炎炎ノ消防隊の敵対組織「伝導者一派」に所属するカロン。
彼は二柱目であるハウメアの守り人であり、劇中ではハウメアを守る意外にも「柱」を守る者としてシンラと共闘したこともあるキャラクターです。
そんなカロンですが物語終盤に死亡し退場してしまいました。
今回はカロンの死亡についてご紹介したいと思います。
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カロンのプロフィール
引用元:大久保篤『炎炎ノ消防隊』 出版:講談社
身長 / 体重 | 202cm / 130kg |
年齢 / 誕生日 | 28歳 / 6月22日 |
星座 / 血液型 | 蟹座 / 不明 |
通 称 | カウンターマン |
所 属 | 伝導者麾下 |
階 級 | 柱の護衛役 / 守り人 |
能 力 | 第二世代能力者 運動エネルギーを熱エネルギーに変換してカウンター攻撃 |
担当の柱 | 二柱目ハウメア |
カロンは、伝導者一派に所属する二柱目の守り人です。
運動エネルギーを熱エネルギーに変換してカウンター攻撃を行う第二世代能力者であり、簡単に言えば相手の力を反射してダメージを与えることを得意とします。エネルギー吸収状態ではほぼ無敵の防御力を誇りますが、吸収できるエネルギーにも上限があるようです。
12年前、ハウメアが5歳頃から彼女の守り人として世話を焼いていますが、彼女のために子育て本を参考にするも何のアテにもならなかった模様。女の子をお淑やかに育てる方法を知りたいようです。
好みな食べ物はハウメアが気まぐれで作ってくれたゆで卵で、好きなタイプはいかつい女。なお、怖い人は機嫌の悪いハウメアとのこと。
カロンの死亡は何巻?
カロンの死亡は単行本29巻第251話と第252話で描かれました。
伝導者一派は天照にキーを差し込み大災害を完遂させるため第8特殊消防隊と天照正面で攻防戦を繰り広げますが、その最中にカロンは死亡しました。
カロンの最期と死亡
引用元:大久保篤『炎炎ノ消防隊』 出版:講談社
柱の準備が整い後は天照にキーを差すだけとなった際、第8特殊消防隊(+オグンとアロー)は天照にて伝導者一派を迎え撃ち攻防戦を繰り広げることになり、カロンはリツやドラゴンとともに第8特殊消防隊と交戦します。
リツのネクロパイロで死体を焔ビトに変えて戦力を補強する伝導者一派。カロンはまず裏切り者のアローに飛び掛かりますが、これをオグンが阻止し、カロンvsオグンが始まります。
カロンの目的
オグンは伝導者一派の行いが理解できないと対話しますが、カロンは滅びこそ人間の答え──イメージの集合である集合的無意識の答えであると突き付けると、世の中には死にたがっている奴がごまんといると解説。
オグンはそれでも生きていれば生きててよかったなと思えると反論しますが、カロンは「生きててよかった」そんなことは断じてありえないと主張。
実はカロンが伝導者一派に加担し大災害を引き起こそうとするのはハウメアのためでした。ハウメアは、生まれた時から集合的無意識と繋がっています。普通は親に甘える年頃の子供が人間の汚い欲望殺意感情を受け止め続け今まで耐えていることが奇跡であり、カロンは大災害を引き起こすことでハウメアをこの生き地獄から解放することが目的でした。
カロンの目的とハウメアのために大災害を起こすという心の強さにリスペクトを抱いて、オグンは消防官として立ち塞がります。
カロンvsオグン
他の第8特殊消防隊がリツの焔ビトと対峙する最中、オグンはフレイミーインクを発動しカロンと激突。
しかし、カロンは直接初撃を受けることはせず、そのまま向かってきたオグンを一本背負いで投げ飛ばし、爆発の追撃。圧倒的な強さでオグンを撃破したカロンは次の挑戦者としてアーサーを指名しますが、ここでオグンが立ち上がり、アーサーはドラゴンに備えて待機と口出し。
再びカロンに立ち向かうオグンですが、やはり攻撃の衝撃は全て吸収されるためノーダメージ。放出と吸収は同時にできないと踏んでカウンターにカウンターを合わせようとするも、カロンはただの打撃であれば吸収状態を保ちながら攻撃もできるためそのまま爆発を浴びせてオグンをダウンさせます。
オグンは走馬灯を見ながらもカロンに立ち向かう続け一方的にカウンターを喰らう──という行動を繰り返すと、すでにフレイミーインクで貼り付いた炎で強引に立っているのがやっとでした。
そんなオグンの頭を掴んで止めを刺そうとするカロンでしたが、オグンに能力を使おうとした隙を突いて火縄が死角から発砲しカロンの脇腹を抉りダメージを与えることに。
オグンは膝をついたカロンに対し「俺は一人はない、消防官はチームだ」「一人で止められねェなら二人で止めるのが消防官の鉄則」と述べると、第8特殊消防隊ならばカロンが吸収状態を解く瞬間を見逃すはずがないと誇らしげに言います。
なお、火縄は射線上のオグンへの被弾を避けるために発砲したためカロンを一撃で仕留めるには至りませんでした。
カロンの回想|ハウメアへの無償の愛
天照正面口で防衛戦を繰り広げている最中、実は内部にすでに潜り込んでいたジョヴァンニが中にいたヴァルカン・リサ・ユウの三人を襲撃しており、その悲鳴が外まで聞こえたため第8特殊消防隊は急いで中に応援を送ろうとしますが、カロンが扉の前に立ちはだかります。
元より伝導者一派の目的は天照にキーを差すことであり、その役目はジョヴァンニに託され、天照正面口での攻防戦は寧ろ伝導者一派がジョヴァンニの邪魔をさせないために第8特殊消防隊を食い止めていたというのが真相。
火縄は新型バレルを使って弾速暴走を連射しますが、カロンは扉の前に佇んだまま全て吸収。しかし、吸収できるエネルギーにも限度があるとして、火縄は弾速暴走で撃ちこむことを止めません。
一方で、大災害はこの星の浄化であり、この地獄を終わらせるというカロンの覚悟と意志は固く、火縄の推測通りすでに吸収できるエネルギーの限界を迎えながらその場に佇み続けますが、ここでカロンの回想に入ります。
幼きハウメアが集合的無意識を受信し苦しむ様子が描かれており、心配して駆け寄るカロンですがハウメアに殴られてしまいます。しかし、ハウメアの暴力はハウメアの痛みであり、ハウメアの痛みは守り人であるカロンの痛みでもあるとして、ハウメアから受ける暴力に対し「あいつの痛みを少しでもわかってやるために全て受け止める」と能力を使わず暴力を受け止め続けていたことを独白。
また、成長したハウメアが集合的無意識を受信し暴れると身を挺して止める姿が描かれており、落ち着きを取り戻したハウメアが「カロンは私のことどう思ってんだ」と訊ねると「お前は頭の中が見えんだろ、お前が教えてくれよ」と返す描写も。
その際、カロンの頭を覗いたハウメアは『無償の愛』を感じ取りますが、口には出さずにふて寝するように背中を向けています。
カロンの死亡
回想後、再び天照正面口にて扉を死守するカロン。
この星を浄化するために一人で世界の闇と戦い続けたハウメアを想いながら「この星に救いを!聖女の闇を照らし祓いたまえ!」と叫び、「あとは一人でできるな、ハウメア」と呟いて肉体が崩壊していきます。
そのタイミングでジョヴァンニが天照にキーを差し込みついに大災害が発動してしまうことに。
しかし、カロンは受けたエネルギーによりパンクし肉体が崩壊してなおもエネルギー体のような出で立ちで第8特殊消防隊の前に立ちはだかると「貴様からもらったこのエネルギー、全て返してやる!最期の選別だ、消防隊!」と述べ、火縄が撃ちこみ続けた特大エネルギーを放出。
この最期の放出によってカロンは消滅してしまいます。
なお、カロンが最期に放ったエネルギーはマキが一時的に掌握したものを火縄が弾道制御でドラゴンにぶつけたことで第8特殊消防隊の被害を皆無に抑えることに成功しますが、当然ながらドラゴンは宇宙まで吹き飛ばされたものの無傷。
また、カロンの粘りによって大災害を引き起こされることとなり、マキは「カロンの信念を越えられなかった…」と悔し涙をします。
ハウメアの反応
別場所にいたハウメアですが、集合的無意識を観測する傍らでカロンの心の声を聞いたのか不意に「カロン、カロン」と彼の名前を繰り返します。
そして、カロンの肉体が消滅した際には彼の最期を悟ったのか「カロン!いやァああああ!」と叫びながら涙を流しています。
まとめ
以上「カロンの最期と死亡」についての紹介でした。
カロンは生まれた時から集合的無意識を受信し苦しみ続けるハウメアを解放するために大災害を引き起こし彼女を地獄から救おうとしていました。
カロンの信念によって第8特殊消防隊は大災害を食い止めることは叶わなかったわけですが、敵ながらカロンの最期はかっこよくもありました。
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炎炎ノ消防隊
作家:大久保篤
出版:講談社 全人類は怯えていた──。何の変哲もない人が突如燃え出し、炎の怪物’焔ビト’となって、破壊の限りを尽くす’人体発火現象’。炎の恐怖に立ち向かう特殊消防隊は、現象の謎を解明し、人類を救うことが使命! とある理由から’悪魔’と呼ばれる、新入隊員の少年・シンラは、’ヒーロー’を目指し、仲間たちと共に、’焔ビト’との戦いの日々に身を投じる!! 燃え上がるバトル・ファンタジー、始動!! |
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