【鬼滅の刃】伊黒と甘露寺の死亡は何巻何話?転生後は夫婦になる?最後をネタバレ!

蜜璃が美味しそうに食べている様子を見守る伊黒小芭内 鬼滅の刃

漫画『鬼滅の刃』に登場する蛇柱・伊黒小芭内と恋柱・甘露寺蜜璃は公式カップルとして描かれており、通称「おばみつ」としてファンに愛されています。

そんな中、本編では鬼舞辻無惨との激戦の末に二人は死亡してしまうことに。

では、伊黒と蜜璃はどのような最期を迎えたのでしょうか。

今回は伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の最期・死亡・その後についてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. 伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の死亡は何巻何話?
  2. 伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の最期と死亡のまとめ
  3. 伊黒小芭内と甘露寺蜜璃のその後
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伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の死亡は何巻何話?

伊黒と蜜璃の死亡が描かれたのは単行本23巻第200話『勝利の代償』。

鬼舞辻無惨討伐後、激闘の末に負った傷が原因で間もなく死亡しました。

伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の死亡と最後のネタバレ

絶対に蜜璃を幸せにすると誓う伊黒小芭内

引用元:吾峠呼世晴『鬼滅の刃』 出版:集英社

では、伊黒と蜜璃はどのような活躍をして死亡するに至ったのか、

  1. 無限城戦
  2. 市街地戦
  3. 鬼舞辻無惨討伐後
  4. その後

などに分けてご紹介したいと思います。

【無限城編:単行本16巻】鬼舞辻無惨と対峙~無限城落下

柱稽古終盤、産屋敷邸の爆発を聞きつけて柱全員が集結すると鬼舞辻無惨と対峙し、伊黒と蜜璃も他の柱同様に初めて無惨の尊顔をここで確認。

しかし、柱全員で無惨を討ち取ろうとするものの、直後に鳴女の血鬼術によって足場に戸が開き全員が無限城へ落下してしまいます。

無限城内部には下弦程度の力を得た鬼が無数に蠢いており、伊黒は8体の鬼を瞬殺。落下先は蜜璃と同じだったようで、伊黒が鬼を討伐する姿を見て蜜璃は「伊黒さん、素敵!」と歓喜。

蜜璃に怪我はないかと訊ねる伊黒と、キャーと興奮状態の蜜璃はともに行動をすることになります。

【無限城編:単行本19~21巻】vs.鳴女

鬼舞辻無惨を討つべく無限城を突き進む伊黒と蜜璃。

その道すがら、蜜璃は琵琶を弾く鬼──鳴女(新・上弦の肆)を発見します。

目玉の肆の字から伊黒は刀鍛冶の里で討伐された『肆の鬼』が補充されたことに驚きつつも、蜜璃と共闘することに。しかし、戦果を挙げようと先走った蜜璃が鳴女にあしらわれて羞恥心に陥る様子を見ると、そっぽを向きながら「よく見てよく考えて冷静にいこう」と気まずそうにアドバイスし、蜜璃は赤面しながら承諾(鏑丸も突然飛び出していった蜜璃を見て吃驚した模様)。

体勢を整えた後は鳴女の出方を窺いつつ二人がかりで能力を見分。無限城内を自在に操る能力と察するものの、鳴女の血鬼術の前に弄ばれることとなり、延々と鼬ごっこが続きます。

その間、他の柱たちは続々と上弦の鬼を討ち取り戦果を挙げていくとともに、鬼舞辻無惨の復活が鎹鴉から報告されることとなり、伊黒は柱二人が上弦の肆の足止めを受けている状態を打破しようと焦燥。

この膠着状態を突破する手段を手探りしていると、とある人物が救援に駆け付けるのでした。

【無限城編:単行本21巻】愈史郎と共闘し一芝居うつ

伊黒と蜜璃の下に現れたのは珠世の指示で鬼殺隊のサポートを行っていた愈史郎。

愈史郎は二人と合流すると鳴女の相手を買って出ます。

その代わり、愈史郎が鳴女に近づくために二人には囮を頼んでおり、二人は愈史郎が鳴女に気付かれないように接近する隙を作るために今まで通り付かず離れず鼬ごっこを演じるほか、無惨を欺くためにこの場で鳴女にやられたフリをするのでした。

そのため、作戦通り鬼舞辻無惨は鳴女を通して伊黒と蜜璃の死体を確認し柱二人の死亡を義勇と炭治郎に嬉々として伝えますが、義勇と炭治郎の窮地に死んだはずの伊黒と蜜璃が飛び出したことで欺かれたことに気付きます。

義勇と炭治郎は二人が生きていたことに安堵しますが、一方で無惨は鳴女に激怒。そして、鳴女が愈史郎に操られていることに気付くと、愈史郎と鳴女の支配権を競うことになりますが、無惨の集中力を削ぐために伊黒、蜜璃、義勇は無惨へ攻撃を仕掛け続けます。

結果、無惨は愈史郎との鳴女の支配権の競い合いに敗れると、鳴女の奪還を諦め見切りをつけると遠隔で殺害するのでした。

伊黒と蜜璃、そして愈史郎の作戦で厄介な鳴女を討つことはできたものの、鳴女が死亡したことで無限城は崩壊することに。ですが、愈史郎が鳴女の細胞が死滅する前に彼女を操り無限城内の鬼殺隊と無惨を外へ放出します。

【市街地戦:単行本21巻~23巻】vs.鬼舞辻無惨

無限城の崩壊後、市街地へと放り出された一同。伊黒、蜜璃、義勇の三人は配下を失った鬼舞辻無惨と本格的に戦うことになります。

しかし、無惨の再生力の早さには切断はほぼ不可能。柱三人がかりでも手傷一つ負わせられないばかりか、無惨の触手攻撃の間合に入り絶体絶命に陥りますが、隊士たちが肉壁となり身を挺して庇ったことで三人は無傷

が、自分たちの壁となり次々と無惨に殺されていく隊士たち前に蜜璃は慟哭。また、無惨は攻撃に己の血を混ぜているため、攻撃を受けて即死しなくとも猛毒に等しい無惨の血は細胞を破壊し死に至らしめる効果があり、無限城内ですでに無惨の攻撃を受けていた炭治郎も細胞を破壊されて仮死状態に。

実力的に戦える者はこの場に伊黒、蜜璃、義勇の三人しかいない状況であり、この三人が共闘しても無惨の触手攻撃を捌くには息が続かないほど重労働。

そんな中、ついに三人は無惨の攻撃を受けてしまい毒に侵されるのでした。

蜜璃は負傷で一時離脱

一番に倒れたのは蜜璃であり、無惨の攻撃を受けてたちまち激痛が走り転倒。

倒れた蜜璃に触手が飛んでいくと伊黒が飛び出しますが、蜜璃は自分のことだけに専念するようにと嘆願。

そして、今まさに触手が蜜璃の命を刈り取ろうとするところで黒死牟を倒した悲鳴嶼行冥が駆けつけて蜜璃を救出すると、続けざまに不死川実弥が無惨を奇襲──生存する柱5人が集結しました。

しかし、柱5人が揃ったところで無惨の攻撃速度がまた一段と飛躍すると、依然防戦一方。伊黒はじきに自分も毒によって動けなくなるだろうと考えせめて悲鳴嶼の盾にと必死に攻撃を受け流しますが、それだけで精一杯の様子。

また、蜜璃に至ってはすでに無惨の攻撃を見極めることもできず、勘だけで攻撃を避けている状態。まだ何の役に立てていないのに自分が一番先に潰れると悔しさで歯噛みすると、逸る思いからもはや捨て身で無惨の動きを止めるしかないと決起するのです。

ですが、無惨の攻撃を回避したと思った矢先に不意に何かに引っ張られる感覚を覚えるとそのまま触手の刃に巻き込まれて負傷(左頬、左肩、左脇腹などの左半身を抉られる構図)してしまいます。

伊黒はすぐさま倒れた蜜璃に駆け寄ると彼女を回収し路地裏へ避難し、後方支援の隊士に蜜璃を介抱するように一任。また、血鬼術による怪我は愈史郎が治療できるとして、隊士には愈史郎を探すように指示します。

一方で蜜璃は『まだ戦える、足を引っ張らないようにする』と継戦を志願しますが、伊黒は十分にやったとして離脱を半ば強制。蜜璃を隊士に託すと足早に無惨の下へ戻っていくのでした。

そのため、蜜璃は動かなくなった体を引きずるように立ち去る伊黒に向けて「伊黒さん、嫌だ、死なないで!もう誰にも死んでほしくないよォ!」と泣き叫ぶのでした。

伊黒の心情と決意

蜜璃を隊士に託して戦場に戻る伊黒。

その背中に蜜璃の声を聞きながら、鬼狩りになった経緯を想起すると、鬼がいない日常で蜜璃と出会えていればどんなに良かっただろうとしみじみと考えますが、自身に伊黒家の『汚い血』が流れていることには変わりないため、いずれにせよ一度死んで肉体ごと取り換えなければ蜜璃の傍にいることすら憚れるとして、蜜璃への感情を押し殺します。

そのため、無惨を倒して死にたい──と考えており、そうすることで汚い血が浄化されることを願っていたのです。

そして、鬼のいない平和な世界でもう一度生まれ変われたら今度は必ず蜜璃に好きだと伝えようと決意していました。

伊黒の痣と赫刀の発現

戦線に戻った伊黒は、悲鳴嶼、実弥、義勇と連携し無惨と交戦。

その最中、蜜璃を負傷させた原因が触手の口による吸息にあると気付くと、ただでさえ厄介な広範囲の触手攻撃に強力な吸い込みまで警戒しなければならなくなり、体力が大幅に削られることに。夜明けまでの一秒一秒が気が遠くなるような時間でした。

それでも伊黒を突き動かすのは自分たちを庇って命を落とした隊士たちの死体であり、彼らの死を無駄にしないために負けることは許されないと自らを奮い立たせます。

同じく体力が底を尽きていた義勇が窮地に陥ると、伊黒は義勇を助太刀。

しかし、この中で小柄な伊黒は蜜璃の次に無惨の毒が回り始めていたため限界を迎えていました。

そんな中、突然戦場に茶々丸が出現すると背負っていた鞄から『血清』の入った注射器を放出。訳も分からず突然放たれた注射器を受けてしまい戸惑う柱たちでしたが、見る見るうちに毒の症状が緩和すると、謎の猫に助けられたことを痛感。

調子を取り戻した伊黒は誰よりも戦果を上げていない自分を奮い立たせると、鎹鴉から知らされた時透無一郎の最期の情報を整理し、無一郎が死ぬ間際に発現させた『赫刀』を再現するには強く刀を握りしめることと推察します。

その結果、伊黒は『赫刀』と『痣』を同時に発現するのでした。

が、同時にそれは失敗だったと猛省することに。

無惨に有効な攻撃を与えるために赫刀にしようと躍起になった結果、全ての力を握力に振ったために酸欠で失神しかけてしまったのです。そのため、無惨の攻撃を回避する暇もなくやられそうになりますが、寸前で何者かによって体を動かされて攻撃を回避することができました。

なお、助けたのは愈史郎の『紙眼』で姿を消していつの間にか一緒に戦っていた我妻善逸、嘴平伊之助、栗花落カナヲの3名の模様。

伊黒の両目の負傷と炭治郎との共闘

九死に一生を得た伊黒は早速赫刀で無惨を斬り刻むと、伊黒に斬られた断面だけが再生がわずかに遅くなっていることに柱たちが気づき、赫刀ならば有効打になると周知されます。

また、伊黒の赫刀と善逸たちの加勢により余裕が生まれた悲鳴嶼や、実弥と義勇も次々と赫刀を発現させると、防戦一方だった戦局がひっくり返ろうとしていました。

しかし、唐突に無惨が衝撃波を放ったことで一同は吹き飛ばされると、伊黒もまた周辺の建物に叩き溶けられた衝撃で気絶し一時戦線離脱

そんな中、愈史郎たち後方部隊に治療を施された炭治郎が復活、および日の呼吸の十三個目の型を完成させて無惨と互角以上の戦いを繰り広げると、その裏側で愈史郎たちが負傷した柱たちを治療。(なお、無惨は珠世が注入した『鬼を人間に戻す薬』の効果が著しく効果を発揮し始めており、弱体化)

そして、炭治郎が酸欠になって倒れそうになったところで伊黒が復活し炭治郎を救出するのでした。

しかし、炭治郎は伊黒の顔面が三本線で切り裂かれていることに気付くのです。どうやら伊黒は無惨の衝撃波を受けた際に両目を負傷したらしく、目が見えない状態とのこと。伊黒の状態を危惧し援護を申し出る炭治郎ですが、伊黒は見えない部分は鏑丸が担うとして介抱を断ると、炭治郎と共闘することに。

無惨は珠世の薬の影響で体力が落ちているらしく、無惨の攻撃は全て鏑丸から伊黒に伝えられ、伊黒は鏑丸の指示で無惨の攻撃を全て弾いていきます。そのため、無惨は「あのような畜生に私の攻撃が読まれているだと?」とご立腹の様子。

とはいえ、このままでは鏑丸の力添えがあったとしてもジリ貧であるため、炭治郎は伊黒の視力をどうにかできないかと模索します。

しかし、夜明けまであと40分に差し迫ったところで無惨が逃亡を開始したため、炭治郎は無惨が戦闘を止めて逃亡開始を始めたことを叫んで知らせると、伊黒は声や鏑丸を頼りに無惨を追いかけます。

そして、炭治郎が隊士たちの刀を拾って投擲し無惨を射止めたところで伊黒は無惨に追いつき上空から頸に赫刀を突き立てますが、無惨は触手で背面を払いのけて伊黒を牽制。伊黒と炭治郎は無惨の足を止めるために執拗に斬りかかる最中、炭治郎は拾った愈史郎の『紙眼』の紙を伊黒に手渡そうと腕を伸ばします。

が、そのタイミングで再び無惨が衝撃波を放ったため、炭治郎は紙を手放すことに。しかし、二人は負傷するものの初撃ほど威力は強くなく踏みとどまることができ、炭治郎は伊黒に札が飛ばされた方向を指示。そして、飛ばされた紙を鏑丸が加えて回収すると伊黒は紙を通して鏑丸と視覚を共有することで視界を開くことができました。

視覚を得た伊黒は「炭治郎、感謝する」と笑みを浮かべると、動きが向上。二人ならば無惨を抑えることができるとして檄を飛ばし、炭治郎と二人がかりで5分間もの足止めを果たします。

しかし、夜明けまで35分を切ると無惨は継国縁壱戦のように分裂して逃亡しようと画策。炭治郎が分裂を警戒しますが、無惨は珠世の薬によって分裂を阻害されることになり、分裂を中止して急遽衝撃波を放ち、伊黒と炭治郎は倒れてしまいます。

伊黒と蜜璃の復活と無惨の最期

伊黒が倒れた後、我妻善逸と嘴平伊之助、そして満身創痍の炭治郎が奮闘し無惨を外壁に磔にするところまで追いつめることができました。

しかし、限界を迎えていた炭治郎にはこれ以上技を出す余力はなく一秒でも長くこの場に無惨を磔にすることしかできない状態。

そんな炭治郎に向けて無惨は触手を放とうとしますが、炭治郎の窮地に現れたのが茶々丸に血清を打たれて復活した蜜璃であり、蜜璃は無惨の左腕を掴むと持ち前の腕力でそのまま腕を引き千切るのです。

が、腕を引き千切った直後に触手攻撃に巻き込まれている描写が差し込まれると、再び戦闘不能に。

また、無惨が今度は右腕で炭治郎を襲いますが、復活した実弥が無惨の右腕を切断したためまたもや失敗に終わると、無惨の中心が開き巨大な口が出現し炭治郎へと噛みつこうとします。

攻撃を避ければ無惨を逃がしてしまうと考えた炭治郎は成す術なく攻撃を受けようとしていましたが、ここで現れたのが伊黒でした。

伊黒は炭治郎と無惨の間に割り込むと炭治郎の代わりに左半身(頭部から上半身程度)を無惨に噛みつかれて負傷してしまいます。

しかし、柱たちの時間稼ぎによってようやく夜明けがやってくるのです。

ですが、無惨は夜明けと同時に再び強力な衝撃波を放つと柱たちを吹き飛ばします。蜜璃はその場に倒れている描写があり、伊黒はと実弥は吹き飛ばされてしまいますが、炭治郎は無惨に刀を突き刺し磔にしたまま維持で踏ん張っており、駆け付けた義勇が炭治郎の刀を掴み踏み留めるも、無惨は陽光を受けて塵となる寸前に肉の鎧を纏い膨れ上がって巨大な赤ん坊の姿に変異。

その後、赤ん坊のような肉の鎧を纏い直接の陽光を避ける無惨は街中を逃亡しますが、血清を受けて復活した悲鳴嶼や鬼殺隊総動員、再び立ち上がった実弥や伊黒、義勇などの奮闘により足止めを受け続けることになり、結果、無惨は陽光を浴びて消滅してしまうのでした。

多くの犠牲を出した上でようやく鬼の始祖を討ち取ることができたのです。

 

【無惨討伐後】伊黒は両目、蜜璃は両腕を欠損し余命幾許もない状態

無惨討伐による二人の怪我は以下の通り。

伊黒小芭内

  1. 無惨の血を含んだ攻撃により細胞を破壊を受け余命幾許もない状態
  2. 両目の負傷
  3. 左半身の咬創

甘露寺蜜璃

  1. 無惨の血を含んだ攻撃により細胞を破壊を受け余命幾許もない状態
  2. 左頬、左肩、左脇腹など左半身の裂傷
  3. 両腕の欠損(?)

鬼舞辻無惨の攻撃によって細胞を破壊されているため、元々即死するはずでしたが、痣者は死ににくいほか、珠世開発の血清(血鬼止め)を愈史郎や茶々丸に打たれたため一時的な延命状態にあります。

そのため、鬼舞辻無惨討伐後は余命幾許もない状況であり、次々と命を落とすことになりました。

また、甘露寺蜜璃の両腕については描写されていないため確証はありません。しかし、無惨の腕を引き千切った直後に受けた攻撃から不自然に腕が描かれていないほか、無惨討伐後に伊黒の介抱を受けた際にも上体に羽織を撒かれて腕を隠している描写から、蜜璃は最後の攻撃で腕を落とされていると予想されています。

伊黒と蜜璃の最期

市街地での激闘の末に鬼舞辻無惨は陽光を浴びて消滅しますが、命を賭して戦った柱たちは続々と倒れていきます。

そんな中、市街地の路地のような場所で人知れず目を覚ます蜜璃。

蜜璃は伊黒の羽織にくるまれた状態で目を覚ましており、視界に飛び込んできたのは涙を浮かべる鏑丸と蜜璃を優しく抱き抱える伊黒。(描写されていないものの、蜜璃の両腕が隠されていることから両腕を欠損していると予想されている模様)

蜜璃は伊黒から鬼舞辻無惨を倒したと報告を受けると安堵しますが、同時に全身に痛みがないことから己の死期を悟ります。しかし、伊黒もまた己の死期を悟っており、じきに自分も死ぬから蜜璃は一人でないと励まします。

伊黒には死んでほしくない──そう心中を吐露しつつも、蜜璃は無惨戦であまり役に立てなかったことを引きずっており謝罪。

しかし、伊黒は「そんな風に言わないでくれ」と謝罪を遮ると、唐突に初めて会った日のことをつらつらと語ります。

二人が初めて出会ったのは産屋敷邸。おそらく蜜璃が柱になりたてのころ(煉獄から貰った白い羽織を羽織っている)であり、蜜璃は初めての産屋敷邸で迷子になっているところを伊黒と遭遇し助けてもらいました。

蜜璃は初めて会った日のことをちゃんと覚えていましたが、伊黒の解釈では助けてもらったのは自分の方だと伝えます。

伊黒は過去に鬼と利害関係を結ぶ一族に生贄として育てられており、過酷な体験を経て女性に苦手意識を持っていましたが、産屋敷邸で初めて蜜璃と出会うと、『ささいなことではしゃいで鈴を転がすように笑い、柱になるまで苦しい試練もあっただろうにそれを少しも感じさせない』ところに、『蜜璃と話しているとまるで自分も普通の青年になれたようで幸せでとても楽しい』と感じるようになり、辛い体験で抉られた心が救われた気分になりました。

おそらく伊黒以外の皆も蜜璃の存在には救われていたはずだと続けると、蜜璃の底抜けに明るく優しい性格はたくさんの人の心を救済しているとして、胸を張るように伝えるのです。

 

伊黒と蜜璃の告白と約束

伊黒の言葉に感極まった蜜璃は涙を堪えきれずに大泣きすると、嬉しさを踏まえつつ「私、伊黒さんが好き」と告白。

伊黒と食べるご飯が一番美味しい──。

伊黒はすごく優しい目で見ててくれる──。

そして、伊黒が蜜璃の言葉に耳を傾けていると、蜜璃は「伊黒さん、お願い。生まれ変わったら、また人間に生まれ変わったら私のことお嫁さんにしてくれる?」と大胆に来世での結婚を申し込みます。

それに対し、伊黒は涙を零しながら「勿論だ、君が俺でいいと言ってくれるなら。絶対に君を幸せにする。今度こそ死なせない。必ず守る…」と蜜璃を強く抱き締めるのでした。

伊黒と蜜璃の死亡

伊黒と蜜璃の死亡は描写されていません。

ただ、炭治郎が鬼となり人間に戻る最中で亡くなった鬼殺隊が描かれており、その中に伊黒と蜜璃の姿が加わっていることから炭治郎が鬼化した段階で息を引き取ったと考えられます。

そのため、来世で結ばれる約束を交わした直後に二人とも死亡したと思われます。

 

伊黒と蜜璃は両想い

実は公式ファンブック鬼殺隊見聞録壱・弐では、二人が両想いであったことが明かされています。

伊黒小芭内甘露寺蜜璃

  1. 産屋敷邸で初めて会った時に可愛すぎて度肝を抜かれて一目惚れ(素直で明るく優しい姿が眩しく、自分が生まれてから見た何よりも美しいと感じる)
  2. 鏑丸もパニックになって伊黒に噛みつく
  3. 蜜璃に靴下をプレゼント(蜜璃が現在履いている靴下)
  4. 蜜璃が美味しく食べる姿を見ていると幸せな気持ちになる

甘露寺蜜璃伊黒小芭内

  1. 伊黒と食事や文通をするのが特に好きだった
  2. 伊黒に告白しようと思うがお見合いのトラウマと、伊黒がみんなに親切なのだという勘違いにより、気持ちを伝えることを踏みとどまる
  3. 胡蝶しのぶに恋の相談をするが二人とも恋愛音痴なので文通が変な方向に脱線(しのぶのアドバイスで脳の反応や心拍数、血圧について言及し研究論文になる)

なお、初対面にも関わらず蜜璃がめちゃくちゃ喋るらしく、伊黒は見たことも会ったこともない甘露寺家の家族構成や猫の名前と特徴、好物や猫同士の力関係まで把握することに。

ちなみに、伊黒自身は食事が面倒なため蜜璃と一緒に食べることはありません(蜜璃が食べる姿を見るだけ)でしたが、蜜璃が美味しく食べる姿を見たあとはいつもより多く食べることができたようです。

伊黒小芭内と甘露寺蜜璃のその後

単行本23巻第205話『幾星霜を煌めく命』では、大正時代から現代へ移行し、登場キャラクターの子孫などが登場。子孫がおらず死亡したキャラクターは主に瓜二つのキャラクターとして転生しているようです。

現代では、伊黒と蜜璃は転生して夫婦となっています。

また、二人で定食屋を営んでおり、調理担当は伊黒、接客担当として蜜璃がご飯を運んでいる姿が描かれていました。伊黒は厨房にいるためかマスクをしていますが、単行本23巻のおまけページにて口元が裂けていないことが確認できます。蜜璃は生前と同じ三つ編みの髪型ですが、今世では桜餅を食べ過ぎていないのか髪色のグラデーションは見受けられないように見えます。

定食屋のカウンターには商売繁盛の縁起物としてとぐろを巻いた蛇の置物が置かれており、睨む目つきが店主とどこか似ている模様。

メニューにはメガ盛りがあるらしく、蜜璃が運んでいる更には揚げ物が山のように嵩張っています。

なお、竈門カナタ(炭治郎とカナヲの子孫)が奥さんの胸ばかり見ていたら厨房から旦那に包丁を投げられたことがあるらしく、転生後の伊黒の性格は相変わらずのようです。

子供は5人いるようです。
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まとめ

  • 伊黒小芭内と甘露寺蜜璃の死亡が描かれたのは単行本23巻第200話『勝利の代償』
  • 伊黒小芭内と甘露寺蜜璃は、無限城戦から市街地戦まで一緒に行動
  • 無限城戦では新・上弦の肆『鳴女』と交戦し、愈史郎と協力
  • 市街地戦では鬼舞辻無惨と交戦し、激戦の末に勝利する
  • 勝利後、鬼舞辻無惨に受けた傷が原因で余命幾許もない状態
    • 伊黒は両目・左半身を負傷
    • 蜜璃は両腕の欠損(描写なし)・左半身を負傷
  • 死の間際、伊黒は蜜璃を抱き抱えると蜜璃に心を救われたことを伝えており、蜜璃は伊黒が好きだと告白
  • 二人は来世で結ばれることを約束し死亡する
  • 来世では夫婦で定食屋を営んでおり、子供は5人。商売繫盛の縁起物として蛇の置物が置かれている

「おばみつ」のタグで界隈で人気を博していた伊黒と蜜璃ですが、悲願の鬼舞辻無惨の討伐を果たすものの、無惨から受けた傷が元で夜明け直後に亡くなってしまいました。

しかし、二人とも生い立ちから異性に対してトラウマを抱えていたものの、最期の瞬間には素直な気持ちを伝えることができると、来世で結ばれることを約束し息を引き取りました。

そして、来世では夫婦となり一緒に定食屋を営むなど、幸せそうな過程を築いていることが判明し「おばみつ」ファンも安心できたのではないでしょうか。

 



鬼滅の刃 公式ファンブック 鬼殺見聞録

作者:吾峠呼世晴
出版社:集英社

   

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