エルバフ編の回想でロックス海賊団の全容が明かされてきましたが、それと同時にロジャー海賊団やロックス海賊団と並ぶ海賊として当時の九蛇海賊団が登場しました。
ハンコックが船長になる以前、ロジャーが海賊王になる以前の九蛇海賊団とは一体どのようなメンバー構成だったのでしょうか。
今回は大海賊時代前に活動していた過去の九蛇海賊団についてご紹介いたします。
『ONE PIECE』のアニメを視聴できるのはこちら! | ||
![]() |
||
![]() |
九蛇海賊団とは
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
九蛇海賊団とは、女人国アマゾン・リリー(凪の帯にある女ヶ島)の皇帝が船長を兼任する女系の海賊団です。
アマゾン・リリーの島民は戦士として育ちいずれも『覇気』を修得しているため、平均戦闘能力は高め。それに加え、皇帝は男を虜にする美貌が突出しているため、その美しさの前には並の男では太刀打ちできません。
現皇帝は元王下七武海のボア・ハンコックですが、単行本109巻のSBSにて本編に先んじて歴代皇帝が四世代判明しています。
歴代アマゾン・リリー皇帝
単行本109巻のSBSで判明した歴代皇帝と状況です。
役職 | 名前 | 現状 |
現皇帝 | ボア・ハンコック | 現役 |
先代皇帝 | トリトマ | 病死 |
先々代皇帝 | シャクヤク | 脱出 |
先々々代皇帝 | グロリオーサ(ニョン婆) | 脱出 |
SBSの説明によると、アマゾン・リリーの戦士達は昔から『恋煩い』で命を落としているらしく、先代皇帝のトリトマも恋煩いで病死しているようです。
一方で、シャクヤクとグロリオーサは外海に飛び出すことで恋煩いから逃れられたとされています。そのため、現在存命なのはハンコック、シャクヤク、グロリオーサの三名になります。
ちなみにハンコックが皇帝及び船長になったのは11年前(2年後であれば13年前)になりますので、トリトマの死亡も11年前(13年前)あたりだと予想されます。
過去の九蛇海賊団の概要
ロジャー海賊団が『ひとつなぎの大秘宝』を見つけて海賊王になる以前(ロジャー海賊団がガープに追われたり、ロックス海賊団が台頭し始める少し前)、当時の海の『アイドル』として九蛇海賊団は有名でした。
当時の船長はグロリオーサ(後のニョン婆)。そして、何と次代の皇帝シャクヤクや次々代皇帝トリトマも乗船していました。
ロジャー、ガープ、ロックスは後に大海賊時代の伝説として語られていますが、当時の九蛇海賊団もその時代を語る上で外せない海賊であり、全荒くれ者達の『高嶺の花』と言われています。
そのため、九蛇海賊団の手配書は高額で取引されており、盗撮や追跡は日常茶飯事だったそうで、ロジャーたちもメロメロでした。
過去の九蛇海賊団メンバー一覧
船長|グロリオーサ(ニョン婆)
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
名前 | グロリオーサ(ニョン婆) |
階級 | 九蛇海賊団・船長 |
経歴 | 皇帝及び九蛇海賊団船長→脱出→白ひげ海賊団→? |
懸賞金 | 不明 |
悪魔の実 | 不明 |
現在 | アマゾン・リリー在住 |
当時のアマゾン・リリー皇帝及び九蛇海賊団船長。
現在の姿から想像できない美女であり、男はもちろん九蛇の戦士達をもメロメロにさせる容姿です(※現時点で戦闘能力は不明)。船上だと言うのにファンレターが大量に届くものの、当時の部下であるシャクヤクがその100倍もの人気を誇っていたため「全く!船長の私を差し置いて!」と嫉妬するなど、美人なのに若干ギャグキャラの扱い。
グロリオーサが恋心を寄せていたのは意外にもロジャーでしたが、1096話のゴッドバレー事件の回想ではロックス海賊団に所属しているため、恋煩いの相手がロジャーであるのかは謎。
また、現時点ではどのような経緯で九蛇海賊団からロックス海賊団に移ったのか描かれていませんが、おそらくアマゾン・リリーを脱出し恋煩いから逃れたとあるようにシャクヤクに次期皇帝の座を譲り女ヶ島を出てロックス海賊団に加入したのかもしれません。
一方で、現在再びアマゾン・リリーに戻れたのは先代皇帝トリトマの慈悲ですが、一度外海へ飛び出したため九蛇の『裏切り者』と言われており、本人も負い目があるのか村の片隅でひっそりと暮らしています。とはいえ、傷心のハンコック三姉妹を保護しシャクヤクと共にアマゾン・リリーに連れ帰ったのは彼女であるため、ハンコックも『小さな恩』は抱いているようです。
副船長|シャクヤク(シャッキー)
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
名前 | シャクヤク(シャッキー) |
階級 | 九蛇海賊団・副船長 |
経歴 | 九蛇海賊団副船長→皇帝及び九蛇海賊団船長(グロリオーサの次代)→脱出→? |
懸賞金 | 不明 |
悪魔の実 | 不明 |
現在 | シャボンディ諸島在住 |
当時の九蛇海賊団副船長(次代の皇帝並びに船長)。
シャクヤクは船長のグロリオーサを凌ぐ美貌を持っていることから、彼女の一挙手一投足が『誘惑』であり、彼女を目の前にすると花々は散り鳥は歌を忘れ人々は争いを始めると言われています。メロメロの実を食べているわけではないのに、周囲の者(男女、人間やその他の生物、草花)を虜にする模様。当時のグロリオーサの100倍のファンレターを送られています。
ロジャーおよびロジャー海賊団のほとんどがシャクヤクに魅了され、その身柄を手に入れるために幾度も九蛇海賊団と交戦しますが、シャクヤク一人にメロメロにされて呆気なく敗北。ギャバンやロジャーでさえ彼女の『美』の前では力が入らず情けない負け方をしています。
なお、レイリーだけはシャクヤクの美貌に惑わされず醜態をさらすロジャーたちに呆れている様子。シャクヤクは当時から「レイさん」と呼んでおり、唯一ウィンクを飛ばす相手ですが、レイリーは戸惑う反応を見せています。
この時代の少し先でシャクヤクは『女帝』の名を冠すると共に手の付けられない次元に達していくとのことですが、現時点ではアマゾン・リリー脱出経緯は不明です。
一方で、天竜人の奴隷にされていたハンコック三姉妹がフィッシャー・タイガーの奴隷解放で逃げ出した際、それをグロリオーサが保護した後にシャボンディ諸島に住んでいたシャクヤクが匿った後に共に女ヶ島へ行っているので何度か戻っているようです。
船員|トリトマ
引用元:尾田栄一郎『ONE PIECE』 出版:集英社
名前 | トリトマ |
階級 | 九蛇海賊団・船員(戦士) |
経歴 | 九蛇海賊団船員→皇帝及び九蛇海賊団船長(シャクヤクの次代)→病死 |
懸賞金 | 不明 |
悪魔の実 | 不明 |
現在 | 病死(恋煩い) |
当時の九蛇海賊団船員(次々代の皇帝並びに船長)。
背格好からまだ少女だと思われる一方で、当時の皇帝兼船長であるグロリオーサの補佐的位置にいること、また名前を憶えられていることからそれなりに有能な印象。
グロリオーサ宛のファンレターを運ぶ傍ら、その背後にある100倍くらいのファンレターについて聞かれた際に「あれはシャッキー様へ」と笑顔で応えている様子から、グロリオーサの扱いは慣れている様子。
現時点ではまだ二言程度しか台詞がないため次々代の皇帝及び船長になった経緯や病死の真相は不明です。
まとめ
以上「過去の九蛇海賊団とメンバー一覧」の紹介でした。
大海賊時代前にロジャー・ガープ・ロックスと並んで、九蛇海賊団は海賊界の『アイドル』として世間を騒がせていたことが判明しました。
また、先々々代アマゾン・リリー皇帝グロリオーサが船長をしていたこの時代にシャクヤクとトリトマも乗船していたのは驚きです。
さらに言えば、悪魔の実を食べていないのに美貌で男女を魅了し戦意喪失させるシャクヤクは群を抜いており、あのロジャーでさえ海賊団ごと何度も敗北しているのは意外でした。
『ONE PIECE』の漫画を読めるのはこちら! | |
![]() |
ONE PIECE 作者:尾田栄一郎 |