漫画『名探偵コナン』は、2024年に連載30周年を迎えた長編漫画であり、アニメは1996年から放送されています。
準レギュラーである服部平次と遠山和葉の二人は長年進展を望まれるカップリングの一つであり、アニメ放送1997年に登場した服部と、アニメ放送1998年に登場した和葉の恋愛推移は多くの視聴者が注目していました。
そして、長年進展を阻まれていた二人の関係が2024年に入りついに実を結ぶことになるのです。
今回は、服部平次と遠山和葉の恋愛推移と恋人になるまでの詳細をご紹介したいと思います。
※長尺になるため『恋人になった回』を読みたい方は目次から飛んで頂けると幸いです。
◆ この記事で紹介する内容は? |
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服部平治と遠山和葉の関係
引用元:青山剛昌『名探偵コナン』 出版:小学館
服部平次は大阪府警本部長・服部平蔵の一人息子であり、『西の服部、東の工藤』と並び称される高校生探偵です。初登場は単行本10巻(アニメ第48話「外交官殺人事件」)。
遠山和葉は服部平次の幼馴染であり、大阪府警刑事部長・遠山銀司郎の一人娘。服部のお姉さん役を自称していますが、初登場時点ですでに好意を寄せている模様。初登場は単行本19巻(アニメ118話「浪花の連続殺人事件」)より。
二人とも私立改方学園高等部の2年生。服部は剣道部、和葉は合気道部に所属。
父親同士が上司と部下の関係を超えた親友同士であることから、幼少期から現在も家族ぐるみの付き合いをしており、気心が知れた仲。そのため、お互いに家族と接するような距離感であることから、とくに服部は和葉への感情が恋心だとは登場時点で気づいていませんでした。
和葉が登場した19巻から服部は和葉とペアで登場するのがお約束となりましたが、連載30周年を超えた2024年についに告白まで展開が進むことに──。
服部と和葉の恋愛推移
【19巻(アニメ118話)】「浪花の連続殺人事件」和葉の初登場
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名探偵コナン(19) 作者:青山剛昌 |
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服部がコナンたち(毛利一行)を大阪観光に呼んだ回、和葉は蘭のことを「東京で平次をたぶらかしら工藤っちゅう女」と勘違いして「アタシと平次はその昔鉄のクサリで結ばれた仲やねんから」と牽制するために登場。
なお、「鉄のクサリで結ばれた仲」というのは、幼少期服部の自宅の屋根裏部屋で父・服部平蔵が使っていた古い手錠を見た付けた二人がふざけて刑事の真似事をしていたら外れなくなってえらい目にあったというエピソードから。
その際、風呂もトイレも一緒に行った模様。
コナンに言わせれば『いわゆるクサイ仲』になります。
和葉はその時の手錠の鎖の欠片を今もお守りに入れて大切に持ち歩いているようです。
【20巻~21巻(アニメ第141~142話)】「結婚前夜の密室事件」平次と和葉のペアルック
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名探偵コナン(20) 作者:青山剛昌 |
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服部と和葉が東京見物に訪れたこの回、冒頭で平次と蘭の服装が同じ青のボーダーシャツ、また前回の大阪観光でも二人が同じ黒のハイネックを着ていたことから再び和葉が蘭を敵視します。
しかし、蘭の機転によって誤解が解かれると、事件解決後、蘭は和葉に服部とお揃いの縦じまの服をコーディネートして服部の前に披露。
服部の「お前も縦じまか?」というツッコミに和葉は気恥ずかしくて「ちゃうねん、コレ蘭ちゃんの服やねん!なんかしらんけど着て行けいうて無理矢理…」と否定しますが、服部は「オレはかまへんで」と容認。
しかし、ドキッとする和葉の心境とは裏腹に服部は「兄弟みたいでおもろいやん」と笑いかけるのでした。
【25巻(アニメ第166~168話)】「鳥取クモ屋敷の怪」和葉を心配する服部
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名探偵コナン(25) 作者:青山剛昌 |
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武田という人物から連絡先が書かれていない事件の依頼書と謝礼が届いた服部は、和葉を連れて鳥取県の山奥へ向かいます。そこで毛利一行と偶然遭遇し事件に巻き込まれるのでした。
今回の怪異でもある蜘蛛御前が出没していたという場所で殺人事件が起こると、離れた場所にいる和葉の身を案じる服部(和葉が屋敷に戻っていたのを確認すると和葉は「え?心配してくれたん?」とやや嬉しそうな表情)。
しかし、和葉が行方不明になってしまうと、蜘蛛御前をあやかり体中糸だらけとなって吊るされた和葉を発見した服部は酷く動揺し意識のない彼女に向けて名前を叫び続けるのでした。
なお、和葉がすぐに目を覚ますと安堵しています。
ちなみに和葉が気を失った証拠(スタンガンの痕)を確かめるために服を脱がせようとしたため、服部は和葉に叩かれました。
【28巻(アニメ第222~224話)】「そして人魚はいなくなった」服部と和葉の急接近回
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名探偵コナン(28) 作者:青山剛昌 |
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不老不死である人魚の肉で有名な人魚の棲む島・美國島へ依頼を受けた服部と和葉、そして毛利一行が訪れた回。服部と和葉お互いの気持ちが克明に描かれた重要回でもあります。
行事で行われた抽選会で『儒艮の矢(=元々は『呪禁の矢』と呼ばれる魔除けのお守り)』が当選した和葉でしたが、ここから殺人事件が発生し服部たちは推理モードになります。
帽子のつばを前向きにかぶり直したらスイッチオン──服部の推理のエンジンが全開になった様子を蘭に伝えると、蘭は「へー…」と服部を観察。すると、和葉は「でもホレたらアカンよ…蘭ちゃん相手やとアタシかなわへんし…」と俯くのでした。なお、蘭は「和葉ちゃんかわいー」と抱き付く模様。
事件の最中、『儒艮の矢』を離せばその身に魔が巣を作り女子は水に還って口利かぬ人魚となる──という言い伝えに怯える和葉に向けて「和葉、オレのそばから離れんなや…」と言い放つ服部。
服部の忠告通り服部が事件の捜査で島中を右往左往する後ろについて歩く和葉は「『呪禁の矢』を持ってるアタシは魔除けの守り神や!平次が危ない目ェにおうても、アタシが守ったげるから心配せんどき!」と伝えます。
そして、別場所で捜査を続けていたコナンから真相を聞かされると同時に容疑者の男性が山中で発見され捜査員が追跡しているという知らせを受けると、服部は容疑者を捕まえるために山中へ向かいます。
その最中、山中で線香の匂いを嗅ぎとった和葉によって偶然証拠に繋がる墓を発見した服部でしたが、簡素な墓石に手を置いたところ石が転がり追っかけると茂みの先は崖となっており、和葉は崖へ転落しかける服部の腕を掴んで引っ張りあげるのです。
しかし、服部と入れ替わるようにして和葉が転落してしまうと服部は身を乗り出して和葉の腕を掴むのでした。
こうして絶壁に生えた木の枝を服部が掴み、もう片方の手で和葉を掴んで宙ぶらりんになるという構図が出来上がってしまいますが、二人分の体重で枝が悲鳴を上げていることに気づいた和葉はせめて服部だけでも助かるようにと服部の手の甲に『呪禁の矢』を突き刺して自分を手放すように仕向けるのです。
しかし、『呪禁の矢』を突き刺してなおも服部は和葉を掴む手を離そうとはしませんでした。
和葉の自己犠牲の行動は、服部に『この女、絶対に死なせたらアカン』と余計に気合を入れる結果となり、最終的には二人で崖を登ることができたのです。
今回の事件は服部が和葉を、和葉が服部を『絶対に死なせたらいけない相手』と強く共鳴する重要回となりました。
なお、事件後には蘭が「和葉ちゃんがつけたラブラブな傷跡」と述べてニヤニヤしています。
【31~32巻(アニメ第263話)】「大阪ダブルミステリー 浪花剣士と太閤の城」ドキドキする和葉
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名探偵コナン(31) 作者:青山剛昌 |
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浪花中央体育館で行われる近畿剣道大会に出場する服部は毛利一行を大阪へ招待しますが、試合中に殺人事件が発生してしまいます。
その際、応援に来ていた和葉は試合をほっぽり出して事件に首を突っ込む服部を捜して会場中を走り回ることになりました。
事件解決後、服部の自宅で夕飯を御馳走になる毛利一行と和葉でしたが、和葉は昼間の殺人事件の際に服部を捜して走り回っていた疲労から居眠りすることになると、和葉の父・遠山銀司郎はとある要件で服部平蔵に車で送ってもらうことに。
平蔵の運転で助手席にいる銀司郎が会話をする中、後部座席ではすでに目が覚めていた和葉でしたが寝たふりを続けていると不意に銀司郎が「平次君とウチの娘の事や…どない思う?二人の仲…。和葉ももう17やし、大学行ったらあっちゅう間に20や。どーせいつかどこぞのしょーもない男に取られてまうんやったら、おまえんトコの悪ガキと…」と切り出したためドキドキと心拍が高鳴ることに。
なお、銀司郎の切り出しは冗談だったらしく、平蔵にあっさりと本題を切り出すように言われたためこの話は終わってしまい、和葉は寝たふりを続けながら青筋を立てるのでした。
しかしその後、大阪観光中に再び殺人事件が起こてしまうと服部たちは事件に首を突っ込むことになりますが、和葉は服部に憎まれ口を叩いて発破をかけることに。後に蘭によって和葉の行動は今回の事件に深く関わっている父ならば服部が知りたがっている情報を教えてくれるのではないかという意図があったと解明されており、和葉は「見たいんやもん…平次が事件解いた時の…あのキラキラした顔…」と照れくさそうに胸中を蘭に語っています。
【35~36巻(アニメ第291~293話)】「孤島の姫と龍宮城」不器用な服部
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名探偵コナン(35) 作者:青山剛昌 |
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以前、和葉を梅田のビッグマンで4時間待ちぼうけにした埋め合わせに服部は沖縄へ招待します(服部と毛利小五郎は番組企画「名探偵東西対決」の撮影に呼ばれており、コナンたちも同行)。
その際、ロケハンする鬼亀島へ下見に行く船内にて和葉と蘭がスタッフにナンパされると瞬く間に服部が牽制に入ると、スタッフの男たちは「その子おまえの何なんだよ?」と眉をしかめます。
すると服部は「ああ…こいつはオレの…全っ然関係ないただの幼なじみでやかましいてしょーもない女やから…手ェ出すなや!」と青筋を立てて反論するのでした。
和葉は服部が「こいつはオレの──」と言いかけたところまではドキッとしていたものの、続く台詞がこき下ろす内容であったためしかめっ面に。また、蘭は「何か日本語おかしくない?」と困惑しながらツッコみました。
【38巻(アニメ第323~324話)】「服部平次 絶体絶命」窮地で垣間見える服部の本心…?
服部と和葉が犯人に捕まっているところから始まるこの回(冒頭で少し狙ったような描写から心の汚れている一部視聴者があらぬ誤解をしてしまう回)。
東山銀司郎の下部下で現在東京で探偵事務所に勤めている楠川に会いに東京を訪れた服部と和葉でしたが、楠川が暗号化した暗証番号を解読することに躍起になっていた犯人グループによって捕まってしまいます。
その際、拳銃を向けられて射殺されそうになると服部は和葉に向けて言い残すことがあると述べ、和葉はドキッとします。これは服部の時間稼ぎでしたが、すぐにまた窮地に陥ると「ホンマやぞ和葉…おまえに一言遺したかったんはウソちゃうで…」と真面目なトーンで述べました。
なお、コナンの協力によって事件を解決できた後、和葉は服部が言おうとしていたことは何なのかと詰め寄ると、服部は「(拘束中)おまえのその馬のシッポみたいなうしろ髪がオレの首にチクチク当たりよるからこそばーてこそばーてかなんあァって…」とごまかした模様。
そのため、和葉に「ハハ…そら悪かったなァ…いっぺん死に!」と叩かれることに。
【43巻(アニメ第381~382話)】「どっちの推理ショー」和葉の涙には弱い服部
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名探偵コナン(43) 作者:青山剛昌 |
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アポなしで東京にやってきた服部と和葉は毛利一行を再び大阪観光に誘いますが、二人の案内先が『宝塚』と『甲子園』で日程が被ることになると、偶然居合わせた殺人事件で推理勝負をして勝った方を観光することに決めました。
服部×コナン、和葉×蘭に分かれて証拠を捜していきますが、服部とコナンがダイイングメッセージから証拠を紐解いたところ、服部は「このままでは推理勝負に負けて宝塚にいけない」と涙を滲ませる和葉を目撃してしまいます。
推理勝負に躍起になっていた服部はかつて工藤新一に言われた『推理に勝ったも負けたもない、上も下もない、真実はいつも一つ』という言葉を思い出すと、事件の謎が解けたにも関わらず和葉が真実に気づくようにあらゆる角度からヒントを与えます。
こうして和葉は事件解決の一歩まで推理することができましたが、服部は不完全な部分を補足していく内にすっかり推理ショーへと推移して事件を解決してしまうと、不覚にも推理勝負に勝ってしまうのでした。
どこで間違ってしまったのかと頭を抱える服部を余所に、和葉は仮に自分がホームズのように頭が良くても結局自分が一番見たいのは『平次が事件を解いた時のキラキラした顔』であるとして、今回は素直に負けを認めるのでした。
【47巻(アニメ第406~408話)】「コナン平次の推理マジック」嫉妬する服部
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名探偵コナン(47) 作者:青山剛昌 |
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【54~55巻(アニメ第479話)】「服部平次との3日間」服部と和葉の絆
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名探偵コナン(54) 作者:青山剛昌 |
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服部と和葉が東京に来た一日目に山寺死体消失事件を解決すると、二日目に服部は西の代表として探偵甲子園に出演します。
そのため、服部はスタッフや出演者とともに無人島へ出航しますが、船が出る間際、和葉の応援に対し「おう、残したるわ!服部平次ここに在りってのォ!」と自身の帽子を船の舳先に目印として括りつけるのでした。
その後、この企画は犯人が仕組んだもので無人島では殺人事件が発生してしまい、服部たちは無人島に隔離されてしまいますが、和葉は出航する前の服部の台詞が何度も蘇ったことから妙に印象強く記憶に刻まれることとなり、波止場の船を一艘一艘確かめて服部たちを乗せた船を突き止めることに貢献しました。
和葉が帽子に気づいたことで無人島の所在地を特定し、服部たちは無人島から救出されました。
出番は少ないものの二人の絆が確かに描かれた回でした。
【59巻(アニメ第516~517話)】「風林火山 迷宮の鎧武者/陰と雷光の決着」恋の軍略・風林火山を用いて服部を攻略する和葉
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名探偵コナン(59) 作者:青山剛昌 |
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- 疾き事風の如く→服部の腕を掴んで「今日はアンタにゆうといたる!」と先手を取る
- 侵略する事火の如く→トイレに行こうとする服部を「アカン!逃がさへんで平次!」と留める
- 徐かなる事林の如く→しばらくの沈黙の後「ま、今日はこんくらいで勘弁しといたるわ」と立ち去る
- 動かざる事山の如し→遠くで蘭とため息をつく和葉を見て「何やアイツら…」と怪訝そうにする服部とコナン
結局、和葉の行動は服部に何一つ伝わらずに終わるのでした。
【66巻(アニメ第573~574話)】「恥ずかしいお守りの行方」お守りに服部の写真を入れている和葉
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名探偵コナン(66) 作者:青山剛昌 |
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【74~75巻(アニメ第652話~655話)】「毒と幻のデザイン」和葉の告白失敗①
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名探偵コナン(74) 作者:青山剛昌 |
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死んだ人から服部宛に手紙が送られてきた──という服部は事件の解決のために東京へ行くと毛利一行を誘うことに。
しかし、服部が推理に没頭する傍らで和葉は蘭から『新一から告白された』という話を聞いて興奮するものの、その後音沙汰がないという状況を打破するべく蘭にもう一押しするようにアドバイスします。
蘭は今の夢みたいな出来事が壊れないようにと進展に消極的でしたが、和葉は「アタシも勇気出して平次に告るわ!そしたら蘭ちゃんも勇気出して工藤君に夢かどうか確かめる!これでどう?」と提案するのです。
蘭と約束した和葉は闘志を燃やして服部を見やると、服部は和葉に睨まれていると勘違いして萎縮。
服部が帽子のツバを正面に向けている時は捜査続行中、そして帽子のツバを後ろに戻した時がスイッチオフ。
そして、事件解決後、服部がスイッチオフになった時を見計らって蘭がコナンを連れて離れると、和葉は服部と二人きりになり新一が蘭に告白したことを伝えて「実はアタシも…前からあんたの事が…め…めっちゃ好っきゃねん!」と正面から告白するのでした。
なお、和葉が勇気を振り絞って告白したものの、服部は新一が告ったことを知るや否やコナンの下へと駆けるように忽然と姿を消したため、服部が和葉の告白(重要な部分)を聞くことはありませんでした。
そのため、和葉の告白は失敗に終わっています。
【83巻(アニメ第763~764話)】「コナンと平次 恋の暗号」服部の「オレの和葉」発言
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名探偵コナン(83) 作者:青山剛昌 |
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ひょんなことから麻薬取引の日時と場所が書かれた手帳を拾ったコナンら少年探偵団。場所の特定をするコナンが行き詰ったところで光彦はコナンの探偵の師匠(服部自称)である服部に電話すると、二人の推理によって取引場所が大阪の戎橋と判明。
しかし、服部が戎橋に赴くと容疑者の3人の内一人・チャラ男に和葉がナンパされているのを目撃。服部は取引前に女をナンパする密売人はいないと考え、和葉をナンパする男を容疑者から除外しますが、戎橋は人の往来が多く人混みに押された和葉が男の胸につっくつ光景を目にして推理に集中できなくなりました。
和葉のことが気になった服部はメールで和葉に連絡を取ると、チャラ男の服の膨らみから拳銃を所持していることを見抜き一般人ではないと断定。
その時、数人の男たちが和葉をチャラ男から引き剥がすように取り押さえてどこかに連れていく光景を目の当たりにすると、服部は血相を変えて飛び出しチャラ男の首を抑えつけ「何やコラ!お前オレの…オレの和葉に何さらしとんじゃ!」と激昂します。そして、チャラ男の仲間が大勢押し寄せてくると、彼ら相手に乱闘を繰り広げるのでした。
なお、チャラ男の正体は麻薬取締官であり、薬物犯罪のおとり捜査として身なりをチャラ男にして取引相手のフリを演じていました。和葉を連れていこうとしていた男たちは仲間の捜査官であり、和葉を巻き込まないように正体を隠しながら遠ざけるため。
それを早とちりした服部は我慢できずに飛び出してしまったようですが、取り押さえられた後に事情を話して解放されています。
なお、解放後に和葉に「いつからアタシがアンタの物になったん?」と言い寄られるものの、服部は聞き間違いと主張してなかったことにします。が、コナンは服部と通話状態だったため一部始終を録音してしっかりと証拠を残しているのでした。
【86巻(アニメ第808~809話)】「かまいたちの宿」戎橋の音声データ
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名探偵コナン(86) 作者:青山剛昌 |
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物語冒頭、服部は暇なのかコナンに事件はないかと電話をすると、服部が「あの探偵事務所の姉ちゃんに告ってからデレェーとして鈍ぅなったんとちゃうか?そないな事件を嗅ぎつける本能っちゅうかアンテナっちゅうか…」と文句を垂れたところ、コナンは先日録音していた『何やコラ!お前オレの…オレの和葉に何さらしとんじゃ!』という音声を聞かせて逆に事件を持ってこさせました。
そのため、服部と和葉そして毛利一行は鎌鼬が出るという噂の立居旅館へやってきました。
当然の如く事件に巻き込まれる一行でしたが、和葉は蘭に先日の戎橋での出来事を蘭に話すと「ひょっとしたら平次アタシのコト…ホンマに子分やと思ってるんとちゃうやろか?」と少し違った解釈で相談します。
一瞬呆気にとられる蘭でしたが、蘭は和葉に向けて「服部君のそれ…子分じゃないと思うよ!」とアドバイス。
そして事件解決後、蘭は和葉を連れて服部に戎橋での出来事を聞きに来ますが、服部は『オレの』ではなく『おのれ』と訂正。つまり、服部は「おのれ!和葉に何さらしとんじゃ!」と述べたと釈明するのでした。
結果、和葉は服部の弁解が腑に落ちたのか否か恥ずかしそうに「平次のあほんだら」と言って走り去りることになったものの、服部は戎橋での出来事を何とか白紙に戻すことができました。
なお、服部はコナンがロンドンのビッグベンで蘭に告白したことに対抗心を持たしているのか、戎橋(ナンパが多いため通称ひっかけ橋と呼ばれている)で大事な告白をしたことにはできないと考え、何としてもなかったことにしたかったようです。
ちなみに服部の音声データのダビングが少年探偵団全員持っていると知ると青褪めています。灰原は着メロにしている模様。
【88巻(アニメ830話~832話)】「ゾンビが囲む別荘」服部の告白失敗①
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名探偵コナン(88) 作者:青山剛昌 |
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小五郎が借りたDVDで沖野ヨーコが出演した低予算C級ホラー映画を見た翌日、毛利一行はドライブがてら映画に出てきた貸し別荘に聖地巡礼として寄り道することに。
一方で、カップルが聖地巡礼として貸し別荘を訪れた帰りに車の下からゾンビが這い出て来たという目撃情報を知り合いだった大滝警部に話したところ、その話が服部に流れて来たため和葉と調査に出向いており、毛利一行と遭遇します。
また、そこへ続編制作の映画関係者が到着すると、服部たちは殺人事件に巻き込まれます。
そして事件解決後、毛利一行とは別に服部は「大事な話がある」と言って和葉を連れて帰る準備に取り掛かります。
服部が和葉を乗せてバイクにエンジンをかけると、和葉は「なあ平次…何なん?」と大事な話が何なのか急かします。
コナンが蘭の見送りを止めてまで作ってくれた二人きりのチャンスに服部は「和葉…こら前から思てた事やけどな…実はなぁ…」とついに告白に向けて切り出すのですが、二人の雰囲気をぶち壊すようにゾンビ集団が奇声をあげて出現(このゾンビは今回の映画スタッフが呼んだエキストラのゾンビオーディションに参加すべくやってきたものの、日にちを一日勘違いして事件解決後に到着した模様)。
ゾンビのせいで告白の空気が途切れた服部はゾンビたちを適当にあしらった後、途中まで言いかけた言葉を飲み込んで「パンツ見えんように…スカートちゃんと押さえとけよ…」と述べてバイクを発進させるのでした。
結局、服部が何を言おうとしたのかわからず困惑する和葉なのでした。
【90巻~91巻(アニメ872話~874話)】「コナンと平次の鵺伝説」服部の告白失敗②
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名探偵コナン(90) 作者:青山剛昌 |
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宿里村の村長から徳川埋蔵金の手掛かりが出たから発掘の手伝いを頼まれた服部は、和葉を連れて毛利一行を誘います(なお、今回は小五郎欠席)。
服部が依頼を引き受けたのは『ロンドンのビッグベンの夜景より絶景』という村長太鼓判の場所で和葉に告白するためでしたが、当然事件に巻き込まれることに。
服部の目的を立ち聞きした蘭はさり気なく和葉に「ラヴの予感」を伝えますが、殺人事件に発展したため「ラヴの予感」は今の所感じられず、少しガッカリの和葉。
しかし事件解決後、服部は和葉を連れて黒金大池に向かいます(コナンに「オレの生き様よー見とけよ!」と言っていたため、コナンは蘭に「邪魔しないほうがいいよ思うよ」と気遣い)。
そして、服部が「一ぺんしか言わんからよー聞いとけ…」と切り出したところで朝日が差し込むと、水面が朝日に反射し一面が黄金色に輝きます。村長が太鼓判を押したこの場所は、朝日や夕日が池に差し込むと金色に輝いて波紋が小判をばらまいたように見えるというもので、故に黒金大池と呼ばれていました。
絶景に感動する和葉を前に豆知識を披露する服部は気を取り直して「戎橋の時まで気ィつかへんかったけど…どうやらオレは…お前の…コト…」と告白を始めますが、突然目の前に重しが落下すると空からロープを伝って自衛隊が降下してきて中断することになります。
なお、この自衛隊は今回の事件を担当する横溝参悟警部が鵺という化け物に信じて自衛隊の出動要請をしたところ本当に自衛隊がやってきたという奇跡によって引き起こされたアクシデントでもあり、自衛隊の介入と強烈なヘリコプターの音に根負けした結果、服部は「お前の言うてた通り卵かき混ぜて雑炊食うたらうまかったっちゅうしょーもない話や…」とごまかすのでした。
その後、服部に呼び出された和葉が蘭の下に駆け寄り「平次も卵かき混ぜた方が美味しいって言うてたで」と嬉しそうに報告すると、思っていた結果と違うことにコナンと蘭は目を丸くしています。
【93巻~94巻(アニメ916話~917話)】「恋と推理の剣道大会」服部の告白失敗③
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名探偵コナン(93) 作者:青山剛昌 |
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銀座4丁目のイルミネーションの画像を見て「生で見たらヤバイやろなァ」と興味津々の和葉。ちょうど服部静華が福引で銀座のカフェの食事券を当てていたため、服部はこの好機に和葉を東京へ誘います。
そして、銀座のイルミネーションを見るために東京を訪れた服部たちは例のごとく毛利探偵事務所を立ち寄るとコナンたちを誘うことに。
蘭が小五郎の夕飯を作る時間帯だったため、和葉は蘭の夕飯づくりを手伝うことになり、和葉から事情を聞いた蘭は服部がラブラブスポット(銀座のイルミネーション)に和葉を誘ったことを意外そうに思います。そのため、今回も蘭は「ラヴの予感」を感じ取るのでした。
なお、コナンは服部の思惑が告白だと察していたため、通例である「何しにきた?」とは聞かなかった模様。
しかし、今回も当然服部は殺人事件に巻き込まれることになり、和葉は蘭と二人で先に銀座へ赴くことに。そして、イルミネーションの絶景を堪能する最中、和葉は「こんなん平次と生で見たら…ヤバイ気持ちになってたかもしれへんし…」とむしろ服部と一緒に見ていたら危なかったと零します。
この時、和葉の心境と悟った蘭は服部になりきって「ワイも好きやで!和葉!」と告白しますが、和葉に服部の一人称は「ワイ」ではないと指摘され格好つかず。しかし、和葉は蘭の気持ちに感謝を述べるのでした。
今回は事件解決後には滞在時間がなくなってしまい、服部が銀座へ向かおうとしたところで和葉たちが戻ってくると、和葉に連れられて東京駅へ走ることになりました。
【94巻~95巻(アニメ927話~928話)】「紅の修学旅行」告白のハードルが上がる服部
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名探偵コナン(94) 作者:青山剛昌 |
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新一と蘭の関係が明確にされた一つの節目となる『紅の修学旅行』編。
コナンは修学旅行に参加するために灰原から提供されたAPTX4869の解毒薬を服用して一定時間工藤新一に戻ることができましたが、時間制限と再服用に間隔を空ける必要があるため身代わりに服部に助っ人を頼みました
そして、京都観光を続けると当然殺人事件に巻き込まれることになります。
今回、服部は仮病で学校を休んでいましたが、有名人が殺害されたことでマスコミが殺到し捜査をする服部の姿がカメラに映り込むことに。それを見た和葉は電話でのみの登場となりますが、今回から本格的に登場した大岡紅葉と電話で牽制し合うことになります。
そして事件解決後、新一は清水の舞台で蘭にほっぺにキスをされますが、服部はこれを目撃。
その後、新一は解毒薬の効果が切れてコナンに戻ると服部のバイクで一足先に帰路につくことになりますが、服部は「くそっ!清水の舞台は次の絶景告白ポイント第一候補やったのに…。おまけにチューやと?いらんハードル上げよって…」と独白しつつ和葉の横顔を想起させるのでした。
ちなみに服部は角度的に新一と蘭が口づけをしたと勘違いしています。
【96巻(アニメ983話~984話)】「キッドVS高明 狙われた唇」服部の告白失敗④キッドとキス未遂
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名探偵コナン(96) 作者:青山剛昌 |
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コナンたちと博物館へ行く約束をしていた服部は和葉とともに再び東京へ向かいますが、今回は怪盗キッドが登場します。
行きの新幹線の中、服部は未だ新一が蘭に口づけをしたと勘違いしており、自分で和葉への告白のハードルを上げていくことに。
今回訪れる予定の博物館に怪盗キッドの予告状が届いており、和葉は世界最大級のコンクパール『妖精の唇』に興味津々な様子。しかし、服部は『妖精の唇』から『唇』を想起すると目の前の和葉の唇をガン見。服部の心境とは裏腹に和葉は今朝食べたタコ焼きの青ノリでもついているのではと鏡を取り出すのでした。
そして、東京へ到着し毛利一行と合流すると博物館へ。すると新たに怪盗キッドから『今夜零時、妖精の唇を頂きに惨状する』という予告状が届くと、服部は和葉の唇を凝視し集中力を欠くことに。
一方で和葉は今朝から何度も口許をガン見してくる服部に違和感を抱くと、まだ青ノリがついていると勘違い。しかし、和葉が蘭に服部が京都から帰ってきてから様子がおかしいことを伝えると、蘭はもしかしたら服部は清水の舞台でキスを目撃したのではないか──と予想し、今回こそ正真正銘の『ラヴの予感』だと和葉に伝えます。
なお、服部は服部で怪盗キッドを捕まえれば工藤新一より上であることが証明でき、その勢いで和葉に告白するという一連の流れをシミュレーション。
しかし、怪盗キッドは服部の和葉への感情を観察し『使える』と判断すると和葉に変装して厄介なコナンと服部の手中に飛び込むのでした。
和葉に変装したキッドは大胆な接触で服部を手玉に取っており、いつもより積極的な和葉の接触に服部はたじたじ。その扱いやすさからキッドは「マジでちょれーなコイツ…」とほくそ笑みます。
そして、キッドは服部を操ってセキュリティを突破すると博物館の休憩室で仮眠をとるという名目で現場を離れることに成功。
しかし、室内で服部と二人きりになったところでキッドが「眠れへんならウチが添い寝したってもええねんでー」と調子に乗ってからかうと、服部は赤面しつつもキッドに壁ドンをかまして「どうやら黙らせるには…そのふざけた口塞がなアカンみたいやな…」とマジ告白モードに移行するのでした。
さすがのキッドもこの状態には当惑。
目の前に服部のキス顔が迫ってくると内心『おい?おい!?おい!?』と青ざめていき、もう数センチのところまで唇が迫ると『待て!待て!!待て!!!』とパニック。
しかし、このピンチを救ったのは蘭とコナンであり、すでに今服部の前にいる和葉が怪盗キッドの変装だと見破っていた彼らは慌てて部屋に飛び込んできたのです。そのため、服部は慌てて和葉から距離を取ることになりますが、コナンは『──っぶねぇ!まさか服部…その和葉ちゃんがキッドの変装だって気づいていなかったとは…』と危うく服部がキッドとキスを交わす大惨事を阻止できたことに安堵するのでした。
そして、この時の服部の様子からコナンは『服部は和葉がからむとヘッポコ探偵に成り下がる』と認識しています。
なお、今回の警備に参加する一同が怪盗キッドの正体を解き明かす場面にて、諸伏刑事が「皆さんもお気づきになってましたよね?」と確認を取ると服部のみ「も、もちろんや!」と言葉を詰まらせており、コナンは呆れたような視線を送っています。
【98巻(アニメ1024話~1025話)】「大岡紅葉の挑戦状」服部の告白失敗⑤
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名探偵コナン(98) 作者:青山剛昌 |
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ある資産家の下で長年勤めていた家政婦が亡くなる間際に4人の息子に贈ったとされる暗号。家政婦は、生前ご主人様に頂いた宝物を息子たちに譲りたいとのことで、ミステリー好きの家政婦は息子たちが力を合わせて宝物に辿り着くように4人に1枚ずつ暗号を送りました。
しかし、4人がそれぞれに暗号を送りあった直後、突然長男の音信が途絶えてしまったのです。
資産家と縁があった大岡家は暗号解読を依頼されると、紅葉は服部に暗号を解いてほしいと頼みます。しかし、服部は暗号を見ると開口一番「どーせ長男が宝独り占めしてどっかに逃げてもうてるからこんなん解いても意味ないで」と突き放しました。
が、紅葉が「やっぱり平次君でも解けませんか…」と煽ると、服部は「んな事言うてへんやろ?こないな暗号誰よりも早く解いたるわ!」と対抗心を燃やすことに。すると、紅葉は服部が口走った『誰よりも』に着目して『この暗号を服部より先に解く高校生がいたら紅葉の願いを聞く』という約束を取り付けるのです。
売り言葉に買い言葉で服部は紅葉の挑戦を受けることに。
こうして紅葉は毛利蘭に連絡を取って工藤新一に依頼を送り、服部と新一が暗号解読勝負することになるのでした(コナンが新一と通話しているという体で蘭と参加)。
和葉は紅葉が服部に結婚を迫るに違いないと考え、阻止するために服部に同行。なお、服部は「子供の時みたいにもう一回オレとカルタしたいんやろ」と能天気な模様。
ですが、当然今回も一行は殺人事件に巻き込まれます。
暗号解読中に訪れた杯戸港第4倉庫、偶然にもこの場所は年に一度の映えるラブリースポット(年に一度だけ、夕陽の手前に二隻の客船が港に揃うと、二隻が重なって煙突の模様がハート型に見える)であり、服部は地元の人間から絶景スポットのことを聞いて和葉への告白候補の場所と認定。なお、服部はラブリースポットで和葉に告白するシミュレーションをして若干ポンコツ化の雰囲気がでたため、和葉は不安視することに。
一方で、暗号解読勝負に服部が勝利すれば勝った勢いで和葉に告白される恐れがあると感じた紅葉はなんとしても新一に勝利してもらうべく全力で加勢します。
コナンは服部よりも先に真相に辿り着きますが、蘭の様子から和葉を応援していることを読み取って服部のアシストに移ると、服部は事件を解決。暗号解読勝負(殺人事件に発展して推理対決)は服部に軍配が上がりますが、紅葉は勝負のことを忘れたように和葉とともに謎を解いた時の服部の姿にメロメロの様子。
事件解決後、服部は和葉の手を引いて絶景を堪能できる場所へ上り夕焼けを見せます。そして、和葉が綺麗な夕焼けに感激する横で、服部はラブリースポットの説明をして「せやから今日はハート記念日や!和葉!これからお前にオレのハートを伝えるさかい、よー聞いとけ…」と告白に移るのですが、振り返ると和葉の姿はなく、そこにはコナンが気まずそうに佇んでいるのでした。
実は紅葉は服部が勝利した場合に備えてすでに手を打っており、伊織に頼んで和葉を呼び出すと、服部が一人語り始めている隙に女子三人でラブリースポット(二隻の船が重なってできたハート)をバックに記念撮影をするという手段で告白を阻止しました。
したがって、和葉は服部の告白より前に紅葉の方へ移動したため、服部の告白は今回も失敗に終わっています。
なお、服部の告白を唯一聞いていたコナンは「ハート記念日…」と呟いており、服部は「ちゃ、ちゃうねん!あら勢いっちゅうか…」と必死に取り繕うのでした。
【100巻(アニメ第1085話~第1086話)】「不吉な縁結び」運気を上げようとする服部
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名探偵コナン(100) 作者:青山剛昌 |
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今回、和葉は蘭と杯戸神社をお参りするということで、一人で東京へやってきます。
杯戸神社では、15日は「良いご縁」にかけて当日限定で縁結びのお守りや御朱印を販売しているらしく、和葉は縁結びのお守りを購入して服部のハートを手に入れようとしていました。
なお、和葉の目的を聞いたコナンは「もうゲットしてると思うけどな…」と内心呆れたようにツッコみ。
一方で服部も杯戸神社のことはスマホで調査済みであり、元々和葉が杯戸神社の御利益を知ったのは服部が落としたスマホ画面に杯戸神社という文字を見たためでした。したがって、服部も和葉と同じ理由で一人で杯戸神社に訪れていたのですが、和葉たちを発見したため狐のお面をつけて忍んでいました。
しかし、コナンにだけ正体を見破られた服部は、
- 黒金大池の時は自衛隊に邪魔される
- 銀座のイルミネーションの時は殺人事件に巻き込まれる
- 妖精の唇の時は和葉に変装したキッドとキスしかける
- 杯戸港の二隻の客船のラブリースポットの時は紅葉と伊織に邪魔される
という燦燦たる結果から自分に足りないのは『運』だと結論づけ、縁結びの神様の力を得て運気を上げようと思ってやってきたと語ります。
服部から理由を聞いたコナンは狐のお面に変声機を取り付けて服部の手助けに出ますが、当然ながら今回も殺人事件に巻き込まれてしまうのでした。
なお、お面をつけて適当にダイヤルを回して出た声が同じ色黒の有名人である浪花キッズの光本兵我とそっくりだったようで、和葉に見つかった際に光本兵我がお忍びで訪れていると変な勘違いをされてしまいますが、実は和葉はお面の中の正体が服部平次であるとすぐに見破っていました。
実は、和葉は服部が誰との縁を繋ぐために縁結びのお守りを手に入れようとしているのか突き止めるために正体をわかった上で光本兵我と勘違いするフリをして泳がせていただけであり、事件解決後に本物の光本兵我が杯戸神社を訪れたのをきっかけに服部のお面を剥いで問い詰めるのでした。
そのため、服部は正直に「御朱印を貰いに来たんや!縁結びの神さんの力…借りなアカン奴がおってなァ…」と供述しますが、和葉は「誰やねん!アンタと誰の縁結びやって聞いてんのや!」と詰め寄り自分のことには鈍感な姿を晒すのでした。
こうして、今回も服部の真意は和葉に伝わることがありませんでした。
なお、コナンは服部に必要なのは運気ではなく『厄除け』だとしみじみ思っています。
【102巻(アニメ第1135話~第1136話)】「大岡紅葉の甘い罠」ハニートラップにかかる服部
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名探偵コナン(102) 作者:青山剛昌 |
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小五郎と服部をモデルにした舞台が企画されたため、小五郎と服部は京都へ呼ばれますが、和葉や蘭たちもスポンサーの配慮で京都に招待されます。
しかし、この舞台のスポンサーは大岡コンツェルンであり「出資する代わりに孫娘を模した登場人物を舞台に立たせてほしい」という契約が行われていたため、服部役には京都の許嫁が存在することに。
そのため、紅葉はスタッフとともに打ち合わせに参加して服部との距離を縮めようと画策しており、和葉と蘭は伊織によって打ち合わせの間は食べ歩きに連れていかれるのでした。
そして、スタッフたちと打ち合わせをする服部たちは今回も当然殺人事件に巻き込まれます。
捜査中、服部にスキンシップを取る紅葉に、遠く離れていても悪寒を覚える和葉。和葉は紅葉が服部をよからぬ世界に引きずり込もうとしていると予測し、服部がダークサイドに落ちかねないと危惧します。
一方で「平次、そんなハニートラップにひっかかへんもん!(た、多分やけど)」と服部を信じる和葉でしたが、服部側では転んだ紅葉を受け止めた拍子に服部が紅葉の胸を揉んでしまうというアクシデントが発生しており、紅葉はこれ幸いと口づけを迫るのでした。
所謂ラッキースケベに流されそうになる服部でしたが、そばにいたコナンが空気を正したことで服部は正気を取り戻して難を逃れるのでした。
その後、事件解決したところで和葉と蘭が到着しますが、紅葉が「今回はスキンシップもあって…前より仲良ォなれた気がします」と述べたため、和葉は「ス、スキンシップって…何やねん!?」と服部に詰め寄りますが、服部は目を点にして頬を染めています。
【105巻FILE1113~1118話)】「山中の雨宿り」服部の告白失敗⑥
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名探偵コナン(105) 作者:青山剛昌 |
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蘭に「大事な話がある」と誘われた和葉と、コナンに「蘭が(二人のために)絶景スポットを探してた」と連絡を受けた服部は再び東京へ向かいますが、新幹線で紅葉と遭遇します。
紅葉は明日東京で百人一首の試合があるという理由で乗り合わせたそうですが、偶然にも伊織から『服部が新幹線で東京に行こうとしている』という情報を聞いた後に空いた席を全て予約して服部たちが乗車券を買いに来たタイミングで二席だけキャンセルして仕組んだとのこと。
なお新幹線内で執事の伊織が殺人事件に巻き込まれてしまったため、服部は事情を察してコナンに連絡を取り事件を解決に導きます。
そして事件を解決して紅葉と別れると、服部と和葉は毛利一行と合流。
蘭が見つけた絶景スポットとは富士山の沈む夕焼けが綺麗と評判の鷲雄山であり、蘭はこの絶景スポットで二人のカップリングを目指していましたが、雨が降り始めたため近くの寺に雨宿りさせてもらうことになりました。
もちろん、ここでも殺人事件に巻き込まれてしまいます。
この時、蘭はこれまで服部と和葉がうまくいくまで言わないで行こうと思っていたものの新一と付き合うことになったことを和葉に報告。和葉は自分のことのように喜んで蘭を祝福します。
蘭は、今回に限っては新一に電話して相談したら「オレの推理が正しければ服部が和葉ちゃんを好きなのは間違いねーよ」と言われたこと伝えると、和葉は工藤新一のお墨付きに表情を明るくします。が、以前蘭がホームズも新一も恋愛の事はダメダメであると述べていたことを思い出してやや不安視。
一方で服部は早々に事件を解決して絶景スポットで和葉に告白しようと考えていましたが、雨が止む様子がなく焦りを覚えます。しかし、コナンが夕方には雨が止み、この寺からの夕陽も穴場の絶景スポットだと述べると、服部は俄然やる気に。
そして、事件解決後にちょうど雨が上がると、蘭は寺の絶景スポットに和葉と服部を連れていって二人きりにします。
寺からの眺望はまさに絶景であり、服部と和葉が夕焼けを前に良い雰囲気になると、蘭とコナンは二人を見守ります。
しかし、服部が和葉に告白をすることなくあっさりと帰り支度に移ったことで、蘭もコナンも予想外の結末に驚愕するのでした。
なお、服部は推理に夢中になりすぎて単純に和葉に告白するのをすっかり忘れていただけの模様。
こうして今回も服部は和葉への告白を失敗するのでした。
服部と和葉が恋人になった回
服部と和葉が恋人になったのはFILE1129~1133「朱餡色の赤い談」シリーズ(週刊少年サンデー2024年37・38合併号~42号、8月7日~9月11日発売)。
以前、話に上がった服部平次と毛利小五郎をモデルにした舞台を観るために、浪花芸術劇場に足を運ぶいつものメンバー(服部と和葉、毛利一行)。なお、内容は服部モデルの探偵が毛利小五郎モデルの探偵を称賛し敗北を認めたり、服部モデルの探偵と紅葉モデルの許嫁の仲を和葉モデルのポニテ女子が邪魔をするなど、服部には不服なシナリオだった模様。
そして、舞台俳優として小五郎役を演じた剣崎修が元アース・レディースの岳野ユキとのプロポーズを蘭に話したところ、浪花ハルカスで眺める夕陽が告白の絶景ポイントになっていることを知り、服部は『大阪人なら大阪で勝負せなアカン』として大阪の町のテッペンである浪花ハルカスで和葉に告白することを決意します。
しかし、当然のように今回も一行は殺人事件に巻き込まれてしまうのでした。
ですが、今回の服部は勇気を振り絞って事件を解決したら浪花ハルカスの展望デッキで夕陽を見ないかと誘うと、和葉は少し驚きつつも服部の誘いを受けることに。なお、蘭たちも含めてみんなで見るのだと受け取ったらしく、和葉は蘭たちを誘う気満々。
すぐに訂正しようとする服部ですが事件に駆り出されることになり、訂正は保留となります。
そして、事件の捜査を続けている最中に曇り空が晴れてきたため、コナンはこんな幸運は二度とないと服部を煽ると、服部は和葉に電話で「浪花ハルカスの展望デッキに一人で夕陽を見に来い」と伝えようとしますが、生憎と和葉のスマホの電池が切れたため連絡はつかず。
ただ、そうこうしているうちに服部とコナンは犯人を突き止めて事件を解決に導くのでした。
服部の告白
警察の協力の下無事犯人を確保して事件を解決に導いた服部でしたが、すでに夕暮れ時。
夕陽がすでに沈みかけていたため、服部は急いで展望デッキへ向かいますが、蘭から連絡が入ったところ和葉は浪花ハルカスの地下一階にいるとのことで、服部は今からエレベーターに乗ってももう間に合わないと今回は諦めることにしました。
そして、展望デッキに座り込んで自分の不甲斐なさを反省すると「ただ和葉に…好きやって…言いたいだけなんやけどなァ…」とこれまで歩んできた和葉との思い出を振り返りながら一人呟くのでした。
しかし、服部が呟いた直後、すぐ後ろから和葉の声が聞こえて振り返ると、服部のひとり言を聞いていた和葉は「それ…ホンマ?ホンマなん?」と顔を赤くします(連絡のつかない和葉を呼んだのはコナンであり、コナンは和葉を服部のところまで連れてくると空気を読んで退場。また、蘭と一緒にいる和葉の正体は母親の遠山櫻であり、マスクで口許を隠してカツラを被っていた模様。曰く、蘭が入れ替わりに気づくか和葉と櫻で勝負していたとのこと)。
突然の和葉の登場に意表をつかれた服部は慌てて否定しますが、すぐに表情を正すと「ホンマや!」と和葉に向き直って気持ちを伝えました。
服部と和葉が恋人になった瞬間
展望デッキでのやり取りは上述以降描かれておらず、場面は蘭へと戻り、櫻の変装の種明かしがされていました。
すっかり騙されてしまった蘭たちでしたが、蘭はそれよりも本物の和葉の動向が気になるようで居場所を訊ねます。
櫻曰くスマホの電池が切れて服部と連絡が取れないと言って慌てて展望デッキに向かったところまでは見かけたと言いますが、二人の視線の先にちょうど服部と和葉が姿を現します。
ただ、服部と和葉はどこかよそよそしくあるもののお互いの手を握りしめていたのです。なお、二人の後ろにいるコナンは気恥ずかしそうに見つめています。
その様子を見た蘭と櫻は二人がうまくいったことを確信し笑顔に。
また、今週号の煽り文に『再び重なり合う2人の手。今回は大切な恋人として──』と添えられていることから、二人は晴れて恋人関係になったようです。
紅葉は失恋?
浪花ハルカスの展望デッキで結ばれた服部と和葉。
その一方で紅葉は小倉百人一首高校選手権個人戦A級優勝を果たしており、伊織から祝福を受けていました。
しかし、トロフィーを受け取る一方で「何でやろ…?涙が止まらへん…」と大粒の涙を流して「勝ったのに悔しい…何でやろなぁ…」と泣きじゃくるのでした。
和葉が「大岡紅葉の甘い罠」の回で悪寒を感じ取ったように、紅葉も何かを感じ取ったのでしょうが、服部が和葉と結ばれたことは現時点で知りません。
今後、紅葉が登場した際のリアクションに注目したいところです。
まとめ
服部平治と遠山和葉の恋愛推移のまとめ
- 服部平治と遠山和葉の関係
- 服部平次は大阪府警本部長・服部平蔵の一人息子で『西の服部、東の工藤』と並び称される高校生探偵
- 遠山和葉は大阪府警刑事部長・遠山銀司郎の一人娘で服部平次の幼馴染かつ自称『お姉さん役』
- 幼少期に服部平蔵が使っていた古い手錠をつけて外れなくなりトイレも風呂も一緒に過ごしたという過去から『鉄のクサリで結ばれた仲』
- 服部平治と遠山和葉の恋愛推移
- 美國島の崖から転落しかけた際に和葉が自己犠牲で服部を助けようとしたことから、服部は和葉のことを『この女、絶対に死なせたらアカン』と意志を固める
- 和葉は「見たいんやもん…平次が事件解いた時の…あのキラキラした顔…」と述べて服部が事件を解決する姿にときめく
- 服部は和葉が他の男といると無自覚に嫉妬するようになるが、イライラの理由は『子分がよそ者に尻尾を振っているから』と納得する
- 和葉は上原由衣に煽られて服部への恋駆け引き・風林火山を実行するものの、失敗に終わる
- 和葉が戎橋でチャラ男(実際は麻薬取締官の変装で和葉を取引現場から遠ざけるために連れていこうとした)に乱暴されそうになったところを目撃した服部は「オレの和葉に何さらしとんじゃ!」と激昂する
- 服部平次と遠山和葉の告白エピソード
- 【和葉の告白失敗①】消極的な蘭を勇気づけるために服部への告白を決意する和葉だが、大事な告白の場面で服部が忽然と姿を消したため失敗に終わる
- 【服部の告白失敗①】事件解決後、バイクに跨ったところで和葉に告白しようとするが、ゾンビ集団が藪から現れたため失敗に終わる
- 【服部の告白失敗②】事件解決後、黒金大池で告白しようとするが自衛隊が登場したため失敗に終わる
- 【服部の告白失敗③】銀座のイルミネーション前で告白を決めていたが事件に巻き込まれたため失敗に終わる
- 【服部の告白失敗④】覚悟を決めて和葉にキスを迫るがそれは和葉に変装した怪盗キッドであり、コナンが寸前で妨害したため服部とキッドの唇は接触を免れる
- 【服部の告白失敗⑤】杯戸港のラブリースポットで告白を決意するが、紅葉と伊織によって阻止される
- 【服部の告白失敗⑥】絶景スポットと言われる鷲雄山の夕陽を前に告白を決意するが、事件の推理に夢中になりすぎて肝心の告白を忘れて帰ってしまう
- 服部平次と遠山和葉が恋人になった回
- FILE1129~1133「朱餡色の赤い談」シリーズ(週刊少年サンデー2024年37・38合併号~42号、8月7日~9月11日発売)
- 浪花ハルカスの展望デッキから見える夕陽の前で告白を決意
- 事件解決後には夕陽が沈みかけていたため、服部は展望デッキで「ただ和葉に…好きやって…言いたいだけなんやけどなァ…」と一人呟く
- 服部の後ろにコナンが連れてきた和葉がおり、服部のひとり言を聞いていた和葉は「それ…ホンマ?ホンマなん?」と顔を赤くする
- 服部は意を決して「ホンマや!」と和葉に向き直って気持ちを伝える
- 手を繋いだ服部と和葉が蘭たちの前に現れて晴れて恋人になる
新一のようにキザな告白はできなかったものの、真情を吐露した言葉を和葉に聞かれてしまい覚悟を決めたのは服部らしい展開でした。
結局面と向かって「好き」と伝える描写がなかったのは残念ですが、手を繋ぐまでのシーンがカットされているので告白シーンの後にまだ何かあったのでしょうか。
連載30周年の節目についに恋人となった服部と和葉ですが、新一と蘭も恋人になってからとくに何かあるわけではないため、今後の二人に注目です。
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