【NARUTO】カカシが火影に就任したのは第四次忍界大戦の一年後?カカシ秘伝のネタバレと就任までのエピソード

カカシ秘伝の表紙2 NARUTO

『NARUTO』本編では第四次忍界大戦後に六代目火影に就任し、うちはサスケの減刑や戦後の事後処理に追われたはたけカカシ。

では、カカシが火影になるにあたってどのようなエピソードがあったのでしょうか。

今回はカカシが火影になる覚悟を固めた小説『NARUTO-ナルト- カカシ秘伝 氷天の雷』に基づいて火影就任経緯をご紹介したいと思います。

※小説のネタバレを含みますのでご注意ください。

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カカシの火影就任は第四次忍界大戦の一年後

カカシ秘伝の表紙

引用元:東山彰良、 岸本斉史『NARUTO-ナルト- カカシ秘伝 氷天の雷』

第四次忍界大戦から約1年後、カカシ本人は自分が火影の器ではないと自負していたものの白羽の矢が立ち既に火影岩が彫られており、残すはカカシの覚悟と就任式を終えるだけでした。

ナルト曰く五代目火影の綱手は戦争で死にかけてから老いを実感したのか昼間から酒に浸り賭場に赴いているとのこと(以前と変わらない模様)。

そのため、周囲の者はカカシの六代目就任式を待ち望んでいる様子。火影を目指すナルトの成長は感じているものの精神的にも知力的にもまだ器ではなく、当の綱手も六代目はカカシしか務まらないとして彼の就任式を急かしています。

カカシ自身も本編で開催された五影会談の折には自分が火影になる決心を固めていましたが、それはオビトから貰った『写輪眼』があったからでそた。そのため、大戦後に写輪眼を失い弱体化した今更火影になっても木ノ葉を守れる自信がないとして、火影就任をそれとなく先延ばしにしていたのです。

写輪眼に頼り切っていたカカシは今抱えている『波の国の極秘飛行船・飛鯱丸の護衛』任務が終わるまで火影就任式の件を保留するのでした。

そして、この任務がカカシの覚悟を固めることになるのです。

カカシの最後の任務と火影就任経緯

カカシが火影に就任する前の最後の任務は飛鯱丸とびしゃちまるの警備』。飛鯱丸とは波の国のタズナなどの大工職人が大戦中から手掛けていた空飛ぶ船であり、カカシはその完成とお披露目の遊覧飛行の式典の警備をすることになりました。

カカシは搭乗客たちが飛鯱丸に乗り込む際に青いロングドレスの女性が躓いて転ぶのを反射的に助けると、一瞬だけ時間が止まったような空気に。女性はお礼を述べて搭乗していきますが、カカシはタズナにからかわれました。(※なお、この女性が後に登場する龍波武装同盟の華氷かひょう

その後、飛鯱丸の式典では無事に飛行まで見届けますが、ガイ(大戦後車椅子生活だが青春フルパワー状態では歩行も可能)が車椅子に乗ったまま一人でもやりたいことをできると証明するためにリーに協力してもらい密航。密航者を見つけたカカシはガイを追いかけて飛鯱丸に密航することになり、船内でガイを見つけて𠮟りつけるものの偶然今回の式典に登録されていない忍を船内で発見するのです。

一方で船内では既に数人の忍が搭乗客を制圧しており、カカシとガイはダクトから内部を確認。木ノ葉が警護のために船内に配備した忍は三人、対して敵の忍は七人。さっそく両者が交戦するも、ここは地上五千メートルの上空であるため両者も迂闊な忍術は控えます。

しかし、敵の一人・華氷の忍術で木ノ葉の忍三人は凍結。そして敵の正体は『龍波武装同盟の有志』であることが判明。彼らは二手に分かれて船内に起爆札を仕掛けた模様。

『龍波武装同盟の有志』の要求は、二ヵ月前にナルトが任務で捕獲し現在鬼燈城にて監禁されている彼らのボス『我龍』の即時釈放でした。そして、彼らは要求が聞き入れられなければ十分ごとに乗客を処刑していくと宣告するのです。さらに、うずまきナルトの力量を十分に理解している彼らはうずまきナルトの姿が確認し次第に飛鯱丸を爆破すると予告し、ナルトの介入を避けるのでした。

『龍波武装同盟』とは?

『世界から争いを無くすためには無限月読しかない』といううちはマダラの理念を信条とする『我龍』をボスにした組織であり、うずまきナルトが本作の二ヵ月前にアジトを襲撃し既に捕獲。

飛鯱丸をハイジャックしたのは『龍波武装同盟の有志』であり、同盟の残党で霧隠れの抜け忍であり血継限界・氷遁を扱う『羅氷らひょう』と『華氷かひょう』をリーダーに据えた忍の組織。実質的な指揮者は羅氷。

そして、羅氷と華氷は兄妹になります。

龍波武装同盟と交戦

『龍波武装同盟』の要求は既に木ノ葉に伝えられており、人質の命を優先するために綱手は頭を悩ませますが、リーによって船内にカカシとガイが潜伏していることを知ると、山中いのの心伝心の術で連絡を取ることに。

一方でカカシとガイは分担して高度を下げることに。しかし、船酔いで嘔吐したガイの吐瀉物がダクトを伝わり潜伏しているのがバレてしまうと、換気ダクトを突きあげるようにして氷の剣が襲ってくるのです。

氷剣から逃げるように紫電を放ったカカシはダクトに空いた穴から落下すると、そこは女性トイレの個室の中。カカシの落下地点には搭乗客の女性がおり、二人はもつれ合うように倒れました。しかし、カカシは女性が騒ぎ出さないように咄嗟に口を塞ぐとその女性が搭乗の際に一度会った青いロングドレスの女性であると気付きカカシは自分が忍であると説明し事情を話すのでした。

女性を厨房に避難させる傍らでカカシは忍犬を召喚し起爆札の撤去を指示。最初の人質が処刑されるまでに食い止めようとするカカシを女性が引き留めると、女性は「我龍を釈放すれば解決する」と述べますが、カカシは一度テロリストの要求を述べば秩序が崩壊するとして断固として我龍の釈放は考えていないと反論。しかし、女性が「ほんの一年前まで戦争をしていたあなたたちがいまさら秩序を語るの?」と述べると、カカシは押し黙ってしまうのです。

秩序を口にする者はみんな自分たちが正義だと思い、戦争は二つの正義が衝突して起こる──女性の考えではそういった衝突の先で勝利した方の正義だけが認められており、力を持っている方がいつだって正義であると言うのです。

カカシは女性の意見を受け入れた上で『龍波武装同盟』にも正義があることを認めますが、カカシは『二つの正義が衝突したときに一番大切なことは命をかけて相手の立場に立つことであり、無関係な命を平気で奪うような奴らに正義を語る資格はない』として女性の考えは龍波武装同盟に該当しないとばっさりと吐き捨てました。

女性を厨房に置いて再びダクトから敵が人質とともに籠城する食堂ラウンジへ飛び降りると、数人の忍を瞬殺。しかし、敵のリーダー『羅氷』がコピー忍者と知れ渡るはたけカカシを知っており、カカシを制止させるために人質を無作為に指名すると木ノ葉の忍を凍結させたように見せしめに氷漬けにして処刑するのです。

「やめろ」と叫ぶカカシでしたが、羅氷はさらに二人目を指名して凍結させるとカカシのせいで二人が死亡したと発言。そして、カカシが大人しく捕まれば次の人質は交渉の猶予時間である次の十分を生き永らえることができると述べると、カカシは大人しく捕縛されることを選択。しかし、カカシは拘束されると羅氷に右手と左手の人差し指を折られてしまい縄抜けが出来なくなってしまいます。

カカシは人質の代わりに自分を殺せと申し出ますが、リーダーはカカシの命は人質百人分の価値があるとして木ノ葉との交渉の最後の駆け引きに使用するために、それまでは搭乗客を優先して消費する方針。さらに木ノ葉への通信では十分以内に今度は二つづつ処刑すると宣告し、木ノ葉を追い詰めるのでした。

ガイvs羅氷

切迫した状況下でカカシの脳内に届くのは山中いのの通信。

心伝心により起爆札はカカシの忍犬が回収してガイが持っていることを伝えられると、ガイがリーダーを襲撃する隙にカカシが搭乗客たちを倉庫に逃がすよう伝令されます。

この作戦は倉庫内部にある落下傘を使って脱出を試みるというものでしたが、カカシはガイの身体のこと、更には搭乗客の中に敵の仲間が紛れ込んでいるとして作戦を拒みます。その代わり、サイの超獣戯画ならば搭乗客を救える可能性が高いとして彼の援護を要請

そうしている内に十分が経過し次の人質が処刑されそうになりますが、船尾で爆音が鳴り響くと船体が大きく揺れることに。この爆発はガイが起爆札で推進部を爆発させた影響であり、羅氷はカカシの仲間が船内に潜んでいることをここで知ります。

しかし、羅氷は焦るどころか、船内の爆発による火はすぐに消し止められるほか、爆発で空いた穴は補修され浮力部も無傷との報告にカカシは思案。敵の余裕の正体は『華氷』と呼ばれる氷遁使いが控えているからであり、カカシは彼らの会話から爆発による火や穴を消したり防いだのもその氷使いの仕業だと気付きます。

相手の切り札『華氷』を見つけることが鍵であるとしたカカシは、ガイに合図を送ると、ガイはダクトから羅氷に向けてかかと落としを炸裂させ撃破──したかと思えば生きていました。そして、ガイは羅氷と交戦することに。

その間、パックン(忍犬)がカカシに接近すると起爆札を全て回収したことを報告。そしてパックンの拘束を解いてもらうと、カカシは紫電を纏い羅氷の前に立ちます。

しかし、紫電を打ち込む前に一度ダクトでカカシを襲った氷剣と同じく氷のクナイが頬を掠めたため距離を取ると、白い忍装束に鈎模様のある面をつけた『華氷』がついに姿を現しカカシと対峙

カカシの紫電と華氷の氷遁が衝突し激しく爆発を引き起こすと船内は再び大揺れするのでした。

カカシと華氷の戦い

衝突する羅氷とガイ、華氷とカカシ。

華氷は木ノ葉という大国に勝てるとは思っていないものの、命を投げ出せば自分たちのメッセージは誰かに届き、次はその誰かが動いて自分たちの意志は受け継がれていくと話します。

カカシはナルトから二ヵ月前の調査で華氷が我龍の身辺警護をしていた一人で、彼女が波の国のせいで子供を失っていることを聞かされていた模様。我龍のような理想主義者の厄介なところは理想のためならば世界を平気で焼き尽くすことに直結しており、彼女のように愛する者の死に直面した者はうちはマダラやうちはオビトのように『こんな世界など滅んでしまえばいい』と考えるのも無理はないと痛感していました。

元々忍だった華氷は息子の薄氷には忍のように生きてほしくなかったために抜け忍となり波の国に身を潜めて静かで争いのない生活を望みましたが、波の国の人間に息子を殺されたために今回のテロに加担したのです。

しかし、カカシは生きている限りは戦い続けなければならないと語ると、子供を失った親の悲しみが辛いのならばなぜ他人の子供の命を奪うのか──お前たちが処刑した人たちも誰かの子供である──と正論を突き付けて、例え世界を滅ぼしても華氷が抱く悲しみは消えて無くならないと諭しました。

カカシの言葉に発狂した華氷は『氷遁・地鎖連氷』を発動し、巨大な氷柱が敵味方関係なく襲い掛かると、華氷の暴走により船内が損傷し墜落することを恐れた羅氷がやむ無しに華氷を気絶させ術を解きます。しかし、数秒遅く、船体に大きな穴が開くと搭乗客や調度品が気圧の関係で吸い出されていくことに。

ガイもまた投げ出されそうになるもののカカシが手を掴み助けますが、指骨折のせいで力が入らず送電線を掴む形で船外へ飛ばされます。

そして、成す術もなく外に投げ飛ばされたカカシは同じように外へ吸い出されていく搭乗客に紛れて華氷の鈎模様の仮面が飛んでいくのを視界に収めながら食堂ラウンジを見やると、羅氷が抱える華氷の正体が搭乗口やトイレで出会った青いロングドレスの女性だと知るのでした。

地上五千メートルの空中に投げ出されたカカシはついに自分の死を悟ると、オビトやサクモといった仲間たちの下へ行くのだと覚悟。しかし、次の瞬間にはサイが超獣戯画で生み出した鴻の大群が飛鯱丸の下を旋回しており、カカシやガイを始めとした搭乗客たちは全員救助されました。

そして、カカシはサイを通して今回の襲撃の主犯は羅氷とその妹・華氷であるとことを伝えると、『龍波武装同盟』が木ノ葉との交渉が決裂した場合に備えて飛鯱丸を使って上空から鬼燈城に囚われた我龍を救出する算段であると推測。

鬼燈城の守りを要請したカカシは胸騒ぎを感じてサイに飛鯱丸に戻してもらうように頼むのでした。

華氷の過去とカカシの苦悩

『龍波武装同盟』が狼哭の里から仕入れた青火粉あおびこの爆発力は起爆札の数倍。それを乗せた飛鯱丸の進路は草隠れの里にある鬼燈城ほおずきじょうですが、仮に他国へ進路を向けるようならば他国の影たちが飛鯱丸を撃墜すると綱手の警告

一方で、カカシはサイに運んでもらい飛鯱丸の船内へ戻るといのの心伝心で飛鯱丸の撃墜条件を聞き把握。人質の救出に伴い船内に積まれているという青火粉の場所を特定することにも気に掛けつつ、まずは操舵室に侵入し見張りの敵を倒すと、元々の操縦士に高度を保つように協力を頼みます。

そうしていると食堂から女性の叫び声が聞こえ、喘息持ちの子供を庇う母親の悲痛な訴えがカカシの耳に。その子供は船体に穴が空いた影響で気圧が下がり空気が薄くなったせいで発作を起こしたようで、同時に薬も気流に流されて無くしたらしく、このままでは呼吸困難に陥ってしまう緊急事態でしたが、羅氷はその母親の夫が医者をやっていると聞くと態度が豹変

というのも、波の国の医者は第四次忍界大戦に負傷した忍を治療するために五大国が全て買い取ったため国を空けており、そのせいで華氷の子供は波の国に見捨てられて死亡していたからです。

全ては因果応報──羅氷は冷たい態度で今度は自分たちが波の国の子供を見捨てる番だと述べますが、見かねたカカシは彼らの前に躍り出るのでした。

そして、華氷に向けて子供を殺された親の気持ちはお前になら分かるはずだと訴えかけると、外にいるサイにその子供を預ける代わりに自分が人質となり処刑されることを申し出るのです。

カカシの言動を疑う羅氷が今すぐに自害することを望むと、カカシは躊躇なく紫電を発動して自身の首に手刀をたたきつけました──が、驚くことに華氷が氷遁でカカシの右手を凍らせて自害を防ぐのでした。

華氷は羅氷の制止を振り切ると、無差別殺戮が自分たちの目的ではないと諭し、カカシの自害を止めた後は子供と母親を船外にいるサイに手渡して解放するのでした。

カカシを凍らせることができたのは搭乗口で一度会ったときに既に『氷遁・地鎖連氷』を仕掛けていたからであり、華氷はそれを発動させてカカシを体内から凍らせたとのこと。なお、対処法および進行を遅らせる方法は常にチャクラを練り熱を全身に巡らせることだけです。

いつでも術を発動すれば殺せる自分をこれまで生かしていた理由は何なのか、その理由を訊ねたカカシに華氷は自分の生い立ちと夫と息子の死因について話すと、カカシはかけるべき言葉が見当たらずに押し黙ってしまいます。子供を持ったことがない上に木ノ葉の里の火影になることさえ二の足を踏むカカシの言葉では偽善以外のなにものでもないと考えるほか、彼女の話から華氷が息子を抱いて途方に暮れる姿を想像するとその情景が地面に並んで横たわる桃地再不斬と白の姿と重なり(華氷は血霧の里と呼ばれた霧隠れの里出身であるため)悲しくなったからです。

そして、華氷がカカシをすぐに殺さなかった理由は「私はお前に私たちを止めてもらいたかったのかもしれない」とのこと。

カカシは華氷の話を聞いて自分に何ができるのか、どうすればこの女性の心を救うことができるのかを自問。

一方で、カカシは敵の忍に再び拘束されると厨房の食材置き場に勾留されてしまうのでした。

華氷が里を抜けた理由と血霧の里と呼ばれていた霧隠れの実態

かつての霧隠れには身分制があり、一番偉いのは先祖代々霧隠れで生まれ育った者の家系。その次に戦いの歴史の中で霧隠れに味方した者の家系、そして一番下は霧隠れに倒されてやむなく併呑された家系であり、華氷は最下層の家系の人間でした。

木ノ葉と違って霧隠れでは実力とは関係なしに危険な汚れ仕事は華氷のような最下層の人間に振り分けられており、危険分子でもある彼女たちのような家系は任務を成功しようが死亡しようが里にとって利益になるという考えだったのです。

先代水影はマダラに操られていたという側面もありますが、それが理由で里抜けをする忍が多く、あの桃地再不斬もそれが理由で里抜けした一人であり、彼も子供の頃はとてもやさしい性格だったそうです。

華氷も血霧の里と呼ばれていた時代の忍者であり、血霧の里の育成を体験し生き残った精鋭。華氷の夫は、抜け忍となり波の国で木ノ葉に敗北した再不斬の一件を教訓にして、未来の無い波の国を捨てて華氷とともに隠れ里のない波の国に移住。忍がいない波の国から依頼を請け負って人間らしい生活ができることを望んでいたのです。

しかし、波の国の人間は汚れ仕事を請け負う抜け忍の集団に敬意を払うこがなかったため、夫は再不斬のようにだんだんと心を蝕まれていくと酒に溺れて亡くなったとのこと。

華氷の息子の死は波の国と忍五大国が関係

夫の死後、華氷は息子と二人で生きていくために忍ではなく普通の仕事を引き受けて貧しいながらも満足できる人生を立て直していました。

しかしある日、息子の薄氷は友達と遊んでいるときに友達がふざけてスズメバチの巣に石を投げると、スズメバチが子供たちを襲撃。華氷の血継限界を受け継いでいた薄氷は友達を守るために忍術を覚醒させてスズメバチを対峙しますが、友達は薄氷を見捨てて逃走。

さらにどの友達は薄氷が忍者だと知ると華氷たちが抜け忍の人間であると周知しており、華氷が帰ってこない息子を心配して家を訪ねると華氷たちの素性を知ったその母親からも蔑まれてしまうのです。

何とか息子がスズメバチに襲われた場所を聞き出した華氷は急いで駆け付けますが、一人森の中で横たわる息子はハチに刺されて体中が腫れあがっていました。うわ言のように友達の心配する息子に華氷は言葉を詰まらせるも、スズメバチに刺された息子を抱えて波の国中の病院を回りました。

しかし、どこにも医者はいませんでした。その理由は第四次忍界大戦で負傷した忍の手当をするために忍五大国が波の国の医者をほとんど買い取っていたからであり、その煽りを受けて華氷のような最下層の人間は治療を受けられず息子を失ってしまったのです。

五大国やナルトの言う波の国の平和とは、彼らが札束の上に築き上げた貧しい者を踏みつけにした先の平和であるとして、『龍波武装同盟』は恨みの矛先を波の国や五大国に向けており、うちはマダラの理念に共感したのです。

痛みを伴わない変革はない、それは彼らの新たな秩序を実現するための理念でした。

カカシと華氷、羅氷の和解

勾留されたカカシは一芝居を打ち見張り番を騙すと脱獄に成功。

しかし、チャクラの練り方を変えると華氷の『地鎖連氷』によりすぐさま凍結が始まるため忍犬を口寄せできない状態。カカシは、『龍波武装同盟』が鬼燈城に青火粉を撒いて鬼燈城の警護にあたる木ノ葉の忍(シカマルたち)が混乱する隙に我龍を救出しようとしているのではないかと予想し、船内で青火粉の捜索を開始。

そして、青火粉の隠し場所として飛鯱丸の気嚢に目星をつけるのでした。

再び食堂の様子を見やると、華氷が人質の解放を宣言して搭乗客たちに落下傘のベストを装着。これまでの行為を謝罪する華氷をよそに、カカシは羅氷がこうも簡単に人質を解放する訳がないと勘繰り、頻りに人質の降下地点を確認する様子から落下傘のベストに青火粉が仕込まれていると予測。

思わず影から飛び出して人質にベストの着用を止めさせるカカシでしたが、ベストは取り外しができず、パニックに陥る人質を敵の忍たちが船外へと放り出すのです。この工作は華氷にも知らされていないことであり、カカシの言葉を聞いて驚くと同時に羅氷へと振り向きます。

羅氷はチャクラの練れないカカシに一撃を入れると、カカシは凍結するのも構わず紫電を発動。発動と同時に再びチャクラを全身に分散させて進行する凍結を抑え込むと、紫電の雷で搭乗客のベストを切り裂きました

残った搭乗客の命は繋いだものの、カカシは既に疲労困憊であり、紫電は残り一回が限界。

しかし、片膝をつくカカシに止めを刺そうと羅氷が氷遁の拳を振り上げた刹那、華氷がカカシを庇うように間に立ち羅氷の攻撃を氷遁で防ぐのです。華氷は落下傘のベストに青火粉を仕込んでいたことを追求すると、羅氷は狼狽えつつも我龍を救出するための作戦であると説明。しかし、華氷は知らなかったとはいえ搭乗客にベストを着させたことを気に病み涙を流すのです。

滴る涙は凍り付き落下し砕けると氷の牙となりカカシに向けて襲い掛かりますが、カカシは回避しつつも最後の紫電を発動し華氷に躍りかかりました──が、華氷にたたきつける寸前で紫電を止めると、カカシは自分の身体が凍り付いていない事に気づき、華氷がカカシにかけた術を解いていることを確信したのです。

さらに、カカシは華氷が攻撃をわざと外して今の状況をわざと作りカカシに自分を殺させようとしたのではないかと推測。カカシの指摘通り、華氷はカカシが述べた『二つの正義が衝突したときに一番大切なことは命をかけて相手の立場に立つこと』という言葉をずっと考えていたと告白すると、波の国がほんの少しでも自分たちのような者の立場に立ってくれていたら息子は死なずに済んだかもしれないが、自分が今もっとも憎む人間と同じことをしていると気付き悔い改めての行動だと打ち明けます。

しかし、華氷の言葉を遮るように船体が揺れるとシャンデリアが落下傘のベストが積まれた木箱に落下して爆発、そして炎上。船内が敵味方の悲鳴に包まれる中、傾きから船底に空いた穴へと落ちそうになる搭乗客を華氷は氷遁で救助。さらに、氷遁で気嚢の底部に達する炎を抑え込みます。

華氷が炎上を食い止めている隙にカカシは搭乗客を厨房に誘導すると、厨房を抜けた船尾まで走るように指示。傾き滑る調度品の数々に巻き込まれて敵の忍が船外に放出されていく最中、カカシは避難のために厨房に走ってくる羅氷に気づくと、ここまでのいざこざを一旦保留にして羅氷に手を伸ばします。羅氷は当惑しつつもカカシの手を掴むと間一髪船底が抜けて宙ぶらりんに。

なぜ敵の俺を助けるのか──その問いかけにカカシは『龍波武装同盟』の気持ちもわかるとして、それでも正しい目的のためにどんなことでも許されるのは戯言であり、世界を変えるつもりであれば苦しくても自分がまず正しくあり続けるしかないと諭すのでした。

カカシの言葉に目を瞠る羅氷でしたが、直後に火を消し止めた華氷が羅氷を引き上げようと手を伸ばすと同時に船体に衝撃が走り飛鯱丸とゴンドラが切り離されることに。その突き上げるような衝撃を受けて羅氷はカカシの手を抜けてゴンドラとともに空中に投げ出されてしまいます。

しかし、羅氷の顔つきはこれまでと違い後悔の念を表したものであり、柔和な顔つきで「はたけカカシ…お前のような忍もいたのか」と言葉を遺すと、そのまま重力に従い落下するのでした。そして、泣き叫ぶ華氷を抱えてカカシは厨房へと飛び込み、間一髪助かりました。

飛鯱丸の着陸とカカシの火影としての覚悟

ゴンドラを失った飛鯱丸は急上昇。高度が上がるほど血液の沸点は体温と同じになるため船内に残る者も命の危険がありました。

一方で鬼燈城では待機していたシマカルを筆頭とした同期が集結(ナルトは敵の名指しがあるため知らせずに留守番)していましたが、飛鯱丸から落ちてくる青火粉を仕込んだ落下傘を着用した搭乗客や忍が鬼燈城に直撃し爆発すると、『龍波武装同盟』の忍が騒ぎに乗じて場内へなだれ込むことに。シカマルたちは上空から落下してくる人間爆弾と城内になだれ込む忍の対処に奮闘します。

飛鯱丸では、兄を失った華氷がカカシの胸で号泣しますが、カカシは華氷を抱きしめたままこのままでは飛鯱丸が上昇を続けて自分たちも死んでしまうという現実を突きつけます。しかし、浮力部の気嚢に穴をあければまだ助かると述べますが、同時にいのから心伝心の通信が入ると、地上では騒ぎに乗じて脱獄しかけた我龍を制圧したこと、そして飛鯱丸の進路が岩隠れの里に侵入しようとしていたため、土影が飛鯱丸を打ち落とすために向かっていることを聞きます。

カカシは上昇し続ける飛鯱丸の現在の高度が一万三千メートル程度だと操縦士に聞くと、体温が沸騰する一万九千メートルに届く前に自分の手で気嚢を破壊して高度を下げたほうが少なくとも土影に打ち落とされるよりかは幾分かマシかと思案。また、同時に心伝心にて綱手からも爆破命令が伝えられるのでした。

打つ手がなくなったカカシは、木ノ葉からは爆破命令が下りている、また何もしなくとも土影に打ち落とされるという最悪の未来を飲み込むと、忍として死ぬ覚悟はとっくに出来ていたものの、罪のない搭乗客を巻き込む形になり胸を痛めます。

カカシから爆破命令が下りたことを聞いた華氷がこの事態を引き起こした罪を謝罪するも、カカシは華氷を責めるつもりはなかったとこちらも謝罪。しかし、草隠れの里を出る前に飛鯱丸を着陸させればカカシが船を爆破することも、土影が船を打ち落とすこともなくなると確認をとった華氷は一か八かの作戦を講じるのです。

残った搭乗客を一ヵ所に避難させた後、カカシと華氷は気嚢に移動。気嚢を破ると火花が散り、中のヘリウムガスが炎上し瞬く間に浮力部に広がり骨組みだけを残して燃え広がっていきますが、華氷は氷遁を発動。華氷は氷遁で飛鯱丸の船底に氷の板を作り出すと、延焼して浮力部を失った飛鯱丸の船底に氷の滑り台を継ぎ足すことで着陸させようと試みるのです。

しかし、徐々に水分が足りなくなり落下速度が加速。氷の板も消え去り再び高度五千メートルから急激に落下を始めることに。一方で、土影が黒ツチと赤ツチとともに飛来して船体の側にやってくると、カカシにタイムリミットを宣告。もう打ち落とすしか手がないと告げる土影は、二人程度なら助けてやれると話すと、カカシと華氷に自分たちに飛び移るように訴えます。

が、カカシと華氷は互いに目を合わせ意思疎通を図ると、カカシは船外へ跳躍し赤ツチを踏み台にし更に跳躍。そして、ありったけの紫電を雨雲にたたきつけると紫電の雷が雷を呼び雨雲が寄り集まり放電を開始し雷鳴とともに見事に雨を発生させるのでした。

一瞬気絶したカカシを黒ツチが救助すると、カカシは視界の端で華氷が再び氷遁で氷の滑り台を作り出していくのを視認します。また、土影は飛鯱丸の航路が岩隠れの里を離れていくのを見届けると自国に被害が及ばないと判断し、サイが鳥獣戯画の鴻に乗って近づいてくるのを確認してカカシをサイに預けて去っていくのでした。

一方で飛鯱丸は鬼燈城を取り囲む草原の上を滑るように着陸すると、カカシは鴻の上から鬼燈城を脱獄しようとする収監者たちを制圧するシカマルたちの姿を目の当たりにして熱いものがこみ上げてくるのを痛感。土影が去り際に述べた「ワシらもそろそろ次の世代に道を譲る頃合い」という言葉を思い返すと、カカシは自分たちが受け継ぐ番だと実感し、火影の就任式から逃げていた時とは打って変わった心境に至りました。

火影になるということは守るべき者たちが増えることであり、いつ何時オビトを失ったときのような悲しみに襲われるか分からないもの。そして、カカシは悲しみを背負う覚悟をまだ持てていないと思い込んでいました。しかし、次の世代の者たちを見ていると木ノ葉の仲間たちは当たり前のように黙ってお互いを支えあえているとして彼らを心から誇りに思い、彼らが自分を必要としてくれるなら彼らの悲しみをまとめて呑み込み一緒に悲しみにのたうち回ってやろうと覚悟が固まるのでした。

カカシにとって火影とはそういうものだったのです。

華氷の処分と六代目火影の誕生

地上に着陸した飛鯱丸の船内にいた乗客は無事でしたが、まだ敵の残党が紛れている可能性を危惧した木ノ葉の忍は包囲網を敷き警戒。サクラが怪我人の手当てをする傍らで、綱手たちは船体の側に立っていた華氷を見つけて戦闘態勢を取ります。

この事態を引き起こした主犯として綱手は処罰が決まるまで華氷をひとまず投獄しようとしますが、ここでカカシが合流するとカカシは華氷の処分は自分に任せてほしいと願い出るのです。

カカシは華氷に向き直ると先ほどまで上空にいたのが遠い昔のように思いつつも、『龍波武装同盟』によって搭乗客五十七名の内、十八名が亡くなったこと、龍波武装同盟も華氷とカカシが食糧庫に閉じ込めた二名を除き全員死亡したことを伝えると、それに対して申し開きがあるのかを訊ねます。

しかし、華氷が首を振って罪を認めたため、カカシは処分を言い渡そうとしますが、不意に搭乗客が声を掛けるのです。その搭乗客は華氷が逃がした喘息の発作を起こした子供とその母親であり、親子は華氷が船から解放してくれたおかげで息子の発作を止めることができたことを伝えます。

当然華氷たちがやったことは許されることではないと述べつつも、母親は華氷にお礼を述べると、子供もまた華氷に「ありがとう、とても怖かったけど、ちょっとだけ楽しかったよ」と無邪気に話しかけるのでした。

親子が立ち去ると華氷は自分の息子と重ねて涙を流しますが、カカシは華氷に飛鯱丸襲撃の主犯としてその罪を死で償うことを宣告。処刑を受け入れる覚悟をしていたため華氷はわずかに震えた声で処罰を受け入れますが、カカシはこう付け足すのです。

「ただし、お前が忍五大国の役に立つ人間ということが証明できれば罪一等を減じて終身刑にする」

カカシは華氷の氷遁『地鎖連氷』は鬼燈城の収監者の管理に適任であり現在鬼燈城には収監者を監禁できる城主がいないことから彼女が適任だとして華氷を鬼燈城の城主に推薦するのです。

以前の鬼燈城の城主は収監者がチャクラを練ると体が発火する『天牢の術』の使用者である無為でしたが、華氷もまた無為の天牢の術とは真逆であるものの、地鎖連氷をかけられたら常に全身にチャクラを分散させて練っていないとたちまち凍り付いてしまうため逃亡に割くチャクラが練れないという理屈から、まさに無為の後を継ぐ城主としてこれ以上ない適役でした。

シカマルは第四次忍界大戦でどの里も疲弊して人手不足であるため、カカシの提案に賛成。華氷を城主に据えることで鬼燈城の監視当番を無くせば今回失墜した木ノ葉の株も上がると綱手に進言します。

カカシとシカマルの提案を呑んだ綱手は、以降この件はカカシに一任。ただし、その代わりに火影就任式はちゃんとやるように釘を刺すと、この一件を六代目火影の初仕事にさせたのです。

綱手から今度こそ火影就任の話を受け取ったカカシは再び華氷に向き直ると、船内で華氷がカカシに述べた『力を持っているほうが、いつだって正義になる』という言葉を突き返します。

そして、鬼燈城の城主になれば華氷はその力を持つ者になると告げると「オレにきみの正義を見せてくれ」と華氷を奮い立たせるのでした。華氷はとめどなく流れる涙を滴り落としながらもカカシからの要望に返事をすると、感謝を述べるのでした。

こうして事態が収束を迎えると、カカシは六代目火影として『華氷、お前の身柄を鬼燈城に拘束する。期限は無期限。ここで己の行いを反省すると同時に収監者たちの監視業務に従事し、ひとりの逃亡者も出さないよう日々努めよ』と改めて処分を下しました。

そして、正式に処分を伝えたあとは目元を和ませると「オレは心配していないよ、きみは他人の痛みが分かる人だから」と語りけており、華氷は涙を拭ってカカシの期待に応えるために処分を受け入れるのでした。

なお、この時に綱手からカカシへと六代目火影の文字が刺繍された羽織をかけられており、カカシはその重みをしっかりと引き継ぐのでした。

カカシと華氷の物語の終わり

事件から四ヵ月後、土影・水影・風影・雷影が鬼燈城へ視察に赴くと、五影の間で正式に鬼燈城の管理運営に関して合意が取り交わされました。

なお、雷影は華氷の力量を確かめるために手合わせをしており、剛拳や雷黎熱刀まで使用した模様。しかし、華氷は優雅に戦い雷影の髭を凍らせると「素敵なお髭を台無しにしてしまってすみません」と微笑み、雷影は自慢の髭を失ったとか。

その結果、華氷の実力をその目で確かめた五影は管理者として彼女を認めたのです。

場面は変わり、カカシが華氷から届いた手紙を読もうと開いていると、その端でガイとリーが『鬼燈城の一件のとき、ガイが搭乗客の命を救わんと奮闘していたところ、破廉恥にも敵のくノ一をひっかけていた』という里の皆が噂している話で大盛り上がり。なお、カカシは「オレと華氷はそんなんじゃないって何度も言ってるでしょう」とやんわり否定。

別場所で改めて手紙を読もうと落ち着くと、今度はシカマルとチョウジが現れて『職権乱用でものにした女から手紙』とからかわれることに。

再び場所を移動して手紙を読もうとするカカシでしたが、里内ではどこもかしこもカカシに挨拶する傍らでクスクスと笑い声が聞こえてくるため、カカシはなぜ自分が華氷からの手紙を受け取ったことを皆が知っているのかを疑問に思います。

今度は誰もいない路地に入って手紙を読もうとすればサクラといのとヒナタが現れて『鬼燈城の城主のポストと引き換えに華氷に迫っている』という噂を持ち出されると、カカシは誰がそんな根も葉もない噂を流しているのか問い詰めました。しかし、サクラたちはすでに女子の会話に夢中でありカカシの声は届いていない様子。

ですが、トボトボと歩いていると街中の人だかりでナルトが皆に噂をばらまいているのをカカシは目撃し、カカシはナルトに拳骨をかますのでした。なお、ナルトは鬼燈城の一件で一人だけ仲間外れにされたことでいじけており、結局カカシがナルトの機嫌を取るためにラーメンを奢ることで落着するのでした。(※シカマルたちも全員集合)

ちなみに華氷からの手紙の内容は仕事に追われながらも穏やかに務めを果たしているという報告でした。

こうしてカカシの六代目火影になる覚悟を決めるきっかけとなった任務と就任の物語は終わるのでした。

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まとめ

  1. はたけカカシは第四次忍界大戦の一年後に六代目火影の就任を迫られていたが、写輪眼を失った自分には里の者を守れないとして火影就任を見送っていた
  2. はたけカカシの最後の任務『波の国の極秘飛行船・飛鯱丸の護衛』により、火影としての覚悟を決めて晴れて六代目火影を就任
  3. 六代目火影としての初仕事は本作のテロを引き起こした生存者・華氷の処分であり、カカシは華氷の能力を買い鬼燈城の城主に据えることで死刑を終身刑に減刑させて命を救った
  4. はたけカカシは華氷の心を救済しており、木ノ葉の皆からは彼女との関係を茶化されている

小説により、カカシが六代目に就任する過程が補完されましたが、NARUTOの小説版は相変わらず本編以上にモブの命に厳しいですね…。

今回登場した華氷とカカシの関係性や距離感、そして空気は恋愛感情とはまた違った同族の同情、同じ痛みを知る者同士、オビトに重なる部分による同調のような感情が帯びており、カカシが火影就任を覚悟するに相応しい内容だったと思います。

なお、続編『BORUTO』では鬼燈城の城主が別人なので本作の設定が無かったことになっているようなので少し残念ですね。

映像化された華氷も見てみたかったものですがあくまでもスピンオフなので仕方がありません…。



NARUTO―ナルト― カカシ秘伝 氷天の雷

作者:岸本斉史、東山彰良
出版社:集英社

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