの心の綺麗な人間であり、容姿は美しいとまで言われています。
なお、頭は残念なほど良くなかった模様。
琴葉は伊之助に歌を聞かせていた
琴葉のことをよく知る童磨曰く、琴葉は赤ん坊の伊之助を抱いてよく指きりの歌を聞かせていたそうです。
その歌声は童磨が上手と褒めるほど。
琴葉は家庭内暴力を受けて片方を失明している
琴葉は家庭内暴力の被害者であり、夫には毎日殴られ、姑にも毎日虐められていました。
童磨曰く最初に琴葉を見たときは顔が原形もわからないくらいに腫れており、殴られたせいで片方を失明していたそうです。
童磨の寺院へ逃げ込む
家庭内暴力を受けていた琴葉には親も兄弟もいないため頼るべき相手がいませんでした。
そんな折に琴葉に救いの手を差し伸べたのは童磨が教祖を務める万世極楽教であり、可哀相な人を保護していた極楽教は琴葉を保護し、傷も手当てをしてあげました。
琴葉の失明はどうにもできませんが、幸い顔は手当てをすると元に戻ったとのこと。
琴葉の夫と姑は童磨に殺される
琴葉の夫と姑は琴葉を保護する万世極楽教に乗り込んできたそうですが、何と童磨は「うるさい」と言って二人を殺して山に捨てたそうです。
食べる価値もなかった模様。
琴葉は童磨のお気に入り
童磨は琴葉のことを心の綺麗な人が傍にいると心地がいいという理由で傍に置いており、元々食べるつもりもありませんでした。
そのため、寿命が尽きるまで手元に置いておくつもりだったといいます。
琴葉の逃亡
琴葉は感覚が鋭いせいである日、童磨が信者を食べていることに気付いてしまいます。
信者を食べていることがバレてしまった童磨は琴葉を殺すつもりはなく、自分の善行を説明して理解してもらおうとしますが、琴葉は童磨を「酷い」「嘘つき」と何度も罵り、ついには童磨の寺院を飛び出してしまったのです。
伊之助を捨てた理由
寺院を飛び出した琴葉に行く宛はありませんが、かといって寺院に留まるわけにもいかず、琴葉は伊之助を抱えて森の中を疾走します。
森を駆け抜けている最中に「ごめんね伊之助、母さん馬鹿でごめんね」と何度も謝罪。そして、人里を目指して走っているつもりでしたが、森を抜けると崖に抜け出てしまいます。
このままでは二人共童磨に殺されてしまうと焦燥する琴葉はある決断をします。崖の下には大きな川。琴葉はせめて伊之助だけでも助けようと崖上から川へと落とすのです。
そのため、伊之助は捨てられたのではなく童磨から逃がすために崖から落とされたということになります。
琴葉の死亡
琴葉は伊之助を崖から落とした後、崖を覗いていると後ろから童磨に斬られて殺されてしまいます。
おそらく即死。
また、童磨は琴葉が伊之助を崖から落とした一部始終を見ていた口ぶりでしたが、この高さから落とされた赤子が生きているわけがないと考えていたため、追いかけずに「母親に崖から落とされて死ぬなんて可哀想」と呟いています。
伊之助は母親の記憶を胡蝶しのぶと重ねていた
伊之助が物心ついた頃には山で猪に育てられていたため親の記憶はありません。
しかし、鬼殺隊となってから頻繁に怪我をするようになり蝶屋敷で胡蝶しのぶの治療を受ける機会が増えました。
そして、しのぶから傷の縫合を勝手に抜かないようにと「指きりげんまん」をされると、昔どこかで会ったことがあるような気がしたのです。
それは赤ん坊の頃によく聞かされていた本当の母親の『指きりの歌』の名残りでしたが、伊之助は今度しのぶにどこかで会ったことがないか訊ねようと考えていました。しかし、無限城編にてしのぶが死亡したため聞けずじまいで終わってしまうものの、皮肉にも童磨によって本当の母親について知ることとなり、母親の面影をしのぶに重ねていたことがわかりました。
伊之助は母親の記憶を思い出す
伊之助は自分のことを捨て子と認識しています。
そのため、自分はいらないから親に捨てられたと考えていましたが、善逸は伊之助の名前や誕生日がおくるみに書かれていたことからやむにやまれぬ事情があったと推察しています。
記憶がないなら親がいないのと一緒とへそを曲げる伊之助でしたが、無限城編で童磨から本当の母親のことを聞かされると赤ん坊の頃によく『指きりの歌』を聞かされていた光景を思い出します。
「父さんのぶんもたくさん頑張って母さんが守るからね」と自分をあやす優しい顔つきの母親の姿を鮮明に思い出すと、自分を宝物のように抱えて頬ずりする光景とともに──母親に大切にされていた記憶も思い出します。
そして、その母親が自分を逃がすために崖から落とし、その後童磨に殺害されたことを知ると、自分の母親と仲間を殺した鬼が目の前に現れた巡り合わせに感謝を示し復讐心に駆られるのでした。
また、童磨討伐後はかつて炭治郎に言われた「伊之助のお母さんはきっと伊之助のことが大好きだったと思うよ」という言葉を思い出すと、母親に愛されていた記憶を想起させ「母ちゃん…」と涙をこぼしながら虚脱感を覚えています。
まとめ
- 伊之助の母親の名前は『嘴平琴葉』
- 琴葉は長い黒髪に緑色の瞳の華奢な女性であり、歌が上手で、頭が鈍い分感覚が鋭い
- 琴葉の容姿は美しく心の綺麗な人間と言われている
- 琴葉は赤ん坊の伊之助に『指きりの歌』をよく聞かせていた
- 琴葉は夫に殴られ姑にいじめられており、殴られて片目を失明している
- 琴葉は伊之助を守るために童磨の万世極楽教に逃げ込む
- 童磨は心の綺麗な人が傍にいると心地がいいという理由で琴葉の寿命が尽きるまで手元に置こうと考えていた
- 琴葉は持ち前の勘の鋭さから童磨が信者を食べていることに気付いて寺院から逃亡するが、伊之助だけでも助けるため崖から落として逃がし、追い着いた童磨に殺される
- 伊之助は微かに残っていた『指きり』の記憶から胡蝶しのぶに母親の面影を重ねてどこかで会ったことがあると考えていたが、無限城編で童磨に真実を聞かされるとその記憶が本当の母親のものだと知る
- 伊之助は童磨戦中に母親の記憶を完全に思い出し、童磨撃破後には「母ちゃん」と涙を流し悲しむ
伊之助の母親は回想にしか登場しませんが、少ない描写にもかかわらず伊之助を愛していた様子がひしひしと伝わってきます。
伊之助が皮膚感覚に鋭いのは育ての猪と山育ちの環境のおかげかと思いましたが、琴葉の勘の鋭さの遺伝もあるのではないでしょうか。
仮に琴葉が万世極楽教から逃げ出さなければ寿命をむかえるまで生きることができたようですが、その場合伊之助の処遇をどうするのかは童磨次第になるため、もしかしたら伊之助は殺されていたかもしれませんね。
そうなると琴葉は童磨に殺されてしまいますが、結果的に琴葉の『勘』によって伊之助は生存し巡り巡って仲間を作り童磨に仇討することができた、凶悪な鬼を討伐することができたので、琴葉の行動は最善だったように思えます。
鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺見聞録 作者:吾峠呼世晴 |
|
\ 鬼滅の刃の漫画・アニメ・グッズはこちら /
> 漫画を見るなら < | > アニメを見るなら < | > グッズを買うなら < |
漫画全巻ドットコム | U-NEXT | キャラアニ.com |
eBookJapan | AbemaTV | あみあみ |
まんが王国 | DMMプレミアム | ホビーストック |
コミックシーモア | hulu | |
コミック.jp | dアニメストア | |
WOWOWオンデマンド |