漫画『ラーメン赤猫』に登場するクリシュナは、自立した猫が経営し働くラーメン赤猫のスタッフの虎です。
人見知りという性格から基本的に表に出てこないキャラクターですが、クリシュナはどのような経緯で赤猫で働くようになったのでしょうか。
今回はクリシュナの出生や両親などのキャラクター情報をご紹介したいと思います。
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クリシュナのプロフィール
引用元:アンギャマン『ラーメン赤猫』 出版:集英社
表に出るのが苦手な人見知りで恥ずかしがり屋な雌の虎。
実務経験は今年で四年目であり、今年こそは法的人格取得に向けてと頑張り中。
赤猫では製麺を担当しているほか、虎という図体を活用して迷惑なクレーム客の対応を担っています。しかし、本人は怖がりな性格のため内心は震えている模様。クレーム対応後はスタッフルームに戻し次第緊張から解放されて「怖かったですぅ」と涙を零す一面も。
一方で仲間認定すると一気に距離を縮めるタイプであり、社が職場体験をした一日目でブラッシングをきっかけに打ち解けています。
赤猫ではハナと同室。
クリシュナの出生と赤猫との出会い
クリシュナは日本の動物園生まれです。
幼少期はミルク・シカ肉などを食べて育ちましたが、ミクル離れができなくて大変だった模様。ミルクがなくなると哺乳瓶を持って泣いていた過去があります。
父親と母親とは小さい頃まで一緒に暮らしていたものの、両親の動物園との契約期間が終わるとそれぞれが生まれた元の国に帰ることになり、クリシュナもどちらかに着いて他の国に行く予定でしたが、本人が他の国で全く違う暮らしをするのが怖いという理由で日本に残ることを希望しました。
しかし、両親のように動物園でお客さん相手に上手なパフォーマンスができない性格からどの動物園もパフォーマンスができない虎と契約はできないとして、当時のクリシュナは不安とストレスで心まで弱っていきました。
その時に出会ったのが佐々木と寺田であり、猫の社会事業をしていた佐々木に拾われて麺打ちを覚えるに至ります。
毛を落とさない訓練は苦手だったようで、赤猫スタッフの中では時間がかかったようです。 クリシュナ自身、動物園でパフォーマンスするよりもラーメン赤猫で麺打ちをするほうが向いていると自覚しており、今の居場所を気に入っています。
両親と離れた後は動物園の職員である鈴川さんが母親代わりとして育ててくれたらしく、赤猫に来店したことも。
製麺の習得
製麺の習得はほぼ独学で覚えました。
上手くできるまで試行錯誤して時間はかかったものの、現代では本や動画など参考にできるものはたくさん存在すると述べており、そういった媒体から独学で学んでいきました。
なお、有名なお店の職人に製麺を教示を賜りたいというコンタクトを取ったこともありますが、電話で「私、虎なんですけど…」と一言添えると悪戯だと思われて話が進まなかったとか。
そのため製麺は完全に自己流ですが、職人としてのプライドはハナに負けず劣らずであり、新作の細い虎打麺の開発中には麺の厚みに自らダメ出ししています。また、カット作業だけ機械で行うというアドバイスをされた際にもそれでは虎打麺ではないというこだわりから却下しました。
味に関しては、中華街で野良猫をしていたサブに「今まで食べた麺の中で一番美味いっス」と感想をもらうほど。
クリシュナの名前の由来
クリシュナという名前は男性神(ヒンズー教神話の神)の名前です。
強く生きなきゃいけない時代にそんな事は関係ないという理由で母親が「強く生きるのよ」という想いを込めて名付けました。
クリシュナの法的人格獲得
法的人格の試験は筆記と面談ですが、虎が法的人格を取得する前例がないことからこれまでクリシュナが試験に受かることはありませんでした。
本来クリシュナであれば筆記試験は問題ないところですが、彼女の人見知りの性格が災いし緊張から厳しい質問にうまく答えられなかったらしく、それが不合格の原因と予測し今年も緊張していました。
しかし、弁護士・寺田みきおの働きかけや地盤固めに時間を費やしたことで「今年こそは!」という流れもあり、クリシュナは社に念入りにブラッシングをお願いして身綺麗にすると、スーツを着用し出陣。
試験は午前中から開始されるようで、寺田や佐々木同伴で現地を向かうと赤猫が昼休憩頃には帰宅。
結果は時期を置いて通達されるらしく7巻(八十一杯目)でクリシュナの法的人格の審査を受け持つ行政の人間二人が「審査とは関係なくクリシュナの職場を一度目にしたい」という理由でラーメン赤猫に来店。
クリシュナが製麺する虎打麺が使用された赤猫スペシャルを注文しその味を絶賛すると、食後にスタッフルームへ足を運び直接『法的人格権の認定通知書』を贈呈しました。
この行政の方曰く「大型食肉類であるクリシュナさんに法的人格を認定することは慎重な意見も多く長くお待たせすることになった──」とのこと。
認定通知書を受け取ったクリシュナは感涙して喜んでおり、製麵室で手伝っていた社と行政の人間を案内してきた佐々木は大いに喜び祝福。また、法的人格を取得したことを知った赤猫スタッフたちもクリシュナに祝福の言葉を贈りました。
とくにハナはクリシュナの法的人格取得に大喜びしており、後には寺田から祝電が入っています。
こうして実務経験四年目にしてクリシュナはようやく法的人格を取得できたのです。
クリシュナの声優『早見沙織』さん
名前:早見 沙織 出身:東京都 性別:女性 |
生年月日:1991年5月29日 事務所:アイムエンタープライズ 配偶者:── |
出演作 |
2007年:『桃華月憚』… 川壁桃花 2008年:『セキレイ』… 結 2010年:『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』… 新垣あやせ 2012年:『〈物語〉シリーズ』… 斧乃木余接 2015年:『ワンパンマン』… 地獄のフブキ 2016年:『魔法つかいプリキュア!』… はーちゃん / 花海ことは / キュアフェリーチェ 2017年:『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』… うずまきヒマワリ 2019年:『鬼滅の刃』… 胡蝶しのぶ 2022年:『SPY×FAMILY』… ヨル・フォージャー |
クリシュナの両親と交友関係
クリシュナの母親
クリシュナの母親はベンガルトラ。
モデルをしているらしく当時は多忙であまりクリシュナとの時間を設けられなかったのか思い出は少ないそうです。
現在はSNSをやっており直近では映画にも出演する大人気の虎。なお、母親は人間の言葉は理解できるものの人語は話せない模様。周囲の言語がヒンディー語と明記されているため、母親はインド文化圏で暮らしているようです。
クリシュナとはSNS上で交流はありますが、母親は文字も得意ではないため基本的には写真でのやりとりとなり、クリシュナがラーメン赤猫で製麺を担当していることを画像で伝えようとしても「?」という返信が返ってくるばかりで、説明がうまく伝わらないことにクリシュナは少し困っています。
クリシュナの育ての親である鈴川さん(動物園の職員)とも繋がりがある様子。
クリシュナの父親
クリシュナの父親はアムールトラですが現時点では未登場。
しかし、幼い頃にクリシュナに「最も狙われやすい獲物は安心して単独行動しているヤツ」という訓示をたれたことがあるらしく、社が誰かに後をつけられているという相談を赤猫スタッフにした際にクリシュナは父からの受け売りを社にそのまま教えました。
どうやらクリシュナの父親はシベリアで野生にかえったそうで、クリシュナが法的人格を取得する一番の目的はパスポートを取得できればいつか父親に会いに行けるかもしれないという理由でした。
テレビでシベリアのドキュメンタリー番組を見ているのは、どこかに父親が写っていないかという期待の表れです。
石上太一郎との関係
石上太一郎とは、ラーメン赤猫オープニングスタッフメンバーのテトラの飼い主。
本業はジュエリーデザイナーであるものの、大型動物の保護活動しており、クリシュナがラーメン赤猫にやってくる以前に預かって一緒に暮らしていました。本人曰く「美しいモノが好き」とのこと。
そのため、クリシュナとは親交が深く、久々の再会時にはクリシュナが頬ずりをするほどに懐いており、当日は社に代わって石上がブラッシングをすると喉を鳴らして喜びました。
一方で石上もクリシュナの綺麗な毛並みを見て大切にされていることを実感し「今、幸せ?」と訊ねて「うん、とっても!私、赤猫で働いて本当に良かった」と嬉しそうに応える様子を見て心の底から赤猫に感謝を伝えました。
石上はクリシュナの仕事ぶりを見て感動から涙を浮かべる場面があるほか、大切にブラシをかけてくれている社に対しても連絡先を交換しています。
クリシュナとハナが仲良くなったきっかけ
オープニングスタッフは文蔵・佐々木・テトラの三人でしたが、テトラは文蔵のまかない目当てで働いているだけで接客はかなりいい加減。
注文は覚えず間違え配膳は遅い、さらには隙あらばサボって昼寝をする猫でした。
ハナは途中から接客担当として加入していたため立場上はテトラの後輩にあたりますが、テトラのいい加減な接客を佐々木と二人でカバーしていく内に現在のように完璧な接客をマスターしました。
そんな中、伸びた麺を平気でお客さんに提供しようとするテトラを見兼ねたクリシュナが一度だけ怒って注意したことをきっかけに、ハナは内気だと思っていたクリシュナもちゃんとプライドを持って仕事をしていると理解し見直すのです。
テトラは悪い手本のような先輩でしたが、この出来事からクリシュナとハナはよく話すようになり今のような信頼関係を築けました。
クリシュナ豆知識集
まとめ
- クリシュナは、表に出るのが苦手な人見知りだが心の優しい女の子の虎
- 名前の由来は男性神(ヒンズー教神話の神)であり、母親が「強く生きるのよ」と願いを込めて名付けた
- 日本の動物園生まれであり、母はベンガルトラ、父はアムールトラ
- 両親は現在それぞれの故郷で暮らしている
- 両親のように上手なパフォーマンスができないことからどの動物園とも契約できなかったところを佐々木に拾われて赤猫と出会う
- 赤猫では製麵担当であり、怖いのを我慢してクレーム対応も務める
- 法的人格を取得する一番の目的はパスポートを取得できればいつかシベリアにいる父親に会えるかもしれないと考えているため
- 石上太一郎はクリシュナが赤猫に来る前にお世話になっていたテトラの飼い主であり、クリシュナの恩人
- 過去、クリシュナがテトラが伸びた麺を平気でお客さんに提供しようとしたことを怒ったことで、ハナは内気だと思っていたクリシュナがちゃんとプライドを持って仕事をしていると理解し、この出来事をきっかけに二人は仲良く話すようになった
外見は虎なので人間視点では恐い肉食動物ですが、心は繊細で怖がりな性格のクリシュナでした。
人見知りもあってクレーム対応時にのみ現れるレアキャラ扱いの彼女ですが、常連客の間でもクリシュナファンは多く、彼女の姿を拝めるのはクレーム対応時という葛藤を抱いています。
唯一の人間の従業員となった社が赤猫スタッフと打ち解けられたのも、わりと当初から好意的で気遣いのできるクリシュナのおかげではないでしょうか。
いつか目標であるパスポートを取得して父親に会えるといいですね。
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ラーメン赤猫 作者:アンギャマン |
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