漫画「呪術廻戦」の68年後を描く「呪術廻戦モジュロ」。
本作における宿儺級の実力者と思われるシムリア星人のダブラを相手に、地球人の戦士として戦いに応じた乙骨憂花ですが、何と使用したのは十種影法術の魔虚羅。では、なぜ憂花が魔虚羅を召喚できたのでしょうか。
今回は乙骨憂花が十種影法術を使える理由についてご紹介したいと思います。
乙骨憂花の十種影法術使用と魔虚羅召喚の経緯
引用元:岩崎優次・芥見下々『呪術廻戦≡』 出版:集英社
憂花が十種影法術を使用したのは呪術廻戦モジュロ第15話「禁術解禁」。
薬丸がクロスを撃ったことを発端に、シムリア代表は日本政府に対し呪霊の保護及び今後一切の駆除行為の禁止を要請しますが、それでは東京の外に呪霊が溢れ出し日本中で死滅回遊前夜の渋谷の再現になってしまうため、日本政府は交渉を繰り返しながらも呪霊駆除を継続していました。
しかし翌年、呪霊虐殺の継続を確認したシムリア代表は呪霊保護を目的とした新しい政府・国家としてルメル国を東京に創設することを要求すると、これを拒んだ場合デスクンテ式の決闘による裁定を申請したのです。
シムリア代表──つまり、ダブラとの決闘の相手として政府が選出するのは虎杖悠仁でしたが、彼は音信不通。
ですが、最後の希望として日本政府は乙骨憂花を推挙すると、憂花は受諾しました。
そして決闘当日、ダブラの前に現れた憂花が行ったのは十種影法術であり、開口一番「布瑠部由良由良」と唱えて八握剣異戒神将魔虚羅を召喚するのでした。
乙骨憂花が十種影法術および魔虚羅を使えるのはなぜ?
憂花が十種影法術を使える理由は単純に禪院家の血筋だからです。
禪院家は強力な生得術式を持つ呪術師を取り込んできた一族であり、十種影法術や投射呪法も相伝術式の一つ。伏黒恵が十種影法術を使用できたのは彼が禪院家の血を引いている伏黒甚爾の息子であるからでした。
そして、乙骨憂花も禪院真希の息子であるため禪院家の血を引いています。そのため、禪院家の相伝術式を持っていても不思議ではありません。
伏黒恵は死亡している?
憂花が十種影法術を使用できるのは禪院家の血筋が関係していますが、十種影法術持ちの術師が同じ時代にいた場合同じ式神を召喚できるのかはまだわかっていません。
また、前作「呪術廻戦」では、伏黒恵に受肉した宿儺が魔虚羅を調伏していますが、五条悟によって破壊されています。設定上、式神は完全に破壊されると二度と顕現できなくなるが破壊された式神の遺した術式と力は他に引き継がれるとされていますが、大前提として最終回時点で伏黒恵が魔虚羅を調伏した扱いになっているのか明言されていません。
並びに、六眼のように十種影法術を持つ術師が同じ時代に何人もいた場合、調伏した式神は同時に召喚できるのかなどの設定も作中や公式ファンブックで明かされていないため、仮に伏黒恵が魔虚羅を調伏した扱いでも生存していれば召喚できないのではないかなどの疑問が生じます。
つまり、『伏黒恵が魔虚羅を調伏した扱いか否か』『伏黒恵が魔虚羅を調伏していた場合、別の十種影法術使いが魔虚羅を召喚できるのか否か』という疑問が生じるわけですが、どちらにせよ伏黒恵が既に故人であれば現代の十種影法術使いである憂花が魔虚羅を召喚できても不思議ではありません。
一方で、本編に出てないだけで同じ時代に十種影法術使いが存在し、かつ同時に同じ式神を召喚できる可能性も充分にあります。状況によっては同じ戦場に魔虚羅が二体召喚されたり、魔虚羅vs魔虚羅という構図もあったりするのでしょうか。
「調伏の儀」説
呪術廻戦モジュロの中で憂花や真剣の等級は明かされていませんが、描写上、真剣が敵わなかった呪詛師を倒したマルを一級呪術師相当と評価しているため、真剣に劣ると自覚している憂花は一級呪術師以下(あるいは一級呪術師の下層レベル)と考えられます。
したがって、当時の一級呪術師相当の実力を持つ伏黒恵でも調伏できなかった魔虚羅を調伏したとは考え難いため、今回憂花は調伏の儀として魔虚羅を召喚した可能性はあります。
十種影法術の設定上式神は調伏すると使役可能になるわけですが、調伏するためであれば調伏していなくても全ての式神を顕現可能です。調伏の儀自体は術師が式神を倒すか、術者が死亡するまで終わりませんが、憂花は余命短く命を賭けられる場所を探していたため意図的にダブラを調伏の儀に巻き込んだと考えられます。
乙骨憂太の術式「模倣」説
ここで十種影法術以外で魔虚羅を召喚した可能性としてあげられるのが乙骨憂太の術式「模倣」です。
術式「模倣」は他者の術式を模倣するものであり、作中で乙骨憂太はさまざまな術式を模倣してきました。その中でも死滅回遊編で、乙骨はドルゥヴ・ラクダワラの式神を使う術式を模倣しているので、十種影法術も理論上は模倣できるはずです。
とはいえ、乙骨憂太でもドルゥヴの術式を完璧に再現できていないため、特級以下、ましてや一級呪術師に満たないと思われる憂花が魔虚羅を一発召喚(調伏の儀としても)できるとは考えづらいものがあります。
「縛り」説
現時点では憂花が十種影法術を相伝したのか模倣を相伝したのかは定かではありませんが、どちらの場合でも魔虚羅を召喚できたのには「縛り」が関係している可能性があります。
縛りとは、術師が自分や他者と交わす制約と誓約を指す用語であり、制限を対価に呪力や術式を強化することができます。
本作では憂花とダブラが決闘をする旨を受け、真剣は決闘を避けるためにマルに地球から出て行くよう交渉を持ち掛けていますが、マルは拒否した上で憂花ではダブラに勝てないから棄権させろと逆に要求します。しかし、ここで真剣が口にしたのが『縛り』の存在であり、「地球の呪術師には最期の手段として命を懸けた縛りがある」と忠告。
このタイミングで描かれた真剣の台詞をふまえると憂花が残りの寿命を差し出して何かしらの『縛り』を結んだのはほぼほぼ既定路線だと思われます。
仮に十種影法術あるいは模倣を相伝していて使用できないほど未熟だったとしても縛りの対価次第では使用できるようになるかもしれませんし、伏黒恵が存命で魔虚羅を調伏していたとしても縛り次第で問答無用で魔虚羅を召喚できるかもしれません。
これまで十種影法術を使っていなかった憂花が魔虚羅を召喚できたことには少なからず『縛り』が関係していそうです。
まとめ
以上「乙骨憂花の十種影法術使用と魔虚羅召喚の理由」のまとめでした。
一応、憂花は禪院家の血筋なので十種影法術を相伝していても問題ありません。ただ、渋谷事変での甚爾の台詞によれば5~6歳で術式の有無がはっきりするらしいので、憂花が相伝していればこれまで十種影法術を使用しなかった理由は不明です。
単純に才能の問題なのかもしれませんが、ストーリー上憂花は何らかの『縛り』を結んでいる可能性が示唆されているので、憂花の魔虚羅召喚は縛りによる強化の結果かもしれませんね。
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