漫画『ドラゴンボール超』で孫悟空は神の気を纏うことでスーパーサイヤ人ゴッドになり、ゴッドにスーパーサイヤ人の気を纏うことでスーパーサイヤ人ブルーにまで進化しました。
そして、宇宙サバイバル編ではさらにその上を行く『身勝手の極意』の入口に立つことになります。
では、『身勝手の極意』とはどのような技で、強さはどの程度、悟空はどこまで扱えるようになったのでしょうか。
今回は身勝手の極意についてご紹介したいと思います。
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身勝手の極意とは
引用元:原作・鳥山明 作画・とよたろう『ドラゴンボール超』 出版:集英社
『身勝手の極意』とは、意識と肉体を切り離し無意識に体をまかせることでどんな攻撃でも回避することができる究極技です。
頭で動きを考えると五感そして脳から体に伝わるまでに時間がかかってしまいますが、体中のあらゆるところが勝手に判断して行動できるようになるのが身勝手の極意であり、極めることができればどんな危機をも回避できるようになります。
怒り・悲しみ・喜びなど強い感情の変化は大きな力を生み出し、サイヤ人は怒りがきっかけで超サイヤ人に変身します。しかし、『身勝手の極意』は感情を揺さぶられる大きな衝動を自制できたときにこそ発動するのです。
身勝手の極意は天使の技
『身勝手の極意』そのものは天使が得意とする領分であり、天使は常に身勝手の状態です。
『身勝手の極意』が扱えるようになってもそれはスタート地点であり、同じ身勝手の極意でも天使の中でも序列が存在します。
現状明かされている力関係では、メルス(天使見習い)→ウイス→大神官の順でより精度の高い身勝手の極意であるそうです。
孫悟空の『身勝手の極意』の遍歴
悟空は宇宙サバイバル編で『身勝手の極意・兆』を開花させ、銀河パトロール囚人編でメルスを師匠に『身勝手の極意・兆』をマスターし、モロとの戦いで『身勝手の極意』を完成させました。
しかし、悟空は変身をすることで『身勝手の極意』の状態に入れますが、そもそも天使は常に身勝手の極意状態であるため、悟空のように変身をしないと身勝手の極意になれないという認識は間違いなのです。
心が安定すればいかなる状態でも体が勝手に動き出すというのが身勝手の極意の真骨頂であるため、平常時の姿で身勝手の極意になることができればスタミナ切れという時間の制約から解放されます。
銀河パトロール囚人編で『身勝手の極意』を会得した悟空の次の課題が平常時でもその状態に入ることであり、その後はウイスとの修業で感覚を磨く修業に励むと、ゴッドの状態で使用すればより精度が増すように成長。
さらにブルー状態で使用すればより高い回避精度を引き出せるようになりますが、いずれも修行不足であるため超サイヤ人状態で身勝手の極意を完璧に扱うことは困難を極めました。
結果、変身を伴う身勝手の極意は悟空が限界を超えて戦わなければならない時の切り札となります。
身勝手の極意・兆
宇宙サバイバル編にて、悟空がジレンを相手に開花させた『身勝手の極意』の一端。
自らの壁を破ろうと苦悶する悟空が師匠である亀仙人からこれまで学んできたことを思い出させられると、亀仙人自ら亀仙流の教え「よく食べ、よく休み、よく学ぶ」の残り一つ「よく動く」をジレンとの実戦で披露。
身勝手の極意とは程遠いものの、同じ原理の身のこなしを悟空に見せることで悟空自身の心を見つめ直す機会を与え『身勝手の極意』への扉を開きました。
漫画版ではビルスもまだこの状態に辿り着いていないため「悟空のヤツがオレより先に身勝手を…」と頭を抱えていますが、この時点の悟空が開花させた『身勝手の極意』は一つのきっかけにすぎず持続時間が短い不完全のもの。
そのため、ウイスが『身勝手の極意・兆』と表現しました。
この状態の悟空の心はパオズ山の清流のように穏やか。
宇宙一武道会後を最後にしばらく『身勝手の極意』に変身できなかったものの、銀河パトロール囚人編では銀河パトロールに扮していた天使見習いメルスに6ヵ月以上修業をつけてもらうことで『身勝手の極意・兆』を自制できるようになりました。
なお、『身勝手の極意・兆』を自制できるようになったとしてもこの状態は入口にすぎないのは変わらないため、安定した形態でないことから不安定ゆえに変身を維持し続けるには極端に体力を消費する不完全な姿となります。
身勝手の極意の完成
宇宙サバイバル編にて、悟空がジレンを相手に『身勝手の極意』を完成させたもので、銀髪になるのが特徴です。
この状態の悟空は穏やかな心を維持しながら意識と肉体を切り離し無意識に動くことが可能であり、破壊神より強いとされるジレンと互角以上の戦いを展開しました。
しかし、『身勝手の極意』を完成させたとしても修行不足であるため使いこなすには現状不十分。持久戦の末に、全力を出したジレンに今一歩及ばない形で体力が尽きて解除されてしまいました。
銀河パトロール囚人編では、メルスとの修業で『身勝手の極意・兆』までを自制できるようになり、モロとの戦闘の最中にメルスが命と引き換えに『宇宙を守るために戦っている』ことを悟空に学ばせると、悟空は宇宙を守るというメルスの遺志を引き継ぎ精神的に成長を遂げて『身勝手の極意』を完成させました。
その状態の悟空を見たビルスが「完璧だな。あの戦い方は神そのものだ」と悟空の力を認めています。
研ぎ澄まされた身勝手の極意は体が勝手に強度を上げるらしく、あえて避けずとも神レベルの打撃技をも跳ね返す防御性能を持ちます。
最大出力状態(大界王神の神力を帯びた状態)では、自身を巨大化させたような気の塊を出現させて相手を物理的に抑え込むという技を披露。
銀河パトロール囚人編以降は自らの意志で変身可能になり、ウイスが使用していた『分身』『治癒』『超能力』などの能力を活用していますが、依然として大幅なスタミナの消費という弱点は克服できていません。
悟空だけの『身勝手の極意』
生残者グラノラ編では、40年前のシリアル星でエレクたちと戦ったバーダックのスカウターに保存された音声データを聞いてサイヤ人の誇りを理解し自分の力を信じ自分の本質を受け入れると、自分だけの身勝手の極意を導き出すことに成功。
その結果、現時点で自分の力を一番発揮できるのは黒髪状態であると理解し通常形態で完成された『身勝手の極意』を使用できるようになりました。
見た目はやや超サイヤ人ゴッドに寄っているものの、黒髪のまま瞳孔が開き神の気を纏ったような形態。銀髪の身勝手の極意は心を穏やかにしないといけないのに対し、黒髪状態であれば自身の感情そのままで扱えるのがメリット。
戦闘スタイルは、『瞬間移動』『かめはめ波』と従来の技を使用し、口から咆哮のごとく気功波を放つなど多岐に渡る自由度。
そして、ピンチの際には銀髪の身勝手の極意を使用し、銀河パトロール囚人編で大界王神の神力を帯びた状態で見せた自身の気で生み出した巨大な化身を生み出す技を自在に操れるようになりました。
なお、この状態でもまだまだ身勝手の極意を完璧に扱えているわけではないため、スタミナ消費による時間制限の弱点は克服できていません。
身勝手の極意の強さ
『身勝手の極意』は天使の技であるため、現状全王様を除けば天使の最上位である大神官が最強キャラクターとなります。
そのため、同じ『身勝手の極意』を扱えるキャラクターで限定すれば、大神官を頂点に、以下ガイド天使たち(ウイスなど)、メルス(天使見習い)、その一番下に孫悟空が位置することになります。
天使を除外すると、『身勝手の極意』を扱える悟空と対等以上なのがジレン、ブロリー、モロ、ガス、グラノラであり、ベジータの我儘の極意、悟飯のビースト、ピッコロのオレンジピッコロを含めると同じ領域の強さを持つキャラクターは多い印象。
ただし、仮に『身勝手の極意』を極めることが天使の強さに直結するのならば悟空はまだまだ強く進化できることになります。
まとめ
身勝手の極意についてのまとめ
- 身勝手の極意とは
- 意識と肉体を切り離し無意識に体をまかせることでどんな攻撃でも回避することができる究極技
- 身勝手の極意は天使の技であり、天使は常に身勝手の状態
- 身勝手の極意・兆とは
- 身勝手の極意のきっかけにすぎず持続時間が短い不完全な状態
- 孫悟空の身勝手の極意の遍歴
- ジレンとの戦闘で『身勝手の極意・兆』を開花するがその後は変身不可
- ジレンとの戦闘で『身勝手の極意』を完成するがその後は変身不可
- メルスとの修業で『身勝手の極意・兆』を自制しいつでも変身可能
- モロとの戦いで『身勝手の極意』を完全に自制しいつでも変身可能
- ガスとの戦いで『自分だけの身勝手の極意』を導き出す←現状最強技
身勝手の極意自体はビルスも不完全ながら扱えるようですが、基本的には天使の技であるため、破壊の神であるビルスや考えて動くタイプのベジータには不向きな技です。
悟空は自分だけの身勝手の極意を完成に近づけていますが、まだまだ未熟であり、身勝手の極意の入口を少し進んだ程度でしょう。
上にはまだ天使や大神官、単体ではジレンとの再戦もあるため、悟空の身勝手の極意はどこまで強くなったのか、また、今後どこまで育つのかは未知数です。
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