荒川弘先生の名作、漫画『鋼の錬金術師』の主人公エドワード・エルリック。錬金術大国アメストリスを舞台にエドは自身と弟の肉体を取り戻すために賢者の石を求めて旅に出ますが、いつしかホムンクルスに目をつけられて国の命運をかけて戦うことに──。
2001年~2010年まで連載された超人気作の最終話で、エドは幼馴染のウィンリィに決死のプロポーズをしました。
今回は、肉体を取りもして帰還したエドのプロポーズとその後について紹介したいと思います。
※エドの基本的なプロフィールも記載していますが、結果が知りたい方はお手数ですが目次から飛んでいただければと思います!
エドワード・エルリックのプロフィール
引用元:鋼の錬金術師 出版:スクウェア・エニックス 作者:荒川弘
【名前】 | エドワード・エルリック |
【愛称】 | エド |
【年齢】 | 15歳(1巻時点)→16歳(約束の日時点)→18~19歳(最終話旅立ち時点) |
【職業】 | 国家錬金術師 |
【二つ名】 | 鋼 |
【生年月日】 | 大陸暦1899年 |
【機械鎧】 | 右腕、左足 |
【好きなもの】 | シチュー |
【苦手なもの】 | 牛乳、ロイ・マスタング |
【声優】 | 朴璐美 |
金髪金眼、後ろ髪を三つ編みにした低身長の男の子で、過去に母親を人体錬成した際に右腕と左足を向こう側に持って行かれたため現在は機械鎧を装着。性格は売り言葉に買い言葉を体現した粗っぽさ。しかし、善意には相応の態度や恩を返す一面もあり、子供でありながら大人顔負けの賢さを持っています。
最年少国家錬金術師になってからアメストリスの有名人に。二つ名『鋼』と支給された銀時計を自身の失敗の戒めにしています。
少年漫画にしては連載開始一巻から既に能力(成長レベル)は頂点であり、バトル漫画特有の修行回や身体能力の向上はありません。
金髪金眼に関しては、クセルクセス出身の父ヴァン・ホーエンハイム遺伝。
エドの簡易年表
- ?歳→ホーエンハイムが旅へ
- 9歳→母トリシャが流行り病で死去
- 11歳→トリシャを人体錬成し失敗。自身の右腕左足とアルを持って行かれ真理を見る
- 12歳→国家錬金術師の資格を取得
- 15歳→物語開始~ホムンクルスと遭遇
- 16歳→『約束の日』にお父様を撃破。体を取り戻してリゼンブールに帰還。
- 18~19歳→ウィンリィに告白。旅立ち
- ?歳→ウィンリィと結婚
- ?歳→二児の父親に
エドワード・エルリックの身長
作中ではよく身長をからかわれるエドですが正式な身長は判明していません。
実は単行本2巻おまけページにて、厚底靴と髪のアンテナを含めて全長165㎝ということはエド自身が答えています。しかしながら、実際の身長は分からずじまい。とはいえ、厚底靴とアンテナを差し引くと大体150㎝前半ではないかと予想できますね。
15歳男子の平均身長が168.6㎝らしいので、だいぶ小さいことには変わりありませんが……。
なお、エドの仮説によれば人体錬成をした際、エドとアルは魂の情報として血を混ぜており、一度二人一緒に扉に肉体を持って行かれて分解されています。したがって、その過程でエドとアルの精神が混線しリンクしていると仮定すれば、アルの肉体の成長分もエドが背負っていることで成長が遅れているとしています。
大戦から約二年後の最終話時点では既にウィンリィより背が高くなっています。
エドはウィンリィにプロポーズして結婚
引用元:鋼の錬金術師 出版:スクウェア・エニックス 作者:荒川弘
お父様とホムンクルスとの闘いを終えたエドとアルは、大戦から二ヶ月後にリゼンブールに帰還しました。そして、元の肉体を取り戻したアルとエドはピナコの家に到着すると、デンが二人の匂いに気づき吠えるとウィンリィが出てきます。
二人が「ただいま」と言うとウィンリィは涙を浮かべてエドとアルに抱き着き「おかえりなさい」と出迎える──と、ここまでがエドとアルの冒険の終わりとなります。
それから約二年近くの歳月を重ねたエドとアルは、錬金術によって苦しんでいる人達を救うために世界を見て回る旅に出ることに。アルは西回り、エドは東回りで世界を回り知識をつけようと決めました。
そしてリゼンブールからの出発の日、エドはウィンリィに機械鎧の手入れについてくどくど言われながら汽車を待っていました。汽車が到着するとエドは立ち上がり、ウィンリィは整備の時はちゃんと予約の電話を入れるようにと念を押します。
『予約』──その言葉を聞いたエドは立ち止まると、言葉を詰まらせながら「等価交換だ、俺の人生半分やるからお前の人生半分くれ!」とプロポーズ。照れるエドですが少しの間を置いたウィンリィは「等価交換の法則とかってバッカじゃないの?」と呆れたように停車中の汽車に寄りかかりました。
しかし、次の言葉は「半分どころか全部あげるわよ」とエドのプロポーズを承諾。エドは声にならない驚愕顔。咄嗟にウィンリィは気恥ずかしくなり全部の部分を9割、8割に訂正するも、そんなウィンリィを見てエドは「等価交換の法則なんざカンタンにひっくり返しやがる」と大笑いします。
そして最後にエドはウィンリィを抱きしめて「行ってくる」と別れの挨拶をして旅立つのでした。
この時、エドの身長が頭一つ分ほどウィンリィより高くなっているのが最高の演出ですね!
最終話の写真には子供が生まれている
エドがウィンリィにプロポーズして旅立った時期から数年後、その後のエピローグを簡単にまとめたそれぞれの写真が描かれています。
その中の一枚にエドとウィンリィが写っており、そこには幼い男の子と女の子を抱く二人の姿が。エドとアルは二児の親になっているようです。男の子の背丈が3歳くらい、エドの体格が旅立ち時よりがっちりして大人びている様子から、最低でもエドが二十代半ばの頃の写真でしょうか?
ただ写真には一緒にアルとメイも写っており、メイの身長がウィンリィほどに成長しています。メイの年齢が不明なためこの写真が何年後なのかも分かりませんが、他にもブラックハヤテ号に子犬が産まれたりしているので、旅立ちから最低でも3~5年は経過していそうですね。
エドがウィンリィにプロポーズと写真のまとめ
要点のおさらい
- エドは約束の日から二ヶ月後にリゼンブールに帰還
- 約2年後、エドが18歳の頃にウィンリィにプロポーズして旅立つ
- 最終話ラストの写真にはエドとウィンリィが子供を抱いた数年後の家族写真が描かれている
- エドは二児の父親になっている
名作と名高い『鋼の錬金術師』の主人公エドワード・エルリックの半生は壮絶なものですが、無事に体を取り戻して故郷へ戻ったエドは予てより好意を寄せていた幼馴染ウィンリィ・ロックベルと見事結婚することで物語は完結しました。
たくさんの犠牲があった物語ですが、最後は皆が応援してくれた二人が結ばれて晴れてハッピーエンドとなります。
鋼の錬金術師 27巻(最終巻) | 映画ノベライズ |