「木ノ葉の碧き猛獣」と呼ばれるマイト・ガイ。
彼は鋼のように鍛え上げた「体」と、岩をも砕くほどに磨き上げた「体術」を兼ね揃えた体術のスペシャリストであり、忍五大国でガイの右に出るものはいません。
ネット上で強さ議論が展開されるとまず名前があがるのがガイですが、実際のところガイの強さはどの程度なのでしょうか。
今回はマイト・ガイの強さについてご紹介したいと思います。
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マイト・ガイの強さは?
引用元:岸本斉史・ 池本幹雄『BORUTO』 出版:集英社
マイト・ガイは、体術のみで写輪眼相手に立ち回り、暁とも互角以上に渡り合うことができます。
とくに写輪眼相手には相手の足だけを見て動きを全て把握することができるため、観察眼や洞察力も飛び抜けていることがうかがえます。その技量は本物で、木ノ葉崩し直後に里に現れ、はたけカカシを戦闘不能に陥れたうちはイタチが「あの人を甘く見るな」と鬼鮫に警告するほど。
作中の強者たちがこぞってガイを警戒するのは『八門遁甲』があるからですが、実際のところガイの体術はどのように凄いのでしょうか。
八門遁甲の陣とは
チャクラの流れる経絡系上には頭部から順に体の各部に開門・休門・生門・傷門・杜門・景門・驚門・死門と呼ばれるチャクラ穴の密集した八つの場所があり、これを『八門』と呼びます。
八門は体を流れるチャクラの量に常に制限を設けていますが、一つの門を開けると本来の何十倍にもあたる力を引き出すことができるのです。
第一の門『開門』は脳の抑制を外し、第二の門『休門』は無理矢理体力を上げます。そうした具合に門の段階に応じて強さは増していき、八門全てを開いた状態を『八門遁甲の陣』と呼び、リミッターの全開放時は五影をも上回る何十倍もの力を出すことができます。
その一方で、使用者は必ず死に至るため禁術となっています。
ガイの父親マイト・ダイは20年かけてこの技を会得しガイに指南しました。
ガイの「八門遁甲」解放状態と必殺技
第一部のリー同様に、第一の門『開門』で脳の抑制を外し、第二の門『休門』で体力の底上げを図り、第三の門以降を開門すると肌の色が変化します。しかし、第一部時点のリーが段階ごとに開門していたのに対し、ガイは一度に八門全て開門することが可能です。
また、『死門』を開けて八門遁甲の陣を解放した状態のガイの周囲には、八門全開時特有の血の蒸気が噴き出します。八門全開時にはとてつもない痛みが肉体を襲いこれまでの解放とは比べ物にならない負荷を体に強いることになり、命が尽きるまで然程の猶予もありません。
八門全てを開けた状態であれば、空を駆けることもできます。
蓮華(れんげ)
蓮華は超高速の初動から相手を上空へ蹴り上げ地面へ叩きつける技です。
蓮華は表蓮華と裏蓮華の二段回あり、表蓮華は第一の門『開門』を開けた状態で使用可能ですが、裏蓮華に入るには第三の門『生門』まで開ける必要があります。
高速連続体術で蓮華・裏蓮華は視認することさえ困難です。
朝孔雀(あさくじゃく)
第六の門『景門』を開いた状態で使用可能な必殺体術。
六門まで開門し飛躍的に高めた身体能力で無数の拳を打ち込む打撃技であり、摩擦によって炎が生じます。
この技は蓮華同様に蹴り上げから始動しますが、常人であれば初動の蹴り上げの一発で昇天する破壊力です。
昼虎(ひるどら)
第七の門『驚門』を開いた状態で使用可能なチャクラを利用しない体術。
一点に集中した正拳で空圧を放ち猛虎の咆哮を彷彿とさせる衝撃波を生みます。炸裂後は一気に拡散し周囲を抉り取る威力。
チャクラを利用しない純粋な体術であるため、チャクラを吸収するタイプの敵に有効打となります。
夕象(せきぞう)
死門を解放すること発動できる究極奥義『夕象(せきぞう)』は、一速から五速までのギア上げ連続攻撃です。
超速で空気を殴りつけてぶつける所謂『空気砲』であり、遠距離攻撃が可能。ギアを増すごとに威力は増していき、空気砲を作り出す拳を直接受けることは危険。作中ではマダラが「直接やられるのは避けた方がいい」と警戒にあたるほど。
八門全開時特有の人間離れした動きから放たれる各方面からの衝撃波は最早回避不可です。
夜ガイ
「夜ガイ」は、ガイが父から受け継いだ八門遁甲を利用した究極の蹴撃技であり、死門を開いた時のみ使用可能の最終奥義です。
赤い蒸気を発し燃える龍が如きチャクラを発生させながら助走をつけた蹴撃を叩き込む技であり、その威力によって周囲の空間が歪むほど。使用時には、自身の足の骨が砕けるため、正真正銘の最後に繰り出す技となります。
ガイの強さ
八門全開時のガイの強さは、結論から述べると大筒木カグヤや六道仙人などの大筒木一族には及びませんが、十尾の人柱力となり限りなく六道仙人に近づいたうちはマダラを追い詰めるほどには強いということからナルトやサスケに次ぐ強さです。
うちはマダラ(十尾の人柱力)を追い詰める
十尾の人柱力となったうちはマダラ戦では、ガイは八門遁甲の陣を解禁。
ガイが放つ「夕象」は、マダラでさえ目で追い切れずに防御展開が遅れるほどであり、空気砲の衝撃のみでほとんど反撃を許さず、拳の直撃においては人柱力でなければ深刻なダメージを与えています。
また、奥義とも言える『夜ガイ』においては、マダラでさえも完全に見失う速さであり、その身にダメージを受けたマダラの右半身が消失するほど。人柱力でなければ完全に敗北しているため、仮にマダラが生前かつ生身の状態であれば勝っていたのはガイでした。
後にも先にも十尾の人柱力となったマダラを単体でここまで追いつめたのはガイのみであり、六道仙術を開花したナルトや輪廻眼を開眼したサスケでさえも単体でマダラに「死」を過ぎらせるダメージを与えたことはありません。
マダラ、それも人柱力となったマダラを相手に死の直前まで追いつめているため、八門遁甲の陣を解き放ったガイの強さが現五影を圧倒的に上回っていることは確実です。
千手柱間に近い実力
八門全開時のガイの力量は、マダラに「柱間以来だ、このワクワクは」と言わしめるほどです。
マダラは五影相手にも本気を出さずに遊ぶ素振りを見せていますが、ガイにおいては柱間と戦う時のような多幸感に満ちた表情を浮かべており、「体術においてオレの戦った者でお前の右に出る者は一人としておらん」と認めています。
マダラが最期に戦った柱間は、まだマダラが輪廻眼を開眼していない時期であり、かつ十尾の人柱力でもないため、人柱力となったマダラを追い詰めたガイはもしかしたら全盛期の千手柱間さえも一時的に超えた力を発揮していたのかもしれません。
ちなみに、穢土転生体の柱間は未完成の十尾の人柱力となったオビトを見て『自分より強い』と判断しているため、同じく十尾の人柱力となったマダラは穢土転生体の柱間より圧倒的に強いということになり、それを追い詰めたガイは少なくとも穢土転生体の柱間より強いということになります。
とはいえ、千手兄弟は穢土転生体において全盛期の力を発揮できていないため、本来の実力が十尾の人柱力相手にどこまで通用するのかわかりません。
ガイとカカシはどっちが強い?
結論から述べるとどちらが強いかはわかりません。
ガイとカカシは生涯のライバルであり、初登場時点で戦績は「50勝49敗」とガイの勝ち越し。勝負の内容はじゃんけんなどくだらない内容も多いため、あまり参考になりません。
しかし、八門遁甲の陣を発動したガイであれば、もはや写輪眼で見切ることもコピーすることもできないため、カカシでは対抗手段がありません。
一方で、カカシがオビトから授かった両目万華鏡写輪眼の状態であれば、神威で時空間に逃げるか、須佐能乎である程度は「夕象」の衝撃を緩和できるものと考えられます(おそらく、夜ガイはほぼ回避不可能)。また、時空間忍術を使ってガイの命が燃え尽きるまで隠れるという外道手段が許されるのならば、カカシが有利でしょう。
問題は、本来の所有者のオビトでさえ時空間忍術に逃げ込む隙を小南に突かれていること、また、神威ですり抜けできる時間は最大5分であるという欠点です。
つまり、カカシが八門全開状態のガイの初撃を交わせるかどうかで勝敗は決まってしまうと考えられます。初撃を受ければカカシはほぼ即死でしょうし、初撃を躱して時空間忍術に隠れればガイは勝手に燃え尽きます。
互いにガイは第七の門「驚門」、カカシは片目万華鏡写輪眼の制約であれば結構いい勝負をしそうですね。
まとめ
マイト・ガイの強さのまとめ
- マイト・ガイのスペック
- 八門全てを開門する「八門遁甲の陣」が使える
- リミッターの全開放時は五影をも上回る何十倍もの力を出す
- ガイは一度に八門全て開門することが可能
- マイト・ガイの強さ
- マダラ(十尾の人柱力)を追い詰める
- マダラに「体術においてオレの戦った者でお前の右に出る者は一人としておらん」と認められる
- マダラ(十尾の人柱力)を死の直前まで追いつめたのは本編でガイのみ
- ガイとカカシのどちらが強いかは分からないが、お互いに最終形態が条件であれば、ガイの「夜ガイ」を時空間忍術で回避可能であればカカシが勝ち、回避不能であればガイが勝つ
第一部の中忍試験編で初登場したガイですが、当時は「カカシより強い」という自己評価に誰しもが疑問を抱いていました。
しかし、第二部から暁そして第四次忍界大戦へと突入し、徐々にガイの実力が明らかになっていくと、ガイの発言があながち間違いではなく、本当にカカシより強いのではないかと再評価されるようになりました。
実際にどちらが強いかは分かりませんが、カカシにオビトの写輪眼が無ければ圧倒的にガイが強く、また、カカシに両目の万華鏡写輪眼があったとしてもマダラでさえ躱しきれないガイの攻撃を時空間忍術で回避できるかが疑問です。
ガイの八門遁甲の陣が5分以上続くのであれば、カカシにほぼ勝ち目はないでしょう。
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