【ダンジョン飯】ファリンの蘇生とキメラ化とは?最後は生き返る?

ダンジョン飯5巻のファリン ダンジョン飯

漫画『ダンジョン飯』に登場する魔術師ファリンは、主人公ライオスの実の妹ですが、第1話で兄を身を挺して庇いパーティーを逃がして死亡しました。

本作はライオスがレッドドラゴンに食べられたファリンを見つけて生き返らせることを目的にした物語ですが、果たしてファリンは無事に生き返ることができたのでしょうか。

今回はファリンの蘇生から最後までをご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. ファリンのプロフィール
  2. ファリンの死亡
  3. ファリンの蘇生とキメラ化
  4. ファリンの討伐
  5. ファリンの復活とその後
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ファリンのプロフィール

ダンジョン飯のファリン

引用元:九井諒子『ダンジョン飯』 出版:KADOKAWA

【名前】 ファリン・トーデン
【年齢】 23歳
【種族】 トールマン(人間)
【職業】 魔術師
【声優】 早見沙織

ファリンとは、ライオスがリーダーを務めるパーティーの魔法使いであり、ライオスの実の妹です。

穏やかでおっとりした性格、回復魔法と爆発魔法が得意で、霊術の才能があります。なお、魔法を教える才はない感覚派の模様。

ファリンは霊術に長けていたため子供時代はあまり恵まれておらず、村では疎外され、ライオスが出て行ったあとはいつも一人で食事をとっていました。

ただ、頑強な精神によってそこまで気落ちしていない様子。

ファリンは霊の扱いがうまい

迷宮内には霊の魔物が存在しますが、ファリンは霊の扱いがうまく憑依された死体から簡単に霊を引き剥がすことができます。

本来、マルシルの魔法使いはお祈りをして対策しますがその効果は最低限なもので確かなものではありませんが、マルシルは呪文を唱えて額と胸を軽くトントンと叩く程度でお祈りを済ませ霊たちが触れないようにすることが可能。

他の魔法使いのように火力で吹き飛ばすこともできますが、霊は散らされても時間をかけて元通りになるだけで、それならば無駄に苦しませるよりもこうして触れないようにした方がよいというのがファリンのやり方でした。

マルシル曰く、ファリンのやり方は高等テクニックとのこと。

ファリンとライオスの過去

ライオスとファリンは仲のいい兄妹です。

ある時、村の墓場で幽霊の目撃談が蔓延り呪術師を雇うべきだと大人たちが密談していました。子供時代のライオスは大人たちの話に聞き耳を立てて、ファリンとともに問題の墓場へ抜け出します。

墓場へ到着した二人は幽霊の襲撃に遭い、ライオスは幽霊に襲われて息ができなくなると、ファリンは咄嗟に棒を振りかぶり幽霊を消滅させてしまうのでした。これがファリンの才の目覚めになります。

さらに幽霊が出現した原因を大人たちの前で演説すると、大人たちはなぜ子供のファリンにそんなことが分かるのかと怯えたような目でみるようになり、ファリン村から疎外されることに。

自分のせいで家族まで疎外されている状況に落ち込むファリンにライオスは「すごいことだよ。お前は霊術の才能があるんだ」と励ますと、大人は魔法が怖いだけで気にしなくていいと慰め、ファリンは魔法を勉強して将来司祭とか墓守、旅の除霊師にだってなれることを教えます。

外国を渡り歩いて困ってる人を助けるんだ──そういったライオスの言葉に感銘を受けたファリンは、将来「そうなれば一緒に来てくれる?」と聞くと、ライオスは「もちろん」と即答。

しかし、十代の頃に故郷の村に嫌気がさしたライオスはファリンを置いて町を出て兵隊に。そこでも馴染めず商隊に拾ってもらったあとは、雑用をやりながら転々と南下し、ある時ファリンとともに島へ辿り着いたのでした。

なお、ファリンと合流した経緯はライオスが近くの魔術学校で暮らしているファリンの顔を見て行こうと立ち寄った際に、ファリンが付いていくと言ったためであり、そのまま兄妹で冒険者となりました。

ファリンとマルシルは友達

ファリンとマルシルは友達ですが、二人は魔術学校の同期になります。

研究科に属するマルシルは学校始まって以来の才女として一目置かれる存在でしたが、ファリンはいつも泥だらけで授業をよくサボる落ちこぼれと言われていました。

ある日の精霊の繁殖実験の授業、精霊の量が多ければ火が大きくなるとのことで、マルシルのロウソクの火は才女らしく燃え盛り教師に褒められます。しかし、ファリンの火は燃え盛る──というよりボヤのように黒煙が立ち上っており、マルシルはファリンに興味を示すのです。

どうやればあの状態になるのか、と質問するマルシルに、ファリンは本物のダンジョンに精霊がたくさんいる場所があるからそこを参考にしたと返答。

マルシルはフェルンの案内で学校を抜け出して本物のダンジョンに赴きますが、同行中、ファリンの奇天烈な行動を目の当たりにして、本で学んだ自分の常識との乖離を再認識させられます。

そして、ダンジョンに到着したマルシルはファリンの教えを受けて実際に学ぶことへの勉強不足を思い知らされることとなり、二人は友達になったのです。

ファリンは魔術学校入学当初は不安ばかりだったそうですが、ある時から友達ができて毎日が楽しいとライオスへの手紙に綴っています。

なお、ファリンはマルシルに兄は犬のモノマネがうまいとどや顔で自慢していた模様。

ファリンはシュローに求婚されている

シュローがファリンに惚れたのは、ライオスのパーティーと一緒に迷宮に潜っている晩のこと。

ある日の野宿中ふと目が覚めると、見張り役のファリンは指先の何かを見つめて眺めていました。何かと目を凝らしてみれば、指先には変な色をした芋虫がおり、普通の女性ならば眉をしかめ悲鳴を上げる中、ファリンは宝石か何かを見るようにうっとりと芋虫を見ていたそうです。

シュローはそんなファリンの横顔を見て一発で恋に落ちたと語ります。

ファリンほど魅力的な女性はいないとして、彼女の声や考え方、笑顔が好きと述べており、いきなりプロポーズしたとのこと。

後に、ファリンはレッドドラゴンに食べられて亡くなりますので、返事は保留です。

ファリンの死亡

レッドドラゴンに食べられるファリン

引用元:九井諒子『ダンジョン飯』 出版:KADOKAWA

『ダンジョン飯』第1話にて、ライオスをリーダーに据えたパーティーはレッドドラゴンと対峙。

しかし、そこへ到達するまでに地図の書き間違いで一日無駄に彷徨い、罠にかかっては3日分の食料を失い、レッドドラゴン戦ではパーティーメンバーの動きは精彩を欠いており、ライオスも空腹から油断を。

そんな折、意識を欠いていたライオス目掛けてレッドドラゴンが噛みつこうとすると、寸での所でファリンがライオスを押しのけて代わりに自分がレッドドラゴンに食べられてしまいます

我に返ったライオスが周囲を見渡すと気付けばパーティーメンバーは全滅(死んではいない)。視線を上げればレッドドラゴンの口に挟まれているファリンの姿が。ライオスは全滅を覚悟し寒気を覚えますが、そんな中、ファリンは最後の力を振り絞って魔法を唱えるのでした。

ファリンの最後の魔法でパーティーメンバーは迷宮の外へと転移しますが、当のファリンはレッドドラゴンの腹の中で魔法が効かなかったらしくレッドドラゴンに食べられた模様。

死亡描写は無いものの状況的に死亡した前提で第1話は終了するのでした。

ファリンの蘇生に向けて再出発

迷宮内では基本的に人は死なないようにできています。

理由は解明されていないものの、基本的には焼死体であっても腕が確かならば蘇生可能であり、みじん切りまでは蘇生できた事例がある模様。ただし、失敗すると蘇生できないので腕の確かな魔術師が必要です。

そのため、ファリンに助けられたライオスは、残ってくれたマルシルとチルチャック、迷宮内で出会った魔物料理のスペシャリストであるセンシとパーティーを組み直し、食料調達や装備の新調を省略しファリンが消化される前にレッドドラゴンの元へ再出発するのでした。

刺し傷切り傷、切断などの接着可能なものは蘇生が楽ですが、身体の13分の1以上を失ったり、炭化すると蘇生率はグンと下がります。

石化は術の仕組みが解明されているため蘇生難度は低いものの、一度砕けると部位の収集が困難になるので何度は引き上がります。

また、幽霊に憑かれてグール化した者は下手すると魂と魂が混ざって人格さえも混ざるため厄介。

ファリンはマルシルの黒魔術で蘇生し復活

単行本4巻第25話『炎竜3』にて、レッドドラゴン討伐を為したライオスパーティー。

討伐後、さっそくファリンの蘇生に取り掛かるためレッドドラゴンの硬い鱗を裂き胃袋を取り出しますが、すでにファリンは胃袋や腸にもいません

しかし、ライオスがレッドドラゴンの特性を思い出しとある部位を解剖すると、中から毛や骨の塊が出てきます。獲物を丸呑みする動物の一部は消化しにくい物をまとめて吐き出しますが、レッドドラゴンは吐き出さずに炎の息の燃料にするために溜め込んでいるようで、解剖した部位にはファリンの他にも魔狼などの体毛や遺骨が混ざっている状態でした。

そんな中、人間の毛髪らしきものを発見すると、ライオスたちは人間とそうではない毛と骨に分ける作業へ。

ファリンと思しき頭蓋骨を発見するもこの状態からの蘇生が本当に可能なのか半信半疑の一同。ただ、一応このような状態からの蘇生の事例がないわけではないものの、蘇生の腕が足しかな魔術師がこの場にいませんでした。

それでもライオスは蘇生所へ持ち帰ろうとしますが、マルシルが魂と肉体の繋がりが脆くなっている以上動かすのは危険と判断。肉体の損傷が激しいほど魂は離れやすくなり、蘇生の失敗の原因のほとんどは魂が離れてしまうか肉体の修復が不完全であると説明。

本来は蘇生術師を連れてきてこの場での蘇生措置が的確ですが、損傷した部位の修復には倍以上のカロリーが必要であるため、この地下五階へ一緒に大量の新鮮な血肉を運ぶ込むのは困難です。

しかし、パーティーが沈黙に包まれる中、ライオスとマルシルは目の前のレッドドラゴンを見て『新鮮な血肉はそこに山ほどある』と告げました。

ここでマルシルの専門は現代では禁忌とされる古代魔術の研究であり、古代魔術の蘇生魔法(=黒魔術)を使う方法ならばこの場での蘇生が可能ですが、黒魔術は禁忌。しかし、ライオスはファリンを生き返らせるためにマルシルに黒魔術を頼むのです。

ライオスたちはファリンの骨格を組み立てるとマルシルが黒魔術を発動。

すると、魔法陣の中に寝かされた骨格に魔物の血肉が集まり人体が修復されていき、ファリンは息を吹き返すのでした。

つまり、ファリンはレッドドラゴンの血肉で蘇生させられています。

また、黒魔術を使用および関わった者は理由や程度の差は関係なく全て大罪人となり、死ぬまで幽閉されるようです。

なお、復活したファリンはなぜか魔力が湧いてきて調子が良いと述べており、通常以上の魔法の効果を行使することも。

ファリンのキメラ化

ファリンはマルシルの黒魔術で魔物の血肉を得て蘇生されていますが、どうやらレッドドラゴンの血肉が多く、復活したファリンは狂乱の魔術師シスルから『レッドドラゴン』と呼ばれています。

また、ファリンはレッドドラゴンとしての記憶を共有しており、シスルから命じられていた『陛下の探索任務』を思い出し探索に出ています。

その際、ファリンの下半身は竜と鳥型を合わせたのような姿に変えられており、次に遭遇した時は敵としてライオスたちを襲撃しました。

マルシルによれば蘇生に使った黒魔術にファリンをかのようにする力はないと言いますが、考えられる理由としては最初からレッドドラゴンの魂に何か術が仕掛けられていてファリンと竜の魂が混ざり、狂乱の魔術師の手によって変異させられたと推測されています。

今のファリンはひとつの殻の中にふたつの中身が入っている状態と予測しており、一度混ざってしまった殻は二度と元の形に戻らないとされています。

ファリンを人間に戻す方法

センシ曰くファリンは現在竜と混ざっている状態(魂と魂が混ざり合う)。

しかし、言い換えればファリンの状態は、人と獣が混ざり頑張れば具を取り除ける具入りオムレツのようなイヅツミの状態とは異なり、ファリンの場合はただ単にベーコンが卵の上に乗っているベーコンエッグのような状態であると推測します。

すなわち、ファリンの下半身である竜の部分を切り離すことさえできれば或いは人間に戻せるのではと考えたのです。

そして、レッドドラゴンを討伐した際に竜の肉で作った保存食は蘇生の際に全て血肉へ戻りファリンと融合してしまいましたが、ライオスが夕食で食べた竜の肉の部位だけは竜に戻りませんでした。

他の生物に消化された肉は自己を失う。それは迷宮の中で唯一明確な掟です。

つまり、もしファリンと竜の部分を切り分けることができ、なおかつ竜の部分を食べて消化して竜の魂のみを追い払うことができればファリンは元の人の姿に戻れるのではないかというのがセンシの導き出した結論でした。

ただひとえに食べるといってもファリンの竜の部位は目測で見積もっても大体3トンもの巨体。パーティーで頑張って1日1キロ食べても完食まで2年かかる予想になります。

ここでライオスパーティーの目標が固まる。

  1. 最深部から有翼の獅子を解放
  2. 獅子の助けで狂乱の魔術師を無力化
  3. ファリンの竜部分を一緒に食べてくれる仲間を探す

ファリンを倒す方法

ファリンの体は小さな人間の上半身と比べ下半身は竜で巨体。そこでライオスが目を付けたのはファリンが空腹状態であるという一点でした。

人間としての上半身は歯も顎の力も肉食獣に劣り、味覚は生の血肉を拒絶します。今のファリンが活動を続けるには1日の大半を咀嚼に費やさなくてはならないほど巨体に対して口と喉が小さいのです。

つまり、ファリンを倒すにはまずファリンのために栄養たっぷりで匂いも豊か、加えて流し込めるように一気に食べられる料理を作る必要があり、ダメ押しで酒でも混ぜれば満腹になったファリンはあっという間に眠ってしまうとライオスは言います。

ファリンとの戦闘と殺害

ファリンを倒すには満腹にさせて眠らせる必要ができたため、ライオスたちは『首刈りうさぎカレー』を作りました。(※香辛料は、オークの集落で分けてもらったもの、マイヅルに譲り受けたもの、黄金郷でもらったもの、シスルの家にあったものを使用)

シスルの家にてファリンを見つけたライオスたちは『首刈りうさぎカレー』の匂いで空腹のファリンを森へ誘い込むと、ファリンは特大のカレーを食していきます。おあつらえ向きに用意された酒樽を見つけ、酒を飲み干すファリン。

間食したファリンは満腹と酒の力によってすぐに寝入ってしまうのでした。

そして、ライオスはファリンの始末は自分一人にやらせてほしいと嘆願し、行動に移します。

以前、カブルーが攻撃した際に人体の急所となる攻撃は致命傷にならないと判明しており、かといって竜の部分(キメラの部位)は表皮が分厚く的確に急所を突くのは難しい。また、ファリン自体が魔術を使えるため、竜部分の背中から攻撃しても目覚めればやられてしまう可能性が高いのです。

ライオスがファリンを倒す方法として出した結論は『窒息』でした。食事の様子を見るに口は一つ。口を塞いで窒息させれば倒せると踏んだのです。

ライオスは竜の体を登りファリンの寝顔を見て自分にはこれまで覚悟が無かったと独白。自分をさらけ出すこと、仲間を失うこと、何かを生かすには何かの命を奪うこと。すべてファリンがレッドドラゴンに食べられてから知ったのです。

ライオスが眠るファリンの頭を撫でると、ファリンは目を覚まします。

寝ぼけ眼でライオスを見上げるファリンでしたが、ライオスは覚悟を決めて布を両手で引っ張り、一思いにファリンの口に布を当てて後ろから引っ張るように口を塞ぐのでした。

抵抗するファリンの爪がライオスの腕を抉り、髪を毟るもライオスは微動だにしません。ファリンが体当たりして壁に叩きつけると、さすがに意識が遠退きそうになりますが、ライオスは手を緩めることなく口を塞ぎ続けます。

やがて、ファリンの顔は赤く変色していき窒息すると、その巨体は事切れて倒れるのでした。

そして、ライオスは窒息したファリンに寄り添い「遅くなってごめん、絶対に元の姿に戻してやるから」と語り掛けるのでした。

ファリンを倒した=ファリンを殺害したライオスですが、マルシルは「魂は抜けてないんだから、気絶してるようなもの」と励まします。

しかし、ライオスは妹を手に掛けてようやく奪う覚悟と奪われる覚悟ができたと述べ、狂乱の魔術師との対峙に向かうのでした。

ファリンを腐らないように冷凍

ファリンを人間に戻すには竜部分を大勢で食べなければいけませんが、先にファリンを殺害してしまったため、このままでは腐ってしまいます。

そのため、新たに迷宮の主となったマルシルはジャックフロスト(小さな雪だるまみたいな魔物たち)を使って、ファリンの死体を腐らせないように冷凍保存することにしました

ファリンを調理して皆で食べる

ファリンを元の人間に戻すには竜部分を切り離し竜の部分を食べて消化する必要があり、それには大勢の人間の協力が必要不可欠でした。

物語終盤、ライオスはマルシルを迷宮の主から解放し処罰から免れるため、翼獅子を倒すことを条件に食事を全員に振る舞う約束を取り付けます。

単行本14巻第93話『ファリン』にて、悪魔(翼獅子)を倒したライオスは約束通り全員に食事(ファリン)を振る舞うことに。食事=ファリンとは予想だにしなかった皆はライオスに掴みかかりますが、ライオスはファリンを元の人間に戻すためにはまず竜の部分を食べて消化して蘇生するのが最適解だと説明。

そして、フェリンの巨体を切断するためにミスルンの転移魔法を活用し、シュローやナマリ、オーク族、黄金郷の皆、これまであった冒険者などの力を借りて一緒にファリンの竜の部位を調理します。

※上半身は氷漬けにしたまま放置(足元よりやや下の部分から切断)。

ファリンのドラゴン料理

  • センシ(オーク族など)→ファリゴンのミートパイ
  • チルチャック(ハーフフット族など)→ファリゴンの血のソーセージ
  • マルシル(エルフ族など)→ファリゴンの煮込み
  • ナマリ(その他の協力者たち?)→ファリゴンのグラタン
  • その他多数の料理描写

ライオスは人間だけで全てを消費するのは難しいため、骨と皮はできるだけ出汁を取ったあと細かく砕き熱を通して森へ撒く。そうすることで少しでも植物が食べてくれればと考えていました。

その後、新たな島主となったライオスの挨拶を経て、大宴会のごとく食事が全員に振る舞われます。

そしてダンジョン飯の最終話では『さる男が滅びた古の国を悪魔の喉から取り戻したり──』とナレーションの語りとともに、噂を聞きつけた人たちに無料で食事を提供。饗宴は七日七晩続きました。

なお、さすがに量が多すぎて最初から参加していた人たちは満腹。かつ一週間も同じ肉を食べ続けて飽きがきていましたが、ライオスたちは最後まで維持で平らげるのでした。

ちなみに最後の料理は『ファリゴンのクリーム煮』。

ファリンの蘇生

ファリンから分離させた竜の部分を完食したライオスたちはさっそく蘇生に取り掛かります。

竜と分断したさ際、足の復元のために竜部分を多少残していますが、残った魂の量はファリンのほうが圧倒的に勝っているはずなので、この状態で蘇生すれば自身の回復力をもって人間の姿で生き返る算段でした。

しかし、ライオスは『お前の今一番の願いは決して叶わぬものとなるだろう』と翼獅子に言われた言葉を思い返し、ファリンの蘇生が失敗に終わるのではないかと不安を募らせていました。

そして、タンス夫妻やカナリア隊の協力を得て、下半身と消化器官の復元は専門知識のあるカナリア隊が、ライオスとマルシルはファリンの人としての記憶を刺激するように話しかけたり魔力を送ったりを始めます。

ファリンは意識の中で、竜の足に踏まれたように草原で横になっていましたが、いい匂いがすることに気付きます。しかし、足がないため匂いの方へは行けないと思ったところ、覆いかぶさる竜の足は消えて、代わりに小さな竜が膝の上に。

体が動かせるようになったファリンは竜を尻に乗せて匍匐前進で匂いの方へ進んでいきます。

次第に食欲がわいたのかフェリンは体力を消耗しつつも顔を紅潮させ立ち上がると、自分が立ち上がれる・・・・・・・・・ことに気付きました。

落としてしまった小さな竜を拾って草原を駆けると、簡素なテーブルに竜とグリフォンが合体したようなチキン料理が置かれており、ファリンと小さな竜は涎を零します。

チキン料理が「さあ、食べて」と喋ると、ファリンは無我夢中で食事を始めますが、「よく噛んで。あなたの身体の消化器官はまだ不十分」と言われたので、言われたままゆっくりと咀嚼を始めます。(小さな竜にも料理を分けて食べさせてあげるファリン)

すると誰かの声は食べ物は食道を通り胃袋、小腸から大腸、体の隅々まで使って消化し隅々まで行き渡らせあなたを形作ると言います。

そして、料理を平らげたファリンの目の前に翼獅子が姿を現すと、翼獅子は「もっと食べたいか?」と問いかけ、ファリンは「もっと食べたい」と応えます。

すると翼獅子は「行け」ととある方角を指差すのです。

視線を向けると、何もない草原の一部から煙が地面から立ち上っており、ファリンは涎を流しながら煙の元をのぞき込むと、強烈な光に包み込まれます。

そして、目が覚めるとベッドの上で仰向けになっており、ずっと看病をしていたであろうマルシルとライオスが寝入っている部屋でファリンが目を覚ますのでした。

ファリンが目覚めたのとやや遅れ、マルシルとライオスは看病疲れで寝入った状態から目を覚まし、起き上がったファリンを見て歓喜し抱きしめるのでした。

蘇生したファリンの体

無事にファリンの蘇生には成功したものの、ライオスとマルシルは体の違和感、特に足元の違和感について質問します。

何のことかと不思議に思いつつ毛布を捲って足を確認すると、ファリンの足の一部分は鱗のような体毛に覆われていたのです(肌質はキメラの名残りだがフォルムは人間の足。また、胸元にも同じようなキメラの名残りがある)。なお、ファリンは「すごくいい」と感動したため、二人の心配は杞憂に終わった模様。

蘇生後はチルチャックとセンシ、イヅツミと自己紹介を済ませますが、一目迷宮の外を見ようとドアを開くとライオスたちに協力してくれた一同が勢揃いしており、ファリンは驚愕。

びっくりしたファリンをマルシルが引っこめると、ライオスは「何があったのか、これから何をすべきかは食べながらのんびり話せばいい」と語り掛け、皆は笑顔を浮かべるのでした。

ファリンのその後

蘇生後は身支度を整えてナマリやシュローと再会しています。

その後も立て続けにカブルーやヤアド、カナリア隊(エルフたちは経過観察するようにファリンを触診)、オーク族などと挨拶を交わし、色々な食料品を頂いて「みんないい人」と笑顔でライオスに報告。

蘇生後初めての食事はセンシお手製の胃腸に優しい『卵とにんじんのどろどろ』であり、若干残念そうに食事を始めるファリン。そんな彼女を見てライオスたちは体調が万全になれば好きなものを食べさせると約束すると、ファリンはライオスから聞いていた『動く鎧』などを所望するのでした。

ライオスが迷宮の主『悪食王』となった一年後、王の仕事はライオスにとって窮屈であり迷宮探索よりも疲労感が溜まり隈ができており、迷宮を恋しがっていました。

そんなライオスを近くにある自然迷宮に誘うのはすっかり元気になったファリンであり、久々の迷宮へライオスを誘い出し、ファリン、ライオス、マルシルの三人で迷宮へ出かけるのでした。

なお、ファリンは動く鎧こそ食べられなかったものの待望の魔物料理はセンシに食べさせてもらっているようです。

ファリンは世界中を旅している

ダンジョン飯『ワールドガイド冒険者バイブル』によると、どうやらファリンはその後世界中を旅しているようです。

ファリンはライオスやマルシルの影響を受けて好きになる傾向がありますが、最終回後は竜と混じり蘇生した経緯からこれまで以上に『色んな場所を見て回りたい』という気持ちが強まっている様子。故郷やカーカブルードの裏路地、メリニが国になっていく姿、エルフの銀の都やドワーフの地下街、東方群島に行ってみたいと語っており、メリニを離れられなくなったライオスの代わりに世界中を見て回っています。

しかし、元々は子供の頃にライオスと世界中を旅する夢の延長でもあるため、定期的にメリニにいるライオスの下に戻っているようです。

シュローの求婚の結末

ファリンはシュローから求婚されていますが、返事は保留中です。

そして、レッドドラゴンに食べられてから蘇生されるまで大変な出来事が起きましたが、すべて解決した後に、再びシュローはファリンに求婚しているのです。

 

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まとめ

  1. ファリンはライオスの妹で霊術の才能がある魔術師
  2. ファリンは第1話でライオスを庇いレッドドラゴンに食べられるが、最後の力を使って魔術でパーティーを迷宮の外へ転移させる
  3. ライオスたちはレッドドラゴンと再戦し勝利すると、マルシルの黒魔術でファリンを蘇生させることに成功
  4. 狂乱の魔術師シスルによってファリンは下半身をレッドドラゴンに変異させられ記憶もレッドドラゴンと混濁する
  5. ファリンを人間に戻すためには竜部分を食べて消化して蘇生する必要がある
  6. ライオスはファリンを窒息させて殺害する
  7. ライオスたちは仲間や冒険者たちと協力してファリンの竜の部分を調理して完食し、ファリンを復活させる
  8. ファリンは胸元や足の一部分にキメラの名残りがあるが人間として復活する
  9. 復活後、ファリンは再びシュローから求婚されている
  10. 最終回後、ファリンは世界中を旅している

漫画『ダンジョン飯』は、ファリンを生き返らせるべく、最速でレッドドラゴンの住まう地下へ潜るために迷宮内の魔物を食べて進む物語でしたが、最後も竜を調理して食べるというこの作品ならではの結末でした。

ファリンは人間として復活しますが、胸や足の一部分にはキメラの名残が残ってしまいました。

しかし、一年後も普通に過ごしているので魔物に魂が汚染されている心配はなさそうですね。

ファリンの死亡で始まり、ファリンの復活で終わる『ダンジョン飯』らしいハッピーエンドでした。

ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル

著者:九井諒子
出版社:KADOKAWA

 
 

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