【るろうに剣心】志々雄真実が焼かれた理由は維新志士による暗殺?国盗りの目的と京都大火の真意は?

天下の覇権を狙う志々雄真実 るろうに剣心

漫画『るろうに剣心』に登場する志々雄真実は、本作に置ける章のボスであり、作品における代表的なキャラクターです。

志々雄の正体は長州派維新志士ですが、なぜ剣心の後任として維新志士に尽力した志々雄が暗殺に遭い、今や明治政府を相手に国盗りを始めようと思い立ったのでしょうか。

今回は志々雄真実の暗殺と目的についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?
  • 志々雄真実の暗殺
  • 志々雄真実の目的

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志々雄真実とは?

焼かれても生きていた志々雄真実

引用元:和月伸宏『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』 出版:集英社

志々雄真実(ししおまこと)とは、10年前に維新志士の遊撃剣士の役目を担った「影の人斬り役」の後任を務めた長州派維新志士の一人。

人斬り抜刀斎の後継者となりますが、剣心との直接的な面識はありません。

しかし、建前上には志々雄真実は10年前の戊辰戦争で死亡したことになっていますが、明治11年になって再び明治政府の前に台頭しました。


志々雄真実の暗殺

10年前、戊辰戦争で死亡したというのは建前であり、実際には戊辰戦争で維新志士の同志によって暗殺(未遂)されました。

戊辰戦争の混乱に乗じて額に不意打ちを受けた志々雄は昏倒したところに火をつけられましたが、全身を燃やされても生存しており、同志からの刺客を退けながら逃亡しています。

そのため、暗殺は失敗となりました。

志々雄暗殺の理由

人斬り抜刀斎の後継者として維新志士に注力してきた志々雄でしたが、彼は剣の腕も頭の回転の速さも剣心とほとんど同等の有能だったにもかかわらず、およそ常人には理解できない程の功名心と支配欲を抱えた危険人物でもありました。

「影の人斬り役」を引き受けたのも全ては自分の実力と存在を維新志士の幹部にしらしめるためであり、剣心のように仲間や弱い人のために世を正すという気持ちは一片もありません。

志々雄が請け負った暗殺の中には表に出してはならない、表に出れば明治政府が根底から覆される重大なものが多く、志々雄が生きたまま新時代を迎えればそういった弱味に付け込んで増長し日本は志々雄一人の手の平で弄ばれることになりかねないと考えた同志たちは戊辰戦争の混乱に乗じて志々雄を暗殺しようとしたのです。

当時、外部に漏れてはまずい裏の所業の実行者を更に秘密裡に消して安全をはかるのはさほど珍しいことではなく、志々雄も例にならって始末しようとしたようです。

志々雄暗殺失敗

当時の維新志士たちは志々雄を確実に殺害するために死体に油をかけて火をつけていますが、志々雄は全身を炎に焼かれながらも生きていたのです。

重傷を負った志々雄は傷が癒えるまで追手から逃げる生活を余儀なくされましたが、明治になってからは血肉を好む戦闘狂や平和を忌み嫌う武器商人を大勢手の内に引き込み一大兵団を形成。

京都の暗黒街に拠点を置き自分が手を下した過去の暗殺の秘密を切り札にこの国を二つに割る復讐戦争を起こそうと画策しました(※復讐戦争については大久保談)。

志々雄の生存と台頭を知った明治政府は幾度となく討伐隊を差し向けましたが、この時期にはすでに志々雄一派の勢力は頑強となっており、政府が送り込んだ討伐隊はことごとく全滅。

もはや頼みの綱は「影の人斬り役」の前任者である緋村剣心しかいない状況となったのです。


志々雄の包帯の理由

上述通り、志々雄は暗殺時に全身を焼かれてしまったため重度の火傷を負っています。

当時は傷を覆うために包帯を巻いていましたが、現在でも全身爛れているため包帯を巻いていなければ衣服が擦れて痛みが生じるため巻いているのかもしれません。

あとは単純に見てくれの問題で巻いている可能性があります。

なお、額に不意打ちをくらったことを教訓に額には鉢金を巻いて重点的に守りを固めています。

草冠宗次郎との出会い

志々雄は暗殺されかけた後も傷が癒えないまま新政府の追手から逃げる生活を過ごしており、必要に応じて相対した警官を殺害していました。

逃亡生活中に警官を殺害した現場に居合わせたのが幼少期の宗次郎であり、志々雄は食糧と包帯を提供させることで警官殺害現場を目撃した宗次郎の命は取らない約束をとりつけました。

そして、宗次郎に匿われた恩として真剣(脇差)を贈呈すると、「所詮この世は弱肉強食、強ければ生き、弱ければ死ぬ」という自然の摂理を擦り込み、この時の志々雄の言葉が現在の宗次郎の行動理念となりました。

新月村の統治

志々雄は人口二十人足らずの山間の小さな村落『新月村』を支配しており、半年に一度新月村に一週間ほど逗留しています。

新月村を統治する理由は、ここに湧いている湯(温泉)が火傷だらけの肌によく効くため、他の湯治客が志々雄を見ると怖がるというものですが、これは志々雄の冗談。

しかし、あくまでも新月村を国から奪ったのは東海地方制圧の軍事拠点にするためですが、新月村の温泉を気に入っているのは本当です。


志々雄の目的

志々雄の目的は己を傷つけた明治政府への復讐ではなく覇権を握り国を強くすることです。

所謂、明治政府が掲げるスローガンである『富国強兵』の究極の実現に近いものが志々雄の見据える未来です。

戦国時代以来300年を経てやって来た動乱の時代に生きた志々雄には天下の覇権を狙う野心がありました。しかし、人斬り抜刀斎の後任として幕府要人の暗殺を請け負った後に同志から暗殺されかけると、志々雄が傷を癒やしている間に動乱の世は終わり新たに明治政府が発足。

そして、今の政府は志々雄一人を抹殺するにも西欧列強の目を気にして軍隊の一つも出せない現状から、自分より弱い明治政府にこのまま国の覇権を握らせることはできないと考え自らが躍進することを決起したのです。

これは志々雄が繰り返す「弱肉強食」という自然の摂理に従った行動理念であり、一番の強者が頂上に立つことが正しいもので、志々雄の国盗りはこの国の摂理に至ります。

国を強くするため再び動乱を起こし覇権を握る必要を感じた結果、本編の京都編へ繋がりました。

京都大火-京都破壊計画-

志々雄は、池田屋事件(新選組によって阻止された千年王城京都への大放火)を今の京都で再演しようと画策しました。

これは、自身を焼いた維新志士たちが幕末の頃やろうとした大暴挙をそっくりそのままたたきつけるという、皮肉を込めた国盗りの宣戦布告。

この作戦は兵隊500人が四方八方に同時に火を放ち京都を完全に焼け野原にするのと同時に、火災に紛れて京都中の要人を十本刀で完全に抹殺するというもの。日本の象徴的な都である京都を守れなかったという事実があれば、人民の政府への信頼がガタ落ちすることになります。


東京砲撃

京都大火は作戦の第一段階であり、真の目的は東京

幕末の天下分け目の戊辰戦争・鳥羽伏見の戦いの折、幕府の将軍徳川慶喜は味方を欺き大阪湾から船で江戸へ逃げ帰りその行動が官軍の大きな勝因となったことから、志々雄は皮肉を込めてこれを自身の勝因とするべく、京都大火を人目と人員を引き付けるための布石に使い、海上から明治政府の中枢である東京を砲撃する算段だったのです。

そのために全財力の五分の三をつぎ込んで大型鋼鉄艦・煉獄をとある人物から購入したわけですが、残念ながら緋村剣心一行(主に相楽左之助)によって計画は阻止されてしまいます。

アジトでの決着

煉獄を大破されたことから、志々雄は国を盗るには緋村剣心・斎藤一・相楽左之助の三名を葬る必要があることを再認識させられました。

そのため、国盗りに向けた前哨戦として比叡山の北東中腹六連ねの鳥居の叢祠──志々雄一派のアジトで決着をつけることを宣言。

また、志々雄本人と十本刀で迎え撃つことを事前に宣告しており、剣心もまたなるべく犠牲者を出さないために決闘の申し出を受け入れました。

こうした経緯で、緋村剣心・斎藤一・相楽左之助の三人は比叡山にある志々雄一派のアジトに向かい志々雄一派と決闘をすることになったのです。(※なお、佐渡島方治の発案によってアジトで迎え撃つ十本刀は宗次郎、宇水、安慈の三強だけとし、残り六人の十本刀は葵屋襲撃に派兵されました)


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まとめ

志々雄真実の暗殺と目的のまとめ

  • 志々雄真実の暗殺
    • 志々雄真実は10年前に維新志士の遊撃剣士の役目を担った「影の人斬り役」の後任を務めた長州派維新志士の一人
    • 功名心と支配欲を抱えた危険人物であったため、新時代を迎える前に戊辰戦争の混乱に乗じて志々雄の暗殺が決行される
    • 志々雄は額に不意打ちを受けて昏倒したところに油をかけられ全身を焼かれる
    • 志々雄は全身を焼かれながらも生存して逃亡する
    • 志々雄の包帯は全身火傷を負っているため
  • 志々雄真実の目的
    • 志々雄の目的は復讐ではなく覇権を握り国を強くすること
    • 今の政府は志々雄一人を抹殺するにも西欧列強の目を気にして軍隊の一つも出せない現状から、自分より弱い明治政府にこのまま国の覇権を握らせることはできないと考え自らが躍進することを決起
    • 京都大火は、自身を焼いた維新志士たちが幕末の頃やろうとした大暴挙(池田屋事件)をそっくりそのままたたきつけるという皮肉
    • 京都大火は、海上から明治政府の中枢である東京を砲撃するための布石
    • いずれの計画も緋村剣心一行によって阻止されたため、剣心との決着が国盗りに繋がると考え改め決闘を行う

志々雄は「影の人斬り役」として剣心の後任を務めましたが、その思想は剣心とは程遠いものでした。

そのため、同志からも危険人物と認識され暗殺されてしまいますが、志々雄は炎に焼かれながらも生存し、傷を癒やした後は「弱肉強食」という自然の摂理に従い、弱り切った新政府に国は任せられないとして政府相手に国盗りを決行しました。

志々雄の目的こそ富国強兵の実現に近いものでしたが、やり方が弱者を斬り捨てる非道なものであったため、緋村剣心一行によって阻止されることになりました。


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