大陸最北端のエンデを目指すフリーレン一行でしたが、グラナト伯爵領を抜けた北部高原の情勢が悪いことから人の往来が制限されており、冒険者が通過する場合も一級魔法使いの同行が不可欠になりました。
そこで北部高原に向かう道中、フリーレン一行は魔法都市オイサーストで開催される一級魔法使い選抜試験を受けることになったのです。
今回は葬送のフリーレンの一級魔法使い選抜試験編についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 一級魔法使い選抜試験は何巻から何巻まで?
- 一級魔法使い選抜試験とは?
- 一級魔法使い選抜試験の内容
- 一級魔法使い選抜試験の合格・不合格キャラ一覧
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一級魔法使い選抜試験は何巻から何巻まで?
引用元:原作・山田鐘人 / 作画・アベツカサ『葬送のフリーレン』 出版:小学館
一級試験編は単行本4巻~7巻に収録されています。
- 4巻第37話『一級試験』 …… 一級試験導入
- 5巻第38話~47話『隕鉄鳥』~『フェルンと焼き菓子』 …… 第一次試験
- 6巻第48話~56話『零落の王墓』~『フェルンの杖』 …… 第二次試験
- 6巻第57話~7巻59話『第三次試験』~『小さな人助け』 …… 第三次試験
- 7巻第60話『旅立ちと別れ』 …… 一級試験編終了
一級魔法使い選抜試験とは?
一級魔法使い選抜試験とは3年に1度大陸魔法協会(魔法都市オイサーストの北部支部と聖都シュトラールの本部)が二ヵ所で開催する昇格試験。
■ 要項
- 一級魔法使いの試験は3年に一度
- 受験資格は五級以上の魔法使いの資格が必要
見習いの六~九級の魔法使いが1400人。五級以上の魔法使いの総数が600人。大陸魔法協会には全体で2000人程度の魔法使いが所属しています。
大陸魔法協会の規定では一般的に五級から一人前と呼ばれる模様。
しかし、一級魔法使い選抜試験は過酷な試験が待ち構えており、合格者が出ない年が多く、中には当たり前のように死傷者が出ることもあるようです。
一級魔法使いの『特権』とは?
大陸魔法協会は魔王軍と戦っていた時代の強く誇り高い魔法使いを未だに夢見ていると言われており、一級魔法使いの質を気にしている様子(※リヒターの客観的意見)。そのため、試験官の中には一級試験程度で死ぬ人材は一級魔法使いにはいらないという思想の者も実際に存在し、今年の第一次試験官ゲナウもその一人。
そこまでする程に一級魔法使いになる価値があるのは『特権』が与えられるためであり、半世紀以上前に突如歴史の表舞台に現れて人類の魔法使いの頂点に君臨し大陸魔法協会の創始者となった大魔法使いゼーリエは魔王軍との長い戦火の時代の洗練された魔法使いを追い求めるあまり一級魔法使いの座に就いた者に『一つだけ望んだ魔法を授ける特権』を約束をしたのです。
ゼーリエは神話の時代から生きるエルフであり、人類の歴史上ほぼすべての魔法を網羅する生ける魔導書と呼ばれています。全知全能の女神様に最も近い魔法使いであるゼーリエが所有する魔法の中には、巨万の富を得る魔法、大病を癒やす魔法、絶大な力を手に入れる魔法などがあると言われているため、望んだ魔法が授けられるということは魔法使いにとって願いが叶うと同義なのです。
一級魔法使い選抜試験に命を懸けるには充分な見返りと考える魔法使いが多い模様。
作中では、フリーレンやデンケンのように特権がどうでもいいと試験に挑む者は少数派と言われています。
一級魔法使い選抜試験の内容
今回の試験は全体で三回に分かれており、第一次、第二次、第三次と基本的には試験官とルール・フィールドが変わる仕様。また、試験官によって難易度の上下、生殺の有無といった危険度も上下する仕組み。
フリーレンとフェルンが受験するこの年も例年通り第三次試験まで行われました。
今回の受験生は総勢57名。
第一次試験
試験官 | 【ルール】 |
・各パーティーに一つずつ配布された籠に試験区域に生息する隕鉄鳥という小鳥を捕まえること | |
ゲナウ (一級魔法使い) |
【合格条件】 |
・明日の日没までに隕鉄鳥の入った籠を所持 ・パーティー全員が揃っていること |
【試験概要】 | |
第一次試験区域は北側諸国グローブ盆地にて開催。 試験区域の外側に出た者がいた場合、その者の所属パーティーは全員その時点で失格処分。 パーティーの組み分けは総勢57名から三人一組になるうように数字が掛かれた腕輪を配布し、パーティーの識別を行う仕組み。 試験区域に生息する隕鉄鳥は魔力探知が通用しない獲物であり、本試験は隕鉄鳥に遭遇する運任せを含んだ争奪戦に見せかけた対人戦。運以外で隕鉄鳥を誘い出して捕獲したのはフリーレンのパーティーのみ。 第一次試験区域には野生の魔物も棲息するため対人戦も盛んとなり多くの死亡者が出ました。 なお、試験区域を覆っていた大魔法使いゼーリエが施した結界をフリーレンが破壊した模様。 |
【第一次試験の主な対戦カード】 | ||||
〇 | 第4パーティー ユーベル フェルン ラント |
vs | 第8パーティー |
× |
〇 | 第2パーティー フリーレン ラヴィーネ カンネ |
vs | 第13パーティー |
× |
第二次試験
試験官 | 【ルール】 |
・迷宮『零落の王墓』の攻略 | |
ゼンゼ (一級魔法使い) |
【合格条件】 |
・零落の王墓の最深部まで辿り着くこと |
【試験概要】 | |
第二次試験区域は北側諸国零落の王墓にて開催。 零落の王墓は多くの冒険者が帰らぬ者となった未踏破の迷宮であり、不可能を可能にするのが一級魔法使いと認められる。 試験官ゼンゼがいずれかの受験生に同行し見届けるほか、全員に一級魔法使いレルネンが開発した脱出用ゴーレムが入った瓶を配給し、緊急時に瓶を割ればゴーレムが迷宮の外まで運搬してくれる安心設計。ただし、ゴーレムの使用者は不合格。また、時間制限は明日の夜明けであり、その場合も自動的に瓶が割れる仕様。 零落の王墓が未踏破と言われる所以は迷宮の主『水鏡の悪魔』が存在するため。 『水鏡の悪魔』は神話の時代の英雄譚に出てくる魔物であり、迷宮に入り込んだ人物の記憶を読み取り対象者の複製体を作り出す能力を持つ。実力・魔力・技術をも模倣した完璧な複製体に多くの冒険者は敗北した模様。 なお、今回の試験はフリーレンの複製体が最大の難関となり、受験生全員が協力。フリーレンの複製体をフリーレンとフェルンが少数精鋭で担当、残り全ての複製体を他の受験生が足止めする作戦で多くの複製体を打ち破り踏破。 |
【第二次試験の主な対戦カード】 | ||||
〇 | ヴィアベル エーレ シャフル |
vs | × | |
〇 | デンケン リヒター ラオフォン メトーデ |
vs | × | |
〇 | ラント ユーベル |
vs | × | |
× | カンネ |
vs | ゼンゼ | 〇 |
〇 | リヒター ラヴィーネ |
vs | × | |
〇 | ラオフォン | vs | × | |
〇 | カンネ ドゥンスト |
vs | × | |
× | vs | ゼンゼ | 〇 | |
〇 | ユーベル | vs | × | |
〇 | デンケン ユーベル ラント |
vs | × | |
× | vs | ヴィアベル エーレ シャフル |
〇 | |
〇 | ヴィアベル エーレ シャフル |
vs | × | |
〇 | フリーレン フェルン |
vs | × |
第三次試験
試験官 | 【ルール】 |
・特になし | |
ゼーリエ (大魔法使い) |
【合格条件】 |
・ゼーリエから合格を言い渡される |
【試験概要】 | |
第二次試験が全員協力型の試験であったことから予想以上の合格者が出てしまい、急遽第三次試験をレルネンに代わりゼーリエが担当することに。 すべては異例の存在であるフリーレンが参加したことに起因しますが、このままでは実力に相応しくない者は第三次試験で死亡してしまう恐れ、また一級魔法使いとしてやっていける筈がないので、第三次試験はゼーリエ直々の『面接』に変更。 そのため、第三次試験は一人一人ゼーリエと面接するだけであっという間に終わる模様。 |
三次試験の不合格の理由
合否の基準は至ってシンプルに『身の丈』に合っているかそうでないか。また、魔法使いとしての一定の強さ・精神力・胆力なども評価対象の模様。
例えば、
- ゼーリエと相対した者がゼーリエの魔力に恐怖心を抱く
- 一級魔法使いになった自分の姿をイメージできない
といった者は無条件で不合格。
魔法の世界ではイメージできないものは実現できないため、恐怖心や自分の未来がイメージできない者は一級魔法使いになる資格はまだないと判断されています。
対して、
- ゼーリエの魔力制限の魔力の揺らぎが見える者
- ゼーリエと相対してもどう戦うか考える者
- ゼーリエと相対しても勝てないと判断するが恐怖ではなく戦略的に判断した者
- ゼーリエと相対しても小さくて可愛いと思った変わり者
- ゼーリエの面接に分身を送る度胸を持つ者
などはゼーリエの求める一級魔法使いの基準に満たしているため合格を言い渡されています。
一級魔法使い選抜試験の合格・不合格キャラ一覧
※第二次試験不合格=ゴーレム使用によるリタイア
第三次試験不合格=ゼーリエの面接による不合格
第1パーティー | メトーデ | 合格 |
トーン | 第二次試験不合格 | |
レンゲ | 第二次試験不合格 | |
第2パーティー | フリーレン | 第三次試験不合格 |
ラヴィーネ | 第二次試験不合格 | |
カンネ | 第三次試験不合格 | |
第4パーティー | フェルン | 合格 |
ユーベル | 合格 | |
ラント | 合格 | |
第8パーティー | ヴィアベル | 合格 |
エーレ | 第三次試験不合格 | |
シャルフ | 第三次試験不合格 | |
第13パーティー | デンケン | 合格 |
リヒター | 第二次試験不合格 | |
ラオフォン | 第三次試験不合格 | |
第17パーティー | エーデル | 第二次試験不合格 |
ドゥンスト | 第三次試験不合格 | |
ブライ | 第二次試験不合格 |
まとめ
- 一級試験編は単行本4巻~7巻に収録
- 一級試験の合格者は、順に『メトーデ、フェルン、ユーベル、ラント、ヴィアベル、デンケン』の6名
- フリーレンは野心がないため半ばゼーリエの意地悪で不合格
一級魔法使い選抜試験は約3巻分の内容で描かれましたが、どの試験も印象に残る戦闘・回想が描かれました。
とくに第二次試験からはボスを倒すまで復活し続ける複製体との連戦、そして受験生同士の協力にフリーレンが心を躍らせている様子、極めつけには勇者一行時代や1000年前の回想など、魅力的なシーンが数多くあるのでオススメの大長編です。
アニメ版でもここが最大の盛り上がりを見せるのではないでしょうか。追加シーンなどにも期待したいですね!
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