漫画『SAKAMOTO DAYS』の主人公・坂本太郎。
坂本はかつて「最強の殺し屋」と呼ばれた伝説の殺し屋でしたが、現在は殺し屋を引退し個人商店を営んでいます。
では、坂本の経歴はどのようなものなのでしょうか。
今回は坂本太郎の経歴(判明している過去から現在まで)についてご紹介したいと思います。
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坂本太郎のプロフィール
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
名前 | 坂本 太郎 |
年齢 | 27歳 |
誕生日 | 11月21日 |
身長 | 188㎝ |
体重 | 140㎏ |
星座 | 蠍座 |
声優 | 杉田智和 |
坂本太郎は個人商店『坂本商店』の店長であり、現在27歳の妻子持ち。かつては『最強の殺し屋』と悪党から恐れられた伝説の殺し屋であり、全ての殺し屋の憧れの的でしたが、妻と出会ったのをきっかけに殺し屋を引退。
また、子供の誕生後に急激に太ってしまったため今の風貌に至りました。見た目は同誌で掲載されていた漫画『SLAM DUNK』に登場する湘北高校バスケ部監督・安西光義に酷似していることから、読者に比較されることも。
現在は坂本家家訓を厳守しつつ殺し屋たちから『家族と何気ない日常』を守っていますが、人殺しは一切していません。
【8年前(坂本18歳~19歳)】JCC時代暗殺科3年生
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
単行本13巻第107話『追憶』から始まった過去編にて、坂本のJCC時代が描かれています。
当時、坂本は暗殺科の3年生であり、過去編が8年前であることから18歳~19歳となります。
坂本太郎と赤尾リオンは入学時からすでに実力が跳び抜けていたため自然と一緒にいるようになり、南雲与市は諜報活動科から暗殺科に転科してからの付き合い。3年時にはこの優秀な3名の生徒の名前が良い意味でも悪い意味でもJCC内に轟いていました。
坂本にとっては赤尾と南雲は親友にあたります。
また、武器の特性を極限まで活かせるのが赤尾、その場の物を何でも武器にしてしまうのが坂本、何でも器用にこなすのが南雲であり、雑多の部屋で戦うと一番強いのが坂本と言われています。
要人護衛任務
問題児だった三人は校外学習での実践訓練中に多数の一般人に目撃されるほか、器物損壊・授業規定無視・武器の無許可持ち出しを何度も違反したため、進級に必要な内申点が足りず進級試験を兼ねた補講を行うことになります。なお、本人たちには内容を伏せられた死亡率100%の不良撲滅用任務を宛がわれることに。
そして、任務前に同じ暗殺科3年生である有月憬が追加され、坂本・赤尾・南雲・有月の4人で任務にあたることになりますが、初代ORDERの一人・キンダカと交戦した後、キンダカから事情を聞いた坂本たちは退学を免れるために護衛任務を請け負うことになりました。
表向きは要人護衛任務であったものの、実態はキンダカですら直前まで知らされていなかった殺連会長の妻娘の護衛任務であり、4人とキンダカは妻娘を空港まで送り届けることになります。
その道中に二名の殺し屋と交戦することになるものの、苦戦を強いられながらも殺連側が勝利。しかし、殺し屋が撒いた毒によって全員が毒に侵されてしまい、一人ずつ解毒をしていたところで麻樹栖が送り込んだスパイである有月が離反。
解毒が終わっていない自分とキンダカの分の解毒剤をわざと落とすも、キンダカが有月を助けるために寸前でキャッチし破損を阻止。しかし、急速に体を動かしたため毒が回り昏睡状態へと陥ってしまうのです。
一部始終を赤尾に見られた有月は赤尾を牽制するも、駆け付けた坂本と南雲が参戦。三人と対峙した有月はその場から離脱しますが、坂本と南雲がキンダカと要人を避難させる役を担うと、赤尾が有月を追いかけることに。
しかし、追いかけた赤尾とはそれっきり連絡がつかなくなり、結局、有月と赤尾の二人が消息を絶ってしまうのでした。
その後、要人護衛任務自体は無事完遂したものの、二人が消息を絶った理由を知らない坂本と南雲はこの任務で親友の赤尾と突然別れることになりました。
ORDER加入
要人護衛任務の最中に起きた有月憬の離反と赤尾リオンの失踪。護衛任務から3日後、坂本と南雲は昏睡状態に陥ったキンダカのお見舞いに訪れると、ORDER創設者である四ツ村暁と病室で対面しました。
その際、殺連がキンダカを手にかけたのが有月憬と断定していないこと、有月憬が解毒剤をわざと落としたと証言した赤尾リオンが行方不明であることから、有月と赤尾がグルの可能性があると考えられている──と聞かされます。
赤尾に疑惑を向けられた坂本と南雲は憤りますが、四ツ村は二人にスーツを差し出し「失くしたもんは自分で探せ。何が正しいのか自分で証明してみせろ」とORDERへ勧誘。
四ツ村は護衛任務中のキンダカから何れ殺し屋界を担う逸材を見つけたと連絡を受けていたため、真相はどうあれ坂本・南雲・赤尾のことは信用していました。
ORDERに入り有月憬の行方を追っていればおのずと赤尾リオンにも辿り着くだろう──と言うのが四ツ村の見解であり、坂本と南雲は四ツ村の誘いを受けてORDERに加入して赤尾を捜索することを決意するのでした。
朝倉シンと出会う
第195話『知ってる』から突入した坂本とシンの出会いの過去編。
この回想で坂本19歳、シン13歳と表記されているため、坂本とシンが出会ったのは8年前と判明しました。この時、すでに坂本はORDERに加入しているため、時系列的には坂本がORDERに加入し赤尾リオンの行方を探るべく有月憬を追っている最中と予想されます。
一方でシンはラボを飛び出して4年後の時期であり、父親と思しき男・安藤丞を探している最中。
当時の坂本は殺連の元研究者・安藤丞を抹殺する任務を請け負い敵組織に潜入していましたが、偶然にも同じ人物を探していたシンが敵組織に捕まったため、坂本が助けることになりました。
心の声が読めるシンは坂本と目的が一致したため彼を利用することに決め同行を決意します。
【7年前(坂本20歳)】赤尾リオンの死亡と有月憬の殺害
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
ORDER加入(要人護衛任務の3日後)から1年と少し経過した頃、南雲は情報部の知り合いを伝手に有月憬の居場所を突き止めることに成功し、位置的に近場にいた坂本に情報とマップを送信します。
赤尾の居場所を聞き出すまでは有月は殺すな──南雲は坂本にそう一言告げると、坂本はマップに記された場所へと急行します。
しかし、到着した廃墟の中で見たのは、横たわる赤尾と側に佇む有月の姿。困惑する坂本に向けて有月が放った言葉は赤尾が死んだという事実であり、自分が赤尾を殺したと自供。
瞬間、坂本は生前の赤尾と卒業後の事業について話していた回想を挟むと、すぐに冷静さを取り戻し有月を尋問。そして、有月が要領を得ない回答を話した後に「言いたいことはそれくらいかな…じゃあ…殺し合おうか」と述べると、坂本は「親友を弔わないといけない。早く済まそう」と返し、殺し合いが始まるのでした。
死闘の末に有月が敗北し、坂本は仰向けに倒れた有月に向けて銃口を向けます。死ぬまで空を眺めていたい──と述べる有月の願いを聞き入れた坂本は、有月の胴体に弾丸を撃ちこみ殺害しました。
こうして、坂本は一年前の事件に区切りをつけます。
【5年前?(坂本22歳前後)】殺し屋引退、結婚
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
坂本はORDERで任務をこなす日々を送っていたところコンビニで働く葵に恋をしました。
当初、坂本は殺し屋の仕事を続けながら葵と交際していましたが、仕事で得た金銭でプレゼントを購入したところ、葵に『血塗られたプレゼントはいらない』また『あなたが何も変わってくれないなら一緒にいられない』と述べて拒絶。
また、自ら高所から身を投げ出すと、坂本は咄嗟に葵を救出。しかし、葵の行動は坂本に命の大切さを教えるものであり、彼に対し『あなたが私を助けたいと思ったようにどんな人も誰かにとって大切な人なの』と諭した後、『人を殺さない事』を二人の約束として取り付けました。
葵に諭された坂本は、自分がこれまで殺してきた分、これからは人を助ける人生にすることを誓うのでした。
こうして坂本は殺し屋を引退しますが、一般人として普通に就職活動を行うも面接の段階で切られるばかり。殺し屋以外の世界に居場所がないと落ち込む坂本でしたが、葵は坂本の住居が解体予定の建物であることを知ると、この建物を補修し地元の人が通うような個人商店を開くことを提案します。
坂本は葵の提案通り自らの手で建物を改修していくと長い年月をかけて個人商店『坂本商店』を開店。また、年月が経つごとに外装や敷地回りも整備していき、やがて第一子・花が誕生しました。
坂本商店は坂本と葵が二人で作り上げた思い出の詰まった居場所なのです。
【現在(坂本27歳)】坂本商店店長
引用元:鈴木祐斗『SAKAMOTO DAYS』 出版:集英社
坂本が葵と結婚してから5年後、今ではすっかり太ってしまいました。
坂本商店自体は軌道に乗ったのかそこそこ安定して営業しており、坂本自身は近所づきあいも多く街の便利屋として近隣住民に親しまれています。葵と約束した通り『人を助ける』ことを実践した賜物です。
また、坂本家には家訓ノートが存在し、第一条には『人を殺してはいけない!』と記載。その他にも家訓は数多く存在するようで、破れば即離婚が待ち受けているため、坂本は事件に巻き込まれても『no kill』だけは厳守しています。
今では坂本の妻子の他に、朝倉シン、陸少糖、眞霜平助といった家族同然の従業員が増えており、坂本はこの日常を守るために戦っています。
時系列がおかしい?
本作では、坂本の回想(JCC暗殺科3年時)が8年前なのか9年前なのか、坂本が有月を殺害(未遂)したのが7年前なのか8年前なのか、少し時系列がおかしなことになっています。
南雲とキンダカの認識では要人護衛任務は8年前(20巻177話)ですが、坂本がシンに過去を語った際には「8年後あいつは再び俺の前に現れた」と発言(14巻121話)しています。
坂本が有月を殺害したのは要人護衛任務から一年と少し経過した後なので、そこから8年後であればキンダカが目覚めたのは9年と少し後となり、坂本との認識に1年のズレが生じます。しかし、目覚めたキンダカは南雲から『8年間眠っていた』と聞かされているので、要人護衛任務でキンダカが倒れたのは現在から8年前なのは確定でしょう。
つまり、南雲とキンダカの認識が正しければ、坂本が最後に有月と会ったのは(有月が赤尾を殺害し、坂本が有月を殺害した時期は)7年前となるため、坂本がシンに言い放った「8年後あいつは再び俺の前に現れた」という台詞は間違っているか、そもそも護衛任務の際に有月と初顔合わせした時期のことを指して発言した可能性があります。
したがって、現時点までの情報をまとめると、JCC時代の要人護衛任務の過去編は『8年前』であり、坂本のORDER加入は同じ年の『8年前』。そして、赤尾が死亡し、坂本が有月を殺害した時期はORDER加入から一年と少し後の出来事であるため、『7年前』の出来事ということになります。
また、その他の過去編で判明した年齢と時期を加味すると、時系列は以下のようになります。
- 【8年前】JCC暗殺科3年生:要人護衛任務
- 【8年前】JCC暗殺科3年生:要人護衛任務から3日後に坂本、南雲のORDER加入
- 【8年前】ORDER:朝倉シン(13歳)と出会う
- 【7年前】ORDER:赤尾死亡、坂本が有月を殺害
- 【※?年前(5年前?)】殺し屋引退、結婚、坂本商店起業
- 【現在】坂本商店店長
なお、花の年齢は初登場時点で未就学児かつ2巻で小学校に入学しているため満6歳となり、作中で年度が変わっていることがわかります。
そのため、坂本の年齢は誕生日の11月をとうに過ぎており1歳加算した28歳になっているのかもしれません。
そうなると、坂本がシンにJCC時代の過去を打ち明けた際に言い放った「8年後あいつ有月は再び俺の前に現れた」という台詞は整合性が取れていることになりますが、そうなると現在から数えて護衛任務でキンダカが倒れたのは9年前になるため、今度は南雲とキンダカの認識が一年ズレてしまいます。
果たして、坂本がおかしいのか、南雲とキンダカがおかしいのかどちらなのでしょうか。
まとめ
坂本太郎のプロフィールと経歴・時系列のまとめ
- 坂本太郎のプロフィール
- 年齢:27歳
- 誕生日:11月21日
- 身長:188㎝
- 体重:140㎏
- 星座:蠍座
- 声優:杉田智和
- 個人商店『坂本商店』の店長であり、妻子あり
- 現在は太っている
- 『最強の殺し屋』と謳われた伝説の殺し屋
- 坂本家家訓を厳守し人を殺さず『自分がこれまで殺してきた分、これからは人を助ける人生にする』ことを実践し、何気ない日常を守っている
- 坂本太郎の経歴
- 【8年前(坂本18歳~19歳)】JCC暗殺科3年生:要人護衛任務
- 【8年前(坂本18歳~19歳)】JCC暗殺科3年生:要人護衛任務から3日後に坂本、南雲のORDER加入
- 【8年前(坂本18歳~19歳)】ORDER:朝倉シン(13歳)と出会う
- 【7年前(坂本20歳)】ORDER:赤尾死亡、坂本が有月を殺害
- 【※5年前?(坂本22歳前後)】葵に一目惚れ、殺し屋引退、結婚、坂本商店起業
- 【現在(坂本27歳)】坂本商店店長
- ※5年前の出来事は時系列不確定である
坂本は今となってはただのクマのように太った大きなおじさんですが、その経歴は中々ハードなものとなっています。
一方で、作中の発言や表記から時系列をまとめてみると所々矛盾点が生じるため、もしかしたら2巻の時点で年度を超えて一年経過したということなのでしょうか。
いつかファンブックなのでまとまった時系列を紹介して欲しいですね。
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SAKAMOTO DAYS 作者:鈴木祐斗 |
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