【鬼滅の刃】時透無一郎の年齢・身長・声優・呼吸と過去は？刀鍛冶の里の活躍を紹介！

鬼殺隊の柱の一人、霞柱『時透無一郎』は最年少の柱です。

鬼殺隊に入隊する以前の記憶を失っている彼は考え事が多く普段はぼーっとしがちですが、実力は高く剣士としての才能は随一でした。

無一郎が活躍するのはアニメ第3期『刀鍛冶の里編』で、主に上弦の伍『玉壺』を相手に戦います。そして、戦いの最中で失った大切な記憶を取り戻すことで真価を発揮することに。

今回は主に刀鍛冶の里編までの時透無一郎について紹介したいと思います。

※中には最終巻までの情報も含まれることもあるのでネタバレにはご注意ください！

 

時透無一郎のプロフィール

引用元：吾峠呼世晴『鬼滅の刃』　出版：集英社

【名前】	時透無一郎（ときとうむいちろう）
【所属】	鬼殺隊・霞柱
【呼吸】	霞の呼吸
【痣の発現】	有（上弦の伍戦に発現）
【戦った鬼】	上弦の伍、上弦の壱
【誕生日】	8月8日
【年齢】	14歳
【身長】	160㎝
【体重】	56㎏
【出身地】	東京府奥多摩郡大岳山
【趣味】	紙切り、折り紙
【好物】	ふろふき大根
【声優】	河西健吾

たった二ヶ月の修行で鬼殺隊最年少の柱となった天才肌の剣士の少年。入隊前の記憶がないため、普段は考え事をしているせいでぼーっとしがち。他人に無関心で配慮のない言葉をかけることがあるものの、炭次郎曰く本人に悪意はないとのこと。

産屋敷耀哉への忠義心が高く、炭次郎のようにまっすぐで修行も熱心かつ呑み込みが早く完璧にこなせる人材には笑顔で優しいが、それ以外の者には容赦ない様子から一般隊士からは落差が激しいと言われています。

大きめの隊服は、自身の手の長さや体のラインを分かりづらくすることで敵に次の動作を悟らせない意図があって着用しています。

なお、趣味の折り紙では死ぬほど飛ぶ紙飛行機を作れるそうです。

時透無一郎の声優『河西健吾』さんとは？

◇ 河西健吾かわにしけんごさんの情報 ◇　

• 出身：大阪府
• 生年月日：1985年2月18日
• 職業：声優
• 事務所：マウスプロモーション

時透無一郎の日輪刀

刃は霞のような白色を帯びた美しい刀で鉄穴森作。

前担当・鉄井戸が心臓病で逝去したため、後任は鉄穴森鋼蔵。

時透無一郎の『霞の呼吸』

時透無一郎の呼吸は『霞の呼吸』。霞は風の呼吸の派生。日→風→霞の順。

始まりの呼吸で最強の技と伝わる『日の呼吸』の使い手の子孫が霞柱であり、無一郎は日の呼吸の使い手の血筋となります。生まれながらにして剣士としての才能は随一。

しかし、正確には継国縁壱ではなく縁壱の双子の兄・継国巌勝（上弦の壱・黒死牟）の子孫と判明。

時透無一郎の技一覧

壱ノ型	垂天遠霞すいてんとおがすみ	自身から垂直に天を一突きする技。
弐ノ型	八重霞やえかすみ	幾重にも重なる斬撃を入れる連撃技。
参ノ型	霞散かさんの飛沫しぶき	素早い回転斬りを行う技で、攻撃を弾く際に使用。
肆ノ型	移流斬いりゅうぎり	突如現れた上弦の鬼に使用した流れるような太刀筋で刃を振るう技。
伍ノ型	霞雲かうんの海うみ	辺り一面を覆う霞と共に細かな高速の連撃で迫りくる連撃を裂断する技。
陸ノ型	月つきの霞消かしょう	広範囲を霞で包み込むように斬り込む技。
漆ノ型	朧おぼろ	緩急をつけた高速移動で相手を攪乱させて一瞬のうちに一撃を入れる技。

無一郎の鎹鴉

睫毛が長く女の子言葉を話す少しお転婆な鴉。笑い方は「ホホホホ」。

無一郎に懐いており、無一郎についての説明で揚げ足を取られたりすると「黙ンナサイヨ!!」と一喝し目玉を狙ったりと色々口悪い鴉のようです。炭治郎の鴉には「下ッパ」と言い放っていますが逆に「マツ毛ブス」と言い返されています。

小鉄からは意地の悪い雌鴉と言われており、炭治郎からはすごい下に見てくる上に全力で悪意を感じるとのこと。

時透無一郎の過去と家族

引用元：吾峠呼世晴『鬼滅の刃』　出版：集英社

無一郎には父と母、そして双子の兄『有一郎』がいました。

無一郎の父は杣人（伐採や製材の職人、木こり）で幼少期の無一郎は木を切る仕事の手伝いをしていました。しかし、無一郎が十歳の頃に母は風邪をこじらせた後に肺炎で逝去し、父は嵐の日に薬草を採りに出かけ滑落して死亡してしまいます。

また、有一郎も鬼に殺害されたため、無一郎は十一歳で天涯孤独となりました。

無一郎と有一郎の関係

有一郎は今の無一郎のように「情けは人のためならず、誰かのために何かしてもろくなことにならない」という冷たいスタンスの人間性で、母の為に薬草を採りにいき亡くなった父に対しても馬鹿の極みだと語る性分でした。一方で当時の無一郎は今の炭治郎のように正しくは「人のためにすることは巡り巡って自分のためになるって意味だよ」と訂正するほど心優しい性格です。

無一郎の無は『無能』の無。無一郎の無は『無意味』の無。そんなことを言う有一郎は無一郎から見て言葉のきつい人であり、無一郎自身記憶の無い時の自分は兄に似ていると語っています。

両親が亡くなり有一郎と二人暮らしが始まると息が詰まると感じてた無一郎でしたが、春頃に産屋敷耀哉の妻・産屋敷あまねが訪ねてくると「始まりの呼吸の剣士の末裔」であることを知らされます。おそらく鬼殺隊の勧誘をされた模様。

無一郎は鬼に苦しめられている人たちを助ける剣士になることに抵抗は無さそうでしたが、有一郎は米も一人で炊けないような人間が剣士になれるはずがないと一喝。無一郎の楽観的なところが父母にそっくりであり、人を助けることができるのは選ばれた人間にしかできないと諭すのでした。

また、有一郎は父母に対し辛辣な言葉を放ってはいたものの、実際には具合の悪い母には休むように言い、嵐の中薬草を探しに行く父を止めたりと自分なりに心配して何度も訴えたと胸の内を暴露します。

有一郎が内面を曝け出した後、二人は口を利かなくなりましたが、ある夏の日、戸を開けて寝ていると一体の鬼が入ってきました。鬼は有一郎を爪で斬り裂くと無一郎に向けて「お前らみたいな貧乏な木こりは何の役にも立たねえだろ。いてもいなくても変わらないようなつまらねえ命」と発言。

その瞬間、無一郎は生まれてから一度も感じたことのない激しい怒りに支配され、途轍もない咆哮と共に気が付いたらその鬼を殺しかけていました。農具やらでめった刺しにされた鬼は苦しみながら朝日によって塵になりますが、無一郎は突然体が鉛みたいに重くなり家に戻るのに随分と時間がかかったと語っています。

そして、這うようにして家に戻るとそこには血を流しすぎて憔悴した有一郎が横たわっており、有一郎は神様仏様と呟きながら「どうか…弟だけは…助けてください…弟は…俺と…違う…心の…優しい…子です」と唱えていたのです。

有一郎は朧気な眼で本当は無一郎の無は『無限』の無であると分かっていたと溢すと、無一郎は有一郎の言葉を受けて涙を浮かべながら這い寄り手を伸ばします。しかし、手を絡めた瞬間に有一郎は事切れてしまうのでした。

「お前は自分ではない誰かのために無限の力を出せる選ばれた人間なんだ」という言葉を残して。

有一郎の本音

本当は無一郎には無限の可能性があると思っていた有一郎ですが、有一郎が無一郎にキツイ言葉を浴びせていたことには理由がありました。

• 一つは、どれだけ善良に生きていても神様も仏様も結局は守ってくれないのだから自分が無一郎を守らなければならないと思っていたため。
• 一つは、そんな有一郎には優しくしてあげられる余裕がいつも無かったため。

それ故に、無一郎の優しさを見て有一郎は人に優しくできるのはやっぱり選ばれた人だけだと思っていました。

無一郎が記憶を失い鬼殺隊に入隊した理由

有一郎が死亡した後、無一郎は朦朧とした意識の中で手を繋いだまま有一郎に蛆が湧き腐っていくのを見ていました。

その最中、自身の体にも蛆が湧き始めて死の淵を見たところで、無一郎は産屋敷あまねとその子供たちに発見され献身的な治療の後に一命を取り留めています。

しかし、運良く助かった無一郎には記憶がありませんでした。

一方で、最後に湧きたった死ぬまで消えない怒りは体が覚えており、無一郎は血反吐を吐くほど自分を鍛え、鬼を滅ぼすために鬼殺隊に入りました。

時透無一郎の刀鍛冶の里での動向と活躍

引用元：吾峠呼世晴『鬼滅の刃』　出版：集英社

アニメ第3期『刀鍛冶の里編』で大活躍する無一郎ですが、どのような活躍をしたのかかいつまんで紹介したいと思います。

単行本は12巻～15巻収録の内容。

※以降はアニメ第3期のネタバレが含まれますので、苦手な方は引き返すことをお勧めいたします。

①竈門炭治郎と小鉄との出会い

無一郎が刀鍛冶の里を訪れた目的は、百八つの動きが可能とされる戦闘訓練用絡繰人形『縁壱零式』を訓練に使うためでした。そのため、『縁壱零式』を造った絡繰技師の子孫・小鉄に鍵を渡すように迫ったところ小鉄は老朽化が進み壊れそうだったために拒否。

すると無一郎は小鉄に手刀を当てると暴力で鍵を奪い取ろうとしたため、たまたま言い合いの現場を目撃した炭治郎が飛び込んで仲裁に入りました。

しかし、無一郎は柱と一般隊士ひいては刀鍛冶とでは時間の価値が全く違うと述べ、今回の訓練で『縁壱零式』が壊れようがこうやって押し問答を続けている間に何人の人間が殺されてしまうのかという正論をぶつけ強硬手段で鍵を奪っていきます。

炭治郎に配慮が欠けている、また刀鍛冶の重要性を説かれる無一郎ですが、くだらない説教に付き合っていられないため手刀で炭治郎を気絶させると、小鉄から鍵を奪い『縁壱零式』と訓練を始めました。

『縁壱零式』を破壊した後は「いい修行になった」と少し満足いった様子。

ただしこの修行で自身の日輪刀が折れたため、『縁壱零式』が持ってた刃毀れした刀を拝借し、折れた日輪刀は炭治郎に投げ渡し処分を任せて立ち去りました。

しかし、小鉄曰く寄木細工の秘密箱と同じで正しい手順で動かすことで『縁壱零式』は本当の意味で戦闘訓練の動きを組んで戦えるらしいので、無一郎の訓練は時間の無駄だったそうです。

②上弦の肆『半天狗』の襲撃

無一郎は自身の新しい担当刀鍛冶・鉄穴森鋼蔵を探して炭治郎の部屋を訪れると、炭治郎は一緒に探すと申し出ました。人の良い炭治郎に毒気を抜かれ驚いた表情を見せる無一郎ですが禰󠄀豆子が起きたため興味は禰󠄀豆子に向かいます（どこで会ったか思い出せず）。

その時、無一郎と炭治郎は誰かが来る気配を察知すると上弦の肆『半天狗』が障子を開けて部屋の中へ入ってきました。

半天狗のとぼけ方の巧さにより無一郎も炭治郎も目視するまで認識できませんでしたが、気配から上弦の鬼と判断し、瞬き一度にも満たない時間の中で無一郎は戦闘体勢に入り『肆ノ型・移流斬り』を放ちます。しかし、半天狗は悠々と回避し天井に張り付くと怯えたように泣き始めました。

その光景に気後れする炭治郎でしたが無一郎の一撃を回避した実力を分析し『ヒノカミ神楽・陽華突』で応戦。床に降りて回避したところを禰󠄀豆子が蹴飛ばすと、無一郎がすかさず半天狗の首を一振りで斬首しました。

しかし、斬首した首と胴体から別別の半天狗が生え分裂。炭治郎が片方を相手に躍り出たところで、無一郎と対峙する半天狗の分裂体『可楽』が団扇を仰ぐと、突風が吹き荒れ無一郎は建物を突き破り遥か遠くへ飛ばされてしまいます。

③血鬼術で生み出された鬼に襲われる小鉄を救出

無一郎はかなり遠くまで飛ばされたらしく、上弦の肆『半天狗』を倒すために炭治郎たちがいる宿を目指して山林の中を走っていました。

その道すがら、小鉄が鬼に襲われているのを発見。無一郎の頭の中では子供＝刀鍛冶として技術は未熟であるため助ける優先順位は低いと即座に見捨てる判断。加えて、小鉄を襲っている水生動物風の鬼は術で生み出した何かであると見定め本体ではないという観点からここで足を止める理由はないと判断します。

上弦の鬼の襲来が刀鍛冶の里全体に被害を及ばせているのならば最優先事項は里長や技術者といった能力の高い者の守護と考える無一郎ですが、小鉄を見捨てようとした瞬間脳裏に浮かんだのは「人のためにすることは巡り巡って自分のためになる」という炭治郎の言葉でした。

そして、無一郎は気が付けば小鉄の前に躍り出て鬼を斬っていました。水生動物と思しき鬼は体の一部に生えた壺を壊すと再生を止め崩壊。つまり、小鉄を襲っていた鬼は血鬼術で作られた鬼ということになります。

小鉄は命を救ってくれた無一郎に感謝を述べると鉄穴森鋼蔵や鋼鐵塚蛍が鬼に襲われているから助けてほしいと懇願。

しかし、優先事項を考えて小鉄の頼みを断ろうとした矢先、またしても無一郎の脳裏に、今度は産屋敷耀哉が現れ「失った記憶は必ず戻る、心配いらない。きっかけを見落とさないことだ」と回想。無一郎は自分の行動が本当に正しいのか疑いながらも、小鉄を担いで鉄穴森と鋼鐵塚がいる小屋へ駆け出すのでした。

④上弦の伍『玉壺』と戦闘

血鬼術で作られた鬼を何体か倒し、無事に鉄穴森と合流した無一郎。その刀は『縁壱零式』が使用してた刃毀れした刀でしたが、早速鉄穴森に自分の刀を用意させます。

ただ、あまりにも用意が周到だったのが疑問に思うと、鉄穴森が炭治郎に無一郎の刀のことを頼まれていたと語ります。また、無一郎のことを理解してあげてほしいと炭治郎に言われたことを暴露しました。

無一郎の刀は鋼鐵塚が作業している小屋にあるため取りに向かいますが、小屋の外で上弦の伍『玉壺ぎょっこ』が登場し、無一郎、小鉄、鉄穴森と対峙。

玉壺は既に刀鍛冶を幾人も殺害しており、戦闘の前に『鍛人かぬちの断末魔』という五人の刀鍛冶を斬り刻み刀で突き刺して統合した作品を嬉々として見せつけると、無一郎は「いい加減にしろよクソ野郎が」と静かに憤怒。そして、刹那の踏み込みで斬り込むものの、玉壺は壺から壺へ移動する能力で間一髪回避するのでした。

玉壺が壺を移動する能力を持つと分析しつつ玉壺が出てくる壺を次々と斬り壊していく無一郎。玉壺の移動はかなり素早いものの、逃げるという事は水生動物の鬼と違い頸を斬れば確実に死ぬということを確信します。

距離を取った玉壺は壺を一つ取り出すと中か飛び出したのは宙を浮かぶ金魚たち。金魚たちは『千本針魚殺せんぼんばりぎょさつ』という針を飛ばすと、無一郎は即座に回避。しかし、千本針が小鉄や鉄穴森を襲うと、無一郎は身を挺して二人を庇い針が体中に突き刺さるのでした。そして無一郎に刺さる針には麻痺毒が含まれていました。

余裕綽々と口を開く玉壺に再び神速で踏み込む無一郎でしたが、玉壺は壺から水流を生み出すと『血鬼術・水獄鉢』と呼ばれる壺型の水の牢獄に無一郎を閉じ込めます。

この水の牢獄は日輪刀の突きでも敗れず、無一郎は水中に閉じ込められることで最大の武器である『呼吸』を封印される絶体絶命のピンチに陥ってしましました。

⑤『水獄鉢』からの脱出と記憶を取り戻す

無一郎は残ってる空気で霞の呼吸を使い脱出を試みますが刃毀れした刀では『水獄鉢』は破れず、死を覚悟しました。

しかし、死の間際、全てを諦めた無一郎の前に炭治郎の幻覚が浮かびあがると「どうしてそう思うんだ？」と語りかけてきます。ただ、炭治郎にそんな台詞を言われたことがなかった無一郎はそれが誰の言葉だったのか思い出せず不思議に思うのでした。

自分の終わりを自分で決めたらだめだ──。諦めるな──。炭治郎の幻覚から発せられる言葉は何れも無一郎の考えとは真逆なものでしたが、無一郎は自分が判断を間違えたから、無意識に自分の力を過大評価し、選択肢をいくつも間違えたから死ぬことになったのだと死を受け入れます。

ですが、そんな無一郎を死なせまいと小鉄が包丁を片手に『水獄鉢』を突き刺し必死に声を掛けるのです。絶対に無一郎を助けると叫ぶ小鉄を目に、無一郎は小鉄には無理だ、自分よりも里長を優先しろ、せめて持てるだけ刀を持って逃げろと冷静に考えていました。

そんな小鉄の背後に血鬼術で作られた水生動物の鬼が現れると、小鉄は鳩尾を鎌のような腕で刺されます。無一郎は急所を刺された小鉄の死を確信するも、脳内は傷口を押さえろ──早く逃げろ──助けようとするな──と今までにない感情でいっぱいでした。しかし、小鉄は逃げることなく『水獄鉢』に寄りかかると自身の口を水面につけて息を吹き込むのでした。

その瞬間、無一郎の中には「人のためにすることは巡り巡って自分のためになる」という炭治郎の言葉が繰り返されます。そして、その言葉と重なるように「人は自分ではない誰かのために信じられないような力を出せる生き物なんだよ、無一郎」という誰かの言葉・・・・・を思い出すと、無一郎は小鉄の送り込んだ空気を吸い霞の呼吸を使って『水獄鉢』から脱出に成功しました。

水から脱出したものの麻痺毒により体は痺れまともに動かせない状況ですが、無一郎は倒れた小鉄を抱きかかえ水生動物の鬼を撃退。そして小屋で作業中の鋼鐵塚を守ってほしいという小鉄の頼みを聞き入れた無一郎は、体を起こして小屋へと向かいました。

⑥上弦の伍『玉壺』との決着と痣の発現

双子の兄・有一郎と過去の記憶を取り戻した無一郎に炭治郎と同じ『痣』が発現しました。

無一郎は小屋の中で玉壺と対峙すると、麻痺毒を意に介さない涼しい顔で斬りかかります。対して玉壺は『血鬼術・蛸壺地獄たこつぼじごく』を壺から召喚。無一郎は壺から出てきた巨大な蛸の足の一つに刀を振り下ろすも、何と刀身が折れてしまいます。

しかし、無一郎が蛸の足に絡めとられ、蛸の足の出現で小屋が吹き飛ぶ直前に鉄穴森が打ち直した日輪刀を無一郎に渡しており、無一郎は蛸足を斬り落として捕縛から脱出し改めて玉壺と対峙しました。

これまで刀鍛冶を蔑ろにしていた無一郎ですが、ここでちゃんと鉄穴森の名前を呼び、心臓病で亡くなった前任の鉄井戸との会話を想起させると、自分のことを想ってくれた鉄井戸に心配かけたことを謝罪し、新たな刀がしっくりくると感想を漏らします。

そして、亡き刀鍛冶・鉄井戸に向けて「俺はもう大丈夫だよ」と独白すると、霞の呼吸・伍ノ型『霞雲の海』を放ち、瞬く間に無数の蛸足を斬り刻むと玉壺の首まであと少しの所まで斬り込みます。壺の高速移動で回避する玉壺ですが、その喉元には刀で斬り裂かれた傷が。

怒った玉壺は砕けた口調となり、無一郎と悪口合戦に発展。

しかし、無一郎が壺の芸術性を否定するような一言を放つとそれが逆鱗に触れたらしく豹変。一万匹の水生動物の鬼の魚を召喚する『血鬼術・一万滑空粘魚いちまんかっくうねんぎょ』を放ちます。

対して無一郎は陸ノ型『月の霞消』で無数の魚を全て切り捨てると、続けて参ノ型『霞散の飛沫』で斬った魚とそれから散布される体液の毒を吹き飛ばし、玉壺に斬りかかりました。ですが、この追撃も躱した玉壺は金剛石よりも硬い最終形態に変化することに。

最終形態玉壺は、拳に触れたものは全て鮮魚となり、破壊力も抜群。自由自在・縦横無尽に動き回り攻撃する『血鬼術・陣殺魚鱗じんさつぎょりん』で無一郎を翻弄する玉壺でしたが、無一郎は漆ノ型『朧』による残像を見せて全て回避。

玉壺の攻撃は全て無一郎の残像を捕えるばかりで一向に当たりません。まるで霞に巻かれている気分に陥る玉壺の背後に無一郎が現れると、玉壺は振り向きざまに裏拳を放ちますが、やはりそれも残像。

そして、再び玉壺の横に無一郎が現れると、無一郎は玉壺が反応できない速度で玉壺の首を斬り落とすのでした。

首を落とされたことすら気が付けなかった玉壺が半狂乱で不服を口にして叫ぶと、無一郎は容赦なく地面に落ちた首を斬り刻み、無一郎は上弦の鬼に勝利しました。

玉壺を倒した所で痣が退くと無一郎は倒れてしまいますが、小鉄が炭治郎から預かっていた煉獄杏寿郎の鍔を懐に入れていたため致命傷にならなかったことを知ると、かつて「柱として共に頑張ろう」と背中を押してくれた煉獄を思い浮かべ涙目に。

更に亡くなった父と母、そして有一郎が幻覚として現れると「頑張ったなあ」と言われ無一郎は涙を流すのでした。

⑦炭治郎に刀を届ける

玉壺戦の後は痣が退き麻痺毒で動けなくなった無一郎ですが、別場所で上弦の肆『半天狗』と戦う炭治郎の許に鋼鐵塚が研いでいた刀を届けています。

半天狗の首を落とせず炭治郎の刀は首に刺さり引っ掛かったまま逃げられてしまい、炭治郎は半天狗を追いかけている状態。しかし、武器がないため決定打を作れずにいました。

そんな炭治郎の許に無一郎は間に合い日輪刀を投げ渡すと、炭治郎は半天狗を打ち取ることができました。

なお、その日輪刀はまだ第一段階しか研ぎ終わってないらしく、無一郎は鋼鐵塚に首を絞められていました。

また、上弦の鬼を二体討伐した後、無一郎は炭治郎に「君のお陰で大切なものを取り戻した」と御礼を述べています。

⑧柱会議で痣の発現条件を伝達

刀鍛冶の里編後、生きて帰ることができた無一郎は同じく上弦の肆と戦い痣が発現した甘露寺蜜璃と共に『痣』について柱会議で報告します。

これまで何度も壊滅してきたことで途絶えた鬼殺隊の伝承の中に、始まりの呼吸の剣士の一人の手記に『痣の者が一人現れると共鳴するように周りの者たちにも痣が現れる』という文言がありました。

今の時代に於いて最初に痣が発現したのは竈門炭治郎ですが、炭治郎は感覚派なので発現条件を言語化できず保留。そんな折に柱が二人も痣を発現したため柱会議で痣の発現条件を報告する必要がありましたが、蜜璃も炭治郎と同じ感覚派だったため巧く説明できず。

そこで賢い無一郎が痣の発現時の自身の状態を正確に報告することで柱全員に痣の発現条件が伝えられました。

痣の発現条件は以下の通り。

1. 心拍数二百を超える
2. 体温は三十九度以上

なお、蜜璃は気づいておらず「そうなんだ…」と遠い目で独白。

時透無一郎の年齢・身長・声優・呼吸と過去に刀鍛冶の里の活躍のまとめ

初登場時の無一郎は相手に容赦のないキツイ言葉を投げかける配慮の足りない人間でしたが、それは生前の双子の兄・有一郎と瓜二つな性格でした。生前の有一郎がそうであったように、誰かに優しくする余裕が無かった、加えて鬼に家族を殺されたことで消えない怒りに満たされている他記憶を失っていたためキツイ態度だったのかもしれません。

刀鍛冶の里編では玉壺戦で『痣』を発現すると上弦の伍を一人で撃破する強さを見せてくれましたが、無一郎の強さはまだまだ発展途上。

最終決戦では上弦の壱と戦うことになるので早くも最終章のアニメ化も楽しみでなりませんね！

 

 

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