【僕のヒーローアカデミア】爆豪勝己は死亡する？復活して覚醒は？現在はAFOと戦闘中？

漫画『僕のヒーローアカデミア』に登場する爆豪勝己は緑谷出久の幼馴染でありながら彼をいじめていた過去を持ちます。

劇中ではひょんなことから緑谷出久とオールマイトの秘密を共有する数少ない味方として動くこととなりますが、最終章の超常解放戦線との決戦ではOFAを持つ緑谷出久と分断されたため、爆豪たちはOFA無しで個性『崩壊』とオールマイト並みの肉体を持つ最凶の敵・死柄木弔と戦うことになりました。

そして、その戦いの最中に爆豪は致命傷を負ってしまうのです。

果たして、爆豪は死亡したのか、それとも復活はあるのでしょうか。

今回は、爆豪勝己の死亡説の経緯と復活とその後についてご紹介したいと思います。

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爆豪勝己は死亡したのか

引用元：堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』　出版：集英社

結論から述べると、爆豪は単行本36巻第362話『Light Fades To Rain』にて死柄木弔に心臓をやられて仮死状態（瀕死）に陥りましたが、適切な治療が施されたことでその後生存しています。

爆豪の死亡説浮上までの経緯

単行本35巻にて、ヒーロー側はAFO率いる超常解放戦線を誘い出し物間寧人の個性（黒霧の個性『ワープゲート』をコピー）で戦力を分断し担当を振り分けました。

そして、爆豪は緑谷と同じ班で死柄木弔の相手をする予定でしたが、ワープの直前に緑谷がガヒミコに連れて行かれたため、緑谷のOFA無しで死柄木弔を相手にすることになります。

舞台は死柄木の個性『崩壊』の伝播対策ばっちりの天空の施設（雄英を天空に浮上。崩壊で壊されても内部の班が資材を即補充）。

さらに、『抹消』をコピーした物間寧人が死柄木を見続けることで個性を抹消し続け、物間の補佐としてイレイザーヘッドとマニュアルを置く完璧な布陣。

が、現状の死柄木の肉体は個性に頼らなくともオールマイトと大差のない身体能力のため、戦闘要員のヒーローは苦戦を強いられました。（死柄木曰く、AFOの個性が定着するほど内に蓄積された個性群や多様な外的環境に見合うよう身体が最適な形態を模索するとのこと）

爆豪はこれまでのような単独行動ではなく全員で死柄木弔を潰すと士気を高めると、『面制圧重装機動ストレイフパンツァー』を起動し弾幕を打ち込み、接近し『ハウザーインパクトクラスター』を放出。

しかし、爆豪の高威力の必殺技は死柄木には通用せず、接近したことで右手の装備品を破壊されるほか、右腕を掴まれて潰されてしまいます。

爆豪のピンチにミルコたちが接近し畳みかけようとしますが、オールマイト並みのパワーを持つ今の死柄木に近づくのは悪手。ベストジーニスト、ミルコ、エッジショットたちは死柄木の攻撃一つで吹き飛び負傷することに。また、その衝撃で爆豪も飛ばされますが、この歴然とした力の差に「（こんなに遠いのかよ）」と苦悶。

そんな爆豪に向けて死柄木はただ一点、爆豪が緑谷出久と最も仲が良いという点で爆豪に興味を示すのです。

そして、爆豪が狙われるという状況に焦るイレイザーヘッドでしたが、立ち上がったのは雄英ビッグ３でした。

雄英ビッグ３の奮闘

前線の上位ヒーローが死柄木に負傷させられたことで次に立ちあがったのは雄英ビッグ３の天喰環と波動ねじれ、そして通形ミリオ。

彼らは死柄木に一方的にいたぶられている爆豪を救出すると、爆豪をベストジーニストに預け、３人で死柄木の相手を引き受けます。

一方で対死柄木戦には緑谷のOFAは大前提として、爆豪の火力も必要不可欠。ベストジーニストは爆豪の右腕の治療を始めようとしますが、爆豪は異次元の存在との力の差を目の当たりにして茫然自失──無意識のまま涙を流している状態でした。

ベストジーニストは爆豪の心が折れてしまったのかと早合点したのか「よくやった、もう大丈夫だ、もう──」と声をかけますが、よくよく耳を傾ければ爆豪は「右、指、フェイント──」と頭の中で戦略を組み立てており、ベストジーニストは爆豪が圧倒的な力の差を前にしても戦うことを諦めていないと痛感します。

爆豪の敗北

そして、単行本36巻第362話『Light Fades To Rain』。

ビッグ３の全力の攻撃は死柄木に通用せず窮地に。

そんな中、幸運にも本人も知らない個性『爆破』の副作用が爆豪の身体能力を上げることに（汗を溜め玉として放出する技は掌の線に多大な負担を強いるが、線に玉を溜め続けた結果、玉は別の出口を求めて体中から漏れ出し、全身からの爆破で更なるスピードを生む）。

この時、爆豪は初めて死柄木の攻撃を見てから回避することができたのです。（驚異的な動きに驚く一同）

すると、死柄木はOFAを持たない一般人を前に初めて焦りを覚えて苛立ち本気の攻撃を爆豪に加えたのです。

瞬時にその場にいた戦闘要員のヒーロー全員が爆豪を守るために行動しますが、死柄木の攻撃を退けることはできず、爆豪は心臓を貫かれて重傷を負ってしまうと、そのまま衝撃で地面を何度か跳ね飛び大量の出血とともに力なく倒れるのでした。

爆豪が死の間際に見た光景

爆豪は死柄木の攻撃を受ける直前まで「（なァ、出久いずく。俺まだおまえに追いつけるかな）」とまるでゾーンに入ったように穏やかな思考をしていました。

そして、次の瞬間にはまっさらな空間で雄英の制服を着た爆豪と力の名残りのようなオールマイトの姿（緑谷出久が歴代継承者の意識を見た時のオールマイトのような姿）があり、二人は対峙。

爆豪はオールマイトを前に気恥ずかしそうに頭を掻くと「俺、サイン欲しかったんだよなぁ」と今まで言えなかった希望を吐露。ポケットから取り出したのはオールマイトのカードであり、思い描くのは幼少期に出久たちとカードを買ってオールマイトを当てた当時の自分の姿。（大喜びする子供の頃の爆豪と緑谷たち）

まだ素直な頃の在りし日の爆豪でしたが、次の瞬間致命傷を受けたため、この光景は消え失せ現実に引き戻されました。

爆豪の救命措置

爆豪の傷は心臓を直接やられてしまっており、駆け寄ったベストジーニストが「脈が無い…心臓をやられた…」と青ざめた表情で述べたため、爆豪の死亡説が浮上しました。

また、元凶の死柄木が「今度は死んだ」と発言したことで爆豪の死亡はより濃厚に。

が、続く単行本37巻第364話『何の為に力を使う』では、ズタボロのエッジショットが爆豪に近づくと「諦めてたまるか…！エッジショットは受け入れない！今と止まった心臓は我々が決して失ってはならぬ命だ！」と個性『紙肢』を発動し爆豪の傷口から侵入するのです。

忍者ヒーローとして人体に幾度も忍んだ経験値があり、エッジショットは自身の身体を蜘蛛糸のように薄く細く変化させるとウォッシュから譲ってもらったバブルで身体を洗浄し爆豪の体内へ侵入。

そして、縫合糸レベルにまで細く変化するとベストジーニストが縫合しきれなかった各器官の内と外を順次補修しつつ心肺活動を補助するのです。

しかし、この方法はエッジショットが二度と元の姿に戻れないリスクがあるようで、変身前にはベストジーニストに引き止められますが、エッジショットは「だから後は頼みます、袴田会長」と学生時代の先輩であるベストジーニストの本名を呼んで後を託しました。

こうして、エッジショットの個性によって爆豪は死亡を免れましたが、依然として死柄木は爆豪に止めを刺すために向かってきており、エッジショットの治療時間を稼ぐためにミルコやビッグ３は満身創痍の中足止めに尽力中です。

緑谷出久の到着

オールマイトに匹敵するパワーを持った死柄木を止めるにはOFAが必要不可欠です。

そのため、死柄木に対抗しうるパワーのないミルコはやられてしまい、ビッグ３の攻撃では足止めにもならない状況。

そんな中、マンダレイからの通信で施設の電磁バリアを一瞬二秒ほど解除するとの報告が入ると、現場のヒーローは当惑。電磁バリア解除の目的は分からないものの、彼らにとって二秒間も死柄木の進行を止めるのは至難。

どうしようもない状況下で焦ったミリオが想起したのは恩師であるサー・ナイトアイの「元気とユーモアのない社会に明るい未来はやってこない──」という言葉。

ミリオは決死の覚悟で「桃がなってるよ！」と地面からお尻を出して一発芸を披露すると、まさかの死柄木は足を止めて軽く笑ってしまう事態に。

そして、電磁バリア解除からきっかり二秒後に浮遊と発勁とエアフォースを併用しここまで飛んできた緑谷出久が到着し死柄木に一撃を打ち込むのでした。

しかし、到着した緑谷は死柄木にやられた爆豪やヒーローたちの惨状を目にして怒りに支配されることに。ですが、ミリオにヒーローのあるべき姿を正されたことで冷静さを取り戻すことができました。

また、ミリオから爆豪はエッジショットが救命措置にあたっている状態であると伝えられています。

爆豪勝己の復活とその後

引用元：堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』　出版：集英社

爆豪の復活が描かれたのは単行本40巻第403話『The End of An Era,』。

AFOに敗北したオールマイト。そして、AFOはオールマイトを雄英の下に運び公開処刑を行おうとしていました。

この光景は報道で世界同時中継されており、世界中の人間が平和の象徴オールマイトの終わりに固唾をのむ中、地上で死柄木弔と戦闘中の緑谷出久は必死の形相で「嫌だ──誰か──」と祈るように駆けだそうとしていました。

そんな中、戦火の噴煙が立ち込める雄英にておもむろに爆豪が立ち上がる姿が描かれます。

不意に視線が爆豪に動く緑谷と目が合う虚ろな表情の爆豪。そして、爆豪の手には幼少期に手に入れたズタボロのオールマイトのカードが握られており、当時オールマイトのカードを手に入れて喜んでいる二人の子供の頃の記憶が差し込まれます。

爆豪はオールマイトを救出

そして、続く第404話『大好き!!オールマイト!!』。

緑谷と爆豪は視線を交わしただけで互いの意図を汲むと行動開始。

爆豪は死柄木戦で得た個性『爆破』の副作用によるスピードアップで雄英を飛び出し急降下すると、緑谷は死柄木を黒鞭で牽制しながら爆豪をキャッチ。そして、二代目継承者の個性『変速』で爆豪の速度を上昇させると、爆豪はさらに早くオールマイトの下へと加速していきます。

それでも間に合わないとほくそ笑む死柄木。事実、オールマイトの死は確実に近づいており、緑谷の中のオールマイトの姿は曖昧な姿だったのが徐々に形を成し始めている状況。（オールマイトだけは存命なので形が歪だった）

しかし、世界中の人間がオールマイトの無事に祈りを捧げていたのが届いたのか、爆豪はAFOがオールマイトを殺すよりも早くAFOの両腕を爆破してオールマイトを救出するのでした。

爆豪は神野戦でオールマイトを終わらせたことに自責の念を抱いていましたが、ここにきてようやくあの日の雪辱を果たすことができました。

また、世界中の人たちがオールマイトが救出される姿を中継で見ており、爆豪は一気に有名に（体育祭で爆破の個性持ちであること、敵連合に拉致された少年であることからすでに認知度はあったため、早くても彼を知る人は爆破の個性で爆豪と分かった模様）。僕のヒーローアカデミア『THE MOVIE ヒーローズ:ライジング』で登場した真幌と活真が「バクゴー!!」と声を上げる姿も描かれています。

爆豪の体の状態

爆豪はエッジショットのおかげで再起することができましたが依然重体（とくに右手は死柄木に潰されてボロボロ）にはかわりありません。

エッジショットの技の一つ『忍法千枚通し・極』は自身の生命活動を削る姿であるため、長時間の変化は自分の死をも意味します。

心臓をやられて脈が止まっていた爆豪の心肺を強制的に動かし続けても意識が戻らなかったため、活動限界を迎えようとしていたエッジショットは自分か爆豪を天秤に掛けざるを得なくなっていました。

しかし、死の直前に爆豪の全身から溢れ出ていた小さな汗の玉が血流に乗って流れてきたそうで、エッジショットはそれを繋いだとのこと。

エッジショット曰く爆豪を目覚めさせたのは爆豪が磨いてきた個性であるそうですが、理屈は不明。

いずれにせよ、爆豪は動ける程度に回復しましたが内部の損傷はエッジショットの体の一部で補修されている状態。綻ぶことはないものの、一息で地獄の痛みを伴う重傷にはかわりなく、本来動いていいい状態ではありません。

ですが、爆豪は「生かしてくれてありがとう、先輩」とお礼を述べると、オールマイト救出後もAFOに立ち向かいました。

爆豪vs.AFO

オールマイト救出後、オールマイトはパワードスーツの籠手（AFO戦で機能は失っている）を右手の添え木がわりにと爆豪に与えます。

「こんなものしか与えてやれないが…」と嘆くオールマイトですが、オールマイトから籠手を受け取った爆豪は笑顔を浮かべます。

一方でAFOは爆豪を警戒しつつもOFAを奪うことを最優先として雄英（死柄木弔の下）へ向かいます。OFAを奪うためにはまず死柄木の強すぎる精神を完全に乗っ取る必要がありますが、ここまでのヒーローに歯車を狂わされたことに内心激昂状態にありました。

しかし、AFOが踵を返したところ（空中に浮いている状態）で爆豪が「俺がラスボスだ、AFO!!」と背後に接近。爆豪がAFOの頭部を掴むと、AFOの脳裏にOFA二代目継承者である駆藤・・の姿が浮かびます。

そして、爆豪の爆破により爆豪とAFOの戦いが開始するのです。

爆豪とAFOの戦い

AFOは雄英に辿り着くまでにエンデヴァーやホークス、常闇を筆頭とする大勢のヒーローと対峙したことで依然の肉体は崩壊寸前。そのため、切り札である壊理の個性『巻き戻し』を使用して徐々に若返っている状態にありました。

そのため、パワードスーツを着たオールマイトとの戦闘後にはさらに若返っており、一見してAFOとは識別がつかない青年の姿に退化していたのですが、能力的には若くなるほど全盛期に近いていくので強化とも受け取れます。

しかし、巻き戻しは使用したが最後、最終的にAFOの身体が消えて失くなるため、真の意味で切り札でしたが、AFOが臆さず使用したのには死柄木へすでにバトンを引き継がせているからであり、あとは死柄木の精神を乗っ取るだけでAFOがOFAを奪う土台が完成するはずだったからです。

が、今のAFOの前に立ちはだかるのは死の直前で何かを掴んだ爆豪であり、爆豪は個性の副作用を活用して瞬間的にオールマイト並みの身体能力を持つ死柄木を翻弄する動きを見せています。

爆豪の副作用を利用したスピードは今のAFOに充分通用する速度でしたが、AFOにとって未だ脅威にはならず、AFOはエンデヴァーやオールマイトに及ばない石ころ同然の爆豪の始末を後回しにして雄英へと飛ばします。

一方で爆豪は副作用を利用したスピードでもまだAFOに届かないと知ると、掌に溜めた汗粒が全身を駆け巡る痛みとなるその位置と間隔を掴み、誘爆のタイミングを調整。

すると、超スピードで雄英に向かうAFOを凌ぐ速さでAFOに追いつくのです。なお、コントロールが難しく、地面を転がり撥ねて血だらけに。

自分の速度に並べる──むしろ追い越す勢いの爆豪を見てAFOはぎょっとしますが、この時の爆豪は今なら緑谷出久を追い越せる高揚感に満たされており、AFOに並ぶと爆破を打ち込むのでした。

爆破の間際、AFOは再び爆豪の目に駆藤の意志を垣間見ます。

そして、最も憎い者の面影を見たAFOは爆破の粉塵の中から飛び出すと「おまえのせいだ駆藤!!」と絶叫。もちろん、身に覚えのない名前を聞いて爆豪は「ボケが来たかよバァアカ！俺ァ爆豪のかっちゃんだ！」と切り返しました。

爆豪vs.AFOの決着

AFOの泥ワープで強制的に引き剥がそうにも転送可能ポイントは近くのオールマイトか死柄木の位置しかなく、今後のために譲渡を成立させるために余力を残しておかねばなりません。

が、爆豪の目に憎き駆藤の意志を感じ取ったAFOは堪忍袋の緒が切れたのか、死柄木弔への譲渡やOFAの奪取、そして爆豪の殺害を一括で行うために全因解放するのです。

AFOは『全ては一つの目的の為にオール・フォー・ワン（全ての個性を発動したのか首から下がクリーチャー化し超巨大に）』を発動し、雄英まで強引に押し通る算段。

膨大なエネルギーを推進力にして全てを総取りしようと目論むAFOを前にして、爆豪は「バカがてめえ、んなもん勝てるわけねーだろ」と諦めの言葉を零すものの、表情は清々しいもの。

思い返すのは緑谷出久に対して述べた「俺も全部俺のモンにして上へ行く」「爆破はやりてェと思った事何でも出来る」という己の台詞。そして、もう緑谷出久の邪魔をしないという悔恨の意思。

AFOの猛進に真正面から挑もうとする爆豪を見て退避を呼び掛けるオールマイトですが、爆豪は真正面から動くことはなく腕を構えて「爆ぜろ」とただ一言唱えるのでした。

すると、AFOが爆豪に衝突する直前にけたたましい爆発が起こるとAFOの速度は減退し急降下。

爆豪自身には何の挙動もなかったことからAFOは警戒していませんでしたが、実は爆豪はAFOに爆破を使用した際に口の中に爆発する汗粒を普通の汗粒でコーティングして飛ばしていたのです。その汗粒が時間差で混ざると他の刺激（AFOの全解放による進行）で起爆したとのこと。

戦いのセンスだけは褒められてきた爆豪ならではの手でした。

一方でAFOは度重なるダメージで力が乱れてしまいすぐに動けずにいました。

焦ったAFOは「これは僕の物語だ…!!どけモブがああ」と叫びますが、次の瞬間には爆豪が頭上から『ハウザーインパクト』を放ったことで巨体もろとも倒れると、さらに爆破の乱れ打ちを受け続けることで身体の調子が不安定に。

AFOが動けないのは負の感情に振り回されたせいで支配権が弱体化しているかららしく、因子の結合がうまくいかず力が使えないとのこと。

そして、爆豪が「これは俺たちの物語だ!!」と止めの一撃を放つと、これまで皆が少しずつ与えて来たダメージが結実し、ついにAFOは地面に倒れるのでした。

爆豪の勝利｜AFOの消滅

AFOの目的は己の個性を死柄木に譲渡し、死柄木に吞み込まれた向こうの自分を強化して最凶の心と体を乗っ取ること。

そして、現在OFA（緑谷出久）と戦闘中の死柄木が切り札を使用していないことから、まだ勝機はあると考えていました。それもこの場を切り抜けた後に死柄木に個性を譲渡して肉体を奪えればのこと。

しかし、爆豪の爆破の畳みかけを受けてついにダメージは限界を迎えて肉体は赤ん坊にまで減退していまいます。

一方ですでに死力を尽くした爆豪は立っているのもやっとの状態。エッジショットの言った通り呼吸一つで激痛が走り、器官に溜まった血を吐く始末。

赤ん坊になっても進行を止めないAFOを見据えるも、爆豪は声を出す力もなくなり、赤ん坊状態のAFOならば放っておいても消えると安堵し倒れ込もうとします。

が、意識が飛ぶ直前に思い出したのはかつて切島鋭児郎に放った「倒れねーってのはクソ強ぇだろ」という己の言葉。倒れないヒーローを思い出した爆豪は気力で足を前に出して転倒を防ぐと、「完全に勝たねーと、なァ!?」と奮起するのです。

爆豪の気迫に気おされたAFOは口から槍のような個性（おそらく自身の母親から奪った最初期の個性）を発射し攻撃しますが、爆豪は口で受け止めて爆破で槍を破壊。そして、「オネンネの時間だAFO」と凄むと、AFOは「（嫌だ…）」と錯乱。

すると悲鳴とともにAFOの中にあった奪った個性が順次消滅していくと、『巻き戻し』を使用した際の前提条件の通り、AFOの肉体は胎児に戻った後に消えて無くなるのでした。

こうしてAFOの消滅を見届けた爆豪は最後にオールマイトのようにスタンディングポーズを決めようとしますが、体が言うことをきかずに転倒。が、仰向けに倒れたまま腕を空へ突き上げると「（出久、頑張れよ）」と緑谷に向けてエールを贈るのでした。

まとめ

爆豪は緑谷出久に対してのこれまでの行いを反省し謝罪しており、その後は緑谷を認めてともにAFOと死柄木弔率いる超常解放戦線への対策にも尽力し、緑谷の個性の鍛錬にも協力的になっています。

そして、今回は緑谷出久の不在により死柄木弔戦に尽力した結果、致命傷を負わされてしまいますが、死を直前にして新たな戦法を開花させて強化されるほか、仲間の支えにより復活することができました。

また、自分が拉致されたせいでオールマイトを終わらせてしまった後悔がありましたが、最終章では緑谷出久の援護を受けてオールマイトを救出するばかりか、全員が紡いだAFOへの最後の対抗馬としてAFOと一騎打ちすることとなり、その止めを刺す役割を担いました。

AFO撃退後に心の中で緑谷出久にエールを贈るシーンも爆豪の成長を感じさせます。

最大の敵AFOは消滅したものの、まだ死柄木弔、そして死柄木に呑み込まれたAFOの意思がまだ生きているので、爆豪たちの活躍もまだまだ終わりではないかもしれませんね。

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