【結界師】良守の母・守美子(すみこ)は死亡した?目的や封印計画とは?修史との別れや最後はどうなった?

墨村守美子の最後 結界師

漫画『結界師』に登場する墨村守美子(すみこ)は、主人公・墨村良守の母親ですが奔放しているためほとんど本編に登場していません。

しかし、終盤になって烏森の正体が発覚すると、守美子がついに動き始めることになりました。

では、守美子は何の目的で動いてどのような最後を迎えたのでしょうか。

今回は墨村守美子(すみこ)の目的や最後についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 墨村守美子(すみこ)の生死
  • 墨村守美子(すみこ)の目的
  • 墨村守美子(すみこ)の動向
  • 墨村守美子(すみこ)の最後
  • 墨村守美子(すみこ)のその後

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墨村守美子(すみこ)は死亡した?

墨村守美子と墨村良守の別れ

引用元:田辺イエロウ『結界師』 出版:小学館

結論から述べると、守美子は最終回時点で死亡していません。

宙心丸を完全封印するべく10年前から活動した結果、宙心丸と相性の良い良守が術者として育った段階で封印準備に取り掛かると、良守が宙心丸の力で創り上げた『真界』を内側から完全に閉じるために真界に残りますが、真界と外を完全に遮断したため封印の完遂とともに二度と外に出られなくなりました。

したがって、守美子は真界の中で寿命をむかえることになります。


守美子(すみこ)の目的

守美子の目的は烏森の完全封印です。

ウロ様がいた烏森の地の力を利用して宙心丸を封印した間時守ですが、その段階では完全に封印できておらず、時守は宙心丸を完全に封印できる自分以上の術者の出現を願っていました。

時守が気が遠くなるほど待ち続けた術者が墨村守美子であり、時守からして次元の違う術者が守美子。守美子が烏森の封印を通過し時守に会いにきたのが本編の10年前であり、時守と守美子の二人で宙心丸を完全封印する計画を練り始めました。

守美子が放浪していたのは宙心丸を封印するための神佑地を探すためであり、作中期間のすべては全国の神佑地の下見と場所の選定にあてています。また、守美子のおかげで外に出られるようになった時守は烏森の地近辺の見張りと調整を担当し、封印計画を練ります。

守美子は人の心が分からない合理的な性格。時守から封印計画を持ちかけられた際も大した事情も聞かなかったそうですが、守美子なりに家族に喜んでもらおうと思い烏森の完全封印のためにその身を犠牲にすることを決めました。

その理由は後述で説明しますが、守美子曰く「人の為になる事をしたかった」とのこと。

守美子は一度時音に対して「お殿様を完全に封印すればすべて終わる。運命を呪う事も、力の無さを嘆く事も、殺し合う事も、身近な人を理不尽に失う事もなくなる」と述べているため、それが本質だと思われます。


宙心丸封印までの動向

守美子は烏森の土地の封印が限界に近いことを知っているため、次の土地で宙心丸を完全に封印できる器である良守の成長を待っていました

そのため、良守が無想を会得した折、守美子は式神を墨村家に派遣し宙心丸を烏森から次の封印場所へ移動させるため良守と時音を連れて烏森の異界に侵入すると宙心丸を玉へ移し替えます。

その後、良守を修業用の屋敷に連れて行くと、宙心丸を守りつつ完全封印の技術習得のため良守の修業の監督。また、間時守を紹介した後は、二人がかりで良守の修業のサポートをしており、真界習得に尽力します。

一方で本体は良守の準備が整うまでは宙心丸を封印する土地・覇久魔にて下準備を進めており、周りの神佑地を網を掛けるように繋げてどこかに強い負荷がかかっても互いに支え合う結界を構築。

また、覇久魔の土地神を移動させる場所として扇一族の嵐座木神社を選定し、扇七郎と交渉の末烏森の封印に協力してもらうと七郎に嵐座木神社の土地神・繭香を殺害させ覇久魔の主・まほら様の次なる神佑地にしました。


宙心丸の完全封印

覇久魔の地に降り立った良守が『真界』で異界を作り出した際、外側で絶えずバランスがとれるように真界を作り直すという補助をしており、真界が安定すると中に侵入し良守の役目を見届けました。

そして、良守が役目を果たした後は外へ繋がる出口へと案内をすると、その道中に「よくやったわ、上出来よ。さすが私の子よね」と称賛。

しかし、続いて真界の封印を完成させるには真界を内側から閉じる必要があると真実を告げて中に残ることを表明。良守は全ての元凶である間時守に騙されているとして守美子を引き止めますが、守美子は自らの意志で10年以上かけた計画だと断固たる覚悟を見せます。

良守は母親が犠牲になるくらいなら自分が真界に残って外との繋がりを完全に断つ役目を負うと言いますが、守美子は一人で真界を組み込めない良守の技量では不可能として、良守の役目は宙心丸の力を引き出すことと説得までと吐き捨てます。

良守は無想を解いてこれまで抑え込んでいた感情を爆発させますが、守美子はどこまでも合理的思考であり、自分が真界を閉じる役目を負えば事態は丸く収まるばかりか烏森に縛られていた家族も解放されて喜んでくれると考えていたため、良守の感情が理解できませんでした。

一方で、守美子はこれまで人の心というものがまるで分からず、人として何か大切な基準になるようなものを持っていない感覚はありましたが、せめて母親として子供に何も教えてあげられない自分でもこの化け物じみた力を烏森の封印に役立たせたい思いはありました。

良守は、料理が下手でも考え方が変でもただ守美子が家にいてくれるだけでいいと訴えますが、守美子は墨村家はもう自分がいない方が普通であると述べます。

そして、一度良守が守美子の式神と修行をしていた家に訪れた際に間近で良守の寝顔を見たことを打ち明けると、口惜しそうに良守の前から消滅。実は、良守を出口まで案内していたのは守美子の式神であり、本体はすでに真界の完全封印に動いていたのです。

良守は守美子を説得するために異界の中で三日間さまよいますが、守美子は良守が無想を使っても足元にも及ばない次元の術者であるため捕まえることはできませんでした。そのため、間時守が使いのように現れると、守美子は良守が異界から出ていくことを望んでいること、守美子なりにこれまでも式神を放ち家族を見守っていたことを告げると、守美子の意志は堅く、引き戻すことは不可能だと述べます。

こうして良守は守美子を連れ戻すことを諦めて異界から脱出しました。


守美子(すみこ)の最後

覇久魔の地から帰還した良守は墨村家に戻りますが、傍らには守美子の式神が一緒でした。

経緯は省かれていますが、おそらく説得に失敗した良守にむけて守美子が最後に遣わした式神であり、真界の封印が完全に閉じるまでの繋ぎのようなものになります。

式神は術者と隔たるごとに力が弱まるため、本体の守美子が真界を閉じる作業を進めるほどに真界と外の空間が遮断されることになり、守美子の式神も消えそうになります。

この式神が家族と過ごす最後の思い出となるようです。


修史への伝言

しばらく墨村家で暮らすようになった式神ですが日を追うごとにその存在は消えかかっていきます。

ある夜、修史が洗濯物を納めるために寝室に入ると、布団に入っていた式神が目を開けて守美子からの伝言を伝えます。

守美子は修史と暮らした日々は生涯の中で一番人間らしい日々だったと自覚するものの、人の心が分からない自分は結局妻にも母にも女にもなれなかったため、せめて『人の為になる事をしたかった』と言います。

加えて、最後まで我儘であったことを謝罪した後、かつて修史が「君は本当は傷ついているんだ」と言って抱き締めてくれた時は嬉しかったと打ち明けると、最後に「あなたの事…忘れません…」と伝えて式神は消滅します。

式神の消滅は真界が完全に閉じられたことを意味するため、守美子の伝言を聞いた修史は一人涙するのでした。


守美子のその後

良守が真界を構築してから何日か経過した後、守美子は真界を内側から閉じるという役割を完遂させました。そのため、完全に外との繋がりが絶たれてしまい式神は消滅、烏森の力がなくなった良守や時音も『方印』が完全に消えました。

烏森(宙心丸)は現在裏会総本部(覇久魔の地)の下に封印されているため、竜姫は念の為に結界師である墨村正守に総本部に居を移すように申請しており、正守も封印に身を捧げた母親の件もあるため、以後の烏森は正守あらため夜行の管轄になると予想されます。

かつてウロ様から譲ってもらった烏森の地に宙心丸を封印した間時守が長い時間の末に肉体を失ったように、守美子も真界の中ですぐに死亡することはないでしょう。また、今回の封印においては良守は宙心丸の時を止めていないため、守美子は宙心丸が消えてなくなるまでは一緒に年老いて生きていくのだと推察されます。


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まとめ

墨村守美子の死亡・目的・最後のまとめ

  • 墨村守美子の目的
    • 目的は烏森の完全封印
    • 10年前、烏森の異界で間時守と出会う
    • 時守と守美子の二人で宙心丸を完全封印する計画を練る
    • 宙心丸を封印するための神佑地の下見と場所の選定を開始
    • 封印に協力的なのは「お殿様を完全に封印すればすべて終わる。運命を呪う事も、力の無さを嘆く事も、殺し合う事も、身近な人を理不尽に失う事もなくなる」という考えがあるため
    • 曰く「人の為になる事をしたかった」と述べている
  • 墨村守美子の動向
    • 宙心丸を完全に封印できる器である良守の成長を待つ
    • 良守が無想を会得した折、式神を墨村家に派遣し良守と時音を連れて宙心丸を烏森から次の封印場所へ移動させるため玉へ移し替える
    • 良守を修業用の屋敷に連れて行き、完全封印の技術習得のため良守の修業の仕上げを行う
    • 本体は良守の準備が整うまで宙心丸を封印する土地・覇久魔にて下準備を進める
    • 扇七郎と交渉し覇久魔の土地神を移動させる場所として扇一族の嵐座木神社を選定
  • 墨村守美子の最後
    • 覇久魔の地で良守が『真界』で異界を作ると、外側で絶えずバランスがとれるように真界を作り直す補助を行う
    • 真界の封印を完成させるには真界を内側から閉じる必要があるため、守美子は真界に残る
    • 真界が完全に閉じるまで、自分の式神を墨村家へ派遣し家族と過ごす
    • 式神に「修史への伝言」を託しており、式神が修史に守美子の伝言を伝える
    • 式神が伝言を伝え終えると同時に守美子は真界を内側から閉じるという役割を完遂させる
    • 真界と外の繋がりが完全絶たれたため、守美子の式神は消滅し、守美子は二度と真界から出られなくなる
    • 最終回時点では死亡していない

守美子は自身でも「人の心が分からない」と自覚していますが、修史が述べたように本当は何かをきっかけに傷ついているもののそれに気づかずに悲しい表情を浮かべているように思えます。

彼女なりに母親として、妻として人の為になることをしたいと考えている手前、けして薄情な人間ではないと考えられますが、終始どこかズレた思考なのは否めません。

扇七郎のように人間の枠を超えた力を得たためにこのような人格が形成された可能性もありますが、いずれにせよ守美子が思っていた以上に彼女は家族に愛されていたようです。

一番気になるのは、彼女の式神が墨村家で最後を過ごした際に正守が一度帰省したのかどうかです。正守以外の家族は母親の式神と最後を過ごしましたが、正守は最後に会いに行ったのか、行かなかったのか非常に気になります。


結界師単行本1巻表紙
結界師
作者:田辺イエロウ / 出版社:小学館
妖[あやかし]の退治を使命とする結界師・良守は、9歳と幼いながら、眠い眼をこすりつつ今夜も間流[はざまりゅう]結界術を駆使して妖を追いかける。しかし本当は、厳格な祖父に言われいやいや修行と家業を行っているだけで、毎日ふて腐れ気味。幼なじみで同業の時音にも「いやなら辞めれば良いのに」と言われる始末。そんなある日、妖の退治中に良守のミスから時音が大ケガを負ってしまった!!
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