漫画『呪術廻戦』のメインキャラクターの一人・伏黒恵は、死滅回遊編で宿儺に体を乗っ取られてしまいました。
その後、宿儺によって伏黒の魂は沈められてしまったため虎杖たちは伏黒を取り戻そうと二つの魂を引き離そうと画策しますが、一筋縄ではいきませんでした。
はたして、虎杖たちはどのようにして伏黒恵を取り戻したのでしょうか。
今回は伏黒恵が宿儺に体を乗っ取られてから復活までについてご紹介したいと思います。
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伏黒恵が宿儺に体を乗っ取られてから復活までのネタバレ
引用元:芥見下々『呪術廻戦』 出版:集英社
伏黒恵は死滅回遊中盤で宿儺に体を乗っ取られて(受肉されて)しまいましたが、新宿決戦の決着時に虎杖悠仁が伏黒恵の肉体から宿儺(呪物)を引き剥がしたことで復活しています。
しかし、それまでに『伏黒恵の死亡説』が浮上することもありました。
では、どのようにして伏黒恵は肉体を取り戻すことができたのでしょうか。
伏黒恵に受肉した両面宿儺
少年院の一件で宿儺は伏黒恵に対し十種影法術の潜在能力と宿儺への耐性を感じ取り何れ肉体を奪う機会を窺っていました。
虎杖悠仁のように『器』ではなく『檻』にならないよう確実に肉体の主導権を得るために伏黒恵の魂が折れる瞬間を狙っていたわけですが、死滅回遊にて伏黒津美紀が受肉タイプの泳者と判明したことで伏黒の精神が揺らいだのを見極めると、少年院の一件で虎杖を蘇生する条件として交わした『契闊』を唱えて虎杖の肉体を一分間支配、そして伏黒に呪物化した小指を飲み込ませて虎杖から伏黒の肉体へと乗り換えたのです。
伏黒の魂を沈める『浴』
宿儺が伏黒の肉体の主導権を得た直後はまだ伏黒は裡から抵抗しており、宿儺の呪力出力はかなり落ちていました。
そのため、宿儺は蟲毒で厳選された生物を潰し濾すことで得られる呪力の溶液に器物を十月十日漬け込む『浴』を経て魔に近づくことで伏黒の魂をより深く沈めました。
伏黒津美紀の殺害
羂索のマーキングと遠隔の無為転変で覚醒した津美紀には1000年前の呪術師・万(よろず)が受肉しました。
万は宿儺に首っ丈であり、受肉後には婚姻を条件に宿儺と勝負を望みますが、『姉を自分の手で殺害する』という事実を植え付けるために敢えて完全な受肉による変身をせず伏黒恵のままで万との勝負に応じて津美紀を殺害しました。
これによって伏黒恵の魂は完全に沈んでしまうのでした。
伏黒恵を助ける方法
九十九由基の魂の研究所を読み解くと、魂は多少混じることはあっても一つになることはないと記載されており、例え呪物と非術師で呪力差が大きい場合でも奥深くに沈んだ魂が消えて一つになることはないとわかりました(※真人のように魂に干渉する場合は特殊なので除外)。
そのため、伏黒恵の肉体から呪物を取り除ければ伏黒恵を取り戻せることが判明しました。
そこで高専術師が考案した作戦は以下の三つ。
- 日車の術式効果の一つ『処刑人の剣』で宿儺のみを屠る
- 天使の術式『邪去侮の梯子』で伏黒の中の宿儺を屠る
- 虎杖の『魂を知覚する打撃』で沈んだ伏黒恵の魂を呼び起こす
伏黒恵を助けるのにうってつけなのが日車寛見の術式。日車の術式効果の一つ『処刑人の剣』で斬られたものは例外なく死に至りますが、あくまでも対象はジャッジマンの死刑判決を受けた者に限定されます。
ジャッジマンが受肉体の中複数の魂を分けて認識できることは虎杖との戦闘で実証済みであるため、日車が宿儺に術式を発動し死刑を勝ち取ることができれば『処刑人の剣』を当てるだけで宿儺のみを屠ることが可能なのです。
もう一つの保険として天使の術式『邪去侮の梯子』がありますが、仮に『邪去侮の梯子』で宿儺を倒したとしても受肉体は術式・呪物・人格が直結しているため、対象の生存率が極めて低くなります。
しかし、虎杖の『魂を知覚する打撃』であれば伏黒恵の魂を叩き起こすことが可能であるため、虎杖が宿儺と伏黒恵の二つの魂の引き離し呪物と肉体の同調を鈍らせることができれば『邪去侮の梯子』で宿儺を消し去った伏黒恵の生存率を跳ね上げることができるのです。
基本的に日車の術式を第一に、天使の参戦は保険として作戦に組み込みました。
虎杖の攻撃は真人戦と同様に的確に魂を突くため、受肉体である宿儺にとっては有効打になります。そのため、虎杖はいるだけで役立つ模様。
伏黒恵の肉体から宿儺を引き剥がす
獄門疆の封印を解いて五条悟が復活すると、宿儺との決戦を12月24日に指定。
それまでに伏黒恵を救出する方法と両面宿儺・裏梅・羂索に当てる戦力編成の検討、対宿儺へ向けての修業が行われました。
そして決戦当日、緒戦を飾るのは五条悟であり、虎杖たちの出陣は五条の勝敗次第となりました。
五条悟の敗北と無量空処の影響
現代最強の呪術師と史上最強の呪術師の対決は常人では立ち入ることのない頂上決戦となりましたが、結果は宿儺の辛勝となりました。
しかし、領域展開の打ち合いによって宿儺は五度の無量空処を凌いでいるわけですが、五度の無量空処の必中効果を伏黒恵の魂に肩代わりさせることで魔虚羅に無量空処を適応させて打ち破ったことから、伏黒恵の魂はより深く沈んでいくことになりました。
少年院で虎杖が自死を選んだにも関わらず宿儺が蘇生させたため、五条が宿儺を殺しても伏黒を蘇生する手段があると踏んでいましたが、頼みの五条が敗北したため伏黒恵を取り戻すには総力戦を仕掛けるしかなくなりました。
『処刑人の剣』作戦の失敗
五条敗北後、第二回戦は鹿紫雲一が出陣しますが、鹿紫雲は宿儺に多大なダメージを与えるも受肉による変身によって宿儺は肉体を修復し生前の姿を取り戻しました。
そして、鹿紫雲敗北後、虎杖たち高専術師が出陣し日車の術式効果『処刑人の剣』で宿儺のみを殺害する作戦を決行しますが、日車は高専術師らと隔離されてしまい宿儺に敗北。
最善策であった『処刑人の剣』で宿儺のみを殺害して伏黒恵を救う作戦は失敗に終わってしまうのでした。
『邪去侮の梯子』作戦の失敗①
日車敗北後は、高専術師や外国人助っ人など総力戦が続くとそれぞれが与えたダメージで宿儺は随分と疲弊していきました。
実は、乙骨は事前に宿儺にもぎ取られた来栖の腕(接合不可)をリカに捕食させることで『邪去侮の梯子』のコピー条件を満たしており、自身の領域に『邪去侮の梯子』の必中効果を付与。
新宿決戦では他の術師を下げて宿儺を自身の領域に誘い込みました。
そして、領域内に虎杖を招くことで実質3対1(乙骨、リカ、虎杖)で宿儺と戦い、虎杖の魂を知覚する打撃を当て続けて伏黒恵の魂を呼び起こすわけですが、乙骨が出力最大の『邪去侮の梯子』を宿儺に当てたところで隙が生じると、虎杖は魂の構造を理解した一撃を宿儺に当てて直接伏黒恵の魂を呼び起こすことに成功しました。
しかし、虎杖が伏黒の魂と直面するも伏黒の魂にはすでに生きる意志がなく「もういいんだ」と救いの手を拒むのです。
宿儺の思惑通り、肉体を支配されていたとはいえ自分の手で姉(津美紀)を殺害した事実が精神を削っており、津美紀が死亡した今『津美紀が理不尽な不幸に晒されることのない世界を作りたい』という伏黒の願いも遂行できなくなったため、生きる意欲が完全に潰えていました。
伏黒が虎杖の救いの手を拒んだことで宿儺は動けるようになり、乙骨は反撃を受けて退場してしまいます。
『邪去侮の梯子』作戦の失敗②
次善策として挙げられる『邪去侮の梯子』ですが、これは一度死滅回遊で宿儺に見せているため警戒されてしまいます。
そのため、乙骨の一陣目は模倣術式を持つ乙骨が『邪去侮の梯子』を使用することで宿儺の意識からコピー元の天使の存在を薄めるというのが本来の目的でした。
乙骨は一度宿儺にやられて退場しましたが、羂索の『肉体を渡る術式』をコピーし、家入たち医療班の協力の下五条悟の肉体を乗っ取り再び戦場へ立つことに。
そして、乙骨が宿儺の領域展開を五条の無量空処で相殺させた直後、虎杖が黒閃で宿儺を追い込んだところで東堂が『不義遊戯・改』で宿儺の頭上に舞う乙骨の領域の破片と来栖を入れ替えると、来栖は『邪去侮の梯子』を宿儺に撃ちこむことができました。
しかし、宿儺に『邪去侮の梯子』を撃ちこむところまでは順調だったものの、乙骨のダウン、領域に付与された対象指定の必中と違いその場にいる虎杖たちにも作用すること、受肉体と共存しているせいで術師としての肉体強度の低さが裏目に出て片腕がないことが出力低下に繋がり宿儺を一撃で消し飛ばすには至らず失敗に終わるのでした。
また、東堂と来栖が戦闘不能となったためこの作戦は継続不可能となります。
虎杖悠仁の「解」と領域展開
日車寛見と来栖華(天使)が退場したため、伏黒恵の魂を救う方法は限られてきました。
しかし、虎杖は宿儺との戦いの中で黒閃を連発し自身の肉体に刻まれた宿儺の術式『御廚子』を覚醒させており、魂を知覚する応用で『術式対象を宿儺と伏黒恵の魂の境界に絞った「解」』を使用できるようになりました。
これは生前の宿儺にはそこまで脅威ではない技ですが、受肉体の宿儺にとっては当たれば伏黒恵に取り込ませた呪物(宿儺の指)を雑に引き剥がされてしまう致命的な術となります。
今の虎杖では完全復活した宿儺に「解」を当てるのは困難でしたが、一つだけ術を確実に当てる方法があります。それが領域展開であり、虎杖は決戦前の入れ替え修業によって結界術の基礎を修得していたため、土壇場で領域展開を発動し宿儺に「解」を当てることができました。
伏黒恵の魂を再び呼び起こす
虎杖の「解」によって伏黒恵の魂は再び呼び起こされました。
しかし、伏黒は津美紀がいない今生きる意欲がないことを再度伝えて虎杖の手を拒みます。津美紀が理不尽な不幸に晒されることのない世界が作れなくても、せめて自分が生きている間は目が届く範囲で生活を維持し、彼女の料理を食べ、虎杖のような人間と肩を並べて歩く姿を見送り幸せを実感したかったと語りますが、それが叶わなくなった今、伏黒にもう生きる意志はありませんでした。
しかし、虎杖は祖父・倭助が肺癌の治療を早い段階で拒否していたことを話すと、自身の体の丈夫さから病気やその辛さをどこか他人事に捉えていた節があったものの、呪術師として最悪の体験を通じることでどうしようもない現実にぶつかった人達の選択に共感できるようになったと打ち明け、今の伏黒に「生きろ」とは言えないと本音をぶつけました。
しかしながら、どんなに伏黒が辛くても伏黒がいなくなるのは虎杖にとっても辛いことであるため、涙ながらに「オマエがいないと寂しいよ、伏黒」という本心を吐露するのでした。
伏黒恵の復活
総力戦の末、最終的に釘崎野薔薇の『共鳴り』のダメージによって宿儺の術式および領域が使用不可状態になると虎杖悠仁の必中術式『術式対象を宿儺と伏黒恵の魂の境界に絞った「解」』によって呪物(宿儺の指)を吐き出すことになり、最後は黒閃によって完全に宿儺と伏黒恵の魂は引き剥がされました。
その際、宿儺は生得領域(深層心理の世界?)にて再度伏黒恵の魂を沈めようと悪あがきをしますが、伏黒は宿儺の必死な様子から19本の指が消滅すれば残り1本もその影響で魂を繋いでいけないと推察。つまり、このまま虎杖に魂を引き剥がされれば宿儺は消滅すると理解しました。
宿儺に「姉を殺し、差し出された手を拒み、オマエが助けた小僧は大勢人を殺した。オマエはもう真っ当になど生きていけない」と精神を揺さぶられますが、今度は「始めから真っ当に生きてたつもりなんてねえよ。当たり前のことだけど世の中には自分より他人の方が多い。もう一度誰かのために生きてみようと思う」と告げて生きる意志を表明しました。
虎杖が黒閃を放った直後にこれらのやり取りが伏黒の肉体の裡で行われており、虎杖に吹き飛ばされた直後には伏黒の肉体から宿儺の呪物が剥がれ落ちるように分断されています。
なお、宿儺はその後虎杖の救いの手を拒んで消滅しており、伏黒はおそらく気を失っているのか虎杖との会話もなく新宿決戦は幕を閉じました。
伏黒恵のその後
伏黒恵は新宿決戦(宿儺消滅)後、期間は不明ながらベッドで目を覚ましています。
目覚めてすぐに廊下へ出たところ、虎杖と釘崎が『釘崎生存ドッキリ』の準備として大きな箱に入ろうとしている場面に遭遇してしまい軽く謝罪して受け流しました。
一年生全員揃ったところで虎杖が家入から預かっていた五条の手紙を二人に手渡しており、伏黒の手紙の内容は『残念ながら恵の親父はもういないよ~!僕が殺したから!めんご!(五条の似顔絵)』というもので、伏黒は思わず笑ってしまいます。なお、虎杖と釘崎は手紙の内容が笑えないものだったため、笑っている伏黒にドン引きの模様。
伏黒は宿儺受肉時に迷惑をかけた高専術師や協力者に謝罪を考えますが、一同勢揃いしたところで宿儺戦の反省会へと発展。「皆に一度ちゃんと謝りたいんですけど」と口を挟むと、真希に「後にしろ。それにお前が謝ることなんてなんもねーだろ」と一蹴されました。
※ちなみに伏黒は宿儺の中である程度の状況は見聞きしていました。
津美紀の墓参り
全てが片付いた後、伏黒津美紀の遺体は家入硝子がエンゼルケアを行っており、処置後はおそらく通常の遺体同様に火葬し伏黒家の墓に納骨されているものと予想されます。
第270話では、家入が同伴して伏黒と伏黒家の墓所を訪れており、伏黒が献花。亡き姉の冥福を祈る姿が描かれました。
姉の処置をしてくれた家入に伏黒はお礼を述べており、家入は「あとは燃やすだけでも遺体を綺麗にしとくってのはやりがいがあるもんでさ、あの世でその人が私のおかげで綺麗でいてくれたら嬉しいでしょ」と語っています。
したがって、宿儺は万(津美紀)の遺体を放置しており、高専が後に回収した、あるいは伏黒の十種影法術の影の中に収納されていたのかもしれません。
来栖華への贖罪
目覚めた伏黒は来栖華と直接対話をしています。
死滅回遊にて、伏黒は宿儺に体を乗っ取られた直後、来栖の片腕をもぎ取った責任を感じていました(※実行したのは宿儺であっても、内部で見ていたため責任を感じている)。また、宿儺が来栖に対し色仕掛けを行ったのは伏黒の中の来栖に関する記憶を掘り起こしたからであるため、今の伏黒は来栖を助けた当時の記憶も思い出している状態です。
そして、伏黒は自分のせいで片腕を失った来栖に向けて「責任は取る。これからは俺が来栖の右腕になるよ」と率直に贖罪の気持ちを宣言するのですが、来栖はプロポーズと解釈して「式はいつにしますか?」と浮足立つのでした。
なお、伏黒は急な展開に転がったためカタコトで「そういう、意味では、なく、任務が、あるので、あとで、話そう」とその場から逃げ出しました。
その後、最終話までその先は描かれなかったため、伏黒と来栖がどうなったのかは不明となります。
最後の任務
完全に回復した伏黒は虎杖と釘崎とともに任務に復帰しました。
本編において最後の任務となるのは『2週間ほど前から同棲中の婚約者から顔が変わって見られる』という相談内容であり、実際に現場に赴いてみると呪詛師の仕業と判明。
しかし、殺意を感じれられない・残穢が希薄・被害がほぼ「嫌がらせ」レベルの範疇であることから、死滅回遊泳者の生き残りかつ覚醒タイプの呪詛師と推測しました。
術式自体が隠密向きあるいは呪力の扱いが達者なのか居場所の特定にてこずるものの、三人で協力して自然に犯人の術式範囲から出て術式発動のタイミングを抑えることで捕獲に成功。なお、犯人追跡において、虎杖と釘崎は「嫌がらせ」レベルの犯人の術式の影響を受けたため、伏黒が二人のしりぬぐいをするように玉犬「渾」を召喚して犯人を捕縛しました(※十種影法術を普通に使用しているので無量空処のダメージはない模様)。
その際、「オマエら、気ぃ抜けすぎじゃねえか?」と注意。
呪詛師のレベルは高くなかったためあっさりと解決しました。
伏黒恵の死亡説と助かった理由
両面宿儺受肉体と五条悟の戦いにおいて、計五回の無量空処が行われています。
無量空処は『知覚や伝達といったあらゆる生命活動に対し無限回の作業を強制。対象は無限の情報を流し込まれ緩やかに死へと向かう(公式ファンブック引用)』という効果を持ちます。
渋谷事変で五条悟が0.2秒の領域を展開していますが、たった0.2秒の無量空処を受けた非術師は約半年分の情報を流し込まれて直立したまま気絶。しかし、こちらのケースでは二ヵ月後には後遺症もなく社会復帰できるレベルにとどまっています。
しかし、五条悟VS両面宿儺受肉体において、両者は五度の領域展開を行い、五条は『領域内の全て』に必中命令を設定し、宿儺は『領域内の自分以外の全て』を指定するという差異が生じており、宿儺は伏黒恵への無量空処の必中効果を中和していませんでした。
つまり、宿儺は無量空処を魔虚羅に適応させるために五度の無量空処を伏黒恵の魂で受け続けていたのです(※宿儺が無量空処を10秒受けてしまったのは肉体の治癒の分、術式の修復が遅れて中和できなかったため)。
これは厄介な無量空処を魔虚羅に適応させるために伏黒恵に肩代わりさせるといった手段でしたが、両者の領域はほぼ互角であり、一度のせめぎ合いが約3分であったことから、伏黒恵は無量空処をのべ15分(3分×5回分)を受け続けたことに相当します。
この事実から仮に宿儺から肉体を取り戻せたとしても脳への損傷が激しすぎて死亡するか運よく助かっても廃人になっているかもしれない予想されました。
しかしながら、新宿決戦のラストで伏黒恵と宿儺の魂を引き剥がした後、伏黒は普通に目覚めて術式も問題なく使用できる状態であることから、実際には無量空処の影響はほぼ無かったようです。なぜ、無量空処の影響が及んでいないのかは一切不明ですが、単純に割愛されたかライブ感で描かれなかっただけなのかもしれません。
ちなみに本誌巻末コメントにて『呪霊は人間と脳の仕組みが違うため無量空処の効きが弱い』という補足が入りましたが、宿儺は呪霊ではないためこのケースには該当しないと考えられます。
無量空処を受けたのが伏黒の魂だったから脳に影響がなかったという理由なのかは定かではありませんが、結局最終回まで伏黒が何の後遺症もなく復活できた理由は語られませんでした。
まとめ
伏黒恵の宿儺受肉から復活までのまとめ
- 両面宿儺の受肉
- 宿儺が『契闊』を唱えて虎杖の肉体を一分間自由に扱うと小指を呪物化して伏黒に飲み込ませる
- 『浴』を行い魔に近づくことで伏黒の魂をより深くへ沈める
- 万(津美紀)を殺害することで完全に伏黒の魂を沈める
- 伏黒恵を助ける方法
- 日車の術式効果の一つ『処刑人の剣』で宿儺のみを屠る
- 天使の術式『邪去侮の梯子』で伏黒の中の宿儺のみを消し去る
- 虎杖の『魂を知覚する打撃』で沈んだ伏黒恵の魂を呼び起こす
- 伏黒恵の救出 新宿決戦編総まとめ
- 宿儺VS五条、宿儺は無量空処の伏黒への必中命令をあえて中和せず肩代わりさせることで魔虚羅に適応させる(伏黒以外へ向けた必中命令は中和している)
- 日車の『処刑人の剣』で宿儺のみを屠る作戦は、宿儺が日車を戦闘不能に陥らせたため失敗に終わる
- 天使の術式『邪去侮の梯子』で宿儺のみを消し去る作戦は、一度目は乙骨がコピーした術式を当てて虎杖が伏黒の魂を呼び起こすことに成功するものの伏黒が拒絶したため失敗に終わり、二度目はオリジナルである来栖が術式を当てるも共生により術師として肉体強度が低いことと隻腕状態が関係し出力が弱く失敗に終わる
- 虎杖が肉体に刻まれた宿儺の術式『御廚子』を開花させると、『術式対象を宿儺と伏黒恵の魂の境界に絞った「解」』を使用、かつ『解』を確実に当てるために領域展開へと至り宿儺と伏黒恵の魂を引き剥がす
- 津美紀が死亡したため生きる意志を失っていた伏黒の魂に向けて、虎杖が「オマエがいないと寂しいよ、伏黒」と心中を吐露
- 伏黒は「もう一度誰かのために生きてみようと思う」と再起
- 虎杖によって引き剥がされた宿儺は消滅し、伏黒は肉体を取り戻す
- 伏黒恵のその後
- 後遺症もなく肉体を取り戻し、十種影法術も使用可能
- 伏黒家の墓に津美紀を納骨し、冥福を祈る
- 来栖華へ贖罪の言葉を伝えるがプロポーズと勘違いされたため保留にする
- 通常任務に復帰し、一年生トリオで事件を解決する
- 伏黒が無量空処の後遺症もなく目覚めた理由は不明
宿儺に肉体を乗っ取られてしまった伏黒でしたが、高専術師を始めとする多くの協力者による総力戦の末に彼の魂を呼び起こして肉体を取り戻すことができました。
伏黒が虎杖の言葉を受けて生きる意志を取り戻したのは感動的ですが、無量空処を受けた伏黒がどのような理屈で復帰できたのか描かれていないため、少し謎が残ってしまいました。
しかしながら、受肉体と言えども宿儺と伏黒には因果関係はないのか、五条に破壊されて機能を失った十種影法術は使用可能なようなのでそこは一安心です。
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