呪術廻戦に登場する一級術師『七海健人』は、10月21日の渋谷事変に参戦し口惜しくも死亡してしまいました。
今回は七海健人がどのようにして死亡したのかを御紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- 七海健人の渋谷事変の活躍
- 七海健人の最期の戦い
- 七海健人の死亡と死因
- 七海健人が虎杖悠仁に遺した呪いの言葉
七海健人の渋谷事変の活躍
引用元: 芥見下々『呪術廻戦』 出版: 集英社 掲載誌: 週刊少年ジャンプ
渋谷事変の始まりは単行本10巻第83話『渋谷事変①』、作中時間2018年10月31日19:00。一般人のみが閉じ込められる帳が降ろされた渋谷駅周辺に七海健人を含む東京の術師が待機しており、敵側が指定した通り上層部が五条悟の渋谷単独平定を決定。
五条悟が夏油傑に封印された後、七海は虎杖悠仁と合流し中の情報を聞くと一級術師にしか通らない要請があるため一度帳の外に出て伊地知潔高と手順を踏む間、虎杖悠仁・伏黒恵・猪野琢真の三人に『術師を入れない帳』の解除を指示します。
しかし、補助監督の伊地知が呪詛師に刺されて倒れている(死んではいない)ところを発見し幽憤。己の不甲斐なさに腹が立つということは今までもそしてこれからも己の人生では有り得ないと独白する七海でしたが、伊地知を亡くなった同期・灰原雄と重ねると「ナメやがって」と激怒。
七海は呪詛師を捜すために動き出すのでした。
七海健人と呪詛師・重面春太の戦い
単行本12巻第99話では、伊地知を刺した呪詛師・重面春太と交戦中の釘崎野薔薇の許に合流すると、真人戦で見せたように既に右手拳にネクタイをグルグル巻きにしている状態。
無策で接近する七海に対し蹴り上げる重面でしたが、七海の硬度はまるで岸壁そのものでありビクともしないばかりか斬りつけたはずの体も無傷という点から当惑。そんな重面に七海は呪詛師の数と配置を質問するも、重面が答えないと見るや間髪入れずに十劃呪法で顔面を殴りつけるのでした。
その威力は重面の術式が無ければ確実に即死していたほどであり、即座に逃避を目論む重面ですが七海に捕まります。そして、七海は同じ質問を繰り返すと、本当に知らないと答える重面の鳩尾に一発。
それでも重面は姑息な手段に出ようとしますがそれを釘崎が阻止。
そして、七海は重面の首を掴み上げるとここに来る間に何人もの補助監督が殺されていたことを呟くと、その犯人が重面であると確認。漲る呪力と殺気を受けて苦し紛れに謝罪する重面でしたが、七海の十劃呪法の一撃に沈んでしまいました。
その後は補助監督の新田明と合流し、特別一級術師・禪院直毘人と禅院真希と共に井の頭線渋谷駅アベニュー口に降りています。
七海健人と特級呪霊・陀艮(だごん)の戦い
単行本12巻第106話『渋谷事変㉔』では、禪院直毘人と禅院真希と同行し井の頭線渋谷駅アベニュー口で特級呪霊・陀艮と対峙し交戦。
まだ受胎だった陀艮は渋谷駅で数多くの人間を食べたことで成体に進化し、恵の『満象』と比較にならない規模の水流を生み出します。
陀艮の水の防壁を前に三人掛かりでも特にダメージを与えられない──と言うよりもHPが果てしない感触を覚える七海でしたが、技を出す前に速度で潰すという直毘人の作戦で好転しました。
しかし、三人掛かりの猛攻で術式を発動する暇が無かった陀艮はお腹に呪印を描くことで領域展開『蕩蘊平線』を発動し三人を領域内に引き込むと、必中効果を添えた術式解放『死累累湧軍』(際限なく湧き出る魚の式神の群れ)を放ち七海たちを襲撃。
七海はここで左目を損傷し全身に怪我を負うことに。
ただ、領域の外から伏黒恵が領域展開『嵌合暗翳庭』で侵入し阿含と領域の綱引きをすることで必中効果を打ち消したため、七海は死累累湧軍から抜け出すことができました。※この間、一分死累累湧軍に耐えています。
伏黒から進捗情報を聞いた七海は陀艮と領域の綱引きをしている伏黒を守るために死累累湧軍の魚の式神を祓い続けるも、伏黒の限界も近づき始め勝機が遠のいていきます。
そんな中、伏黒の狙いは領域の押し合いではなく陀艮の領域そのものに穴を開けて全員で脱出する目算であることを七海に伝えると、七海は「集合」という短い言葉を放ち直毘人と真希を伏黒の許へ呼び寄せました。なお、二人が即座に従ったのは七海健人という一級術師への信頼があったからです。
しかし、伏黒と七海の思惑とは裏腹に伏黒の開けた穴から飛び込んできたのは呪詛師が降霊術で呼び出した伏黒甚爾であり、図らずも甚爾が陀艮を圧倒し祓除したことで四人は命を拾うことになるのでした。
ですが陀艮を討伐した後、領域が解かれると甚爾は伏黒を連れ去ってしまいます。
七海健人と特級呪霊・漏瑚の戦い
単行本13巻第111話『渋谷事変㉙』、陀艮を討伐し領域から解放された七海健人ら四人は井の頭線渋谷駅アベニュー口構内へ帰還。しかし、伏黒恵は伏黒甚爾に連れ去られてしまったため、その場には三人だけが残ることに。
そんな三人の許に現れたのが特級呪霊・漏瑚であり、漏瑚は陀艮の亡骸を燃やして灰にすると呪霊の目的を遂行することを宣言。身構えていた三人は、陀艮とは比較にならない漏瑚のオーラに気圧されます。
そして真っ先にやられたのは七海であり、漏瑚は七海の間合いに入り込むと腹部に手をあてて上半身を焼き尽くすのでした。
更に、残る直毘人と真希も呆気なく漏瑚の炎で焼き尽くされ七海班は全滅します。
七海健人の最期と死亡と死因
引用元: 芥見下々『呪術廻戦』 出版: 集英社 掲載誌: 週刊少年ジャンプ
漏瑚に焼き尽くされたかに思えた七海ですがまだ死亡していません。
単行本14巻第120話『渋谷事変㊳』、時刻23:14分頃、七海は静寂な渋谷駅構内を彷徨っていました。その姿は上半身が裸かつ左半身がほとんど焼け焦げたもので頭部は左側がミイラのようになり左目は完全な空洞。
そして、愛用の武器を片手に階段を降りたところ真人によって生み出された大量の改造人間と遭遇。
長いため息一つついたところで休息を考える七海。「マレーシア…そうだな…マレーシア…クアンタンがいい」と呟くと、なんでもない海辺に家を建てて買うだけ買って手を付けてない本を一ページずつ今までの時間を取り戻すように捲ることを思い浮かべます。
一方で、突然現実に引き戻された七海は自分が今何をすべきなのかを自問。伏黒恵を助けにいかなければ──、禪院真希と禪院直毘人はどうなった──。
そんな心配事を抱えながらも疲弊しきった自分に充分やったと称えると、七海は目の前の改造人間を余力と気力で全て倒しきるのでした。
しかし、突如として胸元に触れるのは真人の掌。
疲れ切った七海は無表情で眼前に佇む真人に視線を流すと「…いたんですか」と平常心で訊ねます。そんな七海に対して真人は何度か戦った仲だからと少しだけ話す猶予を与えると、七海は考え込むように視線を落としました。
思い浮かぶのは殉職した同期の灰原雄であり、七海は灰原に向けて『一度逃げた身でありながらやり甲斐なんて曖昧な理由で呪術の世界に戻ってきのに、私は結局何をしたかったのだろうか』と問いかけます。
そんな七海の目の前に灰原の幻影が現れると、灰原は無言で左を指さすのでした。
タイミングが良いのか悪いのか、そこには虎杖悠仁が居たのです。
七海は『駄目だ灰原、それは違う、言ってはいけない、それは彼にとって呪いになる』と独白。
しかし、七海はその独白を破るように虎杖に向けて「後は頼みます」と言葉を遺すと真人によって上半身を破裂されて死亡してしまうのでした。人のために本気で怒れる虎杖に向けて遺した言葉がきっと虎杖の重荷になると分かっていても七海は虎杖に言葉を遺すことを決めたようです。
七海の言葉は虎杖にとって呪いになった?
渋谷事変の虎杖は『脹相戦の敗北→宿儺による大量殺人→七海健人の死亡→釘崎野薔薇の死亡』が立て続けに起こり心が限界を超えていました。
しかし、単行本15巻第127話『渋谷事変㊹』で東堂葵と合流すると、虎杖は東堂に仲間の死や大勢の人間の命を奪ったことを懺悔するように語り、己の信念だと思っていたものがただの言い訳だったと嘆きます。
己が己を許せないと自責し苦しむ虎杖でしたが、東堂が『俺たちが生きている限り死んでいった仲間が真に敗北することはない』と諭し、散りばめられた死に意味や理由を見出すことは時に死者への冒涜になると傷心中の虎杖を励まします。
そして、そんな過酷な呪術師となった虎杖に「オマエは何を託された?」と質問すると、虎杖は再び立ち上がることができました。
思い浮かんだのは『後は頼みます』と遺した七海健人の言葉。
自分を責めて楽になろうとした虎杖は自身の罪すらも逃げる言い訳にしたことを反省し、七海へ謝罪します。そして、七海の分までちゃんと苦しみ生きることを誓うのでした。
罪と向き合い呪術師として戦う覚悟を決めた虎杖ですが、それが虎杖にとって本当に救いになるかは分かりません。しかし、結果的に一度心が完全に壊れた虎杖が再び立ち上がれたのは七海の言葉があったからなのは違いありません。
七海健人の最期と死亡のまとめ
- 七海健人は渋谷事変に参加(単行本10~14巻)
- 殺された補助監督の仇である重面春太を撃破
- 禪院直毘人と禅院真希と同行し特級呪霊・陀艮と交戦
- 陀艮戦後、特級呪霊・漏瑚と遭遇し上半身を燃やされる
- 漏瑚戦後、改造人間を撃破すると真人に触れられて死亡
- 死ぬ前に虎杖悠仁と邂逅し「後は頼みます」と遺す
虎杖悠仁の頼れる先輩術師であり教師のような七海健人ですが、一級術師として最大限の活躍をした後に真人によって命を奪われました。
その最期は無情にも虎杖悠仁の目の前で行われましたが、結果的には七海が遺した言葉は虎杖が自分を壊さずに進み続ける原動力になっています。
それは七海が不安に感じた通り呪いの言葉として虎杖の中に残り続けていますが、七海にとっては虎杖は宿儺の器ではなかく本当に頼れる後輩だったから託したのかもしれませんね。
七海の死は予定調和だったそうですが、呪術廻戦の中では華々しく散っていったほうでしょうか。
呪術廻戦 単行本14巻 作者:芥見下々 出版社:集英社 |
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