身体能力が人間を辞めているヨルですが、豪華客船編では初めて死に直面しています。
では、どのようにしてヨルがピンチを迎えたのか、そしてピンチを切り抜けたののでしょうか。
今回はヨルの死亡について・豪華客船編のネタバレをご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ヨルの生死について
- ヨルの任務内容
- ヨル視点での豪華客船編のネタバレ
ヨルの死亡について
既刊11巻(2023年)時点ではヨルは生存しています。
しかし、単行本8巻から突入した豪華客船編では、ヨルは久々に『いばら姫』として大口の殺し屋業務を引き受けると護衛対象を狙う殺し屋のプロたちと戦闘し作中初めてピンチに陥りました。
ヨルの護衛任務の詳細と豪華客船編のあらすじ
今回のヨルの業務は『護衛任務』であり、護衛対象を安全な第三国に亡命させることです。
グレッチャーファミリーは東人民共和国の裏社会を取りまとめてきた一大勢力でしたが、内部抗争によってボスとその息子二人が殺害されることに。そして生き残ったグレッチャー家の血筋がオルカ・グレッチャー(母)とグラム(赤ん坊)でした。
オルカと息子は隠れ家に匿われているものの、現在は組織を乗っ取った男が彼女たちを始末すべく血眼になって捜索している状態。また、莫大な懸賞金をかけて国内外のプロの殺し屋たちがオルカ母子を殺害するために動き出す八方塞がりな状況。
そのため、ヨルが所属する闇組織『ガーデン』は脱出ルートに海と船を選択し沿岸警備の目をかいくぐり一般客船で沖合まで出た後に第三国の船に搭乗させ亡命させようと企てたのです。
ヨルの仕事は客船に忍び込んだプロの殺し屋たちの迎撃とグレッチャー母子の護衛になりますが、今回の敵の数は膨大なため、ヨルといえども多勢に無勢。徐々に余力を削られていき、作中初めてピンチに陥ることに。
ヨルの葛藤、殺し屋を続ける意味
今回、久しぶりに仕事が入ったヨルでしたが、アーニャがセントラルモールの大抽選会の福引でヨルが搭乗する予定の豪華客船のチケットを引き当てたため、仕事が無ければ家族と旅行が楽しめたかもしれないと不意に考えてしまいます。
また、ユーリが一人でも立派に働いて自分で稼げるようになったため、自分の手はもう必要ないと気付くと、自分が殺しの仕事を続ける意味について考えるようになりました。
そして『もしこれで《いばら姫》の仕事を最後にしたなら…』と、任務中なのに常に葛藤を抱くことに。その感情が殺し屋としての足枷になります。
また、乗船中には護衛対象のオルカに家族について触れられると「ずいぶんと気にかけるのね、カモフラージュ用の家族なんでしょ?」と言われ、「そう…ですね、そう…なのでしょうか」と思い詰める様子も描かれています。
更に、オルカに出航三日目にはリゾート島に寄港するため、その時には家族水入らずで楽しめるといいわねと言われると、ヨルは「いや私は別に…」と口元をモゴモゴさせながらもどこか期待を込めたような表情に。
戦闘中には言い訳ができないほどの傷を負えばもう二度とフォージャー家に帰れなくなるという気持ちから怪我を負うのを恐れて踏み込む足が重くなるという事態にも陥りました。
今回の任務では、ヨルが殺し屋を続けるために優先順位を間違えないこと、そして自分が何のために殺し屋を続けているのかを再確認させるエピソードとなっています。
【ヨル視点】豪華客船編のネタバレ
引用元:遠藤達哉『SPY×FAMILY』 出版:集英社 掲載誌: 少年ジャンプ+
豪華客船に乗船したフォージャー家。
表向き、市が都市開発の一環で有名百貨店の誘致を行うとしてヨルは一般職員とバーリント市役所第一局政策部マシュー・マクマホン(ガーデンの一員=通称『部長』)とともに産業振興部として接待の仕事に就くことに。そのため、船内ではフォージャー家は別行動、別部屋に。
そして船内では接待相手、アウハウス百貨店店舗開発部のファーシル・グレイとその妻・シャティ、赤ん坊のグラムと顔合わせ。(※シャティが護衛対象のオルカ・グレッチャーの変装。旦那役のグレイはグレッチャーの組員)
バーリント市役所から接待に選ばれた他の職員は何も知らされていない普通の職員であり、ガーデンの殺し屋はマシューとヨルの二名のみ。
組織の財産もいらない。私はただ静かに暮らしたいだけ。オルカの願いは唯一生き残った息子と安全な暮らしを送ることであり、ヨルは彼女の半生を聞いて絆されてしまうと、抗争以降窮屈な生活が続いていたために甲板に出て外の空気が吸いたいという彼女の頼みを聞くことに。
しかし、甲板に出た際にオルカが息子の名前グラムが父と同じ名前だとヨルに話したことにより、船内中に盗聴器を仕掛けていた情報屋がその会話をキャッチ。また、ヨルたちの会話から母親がシャティであると知ると、乗船客名簿からシャティを探してシャティ・グレイの部屋番号を割り出し殺し屋たちに共有します。
晩餐後、ヨルとオルカが自室に戻ったタイミングでルームサービスが訪れると、突然サイレンサー付きの拳銃でドア外から発砲。ヨルはオルカを庇い銃弾を回避すると、悪寒がしたマシューがグレイと帰還し殺し屋の利き腕をダーツの矢で攻撃。そして、殺し屋の標的がマシューに移行すると、ヨルが部屋の中からスティレットを投擲し殺し屋の頭を撃ち抜き撃退します。
敵に護衛対象の部屋が漏れたためすかさずヨルはグレイ、オルカ、グラムを連れて二等船室の空き部屋に移動を開始。マシューは後片付けをした後に合流予定。しかし、情報屋が8053号室に向かわせた殺し屋と通信が途絶えたことから「シャティ・グレイ」が標的のオルカ・グレッチャーであると確信するほか、シャティ側にガーデンの護衛がついていると予測し情報を共有。
殺し屋たちは仲間同士での争いを禁止し賞金を山分けするルールでシャティの殺害に協力するのでした。
第2ラウンジの戦い
第2ラウンジでは仮面舞踏会が開かれているため、ヨルは全員で仮面をつけて他の乗船客に紛れて通過を試みます。
しかし、第2ラウンジに侵入した時点で殺気を覚えると、まずはグレイのスーツのボタンを拝借し殺気を向けた殺し屋に向けて投擲。ボタンは殺し屋の顎に命中すると、殺し屋は傍から見て酔い潰れたようにふらふらと椅子に着席し失神。
次に襲ってきたのは大男の殺し屋アンドレであり、あちこちで男女がダンスを踊る最中、アンドレは人込みを掻い潜ってオルカめがけて手を伸ばします──が、ヨルがアンドレの手を取り指を絡めると、ダンスに見立ててくるくると回転しながらオルカから距離を取ります。
そして、ヨルはアンドレの指をベギベギと握力で握り潰した上に軽く顎に当身をして気絶させると、商業区を抜けて二等エリアへと急ぎます。
なお、オルカたちはヨルの容赦ない強さに仮面越しに汗を流して若干引き気味の様子。
商業区の戦い
第4デッキショッピングプロムナードに差し掛かったところ、次の殺し屋鎖鎌使いのバーナビーの襲撃に遭います。
遠距離から鎖鎌を投げるバーナビーでしたが、直前まで殺気を感じなかったヨルは鎌が見えた一瞬でオルカたちを伏せさせて攻撃を躱すと、見たことが無い武器であるものの鎖鎌の形状から中距離タイプの武器と予想し、逃げるよりこの場で撃退を選択。
フロアで戦闘を繰り広げたためいつの間にか乗船客たちの野次馬の目にとまってしまうヨルでしたが、たまたま商業区で買い物をしていたアーニャが超能力で殺し屋の思考を読み駆け付けたところ、「わーすごーい、さーかすのおねえさんかっこいー」と棒台詞でヨルが疑いの目に晒されないように加勢。(※ヨルとオルカたちはまだ仮面を装着)
アーニャの一声で野次馬たちも大道芸の催しと思い込み遠巻きで鑑賞し始めるものの、ヨルはアーニャのおかげで心置きなく戦闘に専念できるようになると、悍ましい表情で一気に距離を詰めて鎖鎌のチェーンをスティレットで床に固定。
そして、余分なチェーンでバーナビーの胴体を雁字搦めに固定しつつ跳躍し指先で秘孔を突くのでした。
ヨルが華麗な着地とともに観客に向けて頭を下げるのと同じタイミングでバーナビーは意識を失い一緒に頭を下げると、野次馬たちは大道芸が終わったと思い盛大に拍手をおくります。
野次馬は「いやーすごいもん見た、コンセプトがよくわからなかったけどな」とお開きすると、ヨルは気絶したバーナビーをサッとどこかへ運びいれ、その後はオルカたちを空き部屋の3016号室まで送り届けました。(※アーニャはロイドを待たせているため帰還)
3016号室でマシューと合流後、オルカ、グラム、グレイは精神的疲労がたまっているのでベッドで仮眠を取らせます。マシューはフロアの見回り、ヨルは寝ずの番として部屋の入口で見張りを続行します。
殺し屋集団との甲板の戦い
数時間後、マシューから亡命用の第三国の船の接触まで4時間が切ったと連絡。接触までの間、豪華客船の今夜のメインイベントの花火と重なることに。
まずは敵の包囲網から抜けるために部屋を出て別ポイントに向かいますが、一方で情報屋も正体不明の暗号通信を捉えて殺し屋連中に情報を伝達。ステージ3(甲板)に配置させてグレッチャーの生き残りとガーデンの護衛を待ち伏せます。
ガーデンの計画としては、ゴムボートが補完されている第3貨物室に向かってマシューと合流し、第2デッキ前部の非常口からボートを降下、そして第三国の船にボートを回収してもらい亡命する予定。
しかし、変装して船内を移動中、嗅覚の鋭い商売人の男が男1女2赤子連れという特徴と8053号室に残っていた香水の香りを突き止めて正体が殺し屋たちにバレてしまいます。ただ、商売人はすぐに襲撃することはなく、殺し屋たちを通路にそれぞれ配備し船首方向への通路を塞ぐと、ヨルたちの移動先を人気のない甲板へ誘導するのでした。
同時刻、夜空に花火が打ち上げられると、ヨルたちは花火を楽しむ搭乗客とは反対側の甲板に出て従業員用の通路を通って移動を開始しますが、すでに甲板は殺し屋が配備・包囲網を敷かれていました。
ライフルで狙撃されるオルカでしたが、間一髪、ヨルは超人的な速度でオルカとグレイを抱き抱えて弾丸を回避。また、回避中にスティレットを銃弾のように投擲してカウンターを試みますが、向こうも間一髪で回避しました。
起き上がるヨルにもう一人の殺し屋がナイフで強襲すると、ヨルはこれもオルカを抱えて回避しつつ、片足でナイフを蹴り飛ばします。殺し屋はもう一本ナイフを取り出して振りかぶりますが、ヨルは手刀でナイフを突いて粉砕。
体勢を整えるヨルでしたが、甲板にぞろぞろと殺し屋が集まってくると、ヨルとオルカたちは逃げ場のない甲板の真ん中で包囲されることに。
全員が一定の強さを持っていること、またオルカたちを連れて逃げきれないと冷や汗を浮かべるヨルでしたが、影でマシューがヨルたちを狙撃した殺し屋を仕留めるとライフルを奪って見張り台から殺し屋を狙撃し数を減らす援護を開始。
また、マシューが甲板の床に取り付けられた蓋のカギを狙撃で破壊すると、ヨルはマシューの意図を理解しすぐにオルカたちを蓋の中へと避難させ、蓋を閉じてすかさずコンテナを蹴り飛ばして蓋の上にスライド移動。これでオルカたちが隠れた蓋は簡単に開かなくなり、ヨルは全力で戦えるようになります。
まずは爆弾を抱えた殺し屋を蹴りで仕留めて船外へ落とすと、次に三人がかりで襲い掛かってきた殺し屋をスティレットを使って三人一変に殺害。
そして、アーニャやロイドが花火を楽しむ傍らで、ヨルはマシューと二人で迅速に殺し屋集団の数を削いでいくのでした。
なお、ヨルは容赦なく殺し屋を殺害しています。(※スティレットで頭を突き刺すなどとにかく容赦なし)
そして、ヨルとマシューはたった二人で甲板にいた敵の主力の殺し屋たちを皆殺しにするのでした。ちなみにヨルは軽い突き指と返り血を浴びているだけに思えますが、そこそこ体力を奪われているほか、握力も尽きかけています。
ヨルのピンチと葛藤と覚醒
この時点で残っているのは商売人の男と部下数名。
ヨルの意志はどうであれ、マシューは彼らをここで全員始末する予定でしたが、商売人に銃を向けた所、突如背後から刀使いの殺し屋に斬りかかられる事態に。とっさに身を屈めて回避するマシューは頬にかすり傷を受けながら銃で反撃を試みますが、刀使いは鞘を振りかぶってマシューの横腹を打ち上げると、マシューは肋骨を何本か砕かれながらコンテナへと叩きつけられて気絶します。
刀使いは間髪入れずにヨルに斬りかかるも、ヨルはスティレットで防戦。しかし、握力が無くなっていたためスティレットを弾かれると、刀使いは止めの一太刀を放ちます。が、ヨルはヒールの靴底で刀の腹を受け止めて防御。
これまでの殺し屋とは力量が違うと見極めるヨルでしたが、ここで業務前にマシューに言われた『万が一あなたが隠しきれない傷を負ったり死亡した場合、フォージャーには急な転勤が決まったと伝えておく』という言葉を思い出し、ここで傷を負うか死ねば一言もなしに家族の下を去らなければならないと雑念が生じて動きが散漫に。
ヨルの迷いを見破った刀使いはヨルに引くように訴えますが、ヨルはオルカたちを守るために続投を表明。
しかし、商売人の男にビジネスの話を持ち掛けられるほか、ヨルもまた他の殺し屋たちと同じく殺しをメシの種にする同じ穴の貉であるという言葉を投げかけられて一瞬否定するものの、心の中では葛藤。
家族を養うためお金が必要でしたが現在ユーリは独り立ちし自分も生活費には困っていない。ではなぜ殺し屋『いばら姫』を続けているのか。国のため──そんな立派な大義をヨルは持ち合わせていません。
ではいったい何のために──。
そう迷いが生じた一瞬の攻防によって、ヨルは刀使いの剣筋を回避したさいにバランスを崩すと鞘で顎を打ち上げられて二・三回転がった後にコンテナに衝突。頭の上に星がグルグルと浮かび目を回していると、刀使いがヨルの首元に刀を突き出して今まさに殺されそうになるのでした。
しかし、自分の死が目の前にやってきているのに対して思考は冷静。この時ヨルが思い浮かべていたのはクリーニングに出したロイドのシャツを取りにいかなければならないことと、図書館で借りたアーニャの本の返却のことでした。
また、なぜ刀を突きつけられているのかと記憶の混濁が見られると、ユーリが手をふる走馬灯が見えてきます。
ヨルが想起するのはユーリが外務省に内定をもらった際の光景。もう自分がいなくてもユーリは一人で生きていける。殺しの仕事は必要ない。それなら、ここで死んでしまったらクリーニング屋にも図書館にも行かれないとして、再びヨルに活力が湧いてくるのです。
そして、オルカが船室でこぼした「私はただ静かに暮らしたい」という言葉を回想すると、なぜ殺し屋の仕事を始めたのか、なぜ続ているのか、自分が殺し屋を始めた理由はユーリの他愛ない暮らしを守りたかったからだと思い出すのでした。
世の中には理不尽な犠牲がたくさん落ちている。それを踏まないようにひとつでも減らせるようにと、それがヨルが今も殺し屋を続けている理由であり、フォージャー家と出会ったこれからはもっとそれが顕著に変わっていっていると自覚。
理不尽な犠牲を減らすためならば自分の平穏はいらない──この手が血で汚れても構わないと改めて覚悟を決めたヨルは再起。
オルカたちが隠れる蓋に向かう商売人の男を威嚇射撃で制止させると、突き付けられた刀を素手で掴んで粉砕。
かつてロイドが言ってくれた『誰かのために何かのために過酷な仕事に耐え続けることは誇るべきことです』という言葉を嚙み締めつつ、ロイドならば今の自分のことを認めて許してくれるという確信が湧くと、ヨルは自分と距離を取り折れた刀を構える刀使いの殺し屋を一蹴するのでした。
ヨルvs殺し屋集団の決着
満身創痍の刀使いとヨルが対峙する裏側では、花火見学を終えたフォージャー家がフロアを移動。その道すがら、何やら騒々しい保安局員を見つけたロイドが読唇術で『船底に爆弾』というワードを読み取り異常事態を把握します。(※爆弾は情報屋が殺し屋を裏切り船内に仕掛けたもの)
また、アーニャはロイドの心の読んで自ら託児所へ赴いて別行動をとると、ロイドが爆弾の対処に追われる間、アーニャは爆弾はロイドに任せてヨルの下へと急ぎました。
しかし、アーニャはフロアを移動中に情報屋の心の声を捉え船の前部へ赴くと、デッキでヨルのスティレットを発見。その瞬間、デッキの上階から「リーチが足りなくて殺りきれない…ッ」というヨルの心の声をキャッチします。
この時、ヨルは刀使いと激闘を繰り広げていましたが、スティレットを紛失したため、刀使いとの距離を詰められずに苦戦。また、商売人の男が中距離から射撃するため、余計に勝負を決めきれずにいました。
心の声からヨルが戦っていることを確信したアーニャは『希望を届ける光の矢』を発動(スティレットを上階に投げるだけ)。ただし、アーニャに腕力はないため、スティレットは上階のフェンスを越えたあたりで床に落ちてしまうのでした。
しかし、物音を聞いた殺し屋のモブ二名がコンテナから隠れてヨルを撃とうとしたところ、身を乗り出した瞬間、一人がアーニャが投げたスティレットを踏んでしまい転倒し頭を打って気絶。転倒の拍子に発砲すると、もう一人のモブの足に命中しそのモブも転倒し頭を打って気絶。なお、最初に転んだ男がスティレットを盛大に蹴り上げたため、スティレットは数回床を撥ねたのちにもう一人の男の尻に突き刺さる見事なピタゴラスイッチ。
後ろで銃声を聞いたヨルが振り返ると、倒れた男の尻にスティレットが突き刺さっているのを発見。
ヨルはすかさずスティレットを回収すると全速力で刀使いの男へ接近。直線状に突っ込むヨルを狙う商売人の男でしたが、こちらは意識を取り戻したマシューが彼を拳銃で撃ち抜いて妨害。
そして、ヨルは刀使いと一撃を斬り結ぶと、僅かの差で刀使いが倒れてヨルが勝利するのでした。
下の階のデッキで心配そうに上階を見上げるアーニャは「はー…終……ました…疲…た」というヨルの心の声を聞いて勝利を喜び、ロイドもまた船内に仕掛けられた爆弾の解除に成功します。
こうしてヨルの護衛任務はフォージャー家がそれぞれ互いの活躍を知らぬまま三人で殺し屋の目論見を頓挫させるのでした。
任務完遂とオルカの見送り
商売人、情報屋、殺し屋集団を退けたヨルとマシューは、後片付けをした後に第三国の船と落ち合う予定時間に間に合わせオルカたちを逃がすためのボートの準備に取り掛かります。
いつもの調子に戻ったヨルが「向こうでもお元気で!」とオルカに別れの言葉を伝えたところ、オルカはヨルの傷を見て「本当にありがとう」と抱擁を交わしました。また、グラムにもお別れのハグを頼むと、ヨルは自分の服や手が血だらけで汚れているため遠慮しますが、オルカは「その手がこの子の未来を繋いでくれたのよ」とグレイをそっとヨルに預けます。
グラムを抱き抱えたヨルは「とってもあったかいです…」とこれまでにない充足感に満たされるのでした。
そして、オルカはボートで出航する直前に「あなたとあなたの家族に穏やかな日々が訪れることを祈ってる…」とヨルの幸せを願うのでした。
ヨルとマシュー、そして人知れず活躍したロイドとアーニャのおかげで、オルカ、グラム、グレイの三人は無事に亡命成功。
ヨルとフォージャー家のリゾート島の思い出
オルカたちを見送ったヨルはデッキで感傷に浸っていましたが、マシューに我々は単なる一兵卒に過ぎぬことを忘れてはいけないと釘を刺されます。
しかし、マシューはロイドが『明日停泊する島での待ち合わせを要望している』と伝えると、残党処理を一人で引き受け、ヨルには任務完遂の褒美として明日はフォージャー家と過ごすようにと指示を送りました。
そして翌日はリゾート島でフォージャー家が集合。ヨルは徹夜明けにもかかわらず、観光途中でいくつものアトラクションを堪能。ジップライン、タンデムファミリーサイクル、鍾乳洞探索、乗馬、ブランコ、砂浜、羊とふれあいなど、ヨルがフォージャー家と楽しんでいる姿が描かれています。
また、アーニャの笑顔を見てヨルが「こんな平和がずっとずっと続けばいいですね」と目を細めて述べると、ロイドは意味深にヨルの表情を観察。
アーニャにシュノーケリングを誘われた際には傷をごまかすために一瞬慌てていましたが、全身を覆うタイプの水着だったので承諾しシュノーケリングを満喫。また、そのまま海でサーフィンを楽しむものの、加減を間違えてアーニャをミサイルのように発射。しかし、颯爽と波に乗るロイドによってアーニャは無事に回収されるほか、アーニャはスリル満点で楽しかったのかアンコールを所望していました。
遊びつくしたフォージャー家は船の時間に間に合わせるために船に戻りますが、その道すがら不眠不休で任務をこなしていたヨルを睡魔が襲い、ヨルは歩きながらロイドの肩に頭を傾けるとそのまま寝入ってしまう事態に。
突然のことに戸惑うロイドでしたが、何とアーニャまで睡魔がやってきて、ロイドはヨルとアーニャを抱えて船に戻ることに。街中では通行人に笑われるロイドでしたが、今回はヨルは仕事で疲れていたのにアーニャのわがままに付き合ってくれたとして寝顔のヨルに「お疲れさま」と一言伝えています。
まとめ
- ヨルは生存している
- 豪華客船編は単行本7巻~9巻に収録
- 今回のヨルの業務はオルカ、グレイ、グラムの『護衛任務』
- ヨルは護衛中に船内に潜んでいる商売人、情報屋、殺し屋集団と戦闘
- 刀使いの殺し屋に命を奪われそうになるが、アーニャのおかげで逆転し勝利
- ヨルは見事に護衛任務をやり遂げてオルカたちを第三国に亡命させた
- ヨルが殺し屋を始めた理由は『ユーリの他愛ない暮らしを守りたかったから』
- ヨルが殺し屋を続ける理由は『理不尽な犠牲を減らすため』
- ロイドならば今の自分を認めて許してくれると確信し殺し屋を継続
- 護衛任務後はリゾート島に停泊し、ロイドとアーニャとともにアトラクションを堪能
- ヨルはアーニャの笑顔を見て「こんな平和がずっとずっと続けばいいですね」と語っており、ロイドが意味深な表情で見つめている
今回はヨルが主役かつ殺し屋『いばら姫』視点のエピソードでしたが、ヨルの葛藤が描かれた重要回でした。
てっきり今回の仕事を最後に引退するのかと思いきや、世の中の理不尽な犠牲を減らすために一層やる気を出すことになりましたね。
いずれはスパイのロイドとも対峙することになるのでしょうが、今回のエピソードの締めくくりを見ると、ロイド、アーニャ、ヨル、ボンドの四人でいつかは本当の家族になってほしいですね。
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