漫画『結界師』の登場キャラクター・墨村正守。
正統継承者の墨村良守が表で光を浴びているとすれば、正守は烏森を守るために闇である裏会の問題を片付ける役割を担いましたが、最終的に誰とくっついたのでしょうか。
今回は墨村正守の恋愛関係についてご紹介したいと思います。
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墨村正守は結婚した?
引用元:田辺イエロウ『結界師』 出版:小学館
結論から述べると、正守は最終回で結婚していません。
また、特定の異性へアプローチをしたり交際および恋人関係になった相手もいないため、最終回時点ではまだ独身のままです。
しかし、最終回までにおいて春日夜未との関係を仲間にたびたびいじられるようになっています。
墨村正守と春日夜未の関係
女っ気のない正守ですが、作中で唯一その関係性をいじられている相手が夜未です。ちなみに正守は最終回時点で22歳になっていますが、夜未は正守よりも年上。また、正守は基本的に部下に「さん」付けしませんが、なぜか夜未には最後まで「春日さん」と「さん」付けで呼んでいます。
夜未とは、鬼と契約し使役する鬼使いの一族出身であり、単行本2巻で初登場。正守にけしかけられて烏森を襲撃し、契約鬼であるヨキの力を高めるために良守や時音と戦い烏森を乗っ取ろうとしますが失敗。その後、裏会実行部隊夜行の使いに連行されると組織内で審問に掛けられることになります。
しかし、夜行頭領であり内々で史上最年少で幹部入りが内定していた正守の直訴によって謹慎処分および夜行の管理下に置かれることになると、夜未自身は不服であったものの夜行の一員として正守に諜報活動をさせられることになりました。
なお、処分されそうなヨキを上から取り返したのは正守であるため、烏森の件をけしかけた恨みもあれば、ヨキを取り返してくれた恩もあるという、夜未にとっては何とも複雑な心境を抱かずにはいられない相手が正守です。良守の優しさに触れたことがある夜未は、兄弟の性格を比較するように「あんたに方印が出なかったの、わかる気がするわ」と言い放っていますが、烏森の正体である宙心丸の性格上正守が選ばれることはないため、あながち的を得ています。
一方で、正守は夜未の知見を買っており手元に置いておきたいと考えています。
正守と夜未の関係性の偏移
正守と夜未の情報交換①
夜未が正守の部下として諜報活動するようになった後、二人の情報共有場所は和装には不釣り合いな喫茶店。
二人の関係性は上司と部下、あるいは弱味を握られている夜未の方が圧倒的に立場が悪い状況ですが、互いに畏まった口調ではなく砕けた口調。また、夜未は調査報告であっても正守に会いたくないときっぱりと意見するほどに彼を嫌っていました。
一方で正守は、夜未が大伯母に十二人会第二客・鬼童院ぬらを持つことからその立場を利用し危険な裏会幹部の情報を調べるように強要する鬼畜っぷり。仲間には優しいと言う正守ですが、夜未にとっては今のところ脅迫以外の何物でもありません。
この頃はまだ夜未は夜行としてではなく正守が直接単独任務を与えていたため、単独行動となります。
正守と夜未の情報交換②
物語中盤、相変わらず夜未は正守のいけ好かないところを嫌っている様子。
一方で、近頃扇一郎との諍いに黒芒楼との全面戦争、そして自身の目標としていた無道との対決を経て面には出さないものの正守は精神的にも肉体的にも疲労困憊でした。
しかし、夜未はうまく正常を装っているつもりの正守を見て「痩せた?」と彼の内面に気づく一面も持ち合わせており、夜行の仲間とは別角度で正守を見ていました。なお、正守が「心配してくれてる?」と揶揄う余裕を見せたため、きっぱりと否定しいつもの態度に戻っています。
また、この時期、正守が扇一郎に身内の情報を漏らした細波を夜行へ呼び戻したため、夜未は依然正守が言っていた「仲間には優しい」というのが存外真実だと得心するも、その甘さのせいで結果的に黒芒楼などの外敵に隙を突かれて仲間に犠牲者が出た事実を指摘する厳しさを見せました。
正守と夜未の情報交換③
総帥に総本部を乗っ取られた際、正守は総帥に占拠された総本部を奪還すべく十二人会第二客・鬼童院ぬらの助力を得るため春日夜未に仲介に入ってもらおうと頼みます。
いつもの待ち合わせ場所である喫茶店に先に到着したのは夜未であり、この日、正守は珍しく遅刻。遅刻してきた正守を見るなり、夜未は眉根を下げて「また痩せた?」とすでに表情にさえ心労が窺い知れる正守を心配する一言。
正守は余裕も猶予もないためさっそく本題を切り出すと、夜未はさすがに争いごとが嫌いな鬼童院ぬらを動かすのは不可能だと仲介役を拒否。しかし、正守が深々と頭を下げて懇願したため、夜未は正守の無理な頼みを聞き入れることにします。
一方で、鬼童院ぬらの屋敷へ赴く道中では、さっきと打って変わっていつものペースで道中の出店のお菓子を買う正守に調子を狂わされる夜未。そんな中、正守は出店で風車を購入すると夜未へプレゼントします。
突然風車を渡されて戸惑う夜未ですが、正守が「似合うと思って」と一言添えると「私が風に吹かれてくるくる回るような女だって言いたいの!?」と邪推し怒り顔に。そんな夜未の反応見て「捻くれてる」と呆れる正守でしたが、単純に夜未と風車が絵になると思ってプレゼントしたと述べると、夜未は鼻で笑います。
その反面、夜未は正守に「あんたは抗ってばかりいないで少し吹く風になびいた方がいいんじゃない?」と頂いた風車に見立てて気遣う言葉を投げかけるほか、内心ではやはり普段と違う行動をとり、夜未を頼るほどに正守が弱っている状態を心配するような独白をしています。
ちなみに正守がくれた風車はヨキが気に入ったため、夜未も息をかけて回して少し遊んでいます。
正守と夜未の情報交換④
鬼童院ぬらの屋敷までいったものの当日になって面会拒絶で終わった正守は、帰り道、相当まいっていました。
そんな正守を見て夜未は力になれず謝罪しますが、正守は「君がしおらしいと調子がくるう」と述べて謝罪は不要と断ります。
一方で、頼みの綱が切れて手詰まり状態となった正守に対し、夜未は「あんたはもう少し色々諦めた方が幸せになれると思うわ」と慰めの言葉をかけると、自分と違い諦めたとしても役立たずではないのだからと自身を卑下。
しかし、正守は諦めてじっといていても自分には風が吹いてくれないと述べて総本部奪還の術を模索することを表明。また、慰めてくれた夜未に対しては「手間をかけた」と謝意を述べるほか、ほとぼりがさめるまで戦いに巻き込まれないよう安全な場所に隠れるように指示するなど逆に気遣い。加えて、去り際には夜未が役立たずとは思っていないとフォローします。
それに対し、慰めるつもりなのに逆に慰められてしまった夜未は『何であんたが優しいのよ…』と複雑な心境を抱くのでした。
扇七郎に揶揄われる正守
十二人会第三客・竜姫と接触したことで鬼童院ぬらの助力、加えて総帥討伐の同志と戦力が整った際、正守は総帥討伐会議の帰り道で鬼童院ぬらと対面。
鬼童院ぬらは先日訪問した正守を追い返した件を謝罪すると、正守が手土産に渡した栗饅頭を美味しくいただいたことを同席していた夜未にも伝えるよう挨拶を交わして早々に立ち去りますが、一部始終を聞いていた扇七郎が「夜未さんて誰です?」と正守に訊ねてきます。
誰でもいいだろうと顔を背ける正守でしたが、七郎は夜未の素性と現在夜行所属であることを言いのけると、意味深な笑顔を浮かべ、正守は苛立ち気。七郎は正守と夜未の関係を知った上で絡んできたわけですが、妙な勘繰りが含まれているようなシーンとなります。
刃鳥に揶揄われる正守
総帥討伐作戦決行日、正守は総帥討伐役という選ばれた役割を得て高揚感とプレッシャーから一睡もできないでいましたが、そんな正守に刃鳥はお茶を淹れて少しでも心が落ち着く補助をしようとします。
しかし、お茶のついでに正守の好物であるお菓子の差し入れが夜未から頂いていると述べる刃鳥はなぜかニヤケ顔。正守も『なぜニヤリとする…』と心の中で疑問視しますが、この頃には刃鳥に夜未との仲を勘繰られていじられているようです。
無道に揶揄われる正守
総帥討伐および烏森の完全封印を終えた最終話、正守は自身が再生した無道と戦いについて締めくくる会話をしていましたが、会話の終わりで夜未から着信が入ります。
電話に出てみるとどうやら約束の時間を午前と午後で間違えていたらしく夜未は随分待たされているのか激怒している様子。怒られてしおらしくなった正守はすぐに向かうことを約束しますが、会話を聞いていた無道は「これかね?」と小指を立てるジェスチャー。
正守は「部下ですよ」と否定しますが、無道は正守が部下に「さん」付けをしないことを指摘すると、正守は無道とは違って部下には手を出さないと皮肉を込めて切り返します。
しかし、無道はニタリと笑みを浮かべると帝王学の神髄「多数と☆よろしくやるコツ」を伝授する時が来たとノリノリであり、正守は無道が面白い玩具を見つけた時の顔をしていると指摘するのでした。
正守と夜未は付き合う?
冒頭で述べた通り、正守は最終話時点で誰とも結婚および交際していないため夜未とは何も進展がありません。
しかしながら、最終話時点では刃鳥は正守が部下に「さん」付けをしないことを知っているため、それを理由に夜未との関係を疑いネチネチといじっていることが正守の口から語られています。
そのため、最終回後も刃鳥と無道の二人にいじられ続けているのはほぼ想定できますが、二人がくっつくかどうかは定かではありません。
まとめ
墨村正守の恋愛事情と春日夜未との関係のまとめ
- 墨村正守の恋愛事情
- 正守は誰とも結婚していない
- 正守は特定の異性へアプローチしたり交際している相手もない
- 墨村正守と春日夜未の関係
- 年齢は正守より夜未の方が上である
- 正守は部下に「さん」付けはしないが、夜未を終始「春日さん」と呼んでいる
- 夜未は正守にけしかけられて烏森を襲撃するが失敗し組織内で審問に掛けられるが、正守が直訴し謹慎処分および夜行の管理下に置くことで手打ちにしたため、夜未は夜行の諜報活動員となる
- 夜未は正守の単独任務を受けて身内の情報を外部に漏らした犯人を特定する調査や裏会幹部の情報収集などを行う
- 夜未は時折正守の甘さを指摘し悪い部分を正すような言動をとるほか、正守の心労を心配するような口ぶりをする
- 正守は夜未が持つと絵になるという理由で風車のおもちゃをプレゼントする
- 正守が弱っている際、夜未は正守を慰める言葉をかけるが、逆に正守が夜未を慰めるなど優しい一面を見せる
- 最終決戦後も二人の関係性に変化はないように見えるが、どことなく正守が尻に敷かれている印象がうかがえる
- 墨村正守と春日夜未の関係のいじり
- 刃鳥は、正守の好物であるお菓子の差し入れが夜未から頂いていると述べるとなぜかニヤリとほくそ笑む
- 無道との対話中に夜未から電話が入ると、無道に「これかね?」と小指を立てるジェスチャーをされる
- 刃鳥と無道に、正守は基本的に部下を「さん」付けしないはずなのに夜未だけは「さん」付けしていることをいじられる
- 正守は夜未のことを「部下」であると否定し、「部下には手を出さない」と述べているが、なぜ「さん」付けを続けているのかは不明
墨村正守は最初から最後まで「方印」と「裏会」に振り回される立ち位置だったせいか、あまり素の表情や弱さを見せないキャラクターでしたが、春日夜未に対しては弱みを見せる、あるいは弱っていることを見透かされるほどに体面を保つことをしていない印象です。
両人とも特別意識しているわけではありませんが、周囲が正守と夜未の間柄をいじっていることから、互いに意識はしていないもののいつの間にか親密になっているように思えます。
とくに夜行の中でも正守の側近でもある刃鳥が揶揄うほどなので、正守が夜未に見せる態度などは他の仲間とどこか違うのでしょう。
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結界師 作者:田辺イエロウ |