【鬼滅の刃】時透無一郎の過去と最後と死亡を紹介!有一郎と和解し天国へ

銀杏の葉が舞う空間で有一郎と再会する時透無一郎 鬼滅の刃

時透無一郎と言えば刀を握って僅か2ヵ月で柱となった天才であり、始まりの呼吸の剣士・継国縁壱の双子の兄である継国巌勝(後の黒死牟)の系譜の子孫です。

しかし、血筋や才能に恵まれた無一郎も無限城の戦いで命を落としてしまいました。

今回は、時透無一郎の生い立ちから最後までをご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 時透無一郎の過去・生い立ち
  2. 時透無一郎と時透有一郎の関係
  3. 時透無一郎の最後の戦い
  4. 時透無一郎の死亡
  5. 時透無一郎のその後
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時透無一郎の過去・生い立ち・鬼殺隊に入るまで

時透無一郎と時透有一郎

引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社

無一郎の父は炭治郎と同じ赤い瞳を持つ者であり、継国巌勝の子孫にあたります。

家族構成は『父、母、有一郎、無一郎』の四人(有一郎と無一郎は双子)。

父親は杣人(木を切る職業または木こりの意)であり、無一郎はよく父親の仕事の手伝いをしていました。

しかし、嵐の日に母が肺炎に罹ると父は薬草を採りに出かけて崖から転落死し、母も肺炎をこじらせて死亡。無一郎が両親を失ったのは十歳の頃でした。

その後、有一郎と無一郎は杣人の仕事で食いつなぎ二人で生きていきますが、有一郎は両親の死をきっかけに『情けは人のためならず』と戒め、誰かの為に何かしても碌なことにならないと両親を反面教師にします。(後に『情けは人のためならず』の本当の意味を無一郎が訂正)

また、有一郎は既に肺炎が悪化した状態の母を薬草一つで治せるはずがないとして、無意味なことで亡くなった父を『馬鹿の極み』と蔑むほか、嵐の中を外に出なければ死んだのが母一人で済んだとこぼしたことで無一郎は「そんな言い方するなよ!あんまりだよ!」と涙を浮かべて制止しますが、有一郎はただ事実しか言っていないと述べて謝罪しませんでした。

双子の兄・有一郎の死亡

有一郎と無一郎の性格は正反対でした。

霞柱としての無一郎は記憶喪失の影響により無表情で冷たい人間でしたが、それは双子の有一郎の性格と瓜二つ。有一郎は木を切るのも料理をするのも上手で、獣の解体も手早く捌くことができるなど、とにかく何をしても器用でした。

対して、無一郎は包丁も使えないし米も炊けない、おまけに木を切ることも下手で毎日有一郎に叱られており、よく無一郎の『無』は無能の『無』、無意味の『無』と罵倒されていました。

有一郎はとにかく言葉がきつい性格で、両親の死後、有一郎と二人で暮らす生活は息が詰まると無一郎は感じており、無一郎はずっと有一郎に嫌われているのだと感じていました。

ある日、産屋敷あまねが家を訪ねた際に自分たちが有名な剣士の子孫であることを知らされますが、有一郎はあまねを追い返します。また、呼吸法の存在を知った無一郎が剣士となって鬼に苦しめられている人たちを助けてあげようと提案すると、有一郎は『米も一人で炊けないような奴が剣士になる?人を助ける?馬鹿も休み休みに言えよ!!』と堰を切ったように感情を爆発させたのです。

有一郎は、無一郎の楽観的なところが両親にそっくりであると告げると、実際には具合が悪い母に何度も休むように言ったのに無理をして体を壊したことや、嵐の中を出かけようとする父を必死に引き留めたことを赤裸々に語ります。

そうした経緯から人を助けることが出来るのは選ばれた人間であると教え、自分たちが剣士になっても犬死と無駄死にしかないと無一郎に言い聞かせました。

しかし、時は流れて夏。蒸し暑い夜中に戸を開けて寝ていると一体の鬼が侵入し、寝ている有一郎の左腕を切断。有一郎の悲鳴で飛び起きた無一郎は咄嗟にうずくまった有一郎に駆け寄ると、鬼に『お前ら貧乏な木こりは何の役にも立たない、いてもいなくてもかわらないつまらない命』と言われ、無一郎は生まれて初めて腹のから噴き零れ出るような激しい怒りを覚えたのです。

そこから何が起きたのかは無一郎も覚えていないものの、気が付くとありったけの農具や石を使って鬼を瀕死に追い込んでおり、朝日が昇り鬼が塵となって消滅するさまを見届けていました。

ただ、無一郎は有一郎の元へ戻ろうとしたところで疲労のせいか体が鉛のように重くなると、這って家まで戻ります。しかし、そこには出血によって死にかけていた有一郎の姿がありました。

有一郎との死別と無一郎の『無』の意味

無一郎は死にかけた有一郎の元まで這っていくと、僅かに息をする有一郎が何かを呟いていることに気付きます。

──神様、仏様。有一郎は今際の際に願い事をしていたのです。

  • 「どうか弟だけは助けて下さい」
  • 「弟は俺と違う心の優しい子です」
  • 「悪いのは俺だけです、バチを当てるなら俺だけに」

そんな有一郎の本心を聞いた無一郎は涙を浮かべながら床を這って進み。だらりと放り出された有一郎の右手を掴みます。

すると、有一郎はつぶやくようにして「わかってたんだ、本当は無一郎の無は『無限』の『無』なんだ。お前は自分ではない誰かのために無限の力を出せる選ばれた人間なんだ」と口ずさむと静かに息を引き取りました。

有一郎が無一郎に厳しくしていたのはどれだけ善良に生きていても神様も仏様も結局は守ってくれないと知っていたからであり、それならば無一郎は自分が守らなければと思ってのことでした。

また、有一郎は死の直前に、いつも自分に余裕がないせいで優しくしてやれなくてごめんな、人に優しくできるのもやっぱり選ばれた人だけなんだよな、と独白。

生前の有一郎は不器用なりに無一郎を死なせないようにとずっと気を張っていたことが最期に判明しました。

無一郎の記憶喪失と鬼殺隊入り

無一郎は有一郎の死後もその手を握り絞めたまま最愛の兄に蛆が湧き腐っていくのを眺めていました。と言うのも、鬼と戦ったことで未熟な肉体へ負荷がかかったせいかずっと動けなかったのです。

そのため、そのままであれば無一郎も死んでいたところでしたが、運良く産屋敷あまねが再訪問に来たことで発見される形となり、その後は治療され生き延びることができました。

しかし、再び目を覚ました無一郎は記憶喪失となっており、記憶を失っても体が覚えているのは『死ぬまで消えない怒り』だけでした。

そして、動けるようになった無一郎は、ただ鬼を滅ぼすという目的のために本能のまま血反吐を吐く鍛錬を積み重ねると、わずか2ヵ月で柱に上り詰めたのです。

記憶喪失により笑顔や優しさは失われたものの、産屋敷輝哉からは『記憶が戻れば本来の無一郎を取り戻すことができる』と言われていたため、他の柱たちも無一郎の無表情さについては寛容でした。

なお、刀鍛冶の里編で炭治郎や小鉄と出会ったのをきっかけに記憶を取り戻しています。

時透無一郎の最後の戦い・黒死牟戦

天国で有一郎と手を繋いで両親の元に駆け寄っていく時透無一郎

引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社

無一郎の最後の戦いは無限城での黒死牟戦、単行本19~21巻に収録。

敵陣である無限城内部を悲鳴嶼行冥とともに進んでいた無一郎ですが、鳴女の空間操作により悲鳴嶼と分断され別方向に飛ばされると、その先で上弦の壱・黒死牟と対峙

圧倒的な強者のオーラを前に初めて身震いする無一郎は冷静に己を諫めると先制攻撃に。しかし、初手から追撃と全ての霞の呼吸を回避されると、漆ノ型『朧』を出した直後に黒死牟の月の呼吸・壱ノ型『闇月・宵の宮』によって右手を切断されてしまいます。

すぐに止血して反撃に出るも、日輪刀を奪われてそのまま肩を突き刺されると柱に固定されてしまいます。しかし、黒死牟は己の末裔である無一郎を殺すつもりが無く、鬼に変えて無惨に仕えさせようと目算。

そんな中、不死川玄弥、不死川実弥、そして悲鳴嶼行冥が続々と集結すると、柱が黒死牟と戦っている内に磔から抜け出し玄弥の元へ。玄弥に左手と日輪刀の柄を布地で固く結んでもらうと、実弥を死なせたくないと述べる玄弥のために落ちていた黒死牟の髪の毛を食べさせて彼の鬼化に尽力しました。

そして、悲鳴嶼と実弥が黒死牟の連撃を食い止める中、無一郎は己の身を犠牲にして黒死牟の間合いに踏み込むと刀を横腹に突き刺して一瞬だけ動きを止めることに成功。すかさず黒死牟の血肉を取り込んだ玄弥が血鬼術を発動した南蛮銃で弾を撃ち込むと、黒死牟の体内に撃ち込まれた弾から根を張って木が成長し固定。

しかし、無一郎ごと体を固定された黒死牟を目掛けて悲鳴嶼と実弥が日輪刀を振る直前、黒死牟は体中から刀身を出現させて周囲の者を斬り刻みました。またその斬撃で黒死牟にくっ付いていた無一郎は胴体を両断されて真っ二つに。

刀一本の状態の黒死牟にこれだけ苦戦しているのに体中から刀身を生やす黒死牟の変態を前に、無一郎は咄嗟に『俺が死ぬ前に何とかしなくちゃ』と赫刀を発現させます。

赫刀により黒死牟の動きが散漫になると、再び生まれた隙を突くように玄弥が血鬼術を強めて黒死牟を再固定。

悲鳴嶼と実弥は黒死牟の硬い頸を斬る最中に、刀同士をぶつけることで赫刀を再現すると、無一郎と玄弥が作った最大のチャンスを活かすべく黒死牟の頸を切断するために何度も刀を振るうのでした。

時透無一郎の死亡

無一郎の明確な死亡が描かれたのは単行本20巻176話『侍』の一コマ。

無一郎は胴体を切断された後も刀から手を離さずに赫刀を発現させて黒死牟に内臓を灼くような激痛と強張りを与え続けていました。

しかし、黒死牟は頸を斬られた後も頸の弱点を克服し変態を遂げようとしており、その最中に無一郎は遂に力尽きたのです。

そのため赫刀の効力も失われたかと思いきや無一郎の死後も黒死牟の体は赫刀を刺された部位から崩壊を始め灰化し死亡しました。

それにより変態を遂げた黒死牟が消滅したため、悲鳴嶼行冥や不死川実弥は命拾い。無一郎は死後も仲間を救った模様

無一郎と有一郎の再会と和解・天国への旅立ち

単行本21巻179話『兄を想い弟を想い』では、黒死牟戦で死亡した無一郎の遺体の目を閉じてあげるなど、無一郎の最期を悲鳴嶼行冥が看取っています。

若い身空でありながら最期まで立派に責務を全うした無一郎に感謝と供養の言葉を捧げると、悲鳴嶼は涙を流して別れを告げました。

場面は変わり、無一郎は今際の際で銀杏の葉が舞う空間で11歳で亡くなった双子の兄・有一郎と邂逅

有一郎は開口一番「こっちに来るな、戻れ!!」と言い放ちますがその目元には大粒の涙が。無一郎はやるべきことを果たして死亡したというのに、なぜ有一郎がそんな酷い言葉を放つのか理解できず「僕頑張ったのに…褒めてくれないの?」と涙を浮かべます。

しかし、有一郎が放った言葉の本意はまだ14歳の無一郎には死んでほしくなかったという思いが込められており、命を投げ打つのではなく逃げるべきだったと責めます。

とはいえ、仲間を見捨てて逃げることはできないと無一郎は返しますが、それでも有一郎はこんな所で死ぬべきではなかった、これでは何のために生まれてきたのかわからない無駄死にと告げました。

しかし、無一郎は「僕は幸せになる為に生まれてきたんだ」とこれまでの戦いで自分が生まれてきた意味を導き出しており、14歳で死んだ無一郎よりも、11歳で死んだ有一郎の方がずっと可哀想だと訴えます。

また、無一郎は家族を失い有一郎に先立たれて一人ぼっちになった後も多くの苦難はあったけれど、家族四人で暮らしていた時も仲間と過ごしもう一度笑顔を取り戻せた後も幸せだと思った瞬間が数え切れない程あったと有一郎に伝えます。

そのため、仲間のために命をかけたことも後悔していないと示すと、無一郎は何からも逃げずに目を逸らさず仲間のために命を散らしたことを有一郎にだけは「無駄死に」と言われたくないと泣き出すのでした。

無一郎の訴えを聞いた有一郎は肩に手を置いて震える声で謝るものの、無一郎に抱擁して「だけど俺は無一郎に死なないで欲しかったんだ…」と思いの丈をぶつけて堰を切ったように泣き出します。

有一郎は例え無一郎が仲間を見捨てようともただ生きていて欲しいと願っていたのです。無一郎はそんな有一郎の本心を知ると涙を流しつつ有一郎を抱きしめるのでした。

そして、同話の幕間では仲良しだった幼少時代の名残を感じさせる無一郎と有一郎が手を繋いで両親の元に駆け寄っていく姿が描かれています。

無一郎は有一郎と和解した後、天国にいる両親の元に旅立ったのでしょうか。

まとめ

  1. 時透無一郎の家族構成は『父、母、有一郎、無一郎』
  2. 有一郎と無一郎は双子で、無一郎は弟
  3. 母は肺炎に罹り死亡、父は母のために薬草を採りに嵐の中を出かけて崖から転落死
  4. 有一郎と無一郎は、就寝中に鬼に襲われて有一郎が死亡
  5. 無一郎は鬼を倒したが体力の限界が訪れて倒れていたところを産屋敷あまねに発見され治療、保護される
  6. 無一郎は目を覚ますと記憶喪失になっていたが『死ぬまで消えない怒り』から鍛錬を重ねて2ヵ月で柱となる
  7. 黒死牟戦で自ら特攻しチャンスを作ることに貢献するが胴体を両断されたのが致命傷となり死亡
  8. 今際の際で有一郎と再会すると、互いの気持ちをぶつけて和解し、一緒に天国へ

幸せだった無一郎の家族は不運が積み重なった挙句、一瞬にして崩れ去り、無一郎は天涯孤独の身となりました。

しかも記憶喪失となってからは『死ぬまで消えない怒り』からただ鬼を倒すために鍛錬を積んで柱となり、鬼を殺し続けています。

しかし、炭治郎との出会いで記憶を取り戻し本来の無一郎に立ち戻ると、黒死牟戦では仲間のために命を賭して戦い散っていきました。

最終的には天国で有一郎と和解し家族の元へ旅立っていった無一郎ですが、その最期は悲しいものである反面、立派に生き抜きました。

 

 



鬼滅の刃 単行本21巻

作者:吾峠呼世晴 出版社:集英社

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