響け!ユーフォニアム『北宇治高校吹奏楽部、波乱の第二楽章』および『誓いのフィナーレ』から登場した新入生の久石奏。
彼女は蠱惑的な言動を意図して引き出すことで黄前久美子を筆頭に多くの読者を魅了しました。
今回は、久石奏のプロフィールや過去、原作とアニメの違いなどをご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 久石奏のプロフィール
- 久石奏の性格
- 久石奏のかわいさ
- 久石奏の過去
- 久石奏の演奏技術
- 原作と『誓いのフィナーレ』との違い
久石奏のプロフィール
引用元:武田綾乃『響け!ユーフォニアム』 アニメーション制作:京都アニメーション 製作: 『響け!』製作委員会
【名前】 | 久石奏(ひさいしかなで) |
【学年】 | 1年生(波乱の第二楽章、誓いのフィナーレ)→2年生(決意の最終楽章) |
【年齢】 | 16歳→17歳 |
【担当楽器】 | ユーフォニアム |
【誕生日】 | 1月7日 |
【星座】 | 山羊座 |
【血液型】 | AB型 |
【身長】 | 153㎝ |
【好きな色】 | ピンク、赤 |
【趣味】 | 演劇鑑賞、情報収集、自撮り |
【特技】 | 身体がとっても柔らかい |
【好きなもの】 | 林檎の形、イチゴの味、不器用な人 |
【嫌いなもの】 | イカ、自分が甘やかされていることに無自覚な人 |
【声優】 | 雨宮天 |
昨年、全国大会が行われた名古屋の会場まで訪れ、コンクールのDVDを購入し北宇治高校吹奏楽部の演奏を何度も繰り返し視聴したガチ勢。
絶対に北宇治で一緒にユーフォニアムを吹くという熱意から北宇治を受験していますが、その中でも田中あすかに指導してもらうことを目的の一つにしていました。
久石奏の性格
第一印象は人当たりが良く礼儀正しい後輩。
一方で、誰にでも敬語口調を貫いていると思いきや、親しくない相手と目上の人にのみ敬語を使っているだけであり、本当の意味での友人には友達口調に変化。対等に接してもらうには心の距離を縮める必要がある。
敵愾心を向ける相手にとる態度や言動は様はまさに慇懃無礼であり、当初はまともな後輩だと思っていた久美子を悩ませる種でもありました。
また、趣味が情報収集とあるように人間関係の把握もしっかりしており、自分にとっての敵となる者を感じ取る嗅覚や分析力は凄まじいもので、一見振る舞いは折り目正しく礼儀がなっているものの、言葉の一つ一つに空々しい響きを含んでいます。
川島緑輝曰く『甘え方をよく知っている飼い猫』とのこと。言動の全ては計算し尽くされたもので、他者との間に境界線を引いています。
なお、面白いことには素直に反応するようで、緑輝が久美子を動物に例えると『タヌキ』と答えたところ、ツボに入ったのか肩を震わせています。
久石奏の容姿や可愛さを示す表現
劇場版での奏は京都アニメーションの作画力によりかわいさが抜群に表現されていますが、小説でも随所に彼女の魅力が綴られています。
奏の容姿に関する表現は以下の通り。
- 左右対称のボブヘア
- 瑞々しい唇が蠱惑的な笑みを形作る
- 上目遣いにこちらを見上げ、瞳が猫のように細められる
- 愛らしさを極限までに膨らませた笑み
- 長い睫毛に縁取られた双眸
- 細い足首、なだらかに弧を描くふくらはぎ
- 他者を惑わす小悪魔的な笑顔と真意を隠す天使のような微笑み
- 猫のような目を細める
- 可愛さを凝縮した笑み
- やすりで整えられた爪は薄明るい光沢をまとっている
- ボブヘアだった奏は可愛らしさを押し出したような仕上がりとなった(ツインテールにした際)
- 猫が飼い主に甘えるような仕草ですり寄る
- 奏は自分の可愛さを百パーセント引き出せる角度で小首を傾げ上目遣いにこちらを見ている
- 小悪魔とも自他ともに認める彼女の言動
- んふ、と媚びるようにウィンクを飛ばす
- 小悪魔的に伸びる睫毛
- 自分が魅力的だと確信した面付きで上目遣いに見上げる
加えて、文中では『きっと奏は自分がもっとも魅力的に見える顔を知っている』と書かれているほか、奏自身も「自分がとても可愛いことを知っている」と自覚。
ちなみに、奏が普段張り付けている仮面と拗ねた子供のような本性を知っている久美子は、何だかんだ先輩の欲目で『可愛らしい』と思えてしまっており、普段はすっかり篭絡されています。
久石奏の演奏技術
奏の演奏技術は作中で『優秀な奏者』と明記されているように誰が聞いても即戦力になる程度には高い技術を持っています。
ユーフォニアムは中学時代から続けており、高校2年から本腰を入れた中川夏紀に教えるくらいの知識もあるほか、分析力の高さから自分にあった効率的な練習方法を身に付けていたことから要領も良い。
ただし、実力的にはまだ成長途中であり、2年生の頃には3年の転入生である黒江真由にAの座を取られているため、現時点で久美子の領域には届いていないことがうかがえます。
歴代ユーフォニアムパートの実力順は『あすか>久美子=真由>奏>経験者の壁>佳穂』。
久石奏の過去
奏もまた久美子のように中学時代に苦い経験をしています。
吹奏楽部に所属しユーフォニアムを担当していたのは奏ともう一人の女子生徒。その子は毎日誰よりも早く学校に来ては練習に励み、誰よりも遅く残っていました。一方で奏は部活時間だけの練習で事足りたために時間外になると帰宅。
しかし、熱心に練習するその子にはセンスが無く、積み重ねた時間とは裏腹に二人の実力は圧倒的に奏の方が高かったのです。奏曰く、その子は根本的な練習方法が間違っており非効率過ぎたとのこと。
奏は『楽器をがむちゃらに吹いているだけでは身体を疲弊させるだけでベストな状態から遠のく』と考えていましたが、当時の上級生はただ頑張っているだけのあの子を見て評価をしました。
そして、上級生たちは実力のある奏ではなく練習時間を評価してあの子をAメンバーに選んだのです。
その経験から『頑張る』という言葉には過剰な反応を示しており、鈴木美玲の一件では居残り練習をしている姿をアピールする加藤葉月や鈴木さつきよりも、決まった練習時間で実力を示している、かつ、当時の自分と同じ状況に陥り孤立していた鈴木美玲には同情的になり味方を買って出ました。
また、この経験から北宇治一年目のオーディションでは、どう頑張っても好意を集める人間には勝てないのなら初めから自分で譲ったほうが屈辱的な想いをせずに済むと考えており、わざと下手な演奏をして夏紀にAの席を空けようとしました。
しかし、いくら奏がわざと下手に演奏し席を一つ空けたとしても滝昇という指導者は実力が足りない者は容赦なく落とすと久美子に諭されると、自分の詰めの甘さを思い知ります。
そして、久美子にこれまでの頑張りや努力を認められたことにより、ようやく自分のこれまでの努力と向き合い心を開くようになりました。
原作と『誓いのフィナーレ』との違い
劇場版では尺の都合上ほとんどの描写がカットされています。
特に、久美子2年生編をまとめた原作『波乱の第二楽章・前後編』のアニメ化は『誓いのフィナーレ』と『リズと青い鳥』に分けて上映されたため、『誓いのフィナーレ』では鎧塚みぞれと笠木希美に関わるエピソードはカットされることとなり、奏の出演も激減。
なぜ、みぞれと希美のエピソードがカットされると奏の出演も減るのかと言うと、奏の親友の剣崎梨々花が出演するのが『リズと青い鳥』になるからです。『リズと青い鳥』はダブルリードとフルート以外のパートは極力カットしており、逆に『誓いのフィナーレ』は低音パートのエピソード以外は極力カットしています。
したがって、本来は奏と梨々花が一緒にいる筈の場面でもどちらかの映画にどちらかが割愛されることになり、低音パートの奏は『誓いのフィナーレ』に出演。ダブルリードの梨々花は『リズと青い鳥』に出演。という具合に、作品が別れたためにお互いの作品に不要なパートを削った結果、片方の存在が極端に割愛される悲劇に。
梨々花は原作では黄前相談所を利用するにあたり、奏から久美子を紹介され三人でファミレスに行っていますが、『リズと青い鳥』では梨々花の相談を希美が聞いているので久美子と奏の出演はカット。
逆に、『誓いのフィナーレ』冒頭で久美子が楽器室で入部前の久石奏と出会っていますが、原作だと本来はトランペットの小日向夢との会話であったものを改変しているため、ちょっと台詞もおかしなことに。
また、関西大会でダメ金を取ったのち、バスの中で久石奏が『悔しくて死にそうです!』と泣きながら答えていますが、これも改変。原作では、会場で発表が行われた際に高坂麗奈が発した台詞。麗奈は久美子の腕を掴んで悔し泣きをしていました。
ちなみに、奏がわざとオーディションで下手に演奏して夏紀に怒られたシーンで、雨の中、久美子が「わたし上手くなりたいんだ」と語ったあたりの台詞は大体アニメ版のみの台詞となっているため、原作にはありません。
アニメ版では久石奏の小悪魔的な仕草は神がかり的演出でしたが、その代わり、台詞や登場シーンなどがカットされたり追加されたりと大忙し。また、原作で奏が久美子に対して腕を絡めたり指を掴んだりと過剰なスキンシップを取る描写はアニメでは控え目でした。
久石奏のキャラクター像に関してはアニメも原作も差異はほとんどないので、アニメ版を見た後に原作を読むと脳内再生し易くて読みやすいかもしれませんね。
まとめ
- 久石奏はユーフォニアム担当の1年生で、黄前久美子の後輩
- 久石奏は、中学時代に努力と実力が認められなかった経験からトラウマを抱えていたが、久美子と夏紀により解消された
- 久石奏の性格は、人当たりが良く礼儀正しい表の仮面と、小悪魔的で相手を揶揄う裏の仮面がある
- 久石奏は、アニメと原作とで台詞や登場シーンが少し違う
久石奏はアニメでも小説でもかなり可愛く描写されていますが、久美子の言う通り可愛さのベクトルは小悪魔的かつ蠱惑的なものでした。
礼節をわきまえた表の仮面と毒を含んだ裏の顔、更に認めた相手にだけに取る甘えたネコのような仕草は本当に可愛らしい後輩そのものです。
ただし、警戒されるとおっかないキャラクターでした。
\ 響け!ユーフォニアムの小説・漫画・グッズはこちら /
> 小説を読むなら < | > 漫画を見るなら < | > グッズを買うなら < |
漫画全巻ドットコム | 漫画全巻ドットコム | キャラアニ.com |
ebookjapan | ebookjapan | あみあみ |
コミックシーモア | コミックシーモア | ホビーストック |
コミック.jp |