漫画『GANTZ』に登場する黒い玉、通称・ガンツ。
この黒い玉は死者を集めて夜な夜な異星人と殺し合いをさせるゲームを強要し、黒い玉の部屋の住人は否応なく異星人との闘いに巻き込まれていきました。
では、この黒い玉・ガンツの正体は何だったのでしょうか。
今回はガンツの正体についてご紹介したいと思います。
この記事で紹介する内容は?
- ガンツの正体判明
- ガンツの正体 / 黒い玉の製造と誕生 / 玄野たちが闘う理由
ガンツの正体判明
引用元:奥浩哉『GANTZ』 出版:集英社
ガンツの正体が判明するのは単行本36巻第369話『クエスチョンタイム』。
カタストロフィ編の終盤、巨人の母船にやってきた玄野計と加藤勝の東京チームは、先んじて母船にやってきていた別のガンツチームの黒玉操作によってこれまで自分たちがやらされていた答えを教えてくれる者がいる場所へ転送されます。
その部屋に佇む巨大な異星人(以下後述する神星人)こそがガンツの正体でした。
『真理の部屋』
玄野たちが転送されてきた場所は白い箱のような空間で、中央に巨大な人型(裸で生殖機能のない体、顔面は窪んで胴体の中身が露になっている状態、かつ中身は赤子や老人など様々な顔が詰まっている)が二体佇んでおり、周囲をガンツスーツを着た人間が取り囲み崇めているような状況。
この部屋を訪れた者は赤い涙(血液か不明)が5分から30分ほど流れる模様。
この異星人(神星人)が真実を教えてくれるため先に接触していたガンツチームは『真理の部屋』と呼んでいます。
ガンツの正体
ガンツの正体は高度文明を築く異星人(神星人)の軍事技術。彼らは真理の部屋を訪れた者の質問に全て回答してくれました。
彼らは別の惑星の住人であり、かつて今の地球のように侵略者の移住先に選ばれますが彼らは侵略者を撃退したと言います。
そして、彼らの惑星の次の移住先に選ばれたのが地球であり、彼らは侵略者を撃退しうる最低限の軍事技術を信号の形で地球に送ったというわけです。
『神星人』と呼ばれる理由
YouTubeに投稿された『映画「GANTZ:O」 奥浩哉 × 志磨遼平(ドレスコーズ) SPECIAL対談』で、奥浩哉先生はこのように語っています。
白い部屋にいる異星人は神星人のようなものであり、人が想う神様がいるのならこんなことを言いそうなイメージとして描かれたそうです。
ただ、あくまでも奥浩哉が想っていることを描いたことではないとのこと。
そのため、この対談後からは真理の部屋の異星人は『神星人』と呼ばれているようです。
玄野たちが何度も部屋に呼ばれて闘わされてきた理由
ある惑星系が消滅の危機に陥ったことで神星人の故郷の惑星も移住先に選ばれて侵略が行われますが、神星人は移民たちを撃退しています。
そして、次に移住先に選ばれたのが地球であり、30年以上前から地球には異星人(神星人とは別の異星人たち)が移住を始めていたのです。
つまるところ玄野たちが闘ってきた相手は地球へやってきた移民および侵略者たちであり、黒い玉の部屋の住人は移民たち(侵略する異星人たち)を撃退するために用意されていたということでした。
中には戦力の低い異星人(ねぎ星人など)もいますが、最後にやってきた巨人は戦力も文明レベルも地球を遥かに上回っていたため、ガンツがなければ地球は侵略されていました。
神星人が地球を助けた理由
彼らが地球に軍事技術を送って地球人を助けたのは、けして地球人に同情していたわけではありません。
彼らには地球人特有の感情はなく、彼らが地球を残す選択をしたのは地球そのもののある程度の秩序を残すためであり、人類を救うためでもありません。
そのため、地球を救う選択をする一方で、特段それにこだわる理由もなく、別の選択でも問題なかったと吐露しています。つまり、地球を維持する選択に深い意味はない模様。
彼らにとって地球人の存在はごく微小な昆虫と大差はなく、地球人が何百何万単位で死亡しても大したことではありません。人間の命はチリやゴミと同列の存在として認識しており、自分たちを特別な存在だと思っている地球人を『傲慢な人類』と呼んでいます。
また、人類がすがりつく神の存在も否定しています。
なお、劇中において巨人の侵略が最後の侵略であったため、以降彼らが地球に干渉することはないと断言しています。
セバスチャンの正体
フリーライターの菊池と『黒い球の部屋』を通じて知り合ったアニメオタクのドイツ人・セバスチャン。
彼は通訳兼交渉人として菊池の取材協力を行っていましたが、セバスチャンの正体は神星人でした。
真理の部屋に佇む神星人は顔面が陥没していますが、その中に浮かぶ顔はいくつかの顔に切り替わっており、中にはセバスチャンの顔も含まれています。その様子を垣間見た菊池は「セバス…チャン…おまえ…」と驚愕し、彼の正体を知りました。
人間の魂の情報
人間の命はチリやゴミと同列の存在と告げる神星人ですが、人間の魂についても解説しています。
人間は死亡すると約21グラムの情報が分離し異次元に移動するらしく、魂の情報はまた同じ次元の違う個体に入り、またその個体が消滅すると異次元に移動することを繰り返すそうです。
同じ次元で関係のある者は永遠に関係が続いていく仕組みとのこと。
黒い玉の製造と誕生
異星人が送った情報はマイエルバッハの会長ハインツ・ベルンシュタインの娘にキャッチされました。
娘は脳に障害があり3歳まで発声できませんでしたが、ある時ランダムな数字を発声。その数字に法則性を見出したハインツは学者を召喚し解読をさせると、一つの言語に辿り着いたのです。
娘が発声する数字の羅列は会社を立て直す方法を示しているとわかったハインツは、娘の言う通りの数式を基に学者たちに黒い玉を造らせると世界中に設置しました。
採点方式の導入
黒い玉の採点などのゲーム性は神星人ではなく地球人が勝手に取り入れた技術です。
異星人が地球人に送ったのは軍事技術のみとなります。
黒い玉の中の人間
黒い玉の中に呼吸器を付けた裸の人間が入っていますが、彼らはランダムに選ばれた人間の複製であり通訳の役割を果たしています。
ただ、ミッション外でもずっと玉の中にいるのかは不明。食事も運動も必要とせずじっと玉の中に待機しているのか、ミッション毎に呼ばれているのかも不明。
まとめ
- 神星人は高度文明を築く別惑星の異星人であり、セバスチャンも仮の姿の一つ
- ガンツの正体は、高度文明を築く異星人(神星人)が侵略者を撃退しうる最低限の軍事技術を信号の形で地球に送った情報を基に製造された高度な兵器
- 神星人が送った情報をハインツ・ベルンシュタインの娘がキャッチ
- ハインツが娘が発声する数式を基に学者を召喚し黒い玉を製造
- 世界中に黒い玉を設置
- 採点などのゲーム性は地球人が勝手に取り入れた技術
- 黒い玉の中の人間はランダムに選ばれた人間の複製であり通訳の役割
- 神星人が地球を助けた理由は地球そのもののある程度の秩序を残すためである一方、地球を維持する選択に深い意味はない
- 黒い玉の部屋の住人は移民たち(侵略する異星人たち)を撃退するために用意されていた
ガンツの正体は神星人の軍事技術情報をキャッチした富豪の娘を基に製造された兵器でしたが、地球人の勝手な都合で残虐なゲーム性が追加されてしまいました。
彼らがガンツを製造したおかげで玄野も一度死んだあとに生き返ることはできましたが、ゲーム性の導入によって頭の中に爆弾まで入れられ過酷なミッションに強制参加されることになり、多くの人間が二度も死んでいく経験をすることになりました。
このゲーム性によりガンツの情報は一般人に秘匿され、玄野計も覚醒し、結果的に巨人から地球を救うことに繋がったのは事実ですが、地球人の傲慢さがなければもう少しスムーズに異星人の侵略を食い止めることができたように思えます。
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