【聲の形】クズキャラランキングTOP10!作中最も救いようのないクズは誰?

聲の形 聲の形

『聲の形』は聴覚障害を持つ西宮硝子を主軸に展開されるいじめをテーマとして扱い、いじめられた側といじめた側がそのことを顧みてどのように人は変われるかを裏テーマにした作品です。

硝子へのいじめが起爆となっているため本作品は不快感を前提としますが、中でも劇中の登場キャラクターのほとんどがクズというのは有名です。

では、クズが多い本作品の登場キャラクターの中で最もクズ度が高いのはどのキャラクターなのでしょうか。

今回は『聲の形』に登場したキャラクターの中で個人的にクズ度が高いと感じたキャラクターをランキング形式でご紹介したいと思います。


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『聲の形』クズキャラランキングTOP10

本ランキングは、劇中で描かれたクズな行動を示す『クズ度』と、反省と謝罪を行ったという『悔悛度』の二つを考慮しています。

※賛否はあるでしょうが、あくまでも個人的な見解なのでご容赦ください。

【第10位】西宮八重子

西宮八重子

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 3.0
悔悛度 8.0

第10位は西宮硝子の母親である西宮八重子です。

劇場版アニメではほとんどカットされている八重子の背景描写ですが、八重子はとある事情で離婚することになると障害を持つ硝子が一人で問題を解決できるように厳しく育てる決意をしました。

そのため、硝子が周囲になめられないように短髪を強要したり、転校するたびに小言を挟んだり、頑なに手話を覚えようとしなかったりと『獅子の子落とし』を実行するような厳しい母親となりました。

その結果、硝子のいじめに関しては察していたものの、解決は硝子任せで補聴器などの実質的な損壊があった場合や転校手続きといった親が必要不可欠な場面でのみ手を出していたため、硝子が自殺を考えていたことに気づけませんでした。

一方で八重子は父親の役割を担っていたことと娘を守るという意志が強かったというのが本質にあり、障害を持つ硝子およびその家族を迫害する周囲から身を守るために武装状態であったことが明かされているため、離婚する前は普通に優しい母親だった可能性があります。

原作漫画では八重子の背景が語られているため同情されることの方が多い印象ですが、石田美也子に対してピアスを引き千切ったのはやりすぎているという意見からややクズ認定を受けています。

しかしながら、劇場版アニメおよび原作漫画でも八重子が美也子のピアスを引き千切ったという確実な描写がないばかりか、公式ファンブックにおいて美也子は八重子の気持ちが理解できたため同じ痛みをもって償うという意志で自分で引き千切ったかもしれないと回答されているため、八重子が美也子のピアスを引き千切ったというのは早計であり濡れ衣になります。

また、家出した結絃を探しに出た硝子が戻らない際に将也が雨の中を探し回ってくれた際には傘を貸し与える、将也の橋飛び降り投稿が結絃の悪戯であると知った際には結絃を叱る、硝子の自殺を助けたかわりに将也が重傷を負った際には石田家に赴いて誠心誠意謝罪するなどの描写から硝子のいじめと関係のないところでは良識ある母親として動いています。

【第9位】真柴智

真柴智

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 4.0
悔悛度 5.0

第9位は一番性格が歪んでいる真柴智です。

真柴は高校編での将也の同級生の男子で、永束に次いでできた二人目の友達です。

小学生の頃は自身の太い眉毛をからかわれたことがクラス問題に発展したらしく、硝子と同じく自分のせいでみんなの関係を壊してしまったという罪悪感を抱えることになりました。また、主犯格はもちろんのこと、自分は悪くないと言って罪のなすりつけあいをする生徒や笑っていた先生、そして自分を含めて『人間は勝手』と思うようになりました。

真柴へのいじめがどの程度だったのかは描かれなかったものの鞄持ちをさせられる側だったと打ち明けており、劇中では見ず知らずの女子小学生の団体が一人に鞄持ちをさせていたのを見かけると鞄を取り上げて持ち主の足元に投げつけて「自分で持て」と威圧したり、水門小に撮影許可を求めに訪問した際に竹内が硝子へのいじめを美化し自身に責任が一つもないような言動をとるとペットボトルの中身を打ち付けるといった突飛な行動をとっています。

将也の過去を知る以前から『いじめの主犯は今どんなツラして生きてるのか』『そいつが今目の前にいたらぶっとばしてー』と語っており、美登鯉橋で将也の過去が白日の下に晒された際には将也に「前、殴りたいって言ってただろ?やりたきゃやれよ…」と言われると笑顔で「え?いいの?」と確認をとって殴り飛ばしました。

公式ファンブックによると、将也を殴った際にはいじめっ子への制裁を実現できてエクスタシーを感じていると書かれているため、彼が本当に歪んだ思想を持っていることが伝わります。

真柴が将也に近づいたのは普通を目指して生きてた彼が将也と比較すれば自分が普通だと実感できるからでしたが、将也の過去を知り、将也の贖罪とその変化を目の当たりにした折には自分の愚かさを痛感し謝罪と反省を示しているあたり、クズというよりも作中一番のサイコパスという印象です。

【第8位】げんき君

げんき君

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 9.0
悔悛度 不明

劇場版アニメには未登場のキャラクターであり、将也の姉の元恋人(年齢不明)。

「♡(love) is war」の英語プリントTシャツを着た茶髪の男性であり、初対面の彼女の弟である将也には「ちっす、どもっす」と軽薄ながら割と愛想のよい反応を見せていました。

その正体は将也たちの誰かの靴をパクった通称デラックスの兄であり、将也たちが『靴奪還作戦』で弟を痛めつけた仕返しとして将也に暴行を働きました。

弟(推定180㎝?のデブで小学生と思われる)をボコボコにされた仕返しに「みぞおちってどこにあるか知ってる?」と笑顔で話しかけて不意打ちで鳩尾に一撃を入れると、悶絶する将也を足蹴にして「おめ、何人んちの弟に手ェ出してんの?」と悪役のごとく凄みの効いた表情を浮かべる変わり身はまさしく悪そのもの。

茶髪・顎髭・十字架ネックレスに加えて煙草を吸っていることから成人の可能性が高いですが、成人だとすれば大人が小学生を本気でボコボコにしているためやなりヤバい人種です。もはや犯罪者。

漫画原作においても硝子が転校する少し前の出来事として描かれたのが最初で最後の登場であるため、げんき君が一体何者だったのか、将也の姉とはこのことがきっかけで破局したのか、その後は反省しているのかなど一切不明。

そのため、圧倒的クズキャラであるものの登場が極端に少ない上に彼の背景がほとんど不明のため、主要人物の陰に埋もれがちです。

クズキャラランキング1位でもおかしくないキャラクターですが、本編とはほとんど無関係のクズなのであえて順位は低めにしています。


【第7位】広瀬啓祐

広瀬啓祐

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 7.0
悔悛度 5.0

第7位は将也の小学生時代の友達だった広瀬啓祐です。

将也、島田、広瀬の三人は幼友達として小学生時代を一緒に過ごしていましたが、硝子のいじめ問題が露見したのをきっかけにすべての責任を将也一人に押し付けたクラスメイトの一人であり、その後は島田とともに将也を中学卒業までいじめ続けたことで将也が人に×印をつける要因を生みました。

喧嘩自体はさほど強くなく気が弱いのか将也の度胸試しや硝子へのいじめには加担するものの、一人だけ冷や汗を浮かべて冴えない表情をするといった見せており、島田に続いて将也の度胸試しから降りる発言をしています。

以降も筆談ノートへのラクガキはやっていたと予想されるものの、硝子へのいじめはそこまで積極的ではなく傍観者側に近い立ち位置ですが、将也いじめに関しては島田とともに積極的に参加し喧嘩に明け暮れました。

小学生編以降の登場は回想で触れられる程度であるため彼がどのような成長を遂げたのか一切不明ですが、中学卒業後は将也と疎遠になっているので島田同様に当時についての謝罪はしていないでしょう。

高校編では夏祭りで硝子と将也を見かけると面白そうだから尾行すると綴っていたため、あまり反省はしていない様子ではあるものの、将也との接点を作りたかったのかもしれません。

【第6位】島田一旗

島田一旗

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 7.5
悔悛度 5.0

第6位は将也の小学生時代の友達だった島田一旗です。

広瀬同様に将也、島田、広瀬の三人は小学生時代を一緒に過ごした仲ですが、硝子のいじめ問題が露見したのをきっかけにすべての責任を将也一人に押し付けてクラスから孤立させた一人となります。

当初から何を考えているのかわからない一面があったものの、将也の無茶な度胸試しには一番に撤退しており、硝子へのいじめについては悪戯程度にとどめ、将也が硝子に謝るところを見てみたいと揶揄うなど、問題になるかもしれないという一定のラインを見極めて一歩引いた立ち位置にいました。

硝子のいじめ露見後は広瀬とともに将也を積極的にいじめるようになり、小学校を卒業するまで机に毎日ラクガキをし、中学に上がっても将也が元いじめっ子であることを周囲に吹聴しをするなど将也を孤立させる原因を生んでいます。

なお、島田が将也の過去を言いふらしたのは自分と将也は関係ない人間であることをアピールする意味が強かったらしく、新しい友達に自分と将也が仲良かったことを知られたくなかったという想いから無関係を印象付ける口実に利用しました。

高校編では植野の魂胆に乗っかって将也と何度か顔を合わせていたところ、植野が推測したように当時のことを少しは引きずっていて仲直りのきっかけが欲しかったのかもしれませんが、植野同様に単純な性格ではないため依然仲直りはできていないようです。

【第5位】植野直花

植野直花

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 8.0
悔悛度 7.0

第5位は口が悪いことでおなじみの植野直花です。

小学生の頃の植野は勉強も運動もできてリーダーシップもある女子の代表のような立ち位置にいたこともあり、聴覚障害を持つ硝子の世話を担任言われてやっていました。

当初においては一番最初に硝子と向き合っていたキャラクターでもあったわけですが、本心をひた隠し作り笑顔を浮かべる硝子の性格とは絶望的に相性が悪く、授業や合唱コンクールといった日常や行事を台無しにする硝子を疎ましく思い『悪口』や『ラクガキ』といった行動で警告を発しました。

そして、硝子がその警告を理解しようとしなかったこと、また当時から好意を寄せていた将也を硝子が好きだと勘違いしたこと、硝子が転入したせいで自分と将也の日常が壊されたことのすべてが硝子が原因だと考えるようになると、将也がつるし上げられた後も率先して硝子へのいじめを続けました。

高校生となった現在でも当時硝子へ抱いた感情は間違いではないと考えており、硝子に許されたいと思わないことから誠意を込めた謝罪は考えていません。むしろ、硝子のいじめ問題に関してはお互いに色々と失ったものがあるため相殺されていると考えています。

一方で植野なりにこの5年間葛藤を抱いていたのは確かであり、某炎上キャラと比較すれば自身の性格の悪さやすぐにヒステリーを起こして暴力に走ることを自己嫌悪しているあたり比較的クズ度はやや落ちてしまいます。

とはいえ、硝子へ行ったいじめや暴力は到底許されることではありません。

【第4位】川井みき

川井みき

引用元:大今良時『聲の形』 制作:京都アニメーション

クズ度 8.0
悔悛度 2.0

第4位は眼鏡をかけた優等生キャラの川井みきです。

正直、川井は硝子や将也へのいじめに積極的に参加したことがない謂わば視聴者視点に近いキャラクターですが、本作においてはある意味で一番嫌われているキャラクターです。

彼女の中では小学校での出来事は聴覚障害を持つ硝子と触れ合うことができた新鮮な体験として記憶されており、自分が硝子に色々と教えていたという一部分だけを抽出し美化されています。

近くで硝子へのいじめを目の当たりにしても笑ってやんわりと注意を促すだけであり、硝子のいじめ問題が露見し将也が自分を名指しした時には自分は硝子をいじめていないと主張し泣き落としでクラスを味方につけて将也を追い込みました。

また、高校編でも彼女が真柴に将也の過去を話したのではないかと将也に猜疑心を向けられた際にはわざわざ教室中に響く声量で将也の過去を暴露した挙げ句「過去を黙ってろと将也に脅された」と自身の脳内で誇張した事実と反することを主張して将也を陥れる行動をとっており、かつ真柴に助けを求めるという悲劇のヒロインぶりを見せました。

実はこのような行動に対して本人には悪意がまったくなく、むしろ自分は正しいと思って行動しているため、読者からは『ナチュラルボーン・クズ』と不名誉な呼び方をされています。

いじめを笑って見過ごすことも立派ないじめの加担であり、必要のない所で将也を陥れるなどの行動から川井が読者・視聴者に嫌われるようになりました。なお、川井は何か魂胆があってそのような行動をとっているわけでもないらしく、真柴に縋る仕草などにも一切の意図はありません。

一方で、川井が硝子のいじめを見て笑っていたのは確かであるものの、将也が硝子に悪戯をすれば注意し竹内に堂々と告げ口をする、将也が一番最初に行った硝子への黒板の誹謗中傷のラクガキを見た際には青褪めて硝子を労わる姿を見せる(アニメ版では将也たちが書いているところを笑って見ている)、高校編では自分よがりでありながら自殺を考えた硝子を諫めるといった優しい行動も取っており、正義感も併せ持っていることがうかがえます。

また、硝子へ対して悪口やいじめを行った描写がないのは本当であり、あくまでも当時は傍観者側。それも、時には笑ったり、時には注意して先生に伝えたりと、クズと正義感が混在したような行動を取っているのが川井です。

自分がクズである自覚がない分反省のしようがないため、本質的には植野よりも厄介なところがあります。


【第3位】石田将也

石田将也

引用元:大今良時『聲の形』 制作:京都アニメーション

クズ度 8.5
悔悛度 9.0

第3位は硝子のいじめの主犯格である石田将也です。

退屈が嫌いだった将也は度胸試しをする活発な子供でしたが、聴覚障害を持つ硝子の転入を契機に退屈を払拭する運命的な出会いを感じてしまい、どの程度耳が聞こえないのか調査することにしました。

その過程で竹内に呼び出されると「仕方のないことがある」と注意されてしまい、始めの内は竹内に言われた言葉を反芻し硝子の障害を理解しようとする意識を見せ、硝子のために他のクラスメイトの負担が大きくなる前にそれとなく硝子に忠告をしています。

が、手話の強要・合唱コンクール・佐原の不登校が重なると将也の中で西宮硝子は異文化で育った異星人であり自身のクラスに実害をもらたす邪魔者と認識するようになり、当たり前の日常を破壊される前に硝子にこの事実を伝えなければといじめという手段で抗議することになったのです。これは竹内に言われた「仕方のないことがある」の曲解でもありました。

しかし、将也の警告に対しても硝子は決して怒らず笑顔で感謝あるいは謝罪の二通りしか反応を示さなかったため、いじめはより過激になり、最終的には硝子が「死にたい」と追い詰められるほどいじめぬいて転校させてしまいます。

将也が硝子の補聴器を破壊・紛失させた被害額は170万円であり、その補償は母親が行い、西宮母に直接謝罪に赴きました。

新しい環境で友達ができるかもしれないと学校を楽しみにしていた硝子を追い詰めた行為と170万円の被害額が発生しているため、高校編の将也が抱いているように小学生時代の将也は救いようのないクズであることは確かであり、許せない存在の一人です。

しかしながら、将也は自身がいじめられる側になるほか、5年間の歳月を経て硝子へのいじめを反省し贖罪の意思をもって接しており、硝子へ謝罪を済ませた後は自殺するつもりでした。ただ、硝子の笑顔と接する内に自分が壊した硝子の関係を取り戻すことに心血を注ぐようになり、硝子のために命を張る姿勢を見せていることから、結絃が認めているように将也の硝子へ対する贖罪は確固たるものです。

とはいえ、小学生時代の行いは到底許されることではないため、クズ度はかなり高い評価になります。

【第2位】竹内先生

竹内

引用元:大今良時『聲の形』 制作:京都アニメーション

クズ度 9.0
悔悛度 1.0

第2位は石田将也たちが通う水門小学校の先生で彼らの担任だった竹内です。

知っての通り、竹内は聴覚障害を持つ子供を受け持つ立場でありながら事前準備は何一つしないばかりか硝子の転入当日になって本人からクラスメイトに伝えさせるという投げやりな形をとった人物(硝子については『きこえの教室』の喜多に丸投げ、かつ非協力的な態度をとる)。また、第一声に「変な奴」と障害を持つ硝子に暴言を吐いた将也の前の席に座らせたり、硝子の介助などを川井や植野へ押し付けています。

加えて手話を覚えるという努力もせず、口語を主体に健常者と同じペースで授業を進めるため硝子は授業についていけず授業中の植野たちに面倒をかけてしまいウザがられる原因を生み出しました。

教師として硝子に悪戯をする将也を𠮟りつけることはするものの解決手段は何一つ講じず、基本的には究極の放任主義あるいは自身の責任逃れの言い訳のためか『忠告』だけにとどめています。

その結果、障害を持つ硝子とクラスメイトに不和が生じようとも不干渉、かついじめが過激になっても遠目に見ているだけ、あるいは生徒と同じく笑っていることもありました。

そして最も酷い行いとなったのがいじめが西宮母に伝わり急遽総合学習の時間で校長を交えて話し合うことになった際、硝子へのいじめの責任を将也に押し付けつるし上げると、自身は何も追求せず生徒を使って責任を将也一人に背負わせています。

将也がいじめられる側になって島田たちに靴を捨てられたことを打ち明けても「嘘をつくな」と面倒事を避けるように相手にせず、いじめの実態を知っていても生徒を助ける行動すら起こしません。

転じて将也が東地高校に受かったとしれば「すごいな、立派になったな」と掌を返したように好意的に接しており、硝子のいじめや将也がいじめられる側になったことも今の将也が偏差値の高い高校に進学できたことを思えば『あって良かったことなんだろうな』と当時のことは何でもないような発言をしてます。

唯一当時の環境を熟知していた大人である竹内が普通に教職を全うしていればいじめは早期解決でき、硝子も特別学級へ移動するなどの処置もできたでしょうから、少なくとも小学時代の硝子が転校および「死にたい」と思う展開は回避できた可能性があると思うと、竹内の所業は許し難いものです。

反省もしていないのでクズ度はかなり高いですが、将也が硝子のために手話を覚えた姿を見て「ほら、やっぱり立派になったじゃないか」とこぼしているところ、自分がクズの自覚はあるのかもしれません。

なお、高校編ではある程度手話を理解できるようになっていますが、それは硝子のためでも自分の中で反省があったわけでもなく、自分のスキルを高める目的で覚えています。

【第1位】西宮父(父と父方の祖父母一)

西宮父

引用元:大今良時『聲の形』 出版:講談社

クズ度 15.0
悔悛度 0.0

圧倒的クズキャラクターは西宮硝子の実の父親およびその両親です。

劇場版アニメには登場しませんでしたが、何を隠そうこの父親こそが硝子が聴覚障害を持って生まれた原因であり、西宮八重子が常に武装状態となって娘に厳しくなった要因です。

この父親は感染症(作中で名称不明)に罹っていましたがなぜか八重子にはそのことを隠しており、いざ自分の娘が障害を持っていると判明すると一方的に離婚をつきつけたのです。感染症については母体となる八重子が予防接種をしていれば障害が出ることはなかった可能性が高かったみたいですが、当然八重子は夫が感染症に罹っているとは知らないため予防接種をしていませんでした。

そのため硝子は聴覚障害を持って生まれることになったわけですが、夫は硝子がお腹の中にいる時に問題が起きたと考えて全ての責任は予防接種をしなかった八重子にあると切り出すと、「君がこんな子を産むなんて聞いてない、僕たちは騙されたんだよ」と耳を疑う発言をしています。

加えて彼の両親(硝子から見て父方の祖父母)までもが「あんたわざとこのことを黙ってたんと違うか」「本当はあんた自身に問題があるんじゃないか?」「因果応報、硝子が前世で何か悪いことをしたせいなんだよ。あるいはあんたが…」とどの面をさげて言っているのか疑うほどの暴言を吐き捨てています。

障害に関しては国の補助金制度を利用することができますが、父方一家は国のお金で世話になることを恥と捉えており、八重子らがそれに頼ろうと言えば「なんて傲慢なんだ!」とブーメランさながらの台詞を吐いています。

障害が悪いことだと思わないなら西宮家が育てればいい、自分たちの家に障害者はいらない──というのが父方一家の意思。西宮家を捨てた最悪のキャラクターとなりましたが、さすがにアニメでは批判が殺到する恐れがあったか、倫理的に放送できないせいかカットされました。

将来的に硝子と硝子に関わる人間関係を壊すことに繋がった悲劇の元凶とも言えるキャラクターであるとともに、八重子が健常者に引けを取らないように強い子にしようと厳しく娘を育てるようになった原因でもあり、全登場キャラクターと比較しても張り合いにすらならない圧倒的クズと形容しても過言ではないほどのクズの中のクズでした。

養育費を払っているのかさえも怪しいところですが、この男からは受け取りたくもないでしょう。

また、この一家がその後どうなったか全く描かれていないのも本作の消化不良の原因。この一家が不幸のどん底に突き落とされる因果応報の展開を望む読者がほとんどでしょう。


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まとめ

登場人物のほとんどがクズと話題の『聲の形』ですが、おそらく一番のクズは西宮父とその両親だと思われます。

残念ながら劇場版アニメでの登場は叶いませんでしたが、彼らが登場していれば川井でさえ霞んでしまうのではないでしょうか。

また、げんき君というやばいキャラクターも原作では登場しているあたり、地上波にあたって本当に放送できないようなクズキャラクターはアニメ版ではカットを余儀なくされているのかもしれません。


聲の形公式ファンブック

聲の形 公式ファンブック

作者:大今良時
出版社:講談社

 

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