【葬送のフリーレン】ゼーリエは何者?フリーレンとの関係は?強さは魔王以上?

大魔法使いゼーリエ 葬送のフリーレン

一級試験編から登場するエルフの女性キャラクター、ゼーリエ。

彼女の有する魔法や知識、強さ、生きている年月などは今現在もはっきりと描かれていません。

今回は謎の多いエルフのゼーリエについてご紹介したいと思います。

この記事で紹介する内容は?

  1. ゼーリエについて
  2. ゼーリエの正体について
  3. ゼーリエの思想と特権について
  4. ゼーリエとフリーレンの関係
  5. ゼーリエとフランメの関係
  6. ゼーリエの強さの考察


葬送のフリーレン 画集 Vol.1

原作:山田鐘人 作画:アベツカサ
出版社:小学館

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ゼーリエとは?

ゼーリエ

引用元:原作・山田鐘人 / 作画・アベツカサ『葬送のフリーレン』 出版:小学館

【名前】 ゼーリエ
【年齢】 神話の時代から生存
【等級】 大魔法使い
【魔法】 人類の歴史上のほぼすべての魔法を網羅
【声優】 未定

ゼーリエは、一級魔法使い選抜試験(一級試験編)に登場したエルフの女性キャラクターです。

半世紀以上前(勇者ヒンメルの死から29年後時点から数えて)に突如歴史の表舞台に現れたゼーリエは人類の魔法使いの頂点に君臨。そして、大陸魔法協会の創始者となりました。

ゼーリエの正体は神話の時代のエルフ

ゼーリエの正体は神話の時代から生きるエルフであり、1000年前に生きた伝説の大魔法使いフランメの師匠

作中登場したエルフの中では生きた時代が明確にされた唯一のエルフであり、最も古い時代から生きていることが判明しています。(※クラフトは未だ不明)

そのため、ゼーリエは人類の歴史上のほぼすべての魔法を網羅する生ける魔導書と呼ばれており、この地上で全知全能の女神様に最も近い魔法使いとして有名。

ゼーリエが修める魔法の中には『巨万の富を得る魔法』『大病を癒やす魔法』『絶大な力を手に入れる魔法』など、さまざまな魔法を有しているとまことしやかに囁かれており、一級魔法使いの座に就いた者に授けた魔法もゼーリエが数多所有する魔法の一つに過ぎません。

ゼーリエの思想と一級魔法使いへの特権

大陸魔法協会創始者となったゼーリエは、一級魔法使いに望んだ魔法を授ける『特権』を与えています。

その理由は一説では魔王軍との長い戦火の時代の洗練された魔法使いを未だに追い求めていると言われており、難関な一級試験を経て一級魔法使いの座に就いた者には特権を与えることを約束しています。

ゼーリエから望んだ魔法を授かった一級魔法使いは人外を疑うほどの化け物揃いと言われています。

『特権』の魔法の授け方

通常、魔法によっては習得だけでも100年の修行を要するものがあり、高難度の魔法は人間の寿命では決して手に入りません。

しかし、ゼーリエは自分の修行の成果を他者に譲り渡す『魔法を譲渡する魔法フィーアヴエリアと呼ばれる魔法を使用できるのです。魔法使いの自らの人生の結晶ともいえる魔法を切り崩して他者に与えることこそ『特権』の正体であり、人の身では限界があることを杞憂したゼーリエなりの手段でもありました。

『特権』で譲った魔法はゼーリエ自身使用できなくなりますが、例え習得に100年かかろうともエルフの永久に近い時間にとってはもう一度学び直すのは些細なことの模様。

ゼーリエとフリーレンの関係

ゼーリエが大魔法使いフランメの師匠であるため、必然的にフリーレンはゼーリエの孫弟子にあたります。

三者が一堂に会したのは1000年前にフランメが弟子にとったフリーレンをゼーリエに紹介した場面(単行本5巻第43話『特権』の回想)。

ゼーリエ視点のフリーレンの第一印象は『同族・強さ』とどれをとっても飛びぬけていたため一目見て素質を気に入りますが、望む魔法を授けようとしたところ、フリーレンが「いらない。魔法は探し求めている時が一番楽しいんだよ」と返答したため前言撤回。

『フリーレンには燃え滾るような野心が足りない』と評価を覆しました。

しかし、フランメはフリーレンは平和な時代を切り開く平和な時代の魔法使いだとゼーリエの評価を改めるのでした。

一連のエピソード以降、ゼーリエとフリーレンの関係は少しぎくしゃくしているのか、ゼーリエ視点ではフリーレンが自分を嫌っていることを自覚し、一級試験編でもゼーリエがフリーレンに意地悪なことをしているのが窺えます。

が、フランメの死後に二人で対話を交えたさいには「これから先は時代が加速するぞ。たった千年で人間の時代がやってくる」とフリーレンと楽しそうに未来の話を交わしているので、思想は違えども、魔法への探求心や新たな魔法の時代への高揚感を持っているところは似た者同士なのかもしれません。

ゼーリエとフランメの関係

ゼーリエはフランメが子供の頃に迎えた弟子にあたります。

ゼーリエ自身フランメは失敗作だったと語っていますが、彼女の発言の節々にはフランメとの思い出が蓄積されていることが窺えます。

例えば、フランメの夢が『誰もが魔法を使える時代』というのもはっきり記憶しており、フランメが魔法を始めた動機が人類のためや魔王軍に抗う力のためではなかったとフリーレンに語っています。

また、フランメのお気に入りの魔法がなんの役にも立たない『花畑を出す魔法』であり、世界中の人がそんな魔法を使えるようになって欲しいと本気で願っていたことをフランメの死後にフリーレンに話しています。

ゼーリエにとって人間は無に等しい短い人生ですが、限られた時間の中でフランメが人間の文化園では今まで禁忌とされてきた魔族の魔法の研究の認可を皇帝から頂戴し宮廷魔法使いの新設を行ったという報告を聞いて、彼女の功績を素直に認めています。

ただ、フランメの遺言状に宮廷魔法使いの教育の引き継を願う内容が書かれていたさいには紙を破り捨てて望みを却下。しかし、ゼーリエが断ることもフランメの予想の範疇であり、遺言状を読んだ後の行動もフリーレンに話していたようで、フリーレンから「それでも伝えたかった」とフランメの遺言を聞かされたさいには言葉を詰まらせるなどという一面を見せていました。

フランメは誰もが魔法を使える時代を望んでいましたが、ゼーリエの考えは魔法は特別であり才ある者以外に教えるつもりはないというものでしたので、両者の魔法への姿勢は反発していたのです。

しかし、子供時代のフランメが語った夢物語に虫唾が走ったとゼーリエは述べているものの、回想でのゼーリエは小さなフランメの手を繋いで夢物語に聞き入る様子が描かれていたり、フランメが考案した魔力制限を取り入れて1000年以上継続していたり、さらにはフランメが好きだった『花畑を出す魔法』を使って花を咲かせていたりと、実際には無自覚に節々にフランメとの繋がりを見せているのです。

ゼーリエが弟子に向ける感情

ゼーリエは長い戦火の時代の洗練された魔法使いを求めているのか、才ある魔法使いしか弟子に取らないと公言しています。

しかし、実際には気まぐれでも弟子は取るようで、フランメを始めとする多くの弟子たちはどれもゼーリエの足元にも及ばないままほとんどが先立ったと語っています。

ですが、ゼーリエは例え歴史に名を残せず先立ったとしても弟子を取って後悔したことは一度も無いとフリーレンに打ち明けているのです。また、本人は不思議に思っていますが、弟子の一人一人の性格も好きな魔法も鮮明に思い出せると語っており、作中では役に立たない魔法と蔑んだ『花畑を出す魔法』を使用したりしています。

フリーレンに『自分の弟子にすら素直に気持ちを伝えられない子供みたいな人』と言われてるように、ゼーリエは本心あるいは無自覚でフランメを始めとするこれまでの弟子全てを大切に思っているようです。

また、過去に一級魔法使いの弟子(当時のゲナウの相棒)が子供を庇って魔族に殺されたさいには「この子は優しすぎた。いつの時代も優しい魔法使いは長生きできん」と表情こそ無表情ながらも遺体と対面しており、ゲナウにはずっと嫌な奴のままでいろと遠回しに長生きするように言葉を贈っていました。

フリーレンのように涙を流すことはありませんが、弟子が先立つのはやはりこたえるのかもしれませんね。

ゼーリエの強さ

ゼーリエの戦闘シーンは黄金卿のマハト戦で少し描かれた程度。

マハト戦では彼の『万物を黄金に変える魔法デイーアゴルゼ』を『呪い返しの魔法ミステイルジーラ』で跳ね返しています。七崩賢の呪いの原理は人類の魔法技術で解明不可能であるものの、ゼーリエは原理を理解せずとも『呪い』と認識したものを自動的に跳ね返す魔法で対処しました。

呪いを自動的に跳ね返す『呪い返しの魔法ミステイルジーラ』は魔法の論理的解明を捨てた神話の時代の人類の英知の結晶であり、ゼーリエはこの魔法をの他にも数えきれない未知の魔法を有している可能性が高いのです。

ゼーリエ曰く『呪い返しの魔法ミステイルジーラ』はあまり好きな魔法ではないそうですが、七崩賢の呪いに対抗できる手段を持っていること、マハト相手に攻撃を無効化するような魔法を使用していたり、終始余裕を持ってマハトの魔法を他の魔法で防いでいた描写からして、少なくともゼーリエの実力は七崩賢=大魔族クラスが相手でも余力を持って戦える強さだと窺えます。

また、一級試験編後に特権としてデンケンに『呪い返しの魔法ミステイルジーラ』を譲渡していますが、そのさいにゼンゼに呪いへの対策について心配されるも、ゼーリエは「呪いへの対策など他にいくらでもある」と返答していますので、他にも呪いへの対抗手段を複数所持している模様。

そのため、七崩賢程度であれば対処可能と考えられます。

ゼーリエと魔王はどちらが強い?

ゼーリエの強さが七崩賢や大魔族以上だと仮定した場合、今度はゼーリエと魔王はどちらが強いのかという疑問が浮かびます。

勇者一行はおそらく四人で魔王を倒したと考えられますが、少なくとも現在のフリーレンがゼーリエより強いのかと問われるとやや難色。まして80年前のフリーレンならばマハトやアウラの『呪い』の解析も済ませておらず、飛行魔法や一般攻撃魔法も持ち合わせていないので確実にゼーリエに劣るはずです。

勇者一行にはヒンメル、ハイター、アイゼンと優秀な仲間がいるので当時のフリーレンでも全員で協力して魔王に勝利できたのだとしても、勇者一行が勝てた相手にゼーリエが負ける姿は想像できません

また、魔族の起源が魔物からの進化であり、言葉を話す魔物を『魔族』と定義づけたのがフランメであるため、魔族が誕生してからの歴史は最低でも千年以上かそこら。したがって、1000年前から生きる魔王よりも魔法の知識や技術も神話の時代から生きるゼーリエの方が上である可能性は高いでしょう。

しかし、回想のフランメが「戦いを追い求めるあなたには魔王は殺せない。だってさ師匠、平和な時代に生きる自分の姿が想像できねぇだろう?」と発言すると、ゼーリエは口を噤んでいます。フランメ曰く、フリーレンのような平和な時代の魔法使いが魔王を倒すと述べていて、フランメやゼーリエでは魔王を倒せないそうです。

ゼーリエは一級試験の第三次試験の面接で「魔法の世界ではイメージできないものは実現できない。基礎の基礎だ」と述べていますが、フランメの発言やゼーリエ本人の言葉を鵜呑みにすると、ゼーリエは確かに強い魔法使いですが戦火の時代の洗練された魔法使いを未だに追い求めるという魔法への在り方からして魔王を倒した後の平和な時代の自分がイメージできないので魔王を倒せないということになります。

実際の強さがどちらが強いのかは分かりませんが、同族のエルフが皆殺しにされてもこれまでゼーリエが魔王を倒すという手段を取らなかったということは、ゼーリエでは魔王を倒せないからでしょう。

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まとめ

  1. ゼーリエの正体は神話の時代から生きるエルフで、大魔法使いフランメの師匠。
  2. フランメの弟子であるフリーレンは、ゼーリエの孫弟子になる。
  3. ゼーリエは全ての弟子の一人一人の性格も好きな魔法も鮮明に記憶している。
  4. 半世紀以上前(勇者ヒンメルの死から29年後時点から数えて)に突如歴史の表舞台に現れて人類の魔法使いの頂点に君臨し、大陸魔法協会の創始者となる。
  5. ゼーリエは人類の歴史上のほぼすべての魔法を網羅する生ける魔導書と呼ばれており、全知全能の女神様に最も近い魔法使いと名を馳せている。
  6. 一級魔法使いに『特権』として臨んだ魔法を譲渡している
  7. ゼーリエの強さは七崩賢や大魔族以上と予想されている
  8. ゼーリエと魔法はどちらが強いのかは不明だが、作中でのフランメとゼーリエの発言から予測すると『平和な時代に生きる自分の姿が想像できない』という理由でゼーリエでは魔王に勝てないと予想されている。

唯一50年前のマハト戦でのみ戦闘シーンが描かれたゼーリエですが、その強さは未だ未知数。

さまざまな考察でも未だ正体不明の魔王と並びゼーリエの強さはトップと予想されていますが、実際のところどれくらい強いのかは分かっていません。

果たして、これから先、ゼーリエが戦線に立つことはあるのか、非常に楽しみですね。

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