漫画『SAKAMOTO DAYS』の登場キャラクター、殺し屋のシン。
彼は相手の心の声を読むことができる超能力者ですが、いつどこで能力に目覚めたのでしょうか。
今回はシンの過去についてご紹介したいと思います。
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シンの過去
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
シンは6歳の頃に政府非公認の科学組織『地下科学研究施設──通称:LABO』に預けられていました。
ラボは裏社会にバレないように尾久旅科学博物館の地下に建設されており、安藤と呼ばれる人物がとある事情から所長である朝倉に当時6歳のシンを預けて消息を絶ったとされています。
また、シン自身は本編開始時点から11年前にラボから姿を晦ませました。
【6歳】シンと朝倉の関係
朝倉はラボの所長であり、シンの人生を変えた張本人です。
朝倉(当時25歳)は安藤からシン(当時6歳)を預けられたため、なくなく子供のおもりをすることになりました。
朝倉はシンの日常生活のサポートから勉学などを付きっ切りで見ていたことから、事実上親代わりのような立場にあり、本人も育児ノイローゼになりかけるまでシンの面倒を見ていました。
朝倉は自らの好奇心から超能力の研究に没頭しており、シンには「研究が成功したら見せてやる」と約束。「こんな楽しいことはない」と研究に勤しむ朝倉を見て、シンは朝倉の研究の邪魔をしないようにできるだけ静かに側で過ごし、時には居眠りする朝倉に毛布をかけてあげる、朝倉の研究を無謀と捉える研究員に怒るなど、シンにとって朝倉の存在は本物の親のようになっていきました。
しかし、朝倉の開発したとある物をシンが誤って飲んでしまうとシンが超能力に目覚めることに。
シンに超能力が備わったことで朝倉の超能力研究は成功したものの、その代償として読心能力を得たシンは次第に所員たちから避けられるようになってしまい、朝倉は自身の研究にシンを巻き込んでしまった自責の念から研究の打ち止めと元に戻す薬の開発を決意します。
一方で、シンは朝倉の研究はくだらないものではないと頑なに研究の成功を讃えて元に戻ることを拒絶すると、最終的には朝倉の説得を聞かずに喧嘩別れする形でラボから出て行ってしまうのでした。
なお、シンが日本殺し屋連盟に登録している氏名が『朝倉』姓であることから、ラボを飛び出して以降も朝倉へはポジティブな感情を抱いているようです。
シンの両親
シンの両親については既刊20巻時点で不明です。
しかしながら、朝倉にシンを預けた『安藤』という人物が両親か、あるいは両親に深く関わる人物であることは濃厚であり、第196話から描かれる坂本とシンが初めて出会った過去回にて安藤のフルネームが『安藤丞』であること、安藤が殺連の元研究者であったことが判明しています。
また、8年前(シンが13歳)時点で安藤丞が機密情報漏洩の罪状でORDERに命を狙われて身を潜めており、その追手が新人ORDERの坂本であることが過去回で明かされました。
超能力の開花
上述通り、シンの超能力開花は朝倉の研究によって作り出された三角フラスコに入れられた液体状の何かを飲んだことに発端します。
朝倉は一先ずそれが完成品なのか確かめるべく過去のデータとの照合をしようとデスクを探っていましたが、朝倉が目を離した隙に寝ぼけたシンが研究室に入室。そして、寝ぼけまなこで「のどかわいた…」と水(=三角フラスコ)を拝借。
そのまま一息で中身を飲み干してしまうのです。
それを見た朝倉が「何やってんだおまええええ」と驚愕すると、すぐにシンに駆け寄り体調を気遣いますが、シンはあまりの不味さで吐き出してしまうだけでとくに目立った変化はありません。
しかし、風呂場でゲロを洗い流している最中、朝倉が「(なんの変化もねえ…?実験は失敗だったのか…。いやいい、こいつが無事で良かった)」と何はともあれシンの無事に安堵していると、シンは「無事じゃねーよ!めちゃくちゃまずかったぜ」と朝倉の心を読む読心能力を開花させてしまうのでした。
こうしてシンは超能力を得ることになったわけですが、所員は次第に心を読むシンを避けるようになり孤立していくことになりました。
【?歳】シンとアルカマルの関係
尾久旅新国立美術館で執り行われる『世紀の殺し屋展』にて、スラー一派とORDER、そして坂本やシンたちが乱戦となったところ、シンはスラー一派のハルマと交戦しました。
その際、ハルマはシンに向けて「どこかで見たことあるな、お前。お前、幼少期はどこにいた?」と質問をしています。しかし、ハルマはその後、篁との戦いで死亡してしまったためシンをどこで見かけたのかは不明のままとなりました。
ハルマやスラー一派と言えば、ORDERを人工的に生み出すための殺連直営児童養護施設で殺し屋として育てられた子供たち──アルカマル出身の者がほとんどです。
また、シンをラボに預けた『安藤丞』という人物が元殺連の研究者であることが判明しているため、ハルマが幼少期のシンを見かけた場所がアルカマルという説が浮上しています。
ハルマがどこでシンを見かけたのかは何れ明かされると思われますが、その時は安藤の正体も発覚しているかもしれません。
【13歳】シンと坂本の出会い
シンが坂本と出会ったのは、シンがラボから抜け出した4年後(13歳の頃)のことです。
当時ORDERに所属していた坂本は機密情報漏洩の罪状で元殺連員の男を追って怪しい組織に手当たり次第に潜入していたところ、とある人物を探している最中に潜入先の組織に捕まったシンと出会いました。
シンは読心能力で組員の所持武器を読み取ると、手ぶらである坂本を狙って脱出を考えますが脳内で殺害される姿を見せられたことで失神。坂本はシンの処理を申し出て潜入先の組織から抜け出すことで間接的にシンの命を救うのでした。
坂本は目を覚ましたシンになぜ自分を狙ったのか問い詰めると、シンは読心能力を持っていることを告白。これまでの人間たち同様に気持ち悪がられると思ったシンでしたが、坂本はとくに顔色を変えることもなく「そうなんだ」と心の声を浮かべるだけであったため、シンは肩透かしをくらいます。
そして、坂本の本当の任務がシンが探している人物であると判明すると、シンは坂本に自身の能力がターゲット捜索に役立つとアピールして同行を求めるのでした。
【21歳】朝倉や所員たちとの再会
シンは11年前にラボを去ってから11年間朝倉や所員たちと会っていません。
しかし、スラー一派の鹿島が独断でラボを乗っ取り違法武器製造に手を染めつつ、シンの能力が役に立つと考え拉致を画策した事件で、シンと間違えられて拉致された陸少糖を奪還するべく坂本とシンがラボに乗り込むことになり、意図せずシンは育った研究所に戻ることになりました。
そして、11年振りに朝倉や所員と再会しました。
その最中、ラボが崩壊することになり、シンは超能力を使い研究所に取り残された所員の心の声を読み取り居場所を捕捉すると救助に成功。
本来、朝倉は人の役に立つために超能力の研究にのめり込んでいましたが、その結果が一人の少年の人生を壊すことになったため罪の意識を抱いていました。しかし、11年振りに再会を果たしたシンが能力を使いこなして所員を救助する最中に「ほらな、案外役に立つだろ?おっさんの研究」と言い放ったことで、朝倉がこれまで抱いていた罪悪感が晴れる結果に繋がるのでした。また、朝倉は自分の研究を「くだらなくない」と称賛してくれた当時のシンの面影を今のシンに重ねています。
救助後は改めて所員からお礼を言われるほか、所員は心の声でもシンにお礼を述べる、またその成長ぶりに触れたりすることで、シンにとっても過去の払拭し所員たちと和解する機会となりました。
別れ際に朝倉は坂本商店の皆に「あいつが楽しくやってるみたいで安心したよ。これからもよろしく頼む」と親代わりとしての挨拶を交わしており、坂本たちは快く返事をしています。
なお、単行本4巻の幕間ページにて、シンのアドレス帳に「おっさん」と記入された朝倉の連絡先が登録されていることが確認できるため、ラボの一件以降も連絡は取っているようです。
まとめ
シンの過去についてのまとめ
- 【6歳】シンの過去
- 安藤丞が朝倉にシンを預ける(政府非公認の科学組織『地下科学研究施設──通称:LABO』で暮らす)
- 朝倉が親代わりとしてシンの面倒を見る
- 朝倉が開発した液体をシンが誤って飲んでしまい『超能力』を開花させる
- 所員がシンの読心能力を忌避し始めたため、朝倉は元に戻る薬の開発を始める
- シンは「朝倉の研究はくだらないものではない」と元に戻ることを拒絶しラボを去る
- 【13歳】シンの過去
- 安藤丞を探している途中で殺し屋組織に捕まる
- 殺し屋組織に潜入していた新人ORDER時代の坂本太郎に命を救われる
- 坂本の標的が安藤丞であると発覚したため、シンは坂本に同行することを決意
- 坂本が殺し屋を引退した5年前(シン16歳)までは坂本の部下として共に働いている
- 【21歳】シンの現在
- 11年振りにラボの所員と再会を果たす
- 朝倉の連絡先を登録する
- 【時期不明】
- アルカマル出身のハルマが幼少期のシンをどこかで見かけたことがあると発言
シンの過去については、現段階でラボに入った経緯と超能力が開花した経緯が描かれています。
そして、2025年年始早々からはシンをラボに預けた『安藤丞』という人物を追うシンと坂本の過去篇に突入しており、ようやくシンの両親説最有力の『安藤』の正体に迫っている段階です。
今回の過去篇で安藤とシンの関係性・安藤と朝倉の関係性・シンと坂本の関係性のすべてが明かされるのかもしれませんので、要注目です。
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SAKAMOTO DAYS 作者:鈴木祐斗 |
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