【僕のヒーローアカデミア】レディ・ナガンの復活と再登場は何話?デクを助けるために死柄木弔を狙撃!その後はどうなったの?

僕のヒーローアカデミア

漫画『僕のヒーローアカデミア』で登場したレディ・ナガン(本名:筒美火伊那)は元公安直属のヒーローであり、個性『ライフル』を持つスナイパーライフル人間。

登場時点ではタルタロスに収監されていましたがヴィラン連合によるタルタロス襲撃に乗じて脱獄し、AFOに与して緑谷出久と対峙──そして敗北しました。

その際、AFOが仕掛けた保険によって体が爆破し重傷を負ってしまうとそのまま退場してしまったため死亡疑惑が浮上しましたが、何と最終決戦に緑谷出久を助けるために再登場しました。

今回はレディ・ナガンの復活と再登場とその後についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • レディ・ナガンの復活と再登場は何話?
  • レディ・ナガンの『黒いヒーロー編』のおさらい
  • レディ・ナガンの活躍
  • レディ・ナガンのその後

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レディ・ナガンの復活と再登場は何話?

セントラル病院で目覚めたレディ・ナガン

引用元:堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』 出版:集英社

レディ・ナガンの再登場は単行本38巻『No.378 皆がヒーローになるまでの物語④』 / アニメ第7期通算154話『ここに至るまでの連なり』です。

デクが雄英(天空の棺)で死柄木弔と戦っている最中に一人で対処不可能な事態に直面したところ、レディ・ナガンが長距離から援護射撃する形で再登場しました。


レディ・ナガンの『黒いヒーロー編』のおさらい

単行本32巻 / アニメ第6期に収録

AFOからの刺客としてデクの前に現れたダツゴクの一人レディ・ナガン。

レディ・ナガンは「ヒーロー社会の破滅」を願っていたため、AFOの誘いを受けることになり、AFOと契約して二つ目の個性『エアウォーク』を譲渡されます。AFOから下された指令はデク(OFA)を生け捕りにして連れ帰ることであり、個性『ライフル(射程は3km)』の遠距離狙撃でデクを苦しめました。

レディ・ナガンは公安の秘匿命令に従って社会の基盤を揺るがしかねない人間たちを法に裁かれる前に罪ごと消してきた立役者でしたが、ヒーローへの信頼という土台で成り立つ超人社会を維持するために多くの人を殺害することに疲弊し、洗脳教育に近い今の超人社会の在り方に疑問を持ち当時の公安委員会会長を殺害し収監された過去を持ちます。

誰もが空想し憧れた超人社会は薄く脆い虚像である──というのが現在のレディ・ナガンを構成しており、これまでの超人社会の在り方を続ければまた誰かが真実に蝕まれるという考えからAFOの支配する未来の方が澄んでいるとしてAFOに与しました。

しかし、レディ・ナガンの過去を聞いたデクは白と黒だけではなく世界のほとんどはグレーで不安や怒りが渦巻いているがそこに手を差しべなくてはならないと説き伏せると、死闘の末にレディ・ナガンに勝利。

また、戦闘中にレディ・ナガンは戦場にいた治崎廻を標的に弾丸放ち、デクの「人を助ける」というヒーローの本質を利用して思考力と判断能力を鈍らせ仕留める作戦を決行しましたが、レディ・ナガンが銃口を治崎に向けて発砲する頃にはデクはすでに方向転換し治崎を助ける行動に移っていたことから「まるで敵でもそうする助けることが当然である」ようなデクの行動に胸を打たれて闇落ちする以前に社会を良くしようと胸を高鳴らせていた原点を思い出すのです。

加えて決着後、デクがレディ・ナガンの手を掴んで超人社会の闇を知っているあなたならこれから照らすべき方向も分かるはずだとして「僕らと一緒に戦って下さい。あなたの心はまだヒーローのままです」と救いの手を差し伸ばしたことから、レディ・ナガンはデクを本物のヒーローと認めるのでした。

レディ・ナガンの退場

レディ・ナガンがデクに絆されて彼を本物のヒーローと認めた矢先、AFOが契約不履行の場合に備えていた保険によってレディ・ナガンの体中にヒビが生じて爆発してしまいます(AFOがレディ・ナガンに個性を譲渡した際に仕掛けたもの)。

しかし、爆発の衝撃でデクの手から離れて落下するレディ・ナガンを受け止めたのは後輩にあたる現役公安直属ヒーローであるホークスであり、ホークスの「利用されて終わるな」「希望を次に繋いで下さい」「あなたはヒーロー、レディ・ナガンだろ」と訴えた声が意識朦朧状態のレディ・ナガンに届くと、最後に何とか意識を保ちながらAFO側の情報をデクたちに伝え残しました

その後は体力が尽きて気絶しており、駆け付けたエンデヴァーらによって確保されています。

レディ・ナガンの安否

レディ・ナガンはAFOが仕掛けた爆発によって重傷を負っており、確保後はセントラル病院へ搬送されています。

セントラル病院の医師をして「何故これで死んでいないのか」と言わしめる程の重体であり、ヒーロー側もレディ・ナガンから更なるAFOの情報を引き出すことは困難な状況。

その後は生死が語られることもなくヒーローと超常解放戦線の最終決戦へと移行したため、安否はわからないままとなりました。


レディ・ナガンの復活と再登場

スピナーによって黒霧が起動した直後、異形型の集団の襲撃によってセントラル病院が天手古舞の中でレディ・ナガンは目覚めます。

レディ・ナガンは未だ絶対安静で動けば傷が開き生死に関わる状態でしたが、壁伝いに体を引きずりながらも『僕らと一緒に戦って下さい』と述べた緑谷出久との約束を果たすために動かずにはいられませんでした。

「緑谷出久に頼まれたんだ…!一緒に戦ってって頼まれてンだ…!」

レディ・ナガンの想いとは裏腹に彼女は現状脱獄囚であるため医者としても行かせることは容認できませんでしたが、そこにロックロックが現れると「行かせろ、責任は俺が取る」とレディ・ナガンに協力します。

この戦いは総力戦ですが、最終的には緑谷出久を信じる戦いです。

そのため、緑谷出久のために動く意志を見せたレディ・ナガンを信じることに決めたらしく、雄英の位置・敵のポジション・戦況が確認できる端末をレディ・ナガンに渡して彼女の出陣を許しました。

ちなみにレディ・ナガンは体中にひび割れ後のような傷を残し、全身包帯ぐるぐるで患者衣を着ています。

死柄木弔を狙撃して緑谷出久を助ける

浮遊する雄英敷地内(天空の棺)で死柄木弔と戦うデクでしたが、スピナーが異形型の集団を統率しセントラル病院を襲撃し黒霧を目覚めさせたことで『ワープゲート』が発動すると、トガヒミコが変身でトゥワイスの『無限増殖哀れな行進』を発動しワープゲートを通って各戦場を埋め尽くすことに。

これによって雄英にもトゥワイスの集団が出現したことで『抹消』をコピーして死柄木弔の個性を封じていた物間たちも襲われることになり、『抹消』が解除。加えて、死柄木弔が雄英の電柱を破壊し、雄英の防御システムをスケプティックがハッキングしたことも重なり、雄英の浮上システムが制御できなくなり降下を始めます。

つまり、このまま雄英が降下し陸地に接触すれば死柄木弔が地面に触れた時点で『崩壊』が伝播し地上が破壊され尽くしてしまうのです。

しかし、このピンチに駆け付けたのがこれまでデクが倒して捕まえたヴィランでもあるレディ・ナガンやジェントル・クリミナルとラブラバでした。

レディ・ナガンは個性『ライフル』を使用して超長距離から『崩壊』を発動しようとする死柄木弔の腕を撃ち抜いて阻止するのです。また、片腕を失った死柄木弔はもう片方の手で再び地面に触れようとしますが、レディ・ナガンはもう一発撃ち放ちそれも阻止しました。

  • ラブラバがスケプティックを逆にハッキングし返してシステムを乗っ取る
  • ジェントル・クリミナルがラブラバの個性『愛』で増強した個性『弾性』で降下する雄英(天空の棺)を受け止める
  • レディ・ナガンが地面に触れようとする死柄木弔の腕を狙撃する

この活躍によってデクは雄英(天空の棺)から死柄木弔を連れて脱出する時間を得ることができました。

なお、レディ・ナガンは一度目の狙撃の反動で全身の傷口から出血しており、二度目の狙撃を行った後に完全に体力を消耗し倒れています。

レディ・ナガンの胸中

レディ・ナガンは狙撃の最中にこのようなことを独白しています。

黒く塗れて光を信じられなくなった私におまえ緑谷出久後輩ホークスくんは思い出させてくれた。あの頃の思いを──、煌めく情景を──、生きた意味を──、緑谷出久に届けろレディ・ナガン。

例え狙撃の反動で肉体の傷が開こうとも緑谷出久に応えるためにレディ・ナガンは自分の全てを乗せた二発の弾丸を撃ち放ちました。


レディ・ナガンのその後

最終決戦の後(6月頃)には治療を終えたのか警察病院あるいはタルタロスに戻っています。

ですが、ホークス(鷹見啓悟)が面会室でレディ・ナガンと面会したところ「出ていいと言われている」と述べているため、最終決戦での活躍により恩赦または減刑が認められたのか出所の許可が下りているようです。

しかし、レディ・ナガンはまた他者に利用されて同じことを繰り返すかもしれない恐怖心から外の世界にはまだ抵抗があるようで、ホークスに「出ていいって言われてンのに出ないんスかあ?」と聞かれるとまだ・・ね、まだ・・!まだシャバはこわい」と述べて今しばらく刑務所に滞在することを決めています。

ホークスは今後のことでレディ・ナガンには色々と助けてもらいたいことがあると協力を要請しようとしていたようですが、レディ・ナガンは現段階では断りました。

レディ・ナガンが出所しない理由

レディ・ナガンがホークスの誘いと出所を断ったのには彼女なりの理由がありました。

曰く「あの日、緑谷出久が世界に示したモノを社会はどう受け取って変わるのか…そこを見極めてからだ」というのが彼女がシャバに出る目安であるらしく、それまでは刑務所(?)に居座り税金で飯を食べさせてもらうという判断でした。

なお、ホークスはただ飯に預かろうとするレディ・ナガンに「敵め」と舌を出して抗議するものの、レディ・ナガンは笑みを浮かべています。

「緑谷出久が世界に示したモノ」とは?

後にホークスがあの日緑谷出久がもたらしたモノ=応援でも何でも「何かせずにいられない」と思う気持ちを示唆しており、その先にヒーローが暇な社会があると考えています。

また、『黒いヒーロー編』ではデクが雄英に戻ってきた際、麗日お茶子の演説によって人々がデクを受け入れたところ、ホークスは「OFAは人々の心が紡いできた力の結晶。オールマイトが緑谷に繋ぎ、緑谷がA組を繋ぎ、ウラビティが人々と緑谷を繋いだ。もしも全員が少しだけみんな・・・の事を思えたなら、きっとそこはヒーローが暇を持て余す笑っちまうくらい明るい未来」と述べていますので、最終章で緑谷出久が世界にもたらしたモノは『人を思いやる気持ち』でもあります。

レディ・ナガンはハリボテで守られた空想の超人社会に嫌気をさしていましたが、デクはレディ・ナガン戦で「不安や怒りが渦巻いている世界だからこそそこに手を差し伸べなくてはならない」と説得しており、最終決戦の後でもAFOに茨の道と言われようとも「余計なお世話でも手を差し伸べていけばきっと必ず──」と語っています。

デクが世界に示したモノ=「何かせずにいられない」「人を思いやる気持ち」が超人社会をどのように変えていくのかを見極めずにはいられないのが今のレディ・ナガンの心情なのだと考えられます。

最終回の8年後は?

残念ながら最終回の8年後でレディ・ナガンの登場または名前に触れられることはありませんでした。

しかしながら、同じくタルタロスに収監されていたジェントル・クリミナルがラブラバとともに最終決戦の活躍が認められて出所し企業して活躍している事実から、さすがに8年も経過すればレディ・ナガンも外の世界に一歩踏み出しているものと予想されます。

ホークスは若くして新公安委員長となって裏方でヒーローを支えているため、一時期レディ・ナガンを勧誘していたことから、もしかしたらレディ・ナガンは再び公安で働いているかもしれませんね。


【小ネタ】レディ・ナガンが主役の短編…?

レディ・ナガンがデクと戦った回が収録されている単行本32巻、その第316話の幕間にてレディ・ナガンについて作者が解説しています。

実は、その末文に「連載が無事に終わったら「麗しきレディ・ナガン~籠の中の一等星」というタイトルで短編を描きたい」と綴られています。ですが、続いて「多分描かない。何故って?眠いからさ!」と綴られているため、おそらくレディ・ナガンが主役の短編が描かれることはないと思われます。

2024年8月に「僕のヒーローアカデミア」は堂々完結し連載終了しましたが、まだ連載終了から時間が経過していないのでもう何ヵ月、あるいは何年かは短編や読み切りといったスピンオフが描かれることはないでしょう。

しかし、いつか気が向いたら本当にレディ・ナガンの短編漫画が描かれるかもしれませんね。


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まとめ

レディ・ナガンの復活と再登場とその後のまとめ

  • レディ・ナガンの再登場
    • 単行本38巻『No.378 皆がヒーローになるまでの物語④』
    • アニメ第7期通算154話『ここに至るまでの連なり』
  • 『黒いヒーロー編』のおさらい
    • AFOに与して緑谷出久を生け捕りにするため接触
    • ヒーローの素質を持つ緑谷出久の言動やホークスの言葉に胸を打たれて自身の原点を思い出す
    • AFOとの契約不履行で体が爆発し重傷を負いセントラル病院へ搬送される
    • セントラル病院の医師に「何故これで死んでいないのか」と言われるほどの重体
  • レディ・ナガンの復活と再登場と活躍
    • スピナーが黒霧が起動した直後にセントラル病院で目覚める
    • 緑谷出久との約束(『僕らと一緒に戦って下さい』)を果たすために動く
    • ロックロックに緑谷出久のために動く意志を信用されて雄英の位置・敵のポジション・戦況が確認できる端末を渡される
    • 配置について死柄木弔の腕を狙撃し『崩壊』による被害を未然に防ぎ、デクが死柄木弔を連れて離れる時間を稼ぐ
    • 重傷の体では二発が限界であり、その後倒れる
  • レディ・ナガンのその後
    • 病院もしくはタルタロスに再び収監されているが、出所の許可はすでにおりている
    • ホークスが面会にやってくるが「あの日、緑谷出久が世界に示したモノを社会はどう受け取って変わるのか…そこを見極めてからだ」という理由で、しばらくはシャバに出ない
    • 最終回の8年後には未登場

『黒いヒーロー編』で登場した元公安直属ヒーローのレディ・ナガンですが、登場回はわずかながらもヒロアカ読者の記憶に残る魅力的なキャラクターでした。

デクとホークスのおかげで社会を良くしようと目指した自身の原点を思い出したレディ・ナガンは、最終決戦でデクのピンチを救うという王道ながら熱い再登場を果たしました。

彼女が万全ならば死柄木弔戦も幾分か楽になっていたはずですが、残念ながら重傷を負っているので二発の狙撃が限界でした。

決戦後は出所を認められているものの、デクが世界に示した先を見極めるためにしばらくは刑務所に留まることを選択していますが、残念ながら最終回には登場しなかったので8年後にどうなっているかは不明です。

もしかしたら原点を思い出させてくれたホークスの下で再びヒーロー活動をしているかもしれません。

いつか作者により短編を読んでみたいですね。


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