【BLEACH】東仙要はなぜ裏切って藍染の部下になった?親友・歌匡の死と綱彌代時灘の関わり

親友の死の抗議をする東仙要 BLEACH

漫画『BLEACH』に登場した東仙要は、護廷十三隊を裏切り藍染惣右介の部下として死神と敵対した人物です。

しかし、本編では東仙が闇落ちした理由に親友の死と親友を殺した夫が関係していることは回想で分かりましたが、それがなぜ尸魂界全体を裏切ることに直結したのかは追求されませんでした。

今回は東仙要が藍染惣右介の部下となって護廷十三隊を裏切った真相についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 東仙要が護廷十三隊を裏切った理由
  • 東仙要の親友と親友の夫の関係・因縁
  • 東仙要が藍染惣右介の部下となった理由
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東仙要とは

復讐のために組織に入った東仙要

引用元:久保帯人『BLEACH』 出版:集英社

東仙要は元護廷十三隊九番隊隊長および元瀞霊廷通信編集長だった死神です。

生まれつき全盲でありながら並外れた霊覚知覚で周囲の状況を捕捉することが可能であり、何の補助もなしに戦闘行為さえ可能、それこそ護廷十三隊隊長として虚と戦う戦闘力があるほど死神の才に溢れていました。

『正義』を重んじる性格で部下からの支持が厚い男でしたが、そのはらわたには世界への憎悪を抱いており、復讐の道を歩んでいました。

尸魂界篇で素性を明かし、破面篇で護廷十三隊に立ち塞がった結果、狛村と檜佐木と対決し最後には分かり合うことができましたが、藍染惣右介の手にかけられてその生涯を終えました。

では、なぜ東仙要は護廷十三隊を裏切り復讐を望んだのでしょうか。


東仙要が護廷十三隊を裏切った理由と過去

東仙が護廷十三隊を裏切った理由は己の大義を貫くためですが、そもそも護廷十三隊に入隊する以前から東仙は藍染惣右介の部下なので、当初から東仙は護廷十三隊ならびに死神や尸魂界の敵となります。

なぜ東仙要は尸魂界の敵となることを選択したのかについては、

  1. 親友の死
  2. 綱彌代時灘の策謀
  3. 藍染惣右介との出会い
  4. 尸魂界開闢の真実

など、さまざまな事情が東仙を復讐者に駆り立てる要因となりました。

親友・歌匡(かきょう)の死

歌匡とは東仙要が流魂街の住人の頃に親友だった女性。

盲目のため歌匡の素顔が描かれることは終始ありませんでしたが、心地の良い声色をした夜空が好きな女性でした。

しかし、突然死神との結婚が決まると統学院の合格通知が送付され歌匡は死神になることが決定。いの一番に歌匡は東仙にこのことを報告しましたが、東仙は寂しさを抱きつつも祝福して彼女を送りだしました。

が、歌匡は死神になると旅立ったきり戻ってくることはありませんでした。

その後、東仙は歌匡が死亡したことを聞かされ隊葬に参加します。

歌匡を殺したのは夫であり、夫はつまらない諍いから同僚を殺害し、それを咎めた妻も手にかけた──というのが事の顛末。

誰よりも世界の平和を願い誰よりも強い正義を持って戦うことを選んだ歌匡は虚と戦うこともなく殺されたのです。

歌匡を殺した夫が死刑を免れた理由

歌匡を殺した夫の正体は五大貴族・綱彌代家の分家の末裔である綱彌代つなやしろ時灘ときなだという青年でした。

あまりにも非道な行いに対して刑が軽かったため東仙は正義の執行を──断罪を求めて中央四十六室への面会を求めましたが、それは叶わずに門番に追い返されてしまいます。

そんな中、時灘は東仙が全盲であることを逆手にとって抗議にやってきた東仙の前に現れると、歌匡の同僚の死神だと偽り対話を試みます(※東仙は時灘と面識がなく目が見えないため気気づけない模様)。

時灘は東仙との対話において、歌匡が隊舎の中でも東仙の名前を出していたこと、入隊以前から虚との戦いでいつ命を落とすかわからないため遺言状を残していたこと、遺言状には自分の死体は流魂街(東仙との思い出の星の見える丘)に埋めて欲しいと書いていたこと、場所は東仙が知っていると聞いたこと──などなど、門番に門前払いされていた東仙に対して親身になって歌匡のことを伝えました。

そんな時灘に対し東仙は歌匡が夫に殺された──というのは事実なのかと訊ねると、時灘は悪びれもなく歌匡の夫は同じ隊の同僚を些細な諍いから斬り殺し、それを諫めようとした己の妻も殺したことは事実だと話します。

そして、なぜ歌匡が死ななければならなかったのか──と東仙が問いかければ、時灘は彼女が誰よりも真っ直ぐな人で正義と平和を心に抱き続けたからだと己の推測を語ります。

歌匡は正義を貫くために平和を愛していましたが、もしも愛や平穏を否定してただ正義だけを貫いて生きていれば逆に夫を殺して生きていただろう──。しかし、歌匡はそれができなかったから死んだ・・・・・・・・・・・・・・のだと結論付けるのです。

時灘の持論を聞かされた東仙は歌匡を殺した夫が大した罪に問われないことに憤りますが、ここで時灘は歌匡の夫が五大貴族の中でも最高位の家柄の血筋であることを教えます。

貴族であれば殺人の罪でさえ軽減させることが可能であり、それが最高位の本家の人間でれば殺人自体を無かったことにもできると踏まえた上で、歌匡の夫が『歌匡に反逆の罪を着せて処刑したという形で処理』して罪を軽減したと打ち明けます。

東仙が自ら中央四十六室に嘆願しようと躍起になったのは時灘の言う権威で罪自体を揉み消す可能性を憂慮したからであり、正義のための力の象徴である死神──護廷十三隊と尸魂界がそんなことを筈がないという疑心からでした。

現実の不条理さに愕然とする東仙に、さらに時灘は今の四十六室は理不尽な世界の象徴であり、五大貴族綱彌代家の言いなりであるなどの内情を打ち明けるのでした。

実際は、時灘は誰にも気づかれないまま親友と妻に裏切られた悲劇の夫を気取るつもりでしたが、京楽春水によって罪を暴かれてしまいました。

しかし、京楽の力をもってしても『親友を口論の末に斬り殺し、咎めた妻もついでに斬り殺した』という結論にしかもっていけず、真相は藪の中でした。

ですが、京楽の働きによって軽減はされたものの刑罰自体はかけることができたため、時灘は蛆虫の巣に収監されています。


綱彌代時灘と東仙要の因縁

歌匡の死の理由と夫の罪が軽減された仔細を教えた時灘、東仙にとある質問を投げかけます。

もしも復讐に足る力を持つとして、それを我々は成すべきだろうか──。

つまり、歌匡は正義を貫き平和を愛する人物であり、その親友たる東仙は歌匡の意思とどう向き合うのかという苦渋の決断を強いる質問でしたが、東仙は怒りを押し込めつつ歌匡は復讐を望まないと考え彼女の意思に基づき東仙は歌匡が望んだ正義と平和を重んじると答えるのでした。

復讐に生きれば自らの手で歌匡の願いを殺すことになると己を諫めた東仙は、復讐という己の感情を殺すのと引き換えに歌匡の正義を貫くことを選択したのです。

東仙の覚悟を受け止めた時灘は、東仙が歌匡の願いを受け継いで生きていくこと、そして無駄な血が流れないように祈ると、東仙は歌匡のことを自分と同じくらいに理解してくれた時灘に対して感謝の意を伝えます。

しかし、ここで時灘は「彼女がかつて言っていたよ。自分の願いは大したものではなく、空の星々のようにただそこにあるだけで輝き続けるものを護りたい」と歌匡の願いの常套句を話します。

そのため、生前東仙も星の見える丘で同じことを歌匡から聞いていたため、この話を聞いてくれた死神(時灘)も彼女が希望を抱いていた人物であると判断し、今更ながら歌匡の理解者である男の名前を心に刻むために名前を訊ねました。

すると時灘はとくに慌てる素振りもなく冷静に「ああ、私の名は時灘だ。綱彌代時灘」と自身の名前──そして、自身が歌匡の夫であり、東仙の親友を殺害した本人だと事もなげに打ち明けるのです。

当惑する東仙は『殺せ』『逃げろ』と二つの本能がぶつかりますが、時灘は東仙が復讐を望まないと言ってくれてよかったと笑顔で伝えると、もしも東仙が復讐を望むと答えればこの場で斬るつもりだったと告白。

しかし、東仙はついに感情が爆発し歌匡について語る男を許せず掴みかかるのですが、時灘は「私の妻…歌匡ならば許すぞ?」と煽ります。

そして、東仙を制圧すると「斬拳走鬼を一つなりとも使えぬ君に最初から復讐する力などなかろうがね」と吐き捨て、あとは門番に流魂街の住民が貴族に手を上げようとしたと報告しこの場から叩き出すのでした。

また、時灘は去り際に「自分のような男が罰せられないとはおかしな世界だ」、「歌匡の願いが尊いものであることは理解しているがそういう願いは反吐が出るほど嫌いである」ことを東仙に吐き出しています。

そして、時灘は東仙を制圧すると後のことは門番に任せて悠々と立ち去っていくのでした。

東仙要の斬魄刀は歌匡の形見

歌匡の死をきっかけに東仙は平和を叶えるための力を欲しましたが、東仙が力を欲する要因となったのは綱彌代時灘との一件があったからです。

時灘の言う通り復讐をしようともその力が無ければ結局何もできないのと一緒であるため、東仙は誰よりも力を欲しました。

その結果、正義が足りなければ自分自身が正義になろうと確固たる決意をして歌匡の斬魄刀を手にしたのです。

東仙要が死神になった理由

東仙が心底軽蔑する死神になった理由は『正義(己の大義)』を貫くためです。

歌匡が愛した世界を護るために正義を貫く死神なることを決意しました。

それは歌匡が貫こうとした正義をこの世界から消したくなかった一心であり、東仙は自分自身の生を懸けて歌匡の意志を受け継ごうと決めます。

しかし、実際には破面篇で東仙が狛村に述べたように『復讐のために組織(護廷十三隊)に入った』というのが真実であり、大切な友を殺した綱彌代時灘に復讐するために選んだ一つの選択でした。

友を殺した者を許すことは善になりますが、東仙は善であることが正義であるとは考えず、亡き者の無念も晴らさず安寧の内に生き永らえることは悪だと論じて自分の正義を貫くことを決めたのです。


東仙要と藍染惣右介の出会い

時灘が立ち去った後、門番たちは時灘の命を受けて東仙を六尺棒で躾けようとしますが、そこに現れたのが藍染惣右介でした。

東仙は怒りと絶望の中、門番たちに暴行を受けると構えていましたが、二名の門番の片方が突然相方を平民と認識して六尺棒で折檻し始めたのです。そして、意識を失った相方を引きずって東仙の目の前から立ち去っていく様子を見送っていました。

そして、困惑する東仙に向けて藍染は「その胸に満ちた憎しみを、暫し僕…私に預けるつもりはないか?」と提案するのです。

先刻の時灘とは違う力の塊のようなものを包み隠さず聞いただけで圧力を感じさせる声には、根源的な支配者と話しているような圧倒的な『力』が感じられました。

これが東仙と藍染の出会いとなります。

東仙が藍染の仲間になった理由

藍染に仕えた最初の数年は所詮この死神も時灘と同じ穴の狢であると疑念と敵視を抱いていました。

あるいは鏡花水月が通じない自分を引き込もうとしていると考えていましたが、藍染惣右介という男の強さを知れば知るほどに最初に抱いた敵意は薄れていき、己の疑念が恥ずかしくなるほど強大な人物だと認識を改めていきました。

時には目的のために犠牲を強いようとした藍染に東仙は斬ってでも止めようとしましたが、藍染は東仙を軽くいなしたあとも処罰しようとせず、自分の歩む道は多くの犠牲の上に築かれることになるが世界をこのまま死神たちの手に委ねられることこそ永劫に続く犠牲の連鎖から目を背ける悪徳だと諭すのです。

死神という域を超えた藍染にとって手駒など在っても無くても同じだと思い知らされた東仙は、自分が仲間に引き入れられた理由が恐怖を知らない藍染には絶望と恐怖を知る東仙の存在が道を照らすために必要だったからだと知ります。

藍染への疑いが晴れたものの、東仙には自分に世界を断罪する資格があるのか悩んでいましたが、藍染は東仙に死神の罪の象徴である霊王について──尸魂界開闢の歴史を打ち明けるのでした。

その結果、死神たちの罪を知った東仙は自らが大逆者になろうともこの世界を変えることこそが大義であると自分の命を投げ出す覚悟を決めたのです。

それが歌匡の愛した世界を壊すことになろうとも、そもそもが偽りでできた世界を正すために東仙は藍染惣右介に忠誠を誓いました。

破面篇で檜佐木と対峙した際に言い放った「私の恐怖は100年前からお前達死神と同化して死ぬ事だ」という台詞は、尸魂界が霊王の犠牲の上に成り立っており、死神がその上に立っているからだと考えられます。

東仙が尸魂界を『悪』と断じたのはこのためです。

東仙が死神を憎んだのは死神という存在と尸魂界の歴史こそが歌匡が望んだ世界の裏切りだったからであり、綱彌代時灘個人ではなく、偽りの希望を与え続けていた尸魂界の『正義』そのものが東仙の敵だったからと考えられます。


藍染が東仙を殺害した理由

破面篇にて、東仙は狛村左陣と檜佐木修兵に敗れて和解した──かのように思えた矢先に藍染惣右介によって処断されました。

しかし、藍染は東仙を敗残兵として処分したわけではありません。

藍染は東仙に慈悲をかけたのです。

仮に藍染が手にかけなかった場合、井上織姫や卯ノ花烈が東仙を回復させて救おうとするはずです。しかし、それは生き延びた東仙にとってやがて比類なき絶望をその身で受け止め心が朽ち果てる結果に繋がります。

藍染は東仙の美しい覚悟が更なる絶望に絡め殺されるのを忍びないと考え、忠誠心の高かった東仙への手向けとして慈悲を与えました。

東仙は藍染に自らの処断を頼んでいた

藍染が東仙に慈悲をかけたのには理由があります。

これまで最大の忠臣としてついてきた東仙に対し、藍染は望むものを訊ねました。

東仙が提示したのは『罪科に対する戒め』。もし東仙の在り方が変節し死神の世界を受け入れるようなことに陥ればこの世から欠片も残さず自分を消し去って欲しいという願いでした。

東仙という人間が死神の許しを受け入れることはないと考える藍染でしたが、東仙は物事に絶対はなく、仮に絶対があるとすれば藍染のみであるとした上で、自分に正義の在り方を教えてくれた者もまた自分が憎む世界の一部であり、東仙が死神の世界を受け入れることがあるとすればそれは自らの大義の否定となるわけです。

つまり、自らの大義が否定されると自分がやってきたことはただの殺戮と化します。

そうなればその行いは歌匡の死と在り方の全てを穢す行為となるため、歌匡の願いを裏切りここまで来た以上、大義に背くことは歌匡を二度殺すのと同義と考えました。

もちろん、歌匡が存命であればそんな東仙をも許すでしょうが、東仙は歌匡の善性の中に堕落する前にこの世から消え去る慈悲を藍染に仰いだのです。

ちなみに、東仙は藍染が新たな世界を作り上げた場合は、藍染が天に立った後に世界の浄化を完全な物とするために自害するつもりでした。

こうして藍染は東仙が死神の許しに苦しむ前にこの世から消し去ることを約束したのです。

檜佐木修兵との修行中に『私は光を知らない。世界に広がる色彩というものだ。もしもそれを知る事があった時、塗り替えられた世界の景色に希望と悦楽だけを見て恐怖を忘れ去る事があれば、その時私は戦士ではなくなる事だろう』と東仙は述べていますが、己の正義を貫く覚悟の言葉でした。


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まとめ

東仙要が藍染惣右介の部下になって死神を裏切った理由

  • 東仙要は流魂街出身で、歌匡という親友がいた
    • 歌匡は死神との結婚が決まり自身も死神になり瀞霊廷へ住まうことになるが、諍いによって夫に殺害されてしまう
    • 東仙は歌匡を殺した夫が減刑されたことに対し抗議に出るが四十六室への面会は叶わなかった
    • 歌匡の夫・綱彌代時灘に歌匡の死について聞かされた東仙は、尸魂界と護廷十三隊が貴族の言いなりである現実に絶望する
    • 東仙の斬魄刀は歌匡の形見
  • 東仙要は藍染惣右介と出会う
    • 東仙は藍染から尸魂界の歴史の真相を聞かされる
    • 東仙は歌匡の復讐と偽りの世界を変えることこそが大義であると考え、命を投げ出す覚悟を決意
    • 東仙は復讐のために護廷十三隊に入隊した
    • 藍染が東仙を処断した理由は、生前の東仙が罪科に対する戒めとして、己が死神の世界を受け入れることがあればそれは大義の否定となるため、歌匡の善性の中に堕落する前にこの世から消え去る慈悲を仰いだからであり、藍染は長く忠臣であった東仙への手向けとして絶望に絡め殺される前に望みを叶えた

東仙関連の真相は本編で明かされませんでしたが、小説『BLEACH Can’t Fear Your Own World』にて全ての伏線が回収されました。

東仙というキャラクターの背景がぎっしり詰まった本作を読むと、東仙の人生が尸魂界の歴史そのものに狂わされたことがわかります。

また、東仙の事情を知って本編を読み返せば、彼への印象がガラリと変わってしまいました。

ただ、東仙は死後に魂葬礼祭をされていないので地獄に行っていない可能性を考えると、藍染の慈悲が活かされているのかと思われます。

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